パーパルディア皇国側の視点を見るため少し時を遡る…
シカリア沖
日本艦隊の対空兵器や艦載機及び増援の空軍機により、2500騎とパーパルディア皇国軍史上最多のワイバーン種を巻き込んだ
中盤までは数的劣勢で日本側は離脱する機も発生したが、この時点で2500騎を誇るのパーパルディアのワイバーンは、1200騎程に減少していた。
更には増援である日本空軍機の到着により、1200騎から800騎に数を減少させ、パーパルディア側は撤退した。
この戦闘で日本側は個人での最低撃墜数が26騎と、9割はエースパイロットになってしまった。
《シカリア沖航空戦》
損害
日本側
空中衝突や流れ弾の被弾により数機が使用不能
負傷者数名
パーパルディア側
2500騎中1689騎が撃墜される。
負傷者数不明
結果
パーパルディア側の大損害による撤退で日本側の勝利。
シカリア沖 パーパルディア皇国第2戦列艦隊
新たに就任した皇国軍最高司令トラスの指令により、艦隊運用を変えたパーパルディア軍は、少数(最低60隻)の戦列艦で編成された哨戒部隊を展開させ、日本軍の上陸をいち早く察知できるようにしたが、日本軍は哨戒部隊の哨戒網の隙をつくように本土近くで哨戒中だった主力艦隊と戦闘を開始した。
「前衛艦隊が全滅だと?!クソ!!」
第2戦列艦隊司令は配置されていた数個前衛艦隊が全滅し、乗艦している本隊旗艦の目の前にまで敵主力艦隊が展開していた。
「司令、日本艦隊から通信です」
艦隊参謀が敵から通信がきたと言うのに、司令はどういうつもりだと思いながら聞き返す
「…なんと言っている」
『パーパルディア艦隊に告ぐ、降伏せよ。これ以上の戦闘は被害を拡大させるだけで無意味である。降伏する場合は白旗を掲揚してほしい。我々日本軍は転移前の世界の国際条約*1に基づき降伏したものへの安全を保証する。貴艦隊の懸命な判断を求める』
「無意味…か…」
「司令、どうなさいますか。」
「参謀、全艦に通達しろ降伏すると。白旗を掲揚させろ。彼等の言う通りこれ以上の無意味な被害を出すのは愚の骨頂だ。」
「了解しました。」
しかし、悲しきことに司令の懸命な判断は届かないのである。
日本連邦艦隊旗艦:天照級戦艦1番艦天照
「パーパルディア艦隊から返信がきました『降伏する』と」
通信員から報告を受ける艦長の天神であるが
天神「全艦に通信。攻撃態勢は維持。」
「何故ですか?!?!敵は降伏すると言ってきているんですよ!」
副長から抗議の声が来るが…
天神「副長、よく見てみろ。旗艦と思われる戦列艦と竜母以外ほとんど
最悪なことに、パーパルディア人の
パーパルディア皇国第2戦列艦隊旗艦
フェン王国やアルタラス王国での大敗北により、大規模動員が行われたが、その大敗北は大部分が秘匿されていたため降伏を受け入れた司令のことを蛮族に対して臆病な敗北主義者という認識をされ、旗艦と竜母*2、十数隻の戦列艦以外は白旗を掲げていなかった。
「どうなっている!!何故白旗を掲げないんだ!!」
「司令!殆んどの艦が『臆病な敗北主義者である司令の指示には従わない』と言ってきています!!」
「あぁ…なんということだ!!」
戦艦天照CIC
「艦長、敵艦隊の通信の傍受に成功しました。」
攻撃開始の令を待つ日本艦隊にパーパルディア艦隊の通信内容が知られることになる
天神「ここまでプライドが高いと正気を疑うが…どれだけへし折ってやらないと気が済まないんだ。」
天神「通信員、降伏艦以外に再度通告せよ。これが最後だ」
「了解」
「艦長。最後の通告が通じなかったら…」
天神「…………この戦いは虐殺に変わるだろうな」
返答を待つ日本艦隊であったが
「……返答…ありません。敵艦隊二手に回頭、射程にはいります」
天神「わかった。主機全速後退、艦隊中央に移動。」
「了解。エネルギー充填を開始します。」
そう言うと天照は艦隊の先頭から中心へと後退していった。
降伏拒否のパーパルディア皇国艦隊
「敵旗艦が後退しているぞ!!!」
「我が艦隊の数で押し返すんだ!!」
「全砲門を向けろ!一斉砲撃で攻撃する!!」
二手に別れた戦列艦隊は3列の単縦陣で輪形陣で攻撃をしない日本艦隊を半包囲した。
「全砲門!装填完了!!」
「くらえ!発射!!!!!!」
包囲したパーパルディア艦隊は配備された魔導砲が一斉に火を噴く。その数、数万発!!いかに数百年の技術格差があっても、この数の砲弾を防ぐのは不可能
ではなく
天神「
後退し、艦隊中央に移動していた日本艦隊旗艦の天照はちょうど艦隊を包み込むように水色の壁を発生させ、数万発の砲弾は日本艦隊に傷一つ付けることができず防壁に防がれた。
天照級戦艦1番艦天照に搭載されているFPEBとは、理論上の代物だった電磁バリアを実現させたものだった。転移により研究が停止していたが、転移直後の騒動の沈静化に伴い、再開した研究が遂に試作の開発成功にこぎつけた代物であった。
「FPEB、正常に作動!!」
「敵弾第2波、防御に成功!」
「消耗率0.004%!」
天神「所詮奴らの艦載砲は、鋳造砲のカノン砲だ。弾丸はソリッドボールで貫通力には欠けるが、効果を試す良い機会になったな。」
地球にはこういう言葉がある。
十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない
─20世紀を代表するSF作家アーサー・C・クラーク─
sideパーパルディア艦隊
突如敵である日本艦隊を包むように現れた水色のバリアは、パーパルディア艦隊が放った2万発以上の砲弾を全て防いでいた。
「なぜ奴らがミリシアルの防御魔法を?!?!」
「魔法が使えない蛮族ではなかったのか?!」
「構うな!!撃ち続けろ!!!」
パーパルディア側は日本の
パーパルディア艦隊はその後も何万発ともいえる砲弾を日本艦隊に撃ち続けたが、一向にバリアが破れる様子はなく。
第6波目の斉射をしてすぐに、日本艦隊を覆っていたバリアが消えた。
「魔力切れか?」
「所詮蛮族の魔力量じゃこれで終わりだ!!」
「…!!敵艦!砲塔を旋回!」
当然
まやはMk45 5インチ砲を
信濃は45口径46cm砲を
天照は51cm電磁加速砲を
天神「攻撃………開始!!」
「全艦!!撃ち方始め!!!!!」
この時、発砲した砲撃音はパーパルディアの首都エストシラントにまで届いた。数度の砲撃の後、残っていたのは降伏した戦列艦と戦列艦だったものの木材しか浮かんでいなかった。
シカリアへ向かっていたクワ・トイネ公国海軍司令官フリートルは、自身が執筆した海戦記でこう語っている。
【最初は海底火山の噴火だと思った。しかし、立て続けに発生する音から、火山ではなく砲撃音だと確信した。パーパルディアの魔導砲ではない、あんな豆鉄砲が出す音ではない。ならば音の主は日本艦隊だ。私は日本が同盟国であったことを神に感謝した。】
パーパルディア皇国シカリア海岸
「敵勢力排除」
「全車前へ戦車前進」
次回 第19話 本土決戦 ─地上戦1─
会話文にいちいち人物名書く書かないか
-
「名前無し」
-
○○○○「名前有り」