それは遺伝子が生んだ奇跡   作:潰れないネジ穴

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私に文才を下さい。(真剣)


それはそうと、アグネスがあぐあぐしてたら可愛いと思いませんか?


そしてミルクセーキ

「歓迎ッ!新入生諸君!そして、祝福ッ!君たちの努力が報われた事、とても嬉しく思う!」

トレセン学園入学式はテレビでよく見る例のあの有名人、秋川やよい理事長の演説から始まった。

 

こういう話と言うのは、

・同じ話を何度も繰り返し

・回りくどい言い方で時間を稼ぎ

・もとい、たとえば、みたいななんの意味も無い言葉を連発する

のが一般的なものだと思っていたが、流石は実力で理事長の座まで登り詰めた人物だ。

今まで私が聞いたことのある『校長先生のお話』の類で1番端的で、面白い話だった。

その後は来賓の挨拶だったり、何やかんやがあったはずだが最早記憶にない。

緊張していてただでさえ話が頭に入らないのに、ノートもペンも無しであの長い話(しかも私達に向けてと言うより保護者への挨拶的なやつ)を記憶できるわけが無い。

 

かの皇帝、シンボリルドルフが現れた時は驚いたが、彼女も1人の生徒なわけで、これから学校で出くわす事もあるだろうし、生徒会長であればこうやって前に出て話すことも珍しくないだろう。

 

次に担任紹介、寮長挨拶と続くわけだが、寮長挨拶というのはつまり、あのヒシアマゾンさんとフジキセキさんの挨拶ということになる。

こうもポンポンと有名人が出てくるのはやはりやばい所に足を踏み入れたなという感じがする。

いつか私も彼女たちに並び立つことが出来る日が来るのだろうか。

そうだなぁ、私が生徒会長になったあかつきには私の好物のミルクセーキでも購買で売ってもらおうか。そういえば近くの無印○品調べてなかったな。後で調べておこう。

 

 

 

そんなことを考えているうちに入学式が終わってしまった。後半の記憶が無いのはまあ仕方がない。

 

入学式が終わると直ぐに寮長に連れられて、これから暮らす寮の案内をされる。私は栗東寮なので、フジキセキさん(もう先輩でいいのか)に連れられて大雑把に寮内を案内されて自室に行く。

慣れない環境に居ることもあってか、今日は疲れたので部屋で休みたい。

急いで荷解きを済ませ、明日からの授業とトレーニングに備えよう

 

 

 

 

 

と思っていたのだが。

こいつは予想外だ。

私は何故かミルクセーキをあぐあぐしながらトレーニング場を見学している。

 

「アイアンさん!凄いですよ!めっちゃ広い!」

あぐあぐ(そうだな)

「アイアンさん!あれ!あれ、ウォッカ先輩とスカーレット先輩ですよ!」

あぐあぐ(そうだな)

「アイアンさん!アイアンさんは走らないんですか?」

あぐあぐ(走らない)

「アイアンさん!」

君、少し静かにできないのか?

「はい!」

そうか...

 

 

彼女はアスノセカイ。部屋で休みたい私を半強引にトレセン学園見学ツアーに連れ出した張本人。

そして残念ながら私のルームメイトだ。

 

 

「次!次どこ行きますか!?」

あぐあぐ(寮に戻りたい)

「ところでずっと気になってたんですけど、何食べてるんですか?」

ミルクセーキ。君も食べるか?

「いいんですか!?いただきます!」

 

そんなわけで、でっかい学園と青空を眺めながらあぐあぐ。

「美味しいです!無○良品のやつですか!?」

お、よくわかったな。この瞬間、私は君を同士と認めたから貴重なミルクセーキをもう一本分けてやらん訳でもない。

「そういえば久々ににんじんジャムクッキー食べたいですねぇ...今から買いに行きますか!」

校内ツアーにぶーぶー言っていた私だが、無○良品となれば話は別である。ちょうどパジャマも少なかったし動物Tシャツでも買っておこうかな。

それにお店の場所が分かればこれからミルクセーキの補充もしやすくなる。

 

 

 

 

そんなこんなで私達が帰る頃には夕焼けが眩しい時間になっていた。2人で1番大きいサイズの紙袋をバッサバッサと両手に提げての堂々の帰宅である。

 

「おかえり、ポニーちゃんたち。初日からお出かけとは元気だね。明日、早速寝坊とか無いようにしなよ?」

寮に戻るとフジキセキ先輩の優しい笑顔にお出迎えされる。姫になった気分である。

「はい!気を付けます!ところでフジキセキ先輩、にんじんジャムクッキー要ります?」

あぐあぐ(ミルクセーキ要ります?)

 

 

にんじんジャムクッキーとミルクセーキをひと袋ずつフジキセキ先輩に押し付け、部屋に戻った私達は早速開封の儀を始める。

 

私の方が少ないから私から行くわ。

ミルクセーキと...

「いや、多くないですか!?」

ストックは大事だからな。

あとはハリネズミTシャツ。

「それ、私も買ったんです!じゃん!キリンTシャツ!」

あちゃ、被ったか。

「被せたんです!同室感出ますから!」

いる?同室感。

「大事ですよ?同室感。」

あらそう。私は以上かな。

「では私のターンですね!」

ターンて

「では第1号!キリンTシャツ君とキリンキャップ君!」

キャップも買ったんか。

「第2号!にんじんジャムクッキー!」

「続けざまに第3号!尻尾用トリートメント!2つ!」

2つ?

「片方はアイアンさんの分です!」

私の?

「だって尻尾の毛ボサボサですよ!ウマ娘たるもの、尻尾の手入れは大事ですよ!」

でも私手入れの仕方とかわかんないし...

「私が!今日!お風呂で!教えますから!」

oh......

 

勢いに押されてしまった。

「そして最後!ちっこいアロマ加湿器!」

うわ、そんなものも買ったのか。

「1番小さいやつだから意外と安かったよ。」

ふぅん。ラベンダーは苦手だからそれ以外にしてね。

「あらま、ラベンダーかなり数あるんですが。」

使うなら私がいない時にしてな。

「ストックが貯まってゆく...」

 

 

 

 

 

 

 

 

私達はお風呂も夕飯も済ませて、あとは寝るだけ。セカイはもう少し起きているらしいが、私はもう寝ようかとベッドに入っている。

「アイアンさん!寝る時の匂い何にします?」

臭くなければなんでもいい。というか、君は寝る時にもそれをつけるのか?

「もちろん!加湿器は何時でもつけておくものです!アロマでリラックスも出来ますし!」

まあ、君がそれで良ければいいや。とりあえず電気消して欲しい。

カチッ

部屋の電気が消され、セカイのベッドサイドランプがつけられる。

「私、なんか、アイアンさんと同室で良かったなって。」

何?急に。

「ちょっと、ほんのちょっとですけど、上手くやっていけるか不安だったって言うか、だから、うーん...」

どうしたの?

「これからもよろしくお願いします。」

 

 

 

 

まぁ、よろしくしてやらないこともないかな。




架空JRAの本気


XX年、天皇賞(秋)
圧倒的なスピードで逃げ続けた。
誰も追いつけなくても、それでもまだ走り続けた。
「明日の世界に追いつくため。」
時間すら超えて見せよう。その馬の名は…



アスノセカイ
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