ホロライブオルタナティブ~彗星に捧げる星詠みの詩~   作:星夜見流星

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光古戦場中チマチマ書いてたのがやっと完成しました。
ホロブル団も少しずつ人が増えて次回の古戦場配信が楽しみです。


stardustmemory〜呼び出しの記憶〜

日付変わって目が覚めた翌日。

寝てる間は学校に話が通っていたらしく家庭の事情ということで休みになっていた。

そして今は午前の授業が終わり昼休み。

 

「焔君、少しいい?」

 

昼寝をしようとしていたところに星街が話しかけてくる。

 

「んぁ、別にいいけど」

 

「じゃあ先行ってるから」

 

教室から出て行く星街を見送ると近くにいた悪友が話しかけてくる。

 

「なんだよ焔。星街と仲良かったのか?」

 

「この前ちょっとな」

 

「ふーん。ま、俺は気にしないけど他の奴らはどうかな」

 

悪友に言われて周りを見回すと周りにいた男どもが殺気立っているのがわかる。

 

「なんだ?周りの奴等どうかしたのか?」

 

「お前なぁ…まぁ待たせるのもあれだしさっさと行ったらどうだ?」

 

何故か呆れられているが全くもって分からない。

 

「そうするわ。授業までには戻ると思うから」

 

「はいよー」

 

席を立ち教室を出ようとすると後ろからやかましい声が聞こえてくる。

 

「「「「「ホムラァ!」」」」」

 

「んだようるせえなぁ」

 

「「「「「お前いつの間にすいちゃんと!」」」」」

 

「お前らには関係ねぇだろ」

 

教室を出る瞬間ギャーギャー騒いでる奴らが追いかけてくるのが読めたので先手を打ってドアの前に不可視の壁を設置し辺りを見回して星街の姿を見つける。

 

「悪い待たせた」

 

「別にいいけどあれ…大丈夫なの?」

 

彼女が指差した先には俺が設置した防壁に阻まれ激突している男どもの姿があった。

 

「大丈夫だろ。あいつらの自業自得だしほっとけ」

 

実際設置した防壁の強度は木の板程度で怪我したとしても軽傷にしかならない。

 

「ならいいけど。それより聞かれるとまずいから…」

 

「言いたい事はわかってる。説明するって言ったのは俺だしな」

 

星街を連れて歩き出し近くの階段を上り屋上に出るドアの前で止まる。そしてポケットから一枚のカードを取り出し床に置いて誰かに聞かれないよう音を遮断する結界を張って話を始める。

 

「それで何から聞きたい。といっても話せる事は殆ど話したぞ?」

 

「聞きたい事は三つ。キミは一体何者なのか、なんで炎の色が黒に変わったのか、最後に…『あんな思い』がなんなのか」

 

真剣な表情で聞いてくる星街の目は俺がなにを言うのか予想できないのもあり不安そうだった。

 

「じゃあ最初の質問。前に見せたがあれは表向きの肩書きで詳しく言うなら世界魔術協会極東支部所属の魔術師、魔術家系の一つ焔家の五代目当主。それが俺だ」

 

「魔術協会?」

 

「魔術師を管理する管理局の名称だよ」

 

魔術師となった者はこの世界魔術協会に所属することを義務付けられ俺も例外なく所属している。

 

「そして二つ目。使ってる属性が変わったから」

 

「それじゃあ倒れた理由って…」

 

「そ、属性の変化に身体がついてこれなかったから」

 

これについては想定内だったがあんなに早く症状が出るとは思わなかった。恐らくキマイラと戦ったことでリソースが割かれ適応する速度が間に合わなかったのだろう。

 

「三つ目は悪いがノーコメントだ。これだけは話せない」

 

「どうしても?」

 

「あぁ。人に聞かせられるほどいい話じゃないからな」

 

彼女は目を閉じて悩み始め少し経つと目を開け頷いた。

 

「うん、わかった。話してくれてありがとう」

 

「悪いな。これぐらいしか話してやれなくて」

 

「気にしないで、元はと言えばすいちゃんの我儘だし。それより連絡先交換してよ」

 

「連絡先?なんでまた」

 

「いいから」

 

星街に急かされスマホを取り出して連絡先を交換する。

 

「これでよし」

 

「いいのか?俺なんかの連絡先なんて持ってて」

 

満足気な顔をする星街に尋ねると本人はまるで意味がわからないと言った感じの表情で聞き返してくる。

 

「なんで?」

 

「なんでって…バレたら面倒な事になるんじゃ」

 

「ハァ…キミって意外と心配性なんだ。流石に連絡先交換したぐらいじゃ騒ぎにならないよ」

 

「ならいいけどさ。てか心配性なんじゃなくて人に迷惑かけたくないだけだ」

 

「ふーん」とまるで信じてないと言った感じで画面を見ている星街に答えてから言い出した本人に聞き返す。

 

「第一お前はどうなんだよ」

 

「すいちゃん?」と顔を上げて首を傾げる姿を一瞬可愛いと思いかけてしまった自分が情け無いが今は関係ないので意識を切り替え答えを聞く。

 

「周りの人はそんなことで騒がないってわかってるから別に気にしないし」

 

視線を戻し自分のスマホを操作している彼女は本当に気にしていないといった感じだった。

 

「ま、騒いだとしたらファンとマスコミぐらいじゃない?」

 

「だからそれが一番怖えんだよ!」

 

平然と恐ろしいことを言う星街にツッコミを入れつつスマホをポケットにしまおうとすると聞き慣れた通知音がしたのでしまうのをやめてスマホの画面を見ると師匠から至急来る様にとの事。溜息を吐き呆れながら画面を見続けているといつの間にか星街が顔を覗き込んでいた。

 

「なに、どしたの?」

 

「呼び出しだよ。理由は分かりきってるけどな」

 

全く、心配性なのはいいけどせめて学校終わってからにしてほしいんだが。

 

「悪いけど用事で早退したって言っといてk「すいちゃんも行く」…は?」

 

こいつ今なんて言った?。聞き間違いじゃないなら着いてくって聞こえたんだが?。

 

「マジで言ってんの?」

 

「じゃなかったら言わないが?」

 

「そもそもお前仕ごt「今日はオフだからないよ」…そっすか」

 

食い気味に即答するってことは意地でも着いてくる気らしい。

お互いなにも言わずに数十秒沈黙した後先に俺が折れて口を開く。

 

「しゃあねえなぁ。連絡しとくから帰りに校門でまっとけ」

 

「オッケー♪」

 

許可がもらえて上機嫌な彼女を横目に星街が行く事を連絡するとすぐに返事が返ってくる。

 

「は?」

 

しかしその返答は俺の予想を超えていた。

 

「なに、どしたの?」

 

不思議そうな顔をしている星街にスマホを見せ、画面にはこう書いてあった。

 

『丁度合わせたい人と大事な話があるから連れて来なさい』

 

 

 

 

 

何事も無く学校が終わり俺達二人は街外れにある道を歩いていた。

 

「そういえば焔君の先生ってどんな人?」

 

「んー、どんな人って言われてもなぁ。強いて言えば過保護ってとこか」

 

「過保護?」

 

「あの人心配しすぎなんだよ。そんなことより見えたぞ」

 

見えてきたのは広い敷地を囲っている外壁と鉄柵の門、その奥には物語に出てくる魔法使いが住んでそうな西洋風の屋敷が建っていた。

 

「こんな所に御屋敷なんてあったんだ」

 

「殆ど客室なうえに使われてないけどな」

 

門の前に着いた俺は門の隣についているインターホンを鳴らし中からの連絡を待つとすぐにつながった。

 

『はい、東郷です』

 

「ご無沙汰してます奈々実さん。鏡華です」

 

『お待ちしてました。今開けますね』

 

言われると同時に目の前にある門が音を鳴らしながら開いていきその先には花畑と噴水、そして屋敷の入り口まで続く道があった。

 

「行くぞ」

 

門が完全に開いたのを確認し先導する様に俺が前に出て、その後ろに星街がついて来ておりチラリと見れば物珍しそうに辺りを見渡していた。

 

「そんなに気になるなら案内してやろうか?」

 

「えっ!?い、いいよ人の家だし…」

 

「別に遠慮しなくていいぞ。どうせあっちから言ってきそうだしな」

 

そんなやりとりをしていると玄関前に着き俺は容赦なく扉を開ける。

 

「邪魔するよ」

 

「おかえりなさいませ鏡華様」

 

中性的な顔立ちに黒髪のショートヘア、そして澄んだ青い瞳を持ち丈の長いメイド服を綺麗に着こなしていなければ男性に間違われるだろうこの人物こそ水無瀬奈々実(みなせななみ)、師匠の近侍で昔から世話になっている人の一人だ。

 

「ただいま奈々実さん。あと何度も言うけど様はやめてって」

 

「決まりごとなので」

 

そう言う奈々実さんは後ろにいる星街に気づいたのか頭を下げる。

 

「お待ちしておりました星街すいせい様。我が主人の我儘に付き合わせてしまって申し訳ありません」

 

「いえ。私も来ようとしてましたし気にしないでください!」

 

急な謝罪に驚く星街は慌てて言い返す。

 

「それで師匠はいつものとこ?」

 

「いいえ、ここにいるわよ」

 

中央階段からいける二階の手摺りに手を掛けながら俺の師匠こと、この屋敷の主人東郷彩歌(とうごうあやか)はこちらを見ていた。

というよりなんか怒ってるような…まぁそりゃ怒る様な事したし当たり前か。

 

「あのー師匠?俺なんか悪いことし…ましたね…」

 

「あら、ちゃんとやった自覚あるじゃない。なかったら消し炭にするところだったわ」

 

物騒な事を言う師匠の顔は笑顔だが溢れ出る殺意までは隠せておらず今すぐにでも殺されるんじゃないかといった感じだった。

俺は奈々実さんに視線で助けを求めるとそれに応じるかの様に師匠を説得し始める。

 

「彩歌、そこまでにしてください。今はお客様がいるんですよ?」

 

「でも奈々実!」

 

「でもじゃないです。私が恥ずかしいので怒るなら二人きりの時にしてください」

 

はっきり言われたのもあり「ぐぬぬ」と言った感じで唸る師匠は奈々実さんと睨み合うと諦めたのか星街を見る。

 

「よく来たわね星街すいせいさん。そこの馬鹿弟子が迷惑かけたみたいで大変だったでしょう?」

 

「迷惑だなんて、私の方こそ助けてもらったので…」

 

両手を振りながら否定する星街が面白かったのか笑みを浮かべる師匠。

てか誰が馬鹿弟子だよ。

 

「なにもないところだけど歓迎するわ。奈々実、二人を私の書斎に」

 

「かしこまりました」

 

自分の書斎に戻る師匠に頭を下げる奈々実さん。

 

「それではご案内します」

 

歩き出す奈々実さんの後について行き一つ気になったことを聞いてみる。

 

「そういえば奈々実さんは俺達に会わせたい人知ってるんでしょ」

 

「はい、知ってますよ。ですが彩歌から言うなと言われてますので実際に会ってください」

 

階段を上りきると奈々実さんは口止めされてると言うわりに付け加える様に「ただ、お二人がよく知る人ですよ」と一言言って書斎の扉の前で止まる。

 

「私はお茶の用意がありますのでお二人は中にお入りください。それでは」

 

一礼して階段を降りていく奈々実さんを見送ると急に右腕の袖を引っ張られそちらを見ると星街が小声で話しかけてくる。

 

「ねぇ、会わせたい人って誰だと思う?」

 

「逆にこっちが聞きたいわ。第一俺達二人が共通して知ってる人物って言われても思い浮かばないぞ」

 

しかも奈々実さんが俺達二人が()()()()()()とまで言っていたのだ。

思い当たる節がないわけではないが正直それだけはあって欲しくないのが本音なのだが。

 

「とりあえず入るしかないか」

 

「そうだね。ここで話してても仕方ないし」

 

ドアをノックすると中から「どうぞ」と言う声が聞こえドアノブに手をかけ星街と顔を見合わせ「行くぞ」とだけ言ってドアを開ける。

 

「やっと来たわね」

 

来客用のソファに座り優雅にティーカップを持ってお茶を飲んでいる師匠。

そしてテーブルを挟みその正面のソファに座る人物は…。

 

「やっぱりかぁ…」

 

「ねぇ、キミが入ってくれないとすいちゃんが入れないんだけど…ってえっ!?」

 

背中越しで中にいた人物が見えたのか驚愕の声をあげる彼女の気持ちは分からんでもない。

何故なら中にいた師匠が会わせたいと言っていた人とは。

 

「あ、二人ともやっほー」

 

「な、な、な、なんでお姉ちゃんがここにいるの!?」

 

後ろにいる彼女、星街すいせいの姉だったからだ。




次回古戦場は土!頑張れシンダラ!

すいちゃんのキャラ崩壊について

  • 流石にし過ぎ
  • いいぞもっとやれ
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