ご感想いつもありがとうございます!モチベーションにもなるし、なにより私などの文章で楽しんでもらえて嬉しいです。
今回は戦いの後、となります燕に思いのたけを爆発させてもらおうと思うのでよろしくお願いします!
では!
「無理ーぎぶあーっぷ」
ドサ、と仰向けに倒れて燕は宣言した。
『決着ー!!!松永氏のギブアップにより衛宮士郎氏の勝利です!』
ワアアア!!!という歓声と健闘した二人に拍手が送られる。
「あー負けた負けた。これ以上ないくらい負けた」
「そう悲観しなくても最後の動きはなかなかでしたが」
苦笑を浮かべた士郎がそういう。
「そりゃあ死ぬ思いしたんだからそれくらいなきゃやってらんないよ」
地面に寝そべったまま燕は言う。
「また無茶なことを・・・どうせ百代が何かしたんでしょうがそれにしたって無謀が過ぎる」
「だって」
そこまで言って控室からタンカが運ばれて来た。
「二人とも良き戦いであった!だがちと無理が過ぎよう。今は大人しく運ばれるがよい」
「揚羽」
舞台に上がってきたのは揚羽だった。恐らく、九鬼の陣頭指揮をとっていたのだろう。耳にあずみと同じインカムが付けられている。
「ちょっと待って」
「松永先輩?」
「えっと・・・伝えたいこと、ある」
まるでカタコトを緊張した面持ちで言う燕。
「なんです?」
おずおずと恥ずかしそうにする燕に士郎は、
(あっ・・・)
いい加減慣れてきた、対乙女心探知機が緊急警報を鳴らす。
「
「は、はい」
それでも素直に聞いてしまうのがこの男だった。
「松永燕は衛宮士郎君が好きです!付き合ってください!」
「なっ!」
「え?」
この場にいる皆が空気を読んでいたがレフェリー側で驚きの声が上がった。
「つ、燕!どういうことだ!?」
「どういう事もなにも今言った通りだけど」
「だ、だって士郎に死んでも勝ちたいって・・・」
「そ。これ以上ないくらい私が一番って印象付けたかったんだけど、失敗しちゃった」
「はっはっはっは!面白いことを考える娘よ!さぁ士郎!お前の心が試されているぞ」
「試されているぞ、ってなんで他人事なのさ・・・」
そう言って士郎は目を瞑って考えた。
(どうする?ってどうするもなにももう二桁の恋人がいるしどうしろっていうんだよ・・・)
無事な右手で後ろ頭を掻く士郎。その様子はほとほと困ったというような様子だ。
(うーん。ここは恋人たちにも誠意を示すために・・・)
断る、と言おうとしたがその後に訪れるだろう泣き顔が見たくなくて士郎は言いよどむ。
と、
「だ、ダメだダメだ!士郎は私のなんだから燕が取りつく場所なんてないぞ!」
「モモちゃんだって複数の内の一人じゃん。いいんじゃないかなー、一点特化のモモちゃんと違って燕ちゃん色々器用だよ?」
にしし、と笑う燕にあたふたとする百代。そんな二人を愉快気に見ている揚羽。
「だそうだぞ士郎。我としてはなかなか悪くない提案だと思うが」
「揚羽!?」
断ろうとしていた所にそんなことを言われて戸惑う士郎。
「なぁに。実力も思いの強さも命がけで示された。お前にとって損はないだろう?」
「そうは言ってもだな・・・」
やはり沢山の恋人がいる士郎としてはいい加減にしろ自分、と言いたいわけで。
「なんだ決められぬか。では聞こう!衛宮士郎を慕う者よ!松永燕は見合うか否か!」
揚羽の言葉に観客席がざわざわし始める。最初に出てきたのは黒髪を揺らした旭と義経だった。
「私は良いと思うわ。士郎を支える人間は多い方がいいもの」
「義経もいいと思います。義経はまだまだ未熟だから・・・松永先輩にも支えてもらえたらと思います」
「二人とも・・・」
「私も賛成です」
「マル!?」
続いて出てきたのはマルギッテだった。
「士郎を抑制するのに彼女ほど有用な人物はいません。・・・まぁ、そこが悪さをする場面もあるでしょうが逆に私達が止めればいいだけの事です」
「抑制って・・・俺なんか「「「してる」」」・・・。」
皆に言われて、ううむと唸る士郎。
「現にその左腕、重傷ではありませんか?士郎先輩なら治るのかもしれませんが私達は腕を失ってしまうのではと気が気じゃありません」
「いっつも重傷だもんなシロ坊。もう少し周り見た方がいいぜ?」
「由紀江まで・・・」
内気な由紀江まで出てきて士郎はますます困り顔。そこにとどめの一撃の如く、
「なるほどね・・・貴女達、きちんとこのバカの本質を見抜いてるわけね」
「遠坂・・・」
「シロウには楔となる人間が必要です。順当に考えればその数は多いほどいい。やりきれない気持ちはありますが」
と、セイバーまでもがそういう。
彼女達、というか衛宮士郎を想う女性たちと、士郎の間には言葉にはされない致命的な認識の違いがある。
士郎は単純に誠意として考えているが事はその程度では収まらないのだ。
―――――衛宮士郎は、楔が無ければ何処までも行ってしまう
それが分かっているから揚羽達は率先して恋人を増やそうとする。いつか、自分たちの手を振り払う時が来ても誰かが繋ぎとめる為に。
「バカはバカでもこれ程のバカはいまい。なにせ常に夢の事しか見ておらんからな」
「その夢がいつか叶えられると信じてやまないのがバカよね」
はぁ、と嘆息する凛にさしもの士郎も口を出した。
「なんだよ。みんなしてバカバカって。俺の夢は――――」
そこまで言って士郎は疑問を覚えた。
(俺の夢は――――)
正義の味方になる事。顔も知らぬ赤の他人でも困っているなら救うことが出来ないかと。
切嗣からもらった願い。
では今の自分はどうだ?
特定の人間を守り通したいと思っている。
百代を、由紀江を、自分を慕うみんなの事を。それは切嗣にもらった夢に反しているのではないか?
(いや、違う)
きっと衛宮士郎という人間は変えられてしまったのだ。より多くを救う正義の味方ではなく親しい者達を守る正義の味方に。
(正義の味方は味方した方しか救えない。
切嗣だって元はそうなのかもしれなかった。視野が広がりすぎて己の想いを叶える手段が少なくなりすぎた。
(そう、だな・・・)
自分がもう以前の衛宮士郎ではないのには薄々感づいていた。それはきっと
スッと右手を差し出す。
「こんな俺でもよかったら・・・」
未だ弱弱しい声に燕は渾身の力を込めてその手を取った。
「ぜひとも!」
きらびやかな笑顔で言った。
「むー!てい!」
ゴヒュン!
「あぶなっ!」
「ちょっとモモちゃん!今の私の所まで届くところだったよん!?」
「てい!てい!」
「あぶな、危ないって!」
強烈な蹴りを何度も躱す士郎。その姿に一同はどっと笑ったのであった。
ラストを愛の告白で幕を締めた舞台裏では医師が士郎の左腕を診察していた。
「これは酷い有様だ・・・リヒテンベルク図形もかなりくっきりと残っている」
リヒテンベルク図形とは高圧電流が流れた場合などに刻み付けられる稲妻のような樹状の図形のことだ。
「上を脱いでもらえるかね?恐らく・・・」
士郎の上半身にも稲妻の模様が出ていた。
「腕は完治まで長い時間がかかる。後遺症も残るかもしれない。」
「そんな・・・!」
医師の言葉に由紀江が涙目になる。
「通常ならね。気の奥義みたいなものがあるんだろう?」
医師も慣れたものでそう士郎に問いかけた。
「ええまぁ」
「はぁ。なら完治も遠くないでしょう。いいかい?君はことあるごとにうちに搬送されているのだから少し自重というものをだね・・・」
士郎としては全くもって怪我をする気はないのだが、毎回川神の住人はスーパーパワーをぶん回してくるので士郎もたじたじである。
今回の砲撃も直撃していたらとか考えたくもない。
とにもかくにもお医者さんから有難い説教を聞いて医師が退出すると控室に士郎を想う皆が溢れた。
「今回も大怪我だなー」
「それは松永・・・燕に言ってくれ。あんな高圧電流を『スタン』とか言って流してくる方に問題がある」
ちなみに燕は気と体力を著しく消耗しただけで無傷であったが、百代と桜が引きずって行った。
非常に心配な所である。
「で?士郎はどうやって回復するんだ?」
ガクトの言葉に士郎はため息を吐いて、
「秘奥を見せろってか?流石にそんな安くないぞ」
「はいはい、回復手段はあるってことだな」
パンパンと大和が手を鳴らして退出を促した。
「我は残るぞ」
「私もです」
「義経もちゃんと治るか見届けたい」
「私は退出するわ。セイバーさんが居れば安心だもの」
「あのあの!私も残ります!」
そう言って旭は退出したが残りの揚羽、マルギッテ、義経、由紀江達は見逃すまいと残った。
「・・・遠坂」
「わかってるわよ――――
盗聴盗撮防止の為結界を張ってもらう。
「セイバー、頼む」
「はい」
セイバーの手が士郎の胸にあてられる。すると、
「これは!」
「あの時の黄金の輝き・・・!」
一面を黄金の輝きが満ちたと思った瞬間、士郎の身体は傷一つない体へと戻っていた。
「シロウ、痛い所はありませんか?」
「ああ。問題ない。ありがとう、セイバー」
感電していた左手を握ったり開いたりして感触を確かめる士郎。
「今のが騎士王の鞘、本来の回復力か」
「回復なんてものではありません!あれではまるで、まるで再生ではありませんか・・・!」
「ま、初めて見る人はそう思うわよね」
凛がそのように言うが、実際見た方はそんな言葉で片付けられることではなかった。
「だが、この宝具さえあればセイバーと共にいる限り士郎は死なん」
「義経達の心配も少しは減る・・・のかな」
「真剣勝負しようとしてた娘が何を言っているのやら」
「あれはもう終わったことですから!それより士郎君、歩ける?」
「ああ。今行く」
控室から出ると色々な人に絡まれた。
「お、果報者のお出ましだぜ!」
「やるな兄ちゃん。大事にしろよ」
「くーっ!俺の納豆小町持っていきやがって!」
とにかく笑顔で酔っ払ったかのように士郎に絡んでいく。
「良かったわね」
「遠坂?」
「貴方は正義の味方に、今この瞬間なれたんじゃない?」
「・・・そっか」
「シロウ」
「セイバー。俺の道はまだまだ続きそうだ」
「はい。私は貴方の剣。何処までも」
「私も、忘れてもらっては困るのですが」
そう言って霊体化を解いたのはレオニダスだ。
「もちろんだ。頼りにしてるよ」
自分より遥かに大きい手と握手して士郎は頷いた。
「所で士郎。私とレオニダスの件ですが」
「ん?」
「ここのような開けた場所なら可能ではないですか?」
もじもじとセイバーが言うが士郎は断じてNOだった。
「戦いは許可するけど宝具は禁止だぞ」
「むう」
「むう、じゃない。セイバーの宝具なんか使ったら辺り一面吹き飛んじまう」
「セイバーの宝具とはそれほどまでに危険なのか?」
気になった様子の揚羽が聞いた。
「百代の星殺しMAXよりヤバイ」
「モモ先輩の!?」
「oh・・・」
「義経は百代先輩の星殺し、という技を見たことが無いから・・・」
「本当にあれ以上の火力が出るのですか?」
「む。我が聖剣が本来の輝きを発揮すれば地球など真っ二つに・・・」
「「「ダメ」」」
その一言でタイムがかかった。
「まぁ私もそこまでしようとは思いませんが。我が聖剣を侮ってもらっては困ります」
フンス!とまゆを吊り上げるセイバーだが、
「士郎。本当にレオニダスとの戦いを認めるのか?」
「いずれはな。武士娘達が決闘で白黒つけたいのと一緒だよ」
ましてや戦乱の、一騎打ちが実在した時代の二人である。
やり合わなければ、肌で感じなければ認められないものがあるのである。
「それはそうとどこに向かっているのですか?」
「ああ。燕の控室。流石に心配だからな」
やはり、あの異常な強化は百代が何かしたらしく、あの様子だと自分の身にまでダメージがあることだろう。
そこで見舞いをしようとしたのだが・・・
「・・・。」
「なんか黒いね・・・」
もやーと黒い霧が燕の控室から出ている。
「あー・・・桜が・・・」
「実力行使してマウント取るようなやり方嫌いだからね。桜は」
ここに来て非常に行きづらい雰囲気だが、行くしかない。
「燕~?」
例の如く敬語も先輩も無しで。名前で呼んで、と言われてるのでそーっと問いかけるが
「あら先輩。こちらにいらしたんですね」
真っ黒な、真っ黒な後輩が居た。
「あ、ああ・・・燕の容体は・・・」
「面白くありません。ちょっと威嚇したらこの有様です」
燕と百代は気絶していた。それはもう白目をむいて見事なまでに。
「桜。その辺にしときなさい。何も手を汚す必要なんて無いわ」
「手を汚す!?」
「マジであぶねー会話!」
「わかってますけど・・・先輩に悪い虫がつくじゃないですかぁ・・・」
「その辺も停戦よ。揚羽達は士郎のバカさ加減を知ってる。そうでしょ?」
「無論だ」
「困った男ですからね」
「途方もない人だから・・・」
「無茶をする方ですからね・・・」
「正直、オイラ達が縛り付けておかねーとヤバイよね」
義経に由紀江までこういう始末である。
「それで?川神さんは何をしでかしたのかしら?」
「それが・・・」
正直に吐いたらしいのだが桜ではいまいちわからないので、とにかく無茶させたらしいとしかわかっていなかった。
「内容は?」
「えっとですね」
「ちょいと待った。わしらも聞かせてもらおうかの」
「危うく死人が出そうな雰囲気だったからな。事情聴取だ」
「学園長にヒューム爺さん。やはりそう思いますか」
実際に戦っていた士郎もそんな気がしていたので思わずそう聞いてしまった。
「お嬢ちゃん、名前は何というのかのう」
「間桐桜です」
「桜・・・か。よい名前を貰ったな」
「そんな・・・えへへ」
そんなことを話している間に桜の黒いオーラは無散していた。
(やるわねあのお爺さん)
(何度も使える手じゃないが上手く逸らしたな)
「それじゃあ・・・」
桜が語ったのは実に危険極まりない内容だった。
「モモの気の結晶を食わせた・・・!?」
「鉄心。これは相当やばいのではないか?」
「見た目が無事でも気脈がボロボロじゃろう。すぐに治療せねば・・・」
「待ってください。一応彼女を解析させてください」
「そうか、衛宮君頼めるか」
――――
サラサラと流れてくる情報から体の状態を読み取る。
そうすると・・・
「流石百代、か・・・丁度限界値を設定していたみたいですね・・・」
「ふむ・・・」
「しかし強引な限界突破は体に何らかの異常をもたらしていることだろう」
ヒュームの言葉に士郎は頷き、
「いくつかの場所に、骨にひびが入ったり、筋を痛めたりしています。気脈の方は大丈夫ですね。無事適応出来たみたいです」
ただ、と士郎は続けた。
「一年前の一子を覚えていますか?」
「うむ。よく覚えとるよ」
一年前とは気の開放がなされた時の事だろう。
「あの時と同じく気の大幅な増大で歩くのもままならないかもしれませんね」
「うーむ・・・しばらくわしらで面倒を見なければならぬか」
「お前の愚かな孫に見させればよかろうよ」
「西との関係が悪化しそうじゃのう・・・」
はぁ、とため息を吐いて馬鹿なことをしでかした孫を見る。
「禁術、『龍秘結晶』、と言った所かのう」
「せいぜい、この先使わせんことだな」
ヒュームの言葉でこの場での幕は閉じた。
その後、燕と百代が目を覚ましたが、お互い鉄心とヒュームにこっぴどく叱られ、
「なぁ、桜ちゃん、モモ先輩に何かしたのか?」
「すごく怯えているぞ」
「桜は怒らせると怖いぞ。みんなも承知の上でな」
生まれたての子鹿のように怯える百代と燕の姿があったとさ。
試合が終わり、運営側も退陣する頃。士郎達と風間ファミリーは改めて病院で燕の見舞いに来ていた。
「うう、痛いよー」
「自業自得なのでなんとも言い難いですが・・・」
「これに懲りたら、真っ当に鍛錬することね」
「遠坂さん辛口ですね・・・」
「オイラも尻尾まいちゃうぜ・・・」
「当たり前じゃない。誰もお手軽に強くなんかなれないのよ。それでも強者はなり上がって行くんだから。世間はそんなに甘くないの」
「強者側の遠坂が言うと皮肉がきいてるな」
「そ、それは・・・」
滅多に狼狽えない凛が狼狽える。
何せ彼女の得意な属性は『アベレージ・ワン』。五大属性全てなのだから。
「松永先輩の怪我は完治までどのくらいかかるんですか?」
「お医者さんには半年って言われちゃった。動けるようになるのはもうちょっと早いけど」
「観察対象も居なくなったことだしゆっくりしてください」
「ちょうど卒業したわけだしな」
大和とキャップがしみじみというが彼女はふくれっ面だった。
「折角告白成功したのに何もできないとか生殺しだよん・・・」
「むー・・・。燕、いつから士郎の事を・・・」
「割と最初。カッコよくお姫様抱っこで保健室につれて行かれた時かな?」
「・・・。」
にっしっし、と笑う燕だが笑う度に痛い!と飛び跳ねるのだった。
「それに退院後もしばらく川神院で生活だしぃ・・・」
「みっちり稽古してやる」
うへー、と燕は苦虫を嚙み潰したような顔をした。
「燕ちゃんは自由に過ごしたいんだぞ」
「ダメ。みっちり稽古する」
「うう、モモちゃん根に持ってるー」
「それはそうだろう」
「騙し討ちもいいところよぅ・・・」
後輩たちにもこの有様だがその程度ではめげない燕だった。
「ねぇ士郎君ー」
「なんですか?」
ショリショリと土産の果物を剥いていた士郎に燕は、
「完治するまで添い寝して?」
「ダメです」
「ったっはー!即答!」
「燕、そろそろ怒るぞ」
「わかってるわかってる。でも一人じゃ寂しいんだから仕方がないでしょ?」
と開き直る燕。想いを告げてから彼女はこうして甘えてくる。流石の士郎も耐性がついて、普通に断れるようになっていた。
ただ、
「はい、どう――――」
「チュッ」
「「「あああああ!」」」
「燕・・・」
とにかく隙を突いては口づけする悪癖が出来ていた。
「だってー長かったんだよ?」
と本人はまたも開き直り。
「なんだか京みたいだねぇ・・・」
「違う。私は大和が求めればオールOK!ていうことで大和――――」
「はいはい。どいつもこいつもピンク色にならない!」
いい加減耐えかねた凛が怒声を発した。
「そんなことより、貴女、ルールは分かってるんでしょうね?」
「モグモグ・・・うん。私は誰の上でも下でもない。平等の上の彼女。士郎君が困るようなことはしないよん」
でも、と彼女は続けた。
「みんなはもう士郎君に甘えてるんでしょ?その分燕ちゃんだって甘えたいなー」
「だそうよ。士郎」
「無事に完治してからな」
士郎は仏頂面でため息を吐いた。
「節度は守ってくれよ」
「どうしようかなー!」
何処かワクワクとした様子の燕。
――――何人もの女傑を誑し込む士郎。明日の行方は血みどろにならないようにと願うのだった。
はい。今回はここまでです。
セイバーがいる以上、士郎は少々の事では死にません。むしろ回復力、超強化されてます。
セイバーの宝具、『約束された勝利の剣』はこの小説では作中並みの火力に設定してます。それは、セイバーが受肉したことで竜の炉心も稼働しているからです。また、次元をまたいで、ガイアとかアラヤとかない世界なので制約無しになっちゃいますので。
原作ではPセイバーよろしく制約がかかっているとか。あと魔力不足。その辺ぜーんぶ解消したセイバーはマジでヤバイそうな。
次回はどうしようかなー入学式がいいかな?
という事で次回!