日本連邦召喚   作:nogi-爽汰

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第3話 導かれ接触する3つの太陽 前編

中央歴1638年10月10日

日本国海上自衛隊第一護衛艦群所属旗艦ふそう艦橋

 

「八八艦隊か~嘘のような話だが、あの写真を見ればな~」

 

「本当にいるんですかね?その艦隊」

 

「本国からの情報によれば、あの仮称帝国海軍第一艦隊は、P-3Cが撮影した海域周辺を航行しているらしい」

 

「どうします?艦載機を出しますか?」

 

「いやまだいいだろう。1時間位しないと目標海域には、つかないからな」

 

「了解しました!」

 

1時間後目標海域到達

 

海域についた第一護衛艦群全艦は、仮称帝国海軍第一艦隊の存在をこの目で確認するため、哨戒任務を開始した。

 

「副長、F-3をいずもから3機、ふそうから3機発艦させろ。哨戒MISSIONを始めるぞ」

 

「了解しました!」

 

早見譲艦長の指示が副長からどんどんと復唱され、数分後には、F-3 3機が飛行甲板から空へ飛び立って行く。

 

「行ったな。」

 

「えぇ、あとは報告を待つだけです」

 

「あぁ、そうだな。一応朝田さんを呼んできておいてくれ」

 

「了解しました」

 

数時間後 ふそう所属F-3分隊アルファ

 

隊長アルファ1「いないな、例の艦隊」

 

アルファ2「見つかりますよ!1度は見てみたかったあの帝国艦隊ですよ!」

 

アルファ3「相変わらずの、帝国好きだなハハ…ん?」

 

アルファ1「どうした?アルファ3」

 

アルファ3「レーダーに反応あり、3時の方向、これかなりの数ですよ…」

 

アルファ2「まじか、本当にいるぞ!」

 

アルファ1「もう少し、接近しよう…例の艦隊だったらすぐに報告しに帰還するぞ」

 

アルファ3「隊長!レーダーまたもや反応!これは…超音速で接近してきます!!!」

 

アルファ1「何!?全機散開!回避行動を取れ!!!」

 

アルファ1がそう言った途端、真正面から3人が見たことのない翼をもつ、航空機が現れた。

 

アルファ1「なんだこいつ?変な翼してやがる、アルファ隊全機集まれ、攻撃する意思は無さそうだ」

 

そう言っている内に謎の翼をする航空機はアルファ隊のF-3と並走する。

 

アルファ2「まさか…これって…」

 

アルファ3「アルファ2わかるのか?」

 

アルファ2「これ前進翼機ですよ!中坊の頃、飛行機関連で調べたことがあります!」

 

アルファ3「前進翼?なんだそれ?」

 

アルファ2「見ての通り我々のF-3とは違い翼がかなり後方にあり、主翼の端は、付け根より前にある、かなりの珍しい機体構造です。」

 

アルファ1「2人共聞いてくれ、この機体、主翼に日の丸が描かれているぞ」

 

前進翼機のパイロットが合図を出してきたので、アルファ1はついていくことを決めた。

 

アルファ1「アルファ隊全機に告ぐ、前進翼機の誘導に従いついていくぞ」

 

アルファ2,3「了解!」

 

数分後

アルファ分隊は、いつも冷静沈着な隊長でさえも、驚いていた。

 

アルファ1「おいおい嘘だろ!?!なんなんだこれ!」

 

アルファ2「こんなの探してたもの以上の大物じゃないか!」

 

アルファ3「…………はぁ?!?!」

 

そこには大和以上の大きさの戦艦を先頭にし、後ろにはアメリカ空母以上の大きさの空母が10隻もいた。

そうそれは、総勢346隻からなる大日本皇国海軍所属の第2艦隊だった。

 

アルファ3「隊長!!!あの大艦隊、全て旭日旗がついています!!!」

 

アルファ1「なに?!?!日本にこんな艦隊はいないぞ、ましてや帝国海軍にすらないぞ」

 

アルファ分隊は、そのまま謎の前進翼機改め、皇国海軍第2艦隊第一機動部隊鳳翔型航空母艦千歳所属【スカル1】の誘導で、鳳翔型空母千歳に着艦した。

 

F-3から降りたアルファ分隊の隊長【新島智也(にいじま ともや)】は、スカル1から降りてきた搭乗員【霧島海(きりしま かい)】と握手をした。

 

「日本国海上自衛隊護衛艦ふそう所属航空隊アルファ隊長,新島智也です。よろしくお願いします」

 

「大日本皇国海軍航空母艦千歳所属航空隊スカル隊隊長,霧島海です!こちらこそよろしくお願いします」

 

「にしても凄い航空機ですね。前進翼機なんて」

 

「おぉ、ご存知でしたか、前進翼機を採用しているの我が国くらいですけど、この戦闘機、震電IIは、格闘性能だけにずば抜けてますよ!」

 

「前進翼機に関しては誘導中に、部下から聞きましてね。格闘性能に関しては、我々のF-3と同じ感じですね。」

 

「いつか模擬空戦でもやってみます?w」

 

「いいですね、どちらか強いか勝負したいものです!」

 

そこで、霧島の部下らしき人が霧島に何かを話す。

 

「話は変わりますけど、これから艦長に会ってもらいます。よろしいですか?」

 

「わかりました。部下2人も連れてきてもいいでしょうか?」

 

「いいですよ、ぜひぜひ!」

 

その後新島は、部下と共に艦橋を上り艦長室に入った。

 

「どうも、皇国海軍空母千歳艦長【宇垣進(うがき すすむ)】です」

 

新島達も自己紹介をし椅子に座った。

 

「宇垣艦長あなた方は、何者なのですか?同じ日本語を話すが、大日本皇国なんて国、私は聞いたこともありません…」

 

「私にもよくわからないんだ…日本列島沿岸で震度3が同時に起こってからこんな感じなんだ…一応皇国第2艦隊は、皇国の総理から、接触すれば国交開設の指示を受けておられるので、そちらの艦隊と接近してよろしいかな?」

 

「私は、1航空隊隊長に過ぎないので、1度母艦に帰還してもよろしいでしょうか?」

 

「分かったすぐに行かせよう」

 

その後新島率いるアルファ隊は、海自空母ふそうに帰還するため皇国海軍の千歳から発艦していった。

 

数時間後 護衛艦ふそう艦橋

 

「まだかな~もうすぐ帰ってくると思うんだけどな~」

 

「艦長!レーダーに反応が!……これはアルファ隊です!」

 

「帰ってきたか…よかった。すぐに着艦出来るように準備しろ!」

 

「了解!」

 

ふそう飛行甲板では、アルファ隊が着艦するため、急ぎ準備が進められる。

 

数分後 アルファ隊がふそうに着艦し、艦長の早見にこれまでに起こったことを報告する。

 

「これは、朝田さん呼んできた方が良さそうだな。誰か朝田全権大使を呼んできてくれ」

 

「了解しました」

 

数分後 これまでの話を朝田全権大使に話した。

 

「私は、岩田総理から全権を預かっているので、接触してもよろしいかと思います。あとは、早見艦長に任せます。」

 

「わかりました。通信士!各艦に通達。これより、仮称帝国海軍第一艦隊とは違う、もう1つの皇国第2艦隊と接触する。」

 

数時間後 2つの艦隊は接触した。

空母千歳会議室にて、

 

「皇国第2艦隊司令長官松平新一(まつだいら しんいち)です。よろしくお願いします」

 

「日本国全権大使朝田と申します。この度は、このような場所を設けていただきありがとうございます」

 

自己紹介を終えて国交開設の会議が行われた。

 

日本国側からは、

・朝田全権大使

・早見譲艦長

・ふそう副長

 

大日本皇国側からは、

・松平新一司令長官

・宇垣進艦長

・千歳副長

 

数十分後 話がまとめられ、無事に日本国と大日本皇国で、国交が開かれた。

その後の雑談で皇国海軍の主砲がレールガンだと聞いた譲は、驚きすぎて、腰が抜けたそうな。

 

 

 

前編完

後編に続く




前編と後編に分けて出します。
どうしても原作の流れに入ってないので、長くなってしまうので、ゆっくりとお待ちください。

会話文にいちいち人物名書く書かないか

  • 「名前無し」
  • ○○○○「名前有り」

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