先日までドリスピの頭文字D&MFゴーストコラボイベントがあったのですが、総合で見た場合今までで1番良い結果だったと思います。
MFゴーストのボスバトル5000位以内はじめ、他にもいくつか7500位以内に入って車入手出来たので。
さて、予告通りあの男が動き出します。
それとリクエストキャラも登場します。
それではどうぞ。
秋名山
5連続ヘアピン
そこには多くのギャラリーに混じって、高橋兄弟がいた。
啓介は、ゴール地点にいるレッドサンズのチームメンバーから報告を受けていた。
「……そうか、分かった。お前らは、先に撤収しててくれ」
啓介はそう言うと、電話を切った。
「アニキ、ハヤブサが勝ったそうだぜ」
「そうか……。啓介、あのバトルを見てどう思った?」
「俺なんかじゃ到底追いつけない領域のバトルだったよ。特に、ハヤブサがパッシングする時に使ったあの技、まさかアレが出来るヤツが“秋名のハチロク”以外にもいたとはな……‼︎」
「おそらくは、“秋名のハチロク”の技を目で見て盗んだのだろう」
「はあ⁉︎ おいおいアニキ、そりゃいくらなんでもあり得ねえだろ!」
「そう思うのも当然だろう。だが、文乃から聞いた限りの話だと、十分に可能性はある」
「!」
「“秋名のハヤブサ”……思っていた以上に面白いヤツだな」
翌日
GSゼネラル
「いやー、昨日のバトルはヒヤヒヤしたぜ」
「ああ。予想以上にもつれたもんな」
「いやはや、軽って下りじゃメチャクチャ速いんだな」
「隼人がフロントタイヤ全部使い切ってやっとだったんだから、その凄さが分かるよ」
健二先輩と池谷先輩がそんな話をしている。
8月も折り返し、夏休みも残り2週間ほど。
もうすぐ2学期が始まるな。
今までで多分1番密度の濃い夏休みだったな。
そんな事を考えていると、ミニバンが1台入ってきた。
だが、お客さんじゃないらしい。
「花屋……?」
そう、花屋の移動販売みたいなのだ。
どうも花束を届けに来たらしい。
しかも2つある。
それを見て、店の奥から店長が出てきた。
「花束? 何かの間違いじゃないのか、ウチはガソリンスタンドなんだから」
「いえ、間違いありません。この住所のスタンドに届けて欲しいと送り主に依頼されましたので……」
「はあ⁇」
ますます謎である。
誰かのイタズラとかかなと思っていたら、花屋さんが手紙を取り出した。
「一緒に、これも渡して欲しいと頼まれているのですが」
こちらも2つ用意されている。
中身を読んでみると、こんな事が書かれていた。
“秋名のハヤブサ”へ
「“赤城の白い彗星”……⁉︎」
そういえば、文乃さんも別れ際に同じような事を言っていたような……。
「これってもしかして、ダウンヒルバトルの挑戦状じゃねえのか⁉︎」
健二先輩が驚く。
「でも、“赤城の白い彗星”って一体……?」
「これは、高橋涼介だな……!」
そう言ったのは池谷先輩だ。
「知ってるんですか、池谷先輩?」
「ああ。3年くらい前だったかな、元々レベルの高い赤城山に群を抜いて馬鹿っ速い白のFC3Sが現れたって評判が広まったのは。それが、当時一匹狼だった“赤城の白い彗星”こと高橋涼介って訳だ」
「一匹狼……。あれ、それじゃあレッドサンズは?」
「レッドサンズは、その後に高橋涼介が立ち上げた本格的なドラテク追求チームさ。ジムカーナの競技会に参加したり、サーキットの走行会をこなしたりしていて、俺達みたいなよくある峠の仲良しチームとは質がまるで違うのさ」
「なるほど、それであんなにレベルが高いんですね」
「今でこそ、弟の啓介と合わせて“高橋兄弟”って呼ばれ方が定着しているけど、やっぱり俺には“赤城の白い彗星”の方がピンとくるな」
「そうですか……」
なるほどね。
となると、もう一つの方は拓海への挑戦状で決まりだろう。
“秋名のハチロク”へ
それが、もう1つの花束に添えられた手紙の内容だった。
案の定である。
「で、どうすんだ?」
「もちろん受けるよな?」
「そりゃ受けますよ。逃げる理由なんて無いし」
池谷先輩と健二先輩にそう答えた。
こんなの楽しみで仕方がない。
「くぅーッ、こりゃ夏休みラスト、熱くなるぜ‼︎ 拓海も受けるんだろ⁉︎」
「当たり前だろ? リターンマッチを逃げたなんて事になったら、負けるより恥だ」
イツキの言葉を受けて池谷先輩がそう言った。
俺も負けていられない。
数日後
さて、高橋涼介からの挑戦状が来てしばらく経った。
ここ最近、俺は高橋涼介戦に向けて秋名を走り込んでいる。
その甲斐あって、拓海の走りにより近づいてきていると思う。
まあ、そのおかげでタイヤ代とガソリン代が少々エゲツない事になってますけどね……。
一方の拓海はというと……。
「………」
ここ最近ボケーってしてるんだよね。
まあ、いつもの事なのだが……なんか普段とは違う気がするんだが、俺の気のせいなのかな?
「なんかここ最近の拓海、変じゃないか」
そうイツキが言い出したのだ。
確かにちょっと違和感を感じてはいたのだが、大した変わった感じもしないから気のせいと思っていたんだが。
だが、イツキが言うなら間違いない。
「俺もちょっと違和感を感じてはいたんだけど、気のせいかなって思ってたんだよ。でも、拓海と付き合いの長いお前が言うならやっぱり変なんだろうな」
「どう変なんだ?」
池谷先輩と雑談をしていた健二先輩が聞いてきた。
「いやー、最近の拓海ボーッとしてる事が多いんすよ」
「そりゃいつもの事じゃないか」
健二先輩がそう言うが、そうじゃないんだよな。
「でも、なんか普段のボーッとしてる感じとは違う気がするんですよね」
「そうそう。最近は特別酷くて、もうどこか行っちゃってるっていうか、心あらずという感じなんですよ」
「おいおい、そんなんで大丈夫なのか? 再来週には高橋涼介とのバトルが待ってるんだぜ」
「どうなんでしょうね。まあ、まだ2週間もあるしそれまでにどうにかすれば大丈夫だとは思いますけど……」
そうして何か対策を考えている内に、健二先輩がポツリと呟いた。
「そういや、俺の知り合いが女連れのパンダトレノをこの前見たって言ってたんだ。もしかして拓海だったりしないかな」
「え?」
「‼︎」
「でもまあ、拓海と決まった訳じゃないし、そうだとしても拓海なら彼女くらいいても不思議じゃないか」
そういや最近はなんか茂木といい雰囲気だな。
「あぁー‼︎ それですよ健二先輩!」
「何がなんだ、イツキ?」
「間違いないです。アイツ、色ボケしてます!」
あり得ない……とは言い切れないよな……。
「色ボケだと⁉︎ どうすんだよこれ!」
健二先輩が驚いたように言うり
うーむ、どうしようか。
そう考えていると、1つの考えが思い浮かんだ。
「そうだ。今度の土曜日にある、レッドサンズとナイトキッズの交流戦に連れて行ったらどうでしょう!」
「そいつは名案だ、隼人! 拓海も刺激を受けて、ビリっときて変わるかもしれないな!」
「よし、俺が誘ってみます」
「それじゃあ、頼んだぜイツキ!」
「はい、任せて下さい!」
健二先輩の言葉にイツキが答えた。
その日の夜
とあるファミレス
そこには、妙義ナイトキッズの主要メンバーが集まっていた。
「明日ですね、レッドサンズとの交流戦」
「勝てますかね……」
「落ち着け。妙義の上りで、俺が負けるとでも思ってんのか?」
同じチームメンバーと話しているのは、ナイトキッズのリーダーである中里毅だ。
「いや、そんな事は無いですよ」
「お前が上りで負けるなんて思っちゃいねえよ。だが、もし負けたら承知しねえからな!」
そう言うのは、チームのナンバー2である庄司慎吾だ。
「言われるまでもねえよ、慎吾」
「ならいい。問題は、下りだな。まだ右手が治り切ってねえから、下りで俺が出られねえ」
「だが、慎吾以外にレッドサンズの高橋兄弟を相手に戦えそうなヤツが他にいねえ。下りに関してはちょっと厳しそうなんだよな」
「誰かいねえかな」
そんなに話をしていると、中里に話しかける者がいた。
「あれ、中里じゃん。こんな所で何してるんだ?」
「誰かと思ったらお前か、小山」
小山
「ただの作戦会議だよ。上りは俺のR32で決まりだが、下りを誰に任せるか迷っててな」
「ふーん……。下り、俺がやってやろうか? その日は雨が降るらしいから、レッドサンズが相手でも負けねえと思うぜ」
中里がS13に乗っていた頃、疾風は1番のライバルだった。
GT-Rに乗り換えてからは中里が勝ち越しているが、雨の日に限っては小山の方が速かった。
雨の日においては小山は無類の強さを誇り、レインバトルにおいて右に出る者はいなかった。
「悪いが、断らせてもらうぜ。これはナイトキッズとレッドサンズのバトルだ。同じ妙義の走り屋だが、お前に頼む訳にはいかない」
「そうか、分かったよ。その代わり、負けんじゃねえぞ」
妙義山
とうとうレッドサンズ対ナイトキッズの交流戦が行われる日が来た。
俺は、自分のインプレッサで妙義に来た。
因みに、池谷先輩と健二先輩も一緒である。
というか、3人でジャンケンして負けた人の車で行くという事になり、結果俺が負けたのでインプレッサで来たというか訳だ。
クソ、あとでガソリン台請求してやるからな!
「どうだ、拓海とイツキ来ているか?」
運転しながら辺りを見回すが、それらしき人影は見えない。
「どうでしょう? 今のところ見えませんけどね」
「イツキの奴、上手くやってればいいんだけどな」
「それにしても、たくさん人が来るとは思っていましたけど、これほどとは……」
多分、秋名でのスピードスターズ対レッドサンズの時以上だろう。
「当然だろ、レッドサンズとナイトキッズと言えば、群馬の二大走り屋チーム、群馬エリア中の走り屋全員が注目するに決まってるさ!」
「ははは、そうですね」
「それはそうと、なんか凄い見られてないか?」
健二先輩がそう言葉を溢す。
言われてみれば確かに。
「やっぱり、乗ってきたのがインプレッサだからじゃないのか? ほら、分かりやすくリアフェンダーに赤い隼のマークが貼られているんだから」
「“秋名のハヤブサ”と分かれば、そりゃざわつく訳だ」
「それもそうですね。取り敢えず、上の駐車場まで行きますね」
「ああ、そうしてくれ」
その後、俺は駐車場に車を停めた。
そして、再び拓海とイツキを探していると、1人の男が話しかけてきた。
「アレ? 池谷先輩に健二先輩じゃないっすか!」
「おお! 疾風じゃないか、久しぶりだな」
「まさか、こんな所で再会出来るなんてな」
誰なんだろ?
どうも池谷先輩と健二先輩の知り合いみたいだけど。
「えっと、その人って池谷先輩と健二先輩のお知り合いですか?」
「ん、ああ、そうなんだ。コイツは小山疾風、俺達の高校時代の後輩で、今は大学生だ。こっちは中島隼人、俺の働いてるスタンドに学生アルバイトで来てるんだ」
「宜しくな」
「こちらこそ宜しくお願いします」
お互いを池谷先輩が紹介してくれた。
「やっぱり、先輩達もナイトキッズとレッドサンズの交流戦見に来たんですよね?」
「ああ。何せ、群馬で最大勢力を誇る2チームがぶつかり合うんだからな」
さて、ここにいるという事は、この人も走り屋なのだろう。
という訳で聞いてみた。
「それで、疾風さんって何乗ってるんですか?」
「俺の車か? レガシィだよ、BD5型の」
レガシィといえば、スバルのフラッグシップセダンの事だ。
因みに、インプレッサはレガシィとジャスティとの中間の大きさの車種として開発された経緯がある。
インプレッサが完成する前は、レガシィでWRCに参戦していたらしいけど、ほとんど結果を残せなかったみたいだ。
そんで、そのレガシィに乗っているとはちょっと驚きだな。
「相変わらず、なんちゃってインプに乗ってるんだな」
「ヒドイ言い方ですね。しょうがないでしょう、金が無かったんだから」
「ははは、悪い悪い」
池谷先輩と疾風さんがそんなやり取りをしている。
「なんちゃってインプってどういう事です?」
気になったので、そう聞いてみた。
「ああ。疾風は、レガシィをインプレッサそっくりに改造してるんだよ。色はソニックブルーマイカで、インプレッサ用のリアウイングも取り付けてあるんだ」
「外見だけじゃないぞ。DCCDやインタークーラーを始め、色んな所にインプレッサ用の装備を取り付け、変更してあるんだ」
池谷先輩と健二先輩が、そう教えてくれた。
「なるほど、そりゃなんちゃってインプですね」
ていうか、そこまでやるんだったら普通にインプ買った方が安上がりな気が……いや、これは言っちゃアカンヤツだ。
とまあそんな会話をしていると、下の方が騒がしくなってきた。
「どうしたんですかね?」
「さあ、何かあったのかな?」
すると、声が聞こえた。
「“秋名のハチロク”が来たぞ!」
「「「‼︎」」」
直後、周囲の人達もドヨドヨし始める。
「“秋名のハチロク”だって⁉︎」
「とうふ屋のヤツか⁉︎」
どうやら今しがた拓海が到着したようだ。
やれやれ、遅すぎるんだよ。
そして、レッドサンズとナイトキッズの交流戦が始まった。
ご精読ありがとうございます。
もし面白ければ、お気に入り登録及び高評価お願いします。
あとリクエストもじゃんじゃん送ってきて下さい!