日本連邦召喚   作:nogi-爽汰

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公立受験終わったー!


第5話 ロウリアの落日

中央歴1639年5月3日 ダイタル駐屯地作戦会議室

作戦会議室では大内田などの師団長とクワ・トイネ陸軍からもノウ将軍やその参謀も入室しており、今後の作戦行動について話していた。

 

「デン、ゲキ戦?それはどういうものでしょうか?」

 

「電撃戦は、我々の転移前の星で使われた戦術です。最初は違いますが、我々の装甲車両、あなた方のおっしゃる鉄の地竜を集中して運用し、敵主力を正面から突破し、分散した敵を包囲し各個撃破します。その最中も航空機などで航空支援を行っていきます」

 

「しかし、それでは我々も多大な被害を負います!」

 

「いえご安心ください、あなた方クワトイネ軍の被害も最小限になるよう、歩兵旅団5000人がクワトイネ軍を援護します。」

 

「その後正面を突破した装甲車両は、突破後すぐに引き返しクワトイネ軍の包囲する部分を中心に歩兵旅団と同じで援護に回ります。」

 

「わかりました。あなた方を信じて電撃戦を行いましょう。兵士達には私から直々に伝えます。」

 

「一騎当千の皇国軍人の力をとくと見せてあげましょう。」

 

その後も作戦日時や兵力の再配備などを話し合った。

 


5月15日

作戦決行日、エジェイ正門内では日本連邦軍とクワトイネ軍合わせて3万3千の兵力が集まっていた。

 

ここでロウリア決戦兵力を紹介しよう。

包囲部隊

日本連邦第1歩兵旅団2500人

日本連邦第2歩兵旅団2500人

クワトイネ歩兵20000人

クワトイネ弓兵5000人

主力突破電撃部隊

日本連邦第1機甲師団200両

日本連邦第2機甲師団200両

クワトイネ騎兵3000人

(騎兵指揮官が皇国製の超小型無線機を装備)

航空支援部隊

ワイバーン40騎(全騎が皇国製の超小型無線機を装備)

攻撃ヘリコプター60機

戦闘ヘリコプター20機

 

対するロウリア主力部隊は偵察によると推定33万にもおよぶ大部隊と報告があった。だが、そんなことは関係ない。この惑星で史上初めての戦術がこの大陸で行われるのだから。

その後、3万3千の兵はロウリア主力部隊がいる平野の前にある丘を越えた平野で陣形を整えた。

 

「ノウ将軍、無線の調子はいかがですか?」

 

『あぁ充分聞こえているぞ。これだったら早馬も必要ないな』

 

「ですね。それでは始めましょう」

 

『あぁこちらも準備完了だ。始めてくれ』

 

「全部隊に告ぐ、これよりロウリア主力包囲殲滅作戦を開始する!電撃部隊突撃!」

 

『了解、電撃部隊出撃します!』

 

 


ロウリア主力部隊前衛

 

「もうすぐ戦えるな!」

 

「あぁ!亜人どもを皆殺しにしてやるぜ。」

 

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

 

「うん?なんだこの音?」

 

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

 

「地面が…揺れてる…?」

 

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ

 

「なんなんだ!?」

 

「おい!!あれを見ろ!」

 

丘の上を見た前衛の兵士達は恐怖した

馬でも出さない速さで鉄の地竜が向かってきたのだ。

 

「敵だー!敵襲ー!敵襲ー!」

 


機甲師団隊長車

「いけー!正面突破だ!足を止めるな!二つに分散させろ!」

 

『隊長!こちら112号車!我々に行かせてください!』

 

「わかった。リミッターの解除を許可する、しかしエンジン壊すなよ!」

 

『了解!』

 

許可が降りると112号車の33式戦車は、リミッターを解除し、最高速度の時速100キロで走り出した。

(機甲師団は時速70キロで走っていた)

 

「我々も続けー!クワトイネ騎馬隊突撃!」

 

クワトイネ騎馬隊も機甲師団に張り合うように時速65キロと少し遅いが充分に切り開けてはいた。

 


包囲部隊

大内田は82式指揮通信車にいた。

 

「ノウ将軍、電撃部隊があと少しで突破できます。そろそろ潮時でしょう。」

 

『わかった。大内田陸将、作戦を開始してくれ。』

 

「了解しました。包囲作戦開始!部隊は2つに分かれて包囲陣を作れ!」

 


ロウリア主力本陣

突然として突撃してきた敵の攻撃にロウリア軍は大混乱に陥っていた。大将として来ていたパタジンもどうすればいいのかわからないでいた。

 

「報告!敵は我々の正面を突破し、崩れた兵士達を包囲しています!このままでは我々は総崩れになります!」

 

「まずいぞまずいぞ!パーパルディア皇国の支援が断ち切られた今、戦えるのは我々しかいない!なんとしても包囲された部隊を救出しろ!」

 

話を見る限り、読者から見れば負け戦である。

 


包囲部隊クワトイネ軍

弓兵や日本連邦歩兵旅団の援護があり、かなり優勢に戦局は回っていった。

 

「いけー!ロウリアを包囲しろー!」

指揮をしていた兵士へ隙ついたロウリア兵が突撃してきた

「やばい!死ぬ!」

ダァン

銃声と共に突撃してきたロウリア兵は倒れた。

そこへまだら模様の服をきた日本軍人(自衛隊員)がきた

「大丈夫ですか!」

 

「あぁありがとう!助かった!」

 

「今、突破部隊が引き返してこちらに向かっています!我々も援護しますのでなんとか耐えてください!」

 

「了解した!おい!もうすぐ突破部隊が来るぞー!あと少しだ!」

 

おぉ!!!!!!!!!

 

突破部隊が来るまで、クワトイネ軍は武士顔負けの奮戦をし耐え続けた。

 


航空支援部隊隊長機

『前方から敵WIVEN(ワイバーン)。BERSERKERと味方WIVENは迎撃に当たれ、残りは地上部隊を援護しろ!』

 

『BERSERKER全機了解!』

 

『WIVEN全機了解した!』

 


ロウリア飛竜隊

「なんだこいつら!」

 

「まずいぞ。相手は相当の練度だ!」

 

「王都防衛隊の俺らですら、かなわないなんて…」

 

「おい!鉄竜もいるぞ!」

 

「助けてくれ!死にたくねー!」

 

士気が最高に上がっているクワトイネ軍と日本軍は、ほぼゴリ押しで敵飛竜部隊を抑えていた。

 


その後はロウリアの劣勢は変わらず、突破部隊が包囲部隊と合流し、ほとんどの兵力を注ぎ込んだロウリアの主力部隊はもう部隊とは言えないほどに指揮系統は混乱し、降伏するものも現れて敗北した。

 

大内田は、次の作戦について話し合っていた。

「ノウ将軍、ロウリアの兵力はほぼありません。あとは王都にいる近衛隊だけです。」

 

「わかっている。しかしあのロウリアの王都だ、城壁などに弓兵等が張り付いていて陥落には時間がかかるだろう、その間にもロウリア王は城を抜け出すぞ。」

 

「そうですね。失礼を申し上げるやもしれませんが、クワトイネ軍には、ここからは後方で待機してもらいたいんですが」

 

「ほう、何故だ?」

 

「ロウリア王は絶対に逮捕しなければなりません。その為にも迅速にかつ逃げられる時間を与えない形で行動したいのです。」

 

「そんなことできるのか?」

 

「はい、先程の戦いで使った突破部隊の戦車を城壁の前に出させて敵の目を引き付けます。その間にも王城に入るため空から降下して制圧していき、ロウリア王を確保します。」

 

「確かにそれだったら行けるな。わかった、我々のクワトイネ軍も死者はほとんどいないが負傷者が多い。ここはあなた方の日本軍にお任せします。」

 

「ありがとうございます。でしたらノウ将軍、解説なども入れますので制圧するところをここから見てもよろしいですよ。」

 

「それはありがたい!日本軍の戦い方をここで見させていただくとするよ。」

 

その後すっからかんになっていたダイタル駐屯地で自衛隊の特殊作戦群や皇国陸軍の精鋭部隊*1をのせてUH_1Jヒューイ数機が王城に向けて飛んでいった。

 


王城制圧部隊

王城の上に到達した制圧部隊は、城壁側で機甲師団が引き付けてくれているのを見ながら、急ぎ降下していった。

 

「急ぐぞ。」

 

「了解」

 

「謁見の間まで4部屋あるはずだ。全て制圧するぞ」

 

ハンドサインで1つ目の部屋のドアの隙間から閃光弾を投てきする。

爆発と共にドアへ突入し、数人いた兵士をサプレッサーのつけた小銃で制圧する。

残りの3部屋も制圧し、残りは謁見の間の奥にある王の間だった。

しかし、

「これはこれは日本軍の方々、私は近衛隊大隊長のランドと申します。以後お見知りおきを。やはり撃たないのですねあなた達は」

 

ランドの目の前には非戦闘員のメイドが2人立っていた

 

「私から推測するに、日本の兵士は民間人に被害が及ぶことを許されていないのではないか?」

 

「黙れ!時間稼ぎはいらない!すぐに武器を捨てて両手を頭の上にのせて伏せろ!」

 

(これ以上の時間稼ぎは無理か…仕方がない)

 

「近衛隊、攻撃開始…」

 

ランドの魔信で隠し扉が開きそこから完全武装の近衛隊員が突撃してきた。

 

「何?!全員!制圧しろ!」

 

きぇー!!

 

大きな奇声と共にランドは立ち上がり右手に隠してあった刃を出し、襲いかかった。

 

「うぉ!おまえ!」

 

間一髪よけて銃口を向ける。そしてランドが立ち直る前に殺した。

 

 

王の間

ドォン!

謁見の間との間の扉がから聞こえる爆発音と共に戦いが起こっていることをロウリア王は悟る

そして、ドアが粉々に弾け飛び、様々な服の色をした軍人であろう者達が王を囲んで銃を向ける。

 

「私が何をしたというんだ…」

 

「何をしたというんだ?って言ったな、俺から教えてやる、クワトイネ公国への無差別攻撃を行うことを許可した首謀者だよ」

 

「中央歴1639年5月15日午後9時36分ハーク・ロウリア34世、あなたを逮捕する。手錠を、」

 

その後はロウリア王は制圧部隊により逮捕され、ヒューイにのせられてダイタル駐屯地に移送された。

 

 


日本の制圧部隊の戦闘を見ていたノウ将軍は目を白黒させていた。

 

「いかがでしたか?ノウ将軍。」

 

「なんと…速きこと…我々も見習いたいところですな…」

(予想はしていたが、これは想定外だ…目で追うのが精一杯だった…しかし日本軍の持っていた"ショウジュウ"と言ったか?あれはクワトイネの今後の軍備に飛躍的な一歩を生み出すな…なんとしても手に入れなければ…)

 

一人のクワトイネを守る軍人として、ノウは、日本の銃を手に入れるために奔走することを決心した。

 

 

 

 

最後にロウリア最終決戦での被害を紹介しよう

日本連邦軍・クワトイネ軍被害状況

日本連邦軍

歩兵3人が負傷

死傷者なし

クワトイネ軍

歩兵数十人が負傷

死傷者数名程

 

ロウリア軍被害状況

ロウリア主力部隊

戦死者29万人

負傷者及び降伏者4万人

*1
精鋭部隊とは書いているが、これは皇国の特殊部隊であり知っているのは、司令長官の守と総理大臣の隼人と皇国の天皇陛下だけである




次回ムー編第1話ムー大陸発見?!
ロウリア編はこれにて終わりです。感想よろしく!

改めて外伝を作ることにしたのでよろしくです。
一番上にURLがありますのでそこから入れますよー

会話文にいちいち人物名書く書かないか

  • 「名前無し」
  • ○○○○「名前有り」

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