久しぶりにガルパン見て思ったんですけど、ガルパンの操縦手キャラと頭文字Dのキャラ、どっちがドラテク上なんでしょう?
マニュアル軽く読んだだけで意のままに操縦できる麻子、57tの車体を振り回すレオポンさんチーム、1対3にも関わらずトンデモないテクで相手を振り回したミッコ、完璧な連携を見せるバミューダ三姉妹の名もなきパーシング操縦手、西住姉妹の完璧な連携をいとも容易くいなす島田アリスの名もなきセンチュリオン操縦手、やっぱりガルパンの操縦手オカシイわ。
さて、今回はサブタイ通りあのキャラのあの車が登場します。
拓海がGT-Rとの勝負に勝った次の日。
GSにてイツキ、池谷、健二が話していた。
「それにしても、昨日は凄かったっすよね」
「ああ、まさかGT-Rに勝っちまうなんてな」
「いやー、まったくだ。今思い出しても、ヘラヘラ笑っちまいそうになる。ああいう時って、言葉が出ないもんなんだな」
「そうっすね。拓海もそうですけど、隼人もかなりの実力ですし、秋名に挑もうとする奴なんて、もういないんじゃないですかね」
「いやいやイツキ、考えが浅はかだぞ。レッドサンズの高橋涼介が、このまま黙っているとは思えないな。それ以外にも、腕の良い走り屋は他にもゴロゴロいる。群馬はレベルが高いからな」
「そうだな、池谷の言う通りだぜ。むしろ、挑戦しようって奴らが増えそうな気がするな。俺達も腕を上げないとな。最近、秋名にはギャラリーが増えてるから、地元の俺達がみっともない走りをしたままじゃいけないよ」
「そうっすね。俺もガンガン走り込んで、腕上げないとな……フフフ」
「なんだ? やけに上機嫌だな……」
「明日になれば分かりますよ」
翌日
今日も今日とてバイトである。
いつも通りインプのEJ20エンジンのエキゾーストを響かせながら、店に入る。
すると、中には1台のパンダカラーの車があった。
4代目カローラ・レビンである。
拓海と同じハチロク乗りかな?
「よう、隼人。実は俺、車買ったんだよ!」
「え? って事は、そのレビンお前のか?」
「へへへ。今日が納車だったんだ!」
「「「えええ〜‼︎」」」
俺も含めてそこにいた全員が驚いた。
「スゲエな、キレイなレビンじゃん。コレ、結構したんじゃないか?」
「いやあ、実はかなり良心的な店で、程度の割に安いのが買えたんですよ!」
俺達の中でも、特に驚いていたのは拓海だ。
「ビックリした。本当に買っちゃったのかよ、イツキ」
「まあ、これ以上お前らに遅れを取るわけにはいかないからな。ドンドン練習して、秋名最速のハチロクコンビ目指すぜ!」
メチャクチャ興奮した様子だ。
まあ、俺もインプが来た時はメチャクチャ嬉しかったしね。
「俺、昨日楽しみで夜も寝れなかったんすよ」
「分かる分かる。俺もS13納車される前日は寝れなかったよ」
「俺もだよ。やっぱり、マイカーっていいもんだよな」
「そうだよな、隼人。こうしていても夢みたいだ」
感激しすぎでちょっと目がウルウルしてる。
ここまでいくと、ちょっと感激しすぎな気もするが。
「ちょっとエンジンかけてみてくれよ」
「いいっすよ」
イツキがエンジンをかけると、なんだかダサいエキゾーストが響いた。
「なんだか、音が冴えないな」
「マフラーがノーマルだからじゃね?」
「まずはマフラーを変えないとな! 拓海ん家のトレノみたくいい音出して走りたいぜ!」
うーん……。
本当にマフラーが原因なのか?
別でもっと大きな原因がある気がするな。
そしてそれは、店長も同じだったらしい。
「嫌な予感がするな。イツキ、ちょっとボンネットの中見せてみろ」
イツキがボンネットを開けて、俺と店長は中を覗いた。
「あっ、エンジンが4A-Gじゃない! これ、3A-Uじゃん!」
思わず大声で言ってしまった。
「ああ。イツキ、お前間違えて買ってるぞ。コレはハチロクじゃなくてハチゴーだ」
「つまりは、AE85?」
「⁇」
拓海だけはポカンとした様子だ。
まあメカおんちだし、しょうがないか。
「なあ隼人、ハチロクとハチゴーってどう違うんだ?」
「車体の設計は全く同じ車なんだけど、積んであるエンジンが違う。ハチロクには1.6LのDOHCである4A-Gってエンジンが積まれてるんだけど、ハチゴーには1.5LのSOHCである3A-Uってエンジンが積まれているんだ」
「DO……、SO……なんだっけ?」
「DOHCとSOHCな。それぞれデュアルオーバーヘッドカムシャフトとシングルオーバーヘッドカムシャフトの略称さ。エンジンのシリンダーの吸排気バルブはカムシャフトってのが動かしてるんだけど、吸気と排気でそれぞれカムシャフトが分かれて動かしているのがDOHC、両方同じカムシャフトで動かしているのがSOHC。SOHCの3A-Uって、とことん悲しい性能なんだ。4A-Gがノーマルで130馬力出るのに対して、3A-Uは80馬力ちょい。回らないし、吹け上がりも悪くてスゲエ不人気車種だったんだ」
「はあ……」
あんまり分かってないな。
まあ、知識面はコイツには無理かな。
「「プッ……ブワ〜ハッハッハ!」」
そんな事を考えていると、先輩2人が笑い出した。
「す、すまんイツキ」
「笑っちゃ悪いと思ってたけど、我慢できなくて……」
「よりによってハチゴーなんか見つけてくるかよ」
「そうだよ、ある意味希少価値だぜ」
先輩の笑いが止まらない。
イツキ、哀れ。
そしてそんな風に笑われたからか、イツキは涙目でスタンドを抜けて行ってしまった。
「あ! 待てよイツキ!」
拓海がそのままイツキを追いかけて行った。
「……先輩、いくらなんでも笑いすぎですよ。アイツの身にもなって下さいよ」
「すまんな……」
「そうだな、流石にやりすぎたよ」
はあ、本当に哀れだ。
とりあえず親父に頼んで、4A-G探してもらおうかな。
拓海はイツキを追いかけていた。
「待てって、イツキ!」
そして、なんとか追いつく。
「ほっといてくれよ、拓海!」
「そんなこと言ったってさ……」
「……皆をビックリさせようと思って、1人で車探したのが間違いだったな。通りであまりにも安いと思ったよ。そうとも知らずに1人で舞い上がって、死ぬほど恥ずかしかった。お前だって、本当は心の中で俺のこと笑ってんだろ?」
「違うって! 俺、本当にお前のこと羨ましいと思ってんだ」
「何言ってんだよ、拓海。間違えてハチゴー買った俺のどこが羨ましいんだ? お前の方がずっと羨ましいよ。家に帰れば、ホンモノのハチロクがあるんだからさ」
「確かにそうだけど、アレは親父の車だから。でも、お前のハチゴーは自分だけの車じゃないか。だから、スゲエ羨ましいよ。それにハチゴーだって、タイヤ4つ付いててちゃんと走るし、パワー出なくたって下りならスピード出るし、練習しまくって上手くなれば速く走れるようになるよ」
「………」
「中古でも、高校生の内に自分の車持ってるなんて凄いじゃん。俺、本当に羨ましいよ。やっぱり、自分だけの車欲しいからさ」
「拓海……」
「俺、思ってんだけどさ、どれだけ運転が上手くたって、自分の車持ってなかったら、走り屋なんて言えないよな。池谷先輩も健二先輩も隼人も、自分の車持ってて凄い大事にしてるじゃん。まるで、もう1人の自分みたいにさ。ああいうのを見てると、やっぱり自分の車が欲しくなるよ。だから俺、貯金して自分の車買おうと思う。当分の間は、親父の車借りるしかないけどさ、絶対買うことにするよ」
「なんかお前、変わったよな。前はもっと冷めた感じだったのによ」
「そうか? でもまあ、車っていいもんだよな」
「俺、ハチゴー好きになれそうだよ。まあ、俺はまだ下手っぴだし、最初の車には丁度いいのかもな。さっそく今夜、秋名を走ってみるよ。拓海、付き合ってくれないか?」
「ああ、もちろんさ。そうだ、隼人も誘おうぜ」
「いいな、それ! くーっ、今夜が楽しみだぜ!」
夜
秋名山
イツキに誘われて秋名に来た。
戻ってきた時、意外にも機嫌直してたんだよな。
むしろ少し上機嫌だった。
多分、拓海が何かしたんだろうな。
そしてその後、イツキに誘われて秋名山頂の料金所跡まで来た。
「ひゃー、やっぱり峠は楽しいな! 直線は遅いけど、コーナー何となく雰囲気出てたんじゃねえか?」
「まあ、雰囲気
正直なところ無茶苦茶遅かったわ。
まあインプの1/3も馬力出てないだろうし、まだまだ上手くないからしょうがないんだろうけどさ……。
「その言い方はねえだろ、隼人」
「いやでも、事実だし。色々教えてやるから、もう少し上手く走れるようになろうぜ」
そんな会話をしていると、3人の男達が話しかけてきた。
どうも走り屋らしいが、な〜んかガラが悪いな。
「ケッ、なんだよガキじゃねえか」
「R32をブチ抜いたっていうハチロク乗りが、こんな奴らな訳ねえわな」
どうも“秋名のハチロク”目当てで来たらしい。
一応そのドライバーがここにいるけどね。
「おい、お前ら。歳いくつだ? 免許は持ってんだろうな? 無免だったら勘弁しねえぞ」
「あ、は、はい! 一応18なんで」
「なんなら見せましょうか?」
どこかバカにしてる感じが見え見えだったから、太々しく答えてやった。
「おいおい、ガキなんかイジメてどうする。やめとけやめとけ」
「気に食わねえんだよ。ガキのくせに、走り屋気取りでハチロクとかインプ乗りやがってさ」
「ガキで走り屋気取ってハチロクとかインプ乗ってるとなんか問題でもあるんですか?」
「おい、隼人。あんまり煽んない方が……」
「別に問題なんてねえよ。いちいち癪に障る言い方しやがって……」
「ああ、そうだ。お前ら地元だろ。俺ら、最近有名になってる“秋名のハチロク”探しに来たんだが、知ってるか?」
「えーっと、その……知ってる事に知ってますけど、今日は来ないと思いますよ、多分」
イツキが答えた。
まあ、来ないだろうな。
ドライバー自体は来ているけど、車がないもんね。
「ちぇっ。クソつまんねえな。帰ろうぜ」
去って行こうとする男達の内の1人が言い寄ってきた。
「おい、レビンのガキ。1つ言っとくけどよ、走り屋気取る分には別に構わねえが、あんまりダサいのは勘弁してくれ。何だよコレ、ノーマルのダッサいホイール、見てる方が恥ずかしいぜ」
そう言ってレビンを小突く。
おいおい、いくら何でもやりすぎだろ。
そもそも、中古で買ったばかりなんだからその辺は仕方ねえのに。
見てて凄い腹立ってきた。
しかも、男はさらにさらに言い募る。
「エキゾーストも悪い。ダサダサだ、せめてマフラーくらいは変えろ。情けねえ音出しやがって。ハチロクってもんを本当に分かってんのか?」
「いや、このレビンはハチロクじゃなくてハチゴーだから……その、マフラー変えても良い音出ないし……」
「「「ハチゴーだあ⁇」」」
それを聞いて一瞬驚いたあと、最悪な事をやりやがった。
「「「ブワッハハハハ!」」」
「マフラー変えようたって、ハチゴーのマフラーなんてどこにもねえよ」
「まさかこの時代に亀より遅えハチゴーを乗り回して奴がいるなんてな!」
「ま、ガキのお遊びには丁度いいだろうぜ」
「せいぜい観光バスに煽られねえよう頑張れや」
コイツら……‼︎
「オイ……! 俺の友達に謝れ、今すぐ!」
もう耐えられんわ。
完全にはらわた煮え繰り返った。
「アア? 何でそんな事しなくちゃいけないんだよ」
「どんなポンコツの車乗ってようと、それをバカにしていい理由にはならないでしょう」
「ケッ、死んでもやだね」
もう走りで捻り潰さないと気が済まない。
「じゃあバトルしましょう。俺が勝ったら謝ってもらいますから」
「する理由ねえな。それはいくらなんでもお前らが可哀想だからな。これ以上ガキをいじめるつもりはねえよ」
「とか言いつつ、本当は怖いんでしょ? そりゃそうだよね、だって俺の車、WRCで優勝争いするのが当たり前のインプだし、それに比べれば180もS13もポンコツオブポンコツだもんね。負けるのが分かりきってる上に、高校生に負けたとあっちゃ赤っ恥だもんね」
煽りに煽り倒してやった。
S13も180も良い車だよ。
コーナリングマシンとしての完成度はかなりのものだ。
多分、曲がる性能ならインプ以上だろうね。
でも、こうでもしないと突っかかってくれないだろう。
さーて、どんな反応が返ってくるかな?
「何だとテメエ!」
引っかかった!
いやあ、頭の中まで筋肉で出来た、ヒトの形をした豚肉共で助かった。
「それじゃあ、やるって事で良いですね」
「ああ、そこまで言われちゃ引き下がる訳にはいかねえからな」
「条件はこうしましょう。そっちの2台が先行、俺が後追い。見事逃げ切ればそっちの勝ち、2台とも俺がブチ抜けば俺の勝ち。俺が勝ったらちゃんと謝ってもらいますからね」
「オイオイ、いくらなんでもハンデありすぎだろ。俺達を舐めてんのか?」
「いいんだって。軽くちぎって現実を教えてやりゃいいんだよ」
そんな舐めた態度を取る3人。
だが、1人の表情が変わる。
「おい、アレ。リアフェンダーにステッカー貼ってあるぞ」
「それがどうしたんだよ?」
「まさか、あの“秋名のハヤブサ”だったりしないよな……?」
お、気づいたか?
「んな訳あるか。どうせ真似してるだけだろ。こんな免許取って1年も経ってねえようなガキがハヤブサな訳ねえよ」
免許についてはそうだけど、運転歴だけで言えば10年超えてるんですがね。
完全に舐め切ってやがる。
まあいい、完膚なきまでにボコボコにしてやる。
「俺も追いかけるよ。イツキ、ハチゴー俺に運転させてくれないか?」
「別にいいけど、でも俺のハチゴーじゃあ馬力ねえしLSDだってついてないから」
「そんなの関係ねえよ。やってみなくちゃ分かんねえし、あんなのを黙って見てるなんて無理だ」
「よし分かった。ただしついて来れなかったら置いてくぞ」
そして、4台車が並べられる。
前にクソ野郎3人組の2台、その数メートル後ろに俺のインプ、そのさらに後ろにハチゴーだ。
「それじゃあ、先に行かせてもらうぜ」
ガラの悪いクソ共がホイールスピンしながらスタートした。
遅れて俺もスタートする。それにハチゴーも続く。
と言っても、スタートで俺にかなり引き離されてるけど。
本当について来れるんだろうか。
一方、俺は前の2台にしっかりくっついていく。
さてと、どのくらいのドラテクを持っているのかな。
そう考えながら第1コーナーへと突っ込む。
前の車のブレーキランプが点灯し、ドリフトでコーナーを曲がっていく。
下手ではない……が、上手くもない。
というか、どっちかって言うと下手だ。
俺の流しのペースにすら負けてる。
遅っせえ、遅っせえ、遅っせえわ。
バトルでサイドブレーキ引いたドリフトとか笑える。
普通にグリップで曲がった方が速いってのに。
低速ヘアピンでサイド引くなら分かるけど、この高速コーナーでサイドドリフトはどうなの?
ブレーキングドリフトとかならまだ分かるけどさ。
まあいいや。
相手のレベルが大体知れた。
ここで瞬殺するのもアリだが、ストレートの長い序盤で抜いてもつまらない。
後半に入るまで煽り倒してやる。
さて、一方のハチゴーだが、離れていても分かるほどのヤバいオーラ漂わせながらこちらを追いかけている。
拓海もかなりキレてるようだ。
そして、ハチゴーはスケートリンク前ストレートの前にあるヘアピンで一度追いついた。
まあストレート長かったし、すぐ離されたけど。
前の方の2台には、既に焦りの色がメチャクチャ出てる。
俺達に喧嘩売った事後悔してる頃かな?
まあいいや。
ともかく、拓海はハチゴーでもついて来れるとは驚愕である。
さてと、そろそろ俺は抜きにかかるとしよう。
次の高速コーナーを抜ければFDをぶち抜いたヘアピンだ。
そこでまず1台、と思ったけど前の180インに寄せすぎだな。
ヘアピンまで待つ必要ねえわ。
はい、大外からいかせてもらいまーす!
そして、その勢いのまま立ち上がりでS13に並び、インからぶち抜いた。
そこからさらに引き離す。
と言っても、ほとんど流してるだけなんだけど。
さてと、拓海は抜けるかな?
そう考えながら麓の方まで降りて行った。
麓に降りてしばらくすると、ハチゴーも降りてきた。
拓海と、かなりやつれたイツキが車から降りた。
「拓海、あの2台抜いてきたのか?」
「ああ、すげえムカついたからな。軽くちぎってやらないと気が済まねえよ」
「ははは、そりゃそうだよな。それはそうとイツキ、なんか死にかけてないか?」
「大丈夫、心配ねえよ。それにしてもすげえ異次元体験だった。俺、人生観変わったよ」
「そんなに怖かったのか? 悪かったな、イツキ」
少し落ち込む拓海だったが、イツキは意に返していないようだ。
「謝ることないよ、拓海。俺、すげえ嬉しくって仕方ないんだ。車は性能じゃないって、よく分かった。腕さえ良ければ、ハチゴーでもあんな凄い走りが出来るんだってな。大事に乗るよ。もちろん毎日走り込んで練習する。誰かにバカにされたって、ちっとも気にならねえや。今はまだ下手っぴだけど、いつか必ず拓海や隼人に負けないくらいの走り屋になってやるぜ」
凄い嬉しそうに話してる。
それだけ嬉しかったって事だろう。
「そっか。頑張れよ」
この後、180とS13が下りてきました。
そして、あの3人にはキッチリ謝罪してもらいました。
さて、隼人くんまたしても煽り散らかしましたね。
性格の悪さが滲み出てますわ。
さて、次回は作中トップクラスに性格の悪いアイツが登場します。
リクエストも募集しています。
どんな内容でも構わないので、どしどしご応募ください!
ただし、活動報告の方にも追記しましたが、リクエストを採用する際に作品のストーリー等に合わせてリクエストの内容を一部変更する場合があります。