中央歴1639年4月2日 城塞都市エジェイ司令部応接室
「将軍!日本軍の方々がお越しになられました!」
「時間通りに来たか…通せ!」
(海軍のようになめられてたまるか!鉄でできた巨大船?そんなのデタラメだ)
ノウは、国交締結時から日本連邦のことを良く思ってはいなかった。初接触の時は何隻もの巨大船による砲艦外交だったこともあり、印象は最悪と言ってよかった
コンコン、ガチャ!
応接室のドアが開く
「失礼します」
「日本連邦陸軍第1師団長の大内田和樹です。」
「日本連邦陸軍第1師団副師団長の
「日本連邦陸軍第1師団参謀長の鈴木宗作です」
天馬久遠
年齢29歳
中谷守の従兄弟、中谷とは大違いに口が悪く、上官に対しての態度も悪く底辺階級をさ迷っていたが、守のスカウトで参謀の資質が異常なほどあることがわかり、一気に中将まで昇格。
戦争戦略ゲーム(例えればハーツオブアイアンなど)では負けたことが無いとか
連邦側の紹介を終えると
「この度の援軍に感謝いたします。私はクワ・トイネ公国軍西部方面師団将軍ノウと言います。以後お見知りおきを。」
「早速ですが、連邦陸軍の方々も知っての通り、ロウリア軍は国境の町ギムを落としました。次に侵攻するのはここエジェイ以外に他ありません。しかしこの城塞都市エジェイは、見てわかる通り高い城壁に囲まれており、守りは完全である。したがって日本連邦陸軍の方々は、あなた方の作った基地から出ることなく後方支援していただきたい。」
(おいおい、それって遠回しに力などいらんと言ってるようなもんだろ。このジジイ…)
久遠は、ノウの話に苛立ちを見せながらもなんとかこらえる。
「わかりました。我々は、駐屯地から後方支援をさせていただきます。その代わり、このエジェイに観測要員を50名ほど置かせてもらえませんか?支援のためにも敵軍の情報を素早く知る必要があるためお願いいたします。」
「観測要員?まあいいでしょう。本国に戦局を伝える義務があるでしょうし」
「それでは我々はこれで失礼いたします。」
ガチャン
扉が閉まり三人は応接室から出ていった
「まったく日本軍は、プライドと言うものがないのか?それとも皮肉も通じない馬鹿なのか?」
「たった6000人で何が出来るというところではございません。臆病風を吹かせているのでしょう。」
「いずれにせよ、このエジェイは鉄壁だ。落ちることなんてあり得ない。」
日本連邦ダイタル駐屯地*1
「想定内の結果ですね、大内田陸将。」
「そうだな、最初見た時に悟ったよ。まあ何かあったら報告があるだろうから、待つのも大事だよ」
「了解です。」
4月15日エジェイ司令部
「ノウ将軍!ロウリア軍2万の軍勢が5キロ先で陣を敷きました!」
「いかがなされますか?」
「もちろん籠城だ。敵本隊が来るまで戦力の消耗は抑えろ!」
ノウの指示によりエジェイ防衛隊は、数百人の挑発に来たロウリア兵に矢の1本も撃たずに静観していた。
「くそ!目の前に敵がいるのに、攻撃できないのはストレスだな。」
「落ち着けと言いたいところだが、毎夜毎夜来ては挑発行動してくるロウリアには、一矢報いたいところだな。」
「ここで討って出るのは得策ではないのは俺らでもわかるが、精神的にきつくなってくるよ本当に。」
ノウの籠城という指示は正しいのだと兵士達はわかっているのだが、ロウリアの挑発行動に夜も休息ができず、士気は下がる一方だった。
4月30日エジェイ司令部
「まずいな、兵士達の士気が下がっている。」
ノウは苦悩していた
「ノウ将軍、日本連邦陸軍からの連絡です」
「読め!」
「エジェイ西5キロに布陣する敵ロウリア軍への支援攻撃を行いたい。もし半径2キロに友軍がいたら即時退避を要請する。」
「だそうです。」
「あれほど、でしゃばるなと言ったのに何がしたいんだ。まあよい、"日本"の戦い方を見てやろう。支援攻撃に同意すると伝えろ」
日本連邦陸軍ダイタル駐屯地
「大内田陸将、支援攻撃の同意を得ました。半径2キロ圏内に友軍はいないそうです。」
「わかった。攻撃準備だ。」
ダイタル駐屯地内演習場
ダイタル駐屯地には、多数の兵器があるがそのなかでも1つだけ、誰も見たことの無いものがあった。
「やっと量産化できたんだなこれ…」
「あぁ…これこそ帝国陸軍の光だ!」
二人の帝国軍人が話している先には自走砲がいた。
連邦では3つの構成国の技術格差を最小限にするため、帝国への技術供与が行われた。それは軍事技術もであり、少しではあるが、既存の兵器以上の性能を出す兵器を開発できた。
4式自走砲
全長 6.54m
全幅 2.42m
全高 2.40m
速度 55㎞
武装 150mm榴弾砲
スペックなどを見れば四式十五糎自走砲(ホロ)だが主砲の150mm榴弾砲はホロよりも長砲身であり、半自動装填装置も備えている。名称が4式の理由は、転移から1年目で帝国の時系列だと1944年を指すため。
「自衛隊や皇国軍もすごいな…」
「あぁ、数十年もすれば技術があんなに進歩するのかと驚くよ…」
帝国は4式自走砲、自衛隊は99式155mm自走りゅう弾砲、皇国は34式260mm自走榴弾砲と各軍の最新自走砲が集まっていた。
そんな話をしている間にも砲弾が装填されていく。
『砲撃準備完了!』
「師団長、砲撃許可を」
「わかった、砲撃を許可する。」
『砲撃開始、繰り返す砲撃開始!』
エジェイ防衛隊の兵士達は目の前の状況に唖然だった。
目の前に駐屯していたロウリア軍が突然爆発し始めたのだ。1分ほどの爆発の後に残されたのは、焼け焦げた野原しかなかった。
「将軍!ロウリア軍は消滅しました!我々の勝利です!」
「なんということだ…これが…これがあの男の…日本の力なのか…」
ノウは日本の力に恐怖した。
ロウリア東方征伐軍ギム司令部
「アデム指揮官、大変です!先遣隊との通信が途絶えました!」
「どういうことだ、状況は」
「そ、それが、『大魔道師1000人級以上の爆発が』というのを最後に…」
「あなた、訳のわからないこと言ってると殺しますよ。」
「し、しかし!」
「エジェイ攻略のためにパンドール将軍が来てくださっているのだ!失礼をわきまえろ!」
「まあまあアデム君、怒鳴っても仕方がない。できることをするんだ」
将軍が参謀長の話を聞いている間にアデムの部下がアデムに寄ってきて、耳元で小さく囁いた。
それを聞いたアデムは、
「将軍、私は一度ハーク城に出向き、援軍を要請して参ります。万が一のためにもギムを奪われる訳にはいきません。私であれば本国を説得できるでしょう。」
「ふむ、わかった。アデム君に任せる、援軍を頼むぞ」
その後、アデムはハーク城には行かず港へ行き、海を渡った。
「よし援軍はアデム君に任せて、我々はエジェイを攻略するぞ。」
「わかりました。兵に準備をさせます。それと将軍、先遣隊の状況なのですが、」
ドッカァーン!!!
この世のものとは思えない爆発がバンドールの目の前で起こった。
「なんだ!何が起こった!」
「将軍!外は危険です!早く中へ!」
二人が慌てている間にも攻撃は続き、ギム占領軍は、全滅した。
次回 ロウリアの落日
会話文にいちいち人物名書く書かないか
-
「名前無し」
-
○○○○「名前有り」