戦いは次の話になりそうです。
第1話 ロウリアの魔の手
中央歴1639年3月1日 クワ・トイネ公国 首相官邸
「今日で1ヶ月半か…変わったな公国も…」
クワ・トイネ公国は、日本連邦と国交を結び、日本からのODAでインフラの整備が開始された。なお機材などは、中谷守の提案で30式が使われた。*1そして公国首相のカナタがいる公都クワ・トイネも高層ビルの建設などが行われている。
「えぇ、これが1ヶ月半でできる日本に驚きです。」
「そうですね。彼らが覇権主義ではなく平和主義でよかった。」
「それで、ヤゴウ君。日本の事は頼みましたよ。彼らの力がなければ、公国は…」
「わかっております。成功させてみせます。」
クワ・トイネ公国 日本大使館
「大使、クワ・トイネの外交官のヤゴウ様が、急ぎお話ししたいことがあるそうです。」
「わかった。今行く」
大使館応接室
「お久しぶりです。ヤゴウさん。」
「この前はお世話になりました、田中さん」
「今日はどういったご用件でしょう?」
「公国の隣国ロウリアは、ご存じですね?」
「はい、少しだけは…」
「そのロウリアが、同じく隣のクイラ王国とクワトイネに戦争準備のため軍勢を集結させております。」
「ど…どうなりますか…?」
「我が国とロウリアの兵力は歴然です。どんなに防衛をしても、都市を放棄、貴国に輸出している食糧を作っている穀倉地帯は占領され、敗北するでしょう…」
「そんな…」
「田中さん、どうか日本から援軍をお願いできませんか!」
「軍事援助ですね、それは我が国の連邦議会で話さないといけないレベルなので、回答は少しお待ちください。」
「わかりました、どうか…どうか、お願いします…」
3月15日 クワ・トイネ公国政治部会会場≪蓮の庭園≫
クワトイネの政治部会メンバーは、カナタを含めて全員が落ち込んでいた。
「現在ロウリアは、ギムから西に10キロのところに軍勢を集結させています。総兵力は…80万人…だそうです…」
「さらにロウリア海軍は6600隻もの大船団が確認されたようです」
「6600だと…そんな数どうやって…」
「どうやら、パーパルディア皇国の支援があった模様です…」
「対する我が国は80隻、ざっと82倍か…」
ロウリアへの勝てる勝算がどこにも見つからないカナタたちは絶望し何も言わなくなった。しかし、その静けさを破った人がいた。
「首相、外務局から1つよろしいでしょうか」
外務卿のリンスイである。
「これ以上に酷いことがあるというのか…」
「いえ、実はつい先ほど日本からの通知が来ましてな。今しがた、局員のヤゴウに対応させています。」
「日本が!?内容はッ!」
ガチャ!!
蓮の庭園の出入り口の扉が開く
「カナタ首相!日本連邦からの親書です!」
「読み上げよ!」
「日本連邦は、連邦議会での決定のもと、友好国であるクワ・トイネ公国の国民が死ぬことを望まず、さらに数千万人から数億人の連邦国民を餓死を阻止するため、公国への援助を惜しまない。軍事支援要請をすれば、軍を派遣する用意ができている。」
「よし!もう我々に猶予は残されていない、日本連邦へ軍事支援を要請しろ!食料は公国が負担する!領土、領海、領空全ての通行の自由を許可しろ!」
中央歴1639年3月17日 マイハーク港
ロウリア王国は、3月16日にクワトイネ公国に宣戦を布告した。
ここマイハーク港では、ロウリア海軍を迎え撃つため公国第二艦隊が出港するため沢山の水兵が動いていた。
「やはり壮観だな。」
「第二艦隊全艦80隻が揃っていますからね。しかし相手は6600隻の大艦隊…」
「明日にはロウリアが来る…彼らが何人生き残ることができるのだろうか…」
港に集まった80隻の艦船を見ながら、第二艦隊提督のパンカーレとその側近ブルーアイが話しており、彼らは相手の強大さにどうしようもない気持ちが込み上げていた。
「失礼します。ブルーアイ様、海軍本部からの伝令です。」
一人の兵士がブルーアイに駆け寄り、伝令の紙を渡し去っていった。
「ブルーアイ、なんと書いてある?」
「はっ!『本日昼に、日本連邦の連邦海軍より特別派遣艦隊14隻が、援軍としてマイハーク沖合に到着する。彼らは第二艦隊より先にロウリア艦隊に攻撃を行うため観戦武官1名を搭乗させるように指令する』だそうです…」
「たった14隻…140隻か1400隻の間違いではないのか?」
「間違いありません、書いてある通りです」
「彼らは、戦う気があるのだろうか…さらに観戦武官を1人だと?観戦武官に死ねと言っているようなものではないか!!私だったらそんなことは絶対にさせん。」
………………………………………………
「提督…私が行きます」
「本気か?相手は6000を越える大艦隊だぞ…」
「私は剣術では海軍首席、白兵戦になれば生き残れる可能性が高い。それに、鉄竜を飛ばしてきた日本のことです。もしかしたら勝算があるのでしょう。」
「すまない君のような優秀な部下を…」
同日 夕刻
港は騒然としていた。
「なんだあれは?!」
「島が、島が近づいてくるぞ!!」
水兵たちは近づいてくるものに大騒ぎだった
「なんという大きさじゃ…」
「提督…あの船、全て鉄でできております…」
「そのようだな…日本は、あのような巨大船を保有しているのか…」
パンカーレとブルーアイが驚きながら話していると、竹トンボのような鉄の塊が飛んできて、港の開けた場所に着陸した。
「こんにちは、日本連邦より援軍として来ました。観戦武官の方を1名迎え上がるよう指示を受けて参りました。」
「初めまして、私はクワトイネ公国海軍第二艦隊の作戦参謀をしております、ブルーアイと申します。援軍感謝いたします。」
「では、これから艦に乗艦するのでこちらに乗ってください。」
「わかりました。よろしくお願いします。」
竹トンボのような鉄の塊改めてMCH-101掃海・輸送ヘリコプターは、日本艦隊に向けて飛んでいった。
(ワイバーンよりも揺れず、座り心地もいい…他にも数人乗れるなんてすごい技術だな…)
ブルーアイは、陸からでは数隻しか見えなかった日本艦隊を飛んでいるヘリの窓から見て驚いた。
「横から見てもすごいが、上からみてもなんという大きさだ…大小様々な船がいるが一番小さい船でも公国の軍船より大きいのか…」
「今から旗艦の戦艦天照に乗艦してもらいます。もうすぐ着きますので用意をお願いします。」
「わかりました……アマテラスか…」
(あれは…魔導砲か…?にしては変わっているな…)
ブルーアイの頭には円形の砲身をした一般的な魔導砲が写っているが、目の前にある天照の主砲51cm三連装電磁砲は四角い砲身をしていた。
天照に乗艦したブルーアイは、天照乗組員の案内によりエレベーターで艦橋に登った。登りきった艦橋には天照の艦長がいた。
「ようこそ観戦武官殿。日本連邦より援軍として来ました。戦艦天照艦長の
「クワ・トイネ公国海軍から来ましたブルーアイです。援軍感謝いたします。」
天神晴樹
年齢 27歳
役職 大日本皇国海軍総旗艦戦艦天照艦長
→日本連邦海軍第一艦隊旗艦天照艦長
天神晴樹は、周りよりも異常な早さで出世コースを走り見事に艦長になる。他国との演習で天照を参加させないでとお願いされるほどの原因を作った犯人。兵学校では首席で卒業し、剣道、弓道、柔道、合気道などを軍主催の全国大会で全て優勝する。家系は鎌倉時代から続く名門、皇国内の剣術流派では有名な天神流の師範でもある。
ブルーアイは、天神を見て感じた。
(天神晴樹…この御仁は相当な強さを持っているのがわかる…海軍首席の私でも戦っても勝てる気がしない…)
「今日はもう、夜になるので出撃は明日になります。今日はお休みください。副長!用意した部屋にブルーアイさんを案内しろ。」
「了解しました。どうぞこちらへ」
「それでは、失礼いたします。」
ガチャン
1人になった天神はマイハークを見て呟いた。
「こんなに綺麗な町を火の海にはさせない…必ず救ってみせる!」
次回 ロデニウス沖大海戦
天照を操る天神の活躍に期待してね!
会話文にいちいち人物名書く書かないか
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「名前無し」
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○○○○「名前有り」