もしもゼオンが魔界でガッシュと会っていたら   作:ちゃんどらー

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いつもありがとうございます。


第五十話:理解を得た渇望

 

 その魔物は現代に蘇ってからずっと耐えてきた。

 

 じくじくと苛む己の弱さへの憎悪が、千年の月日でより深く熟成されたにも関わらず、周りの魔物のように暴れることも許されない日々。

 己のプライドを踏み躙られるような命令であっても聞かざるを得ない程の石化の恐怖に怯えながら、不快な出来事に目を瞑り続ける毎日。

 心に宿す善性から折れることの出来なかった強い魔物を横目で見ながら、己は何をしているかと増えていく問いかけを無視した時間は数多く。

 

 何もかもに苛立ちが募っていく。

 

 唯一の救いは……自分の新しいパートナーとなった人間が、己と同じように強さをこそ追い求める存在であったことか。

 

 本当は戦うつもりはなかった。

 その人間も、あくまで深くは関わらずに向かってくる敵とだけ戦う予定だったらしい。

 

 しかしその魔物とその人間は、とある日を境に互いの関係に変化が起きた。

 大きな力を持つにも関わらず善性の心によって身動きが取れなくなっている一体の魔物を近くで見ていて、大きな舌打ちをした人間。

 横で聞いていたその魔物は、人間に問いかけた。

 

――何を苛立つ。

 

――別に。

 

――……フ。

 

――なんで笑った?

 

――さあ、なんでだろうな。

 

――変な野郎だぜ。

 

 顔も見合わせずに交わされた少ない言葉のやり取り。

 他の魔物に無碍にされている星の魔物を見ながら、また舌打ちを一つと、小さな笑いが一つ。

 

――バカにしてんのか?

 

――いや……そうじゃない。

 

 ギシリ、と握られた根が音を立てた。

 すっと目を細めた人間は、その魔物が何を感じていたかを理解する。

 

――いらついてんか、お前。

 

 声はなく。それが答えらしい。

 

 は、と小さく笑った男は、ぐるりと肩を一周させた。

 

――お前はアレより強いのか?

 

 率直な疑問をぶつけられた魔物が人間を睨む。

 最優と呼ばれるほどの万能性を誇る星の魔物と戦う姿を想像して、自分が負けるとは思わないが勝てるとも言い切れない。

 

――分からない。

 

 苦い顔で言う魔物に、男はカカカと渇きを含んだ笑いを漏らした。

 

――なら……少し付き合えよ。てめぇに勝ってオレがあいつに挑む。

 

 瞳の奥には、渇望とも呼ぶべき欲があった。

 

――あいつに勝ったら次はデモルトだ。神話やおとぎ話じゃねぇこの時代でバケモン退治が出来るなんてオレはツイてる。

 

 男の欲は止まらない。

 誰よりも強く、もっと強くという欲が抑えられないのだ。

 

――あんまり人間を舐めるんじゃねぇ。魔界ではどうか知らねぇが、こっちの世界では大昔からバケモン達は絶対に最後は負けていく。

 

 握られた拳を、男は滾るまま見せつける。

 

――バケモンを倒すのはいつだって……人間だ。

 

 

 

 

 

 そこから、暇つぶしに何度も男と魔物は手合わせをした。

 魔物と人間ではそもそものスペックが違うにも関わらず、男は嬉々として挑んできた。

 

 単純な肉体のみの戦いで敗北を突きつけられたのは初めてのことだった。

 

 そも、魔物の実力に人間が敵うこと自体が異常なのだ。

 

 男の蹴りは足先を掠めるだけで切り傷を残す程鋭く。

 男の武術は魔物が納めている武術にすら対応して見せ。

 男の拳は魔物の極めた棍の一撃に匹敵するくらいに研ぎ澄まされていた。

 

 本当は……男と魔物はこうして武を合わせることは無かったのだろう。

 本当は……男と魔物は互いに利害関係が一致しているだけの浅い関係で終わっていたのかもしれない。

 本当は……男と魔物は自分達の内に秘める欲の大きさを本当の意味で知ることなど無かったのではないか。

 

 復活してから少ない日数の中でも、交わした言葉は少なくとも、男と魔物は武の極みを目指す存在として……浅からぬ想いを重ねてきた。

 

 

 男の名は玄宗。

 魔物の名はツァオロン。

 

 

 一人と一体は溜まりに溜まった強さへの欲を漸く発散させられると高揚していた。

 しかして、目の前に現れた二組の魔物は……彼らの欲を満たすには少し足りなかった。

 

 接見から初手の攻防は、にらみ合いになってはつまらないと言い放ったツァオロンがまず仕掛けたことから始まった。

 

「エルド!」

 

 棍の強化をする基礎呪文から始まり、軽い棍術によって連続攻撃を繰り出した。

 ぎりぎりで受け流して避け続ける敵の魔物――ウォンレイを観察し、実力の程を図っていく。

 体術の心得があることににやりと笑い、棍の速度を上げていく。

 

「受け流しだけで耐えられる程……甘かねぇぜ!」

「レルド!」

 

 耐えきれないと判断したうウォンレイのパートナーリィエンの声でバリアが出来た。

 突き出された棍がウォンレイの身体に当たることはないが、正面から受けた衝撃のままに軽く飛ばされる。

 

 その隙にと……リィエンが玄宗の方へと駆けていた。

 

 感心したというように笑うツァオロンは……何も言わない。

 ただ真っすぐにウォンレイを見ていた。

 

「リィエンっ! 気を付けるんだ!」

 

 ツァオロンが焦らない様子に異様さを感じたウォンレイが声を上げた。

 分かっていると頷きながら、リィエンが玄宗へと飛びかかった。

 攻撃は上段の蹴り。

 

 大きな音を立てつつも、蹴りはしっかりと衝撃を殺されて玄宗に受け止められ……リィエンはすぐに数歩の距離を取った。

 

「やっぱり……操られていないあるっ」

 

 予想は当たっていたかと、リィエンやウォンレイ、ティオと恵が焦りを表情に浮かべた。

 意識を失っていない人間の存在は先のビクトリーム戦で確認済みなのだ。

 

 リィエンのことは見ずに、腕全体へと流した衝撃をじっくりと味わいながら玄宗は次の攻撃を待った。

 次にリィエンが行った連続攻撃も、一つ一つを丁寧に受けながら実力を知っていく。

 

 ジトリ……と睨みつけるような視線とリィエンの目が合わさった。

 まるでその程度かと呆れたような目。

 

 拳法での連続攻撃の攻防に於いて、実力伯仲であればあるほど相殺が繰り返されることはままある。

 それはさながら美しい舞のように、終わりの見えない舞踊が繰り広げられるのだ。

 

 しかしながら片方の実力が足りていない場合、少しばかりのズレに差し込まれる最善手によって全てが台無しになる。

 

 合わせることは出来る。同じ実力に合わせて戦ってやる(・・・・・)ことなど朝飯前。

 そんなことは望んでいないのが玄宗という男だ。

 

 飢えを満たす為の戦いなのだから、遠慮する必要などない。

 

「功夫が足りていないな、お前」

「がっ!!」

「リィエンっ」

 

 中国拳法の高等技術の一つを用いて、リィエンよりも上であることを叩き込む。

 

――手は抜かねぇ。甘ちゃんだろうと武闘家だっていうなら相応の覚悟はしてんだろ?

 

 吹き飛ばした先への追撃は“崩拳”を選ぶ。

 体勢の崩れたリィエンへと向かおうとするウォンレイの前にツァオロンが立ちはだかる。

 俊足の三歩にて距離を詰め、最後の一歩によって玄宗の一撃が放たれる。

 もう、間に合わない。

 

「どぉぉぉぉぉ!!」

「セウシルッ!」

 

 気迫と共に放たれた拳は、間一髪の所でティオの術によって阻まれた。

 セウシルにビシリと入ったヒビは、玄宗の拳の威力を物語っていた。

 

「リィエンッ」

「すまない……ある……」

 

 見下ろす玄宗はため息を一つ。

 武闘家であるリィエンに対しての格付けは終わった。拳を合わせれば実力の違いなど分かってしまうのだから。

 

「フン……やはり魔物の術は強ぇな。オレの拳を受け止めても割れねぇとは」

「ヒビを入れただけでもお前の異常さが出ている。そう易々と術が破られたらオレ達魔物の立つ瀬がないだろう」

「まあな。だが……やはり人間じゃ相手になんねぇ。どうする、ツァオロン?」

「……どうする、とは?」

 

 ひらりと背を向けて会話をし始めた二人は、相手のことなど気にも留めず。

 唐突に打ち切られた戦闘と砕けた二人の様子に、ウォンレイ達は呆然と見るだけしか出来ない。

 

「二人で戦うか、オレ一人が行くか、お前一人が行くか……だ。オススメはオレ一人で行くことだな」

「なっ……」

 

 玄宗が放った不遜な物言いに、ウォンレイ達に衝撃が走る。

 

 チラリと彼らを横目で見たツァオロンは、大きなため息を吐いてからにやりと笑った。

 

「お前だけだと負けるぞ。術には自慢の拳でも勝てないのが分かったよな?」

「もう少しだっただろうが。“崩拳”でダメなら他にも手はあんだ。舐めんなクソガキ」

「ふふふ、オレならエルド一つで壊せる」

「いいや無理だな。オレの拳と打ち合ってるエルド如きじゃ無理無理。一つギアを上げてやっとだろ」

「……またオレの力を分からせてやろうか?」

「武術のみじゃ一回も勝ててねぇお前が? ハッ、笑わせる」

「ふざけろ。朝はゾフィスに呼び出されなければオレの勝ちだった。もうお前の動きには慣れた」

「バカが、アレはフェイクだ。あのままならカウンターでてめぇの負けだった」

 

 チッと大きな舌打ちをしあった二人の距離が近づく。

 一触即発な雰囲気に、ウォンレイ達は完全に置いてけぼりを喰らっていた。

 

(今なら攻撃してもよくない?)

(そうよね、二人で言い合いしてるならその内に)

(ダメある。ああ見えて二人とも隙が全く無いあるよ)

(ああ、私達が動けばすぐにでも戦闘を再開してくるだろう)

 

 下手に刺激しない方がいいと、続ける。

 

 ぐるりと首を回した二人は振り返り、小さく鼻を鳴らした。

 

「なら……こいつらをちゃちゃっと片づけて続きするかぁ?」

「それでいいが……少し試したい」

「あん?」

 

 ふ、と小さく笑ったツァオロンが棍をウォンレイへと突きつけた。

 

「こいつはそこそこ強い。お前程じゃないが武の動きを少しは出来るようだ。後ろの女共もバリアが壊されても少ししか動じなかった所を見るに、なかなかいい術を持ってるんだろう」

「ホウ、それで?」

「オレにやらせろ、玄宗。術のサポートだけしてくれ」

「けっ、術無しで行けるって言えねぇのかお前」

「魔本のせいで預けているだけであって、術もオレ自身の力なんだ。お前はアレら相手に武術無しで舐めた戦いをしろと言われて納得できるか?」

 

 ついと目を細めてツァオロンを見た玄宗は、目線を斜め上へとやって一瞬だけ考えた。そして――

 

「そりゃあ悪かった。お前が積んできた功夫だったか。ソレがこの本に奪われてんのなら協力してやるよ」

「理解したならいい」

「術アリじゃオレも“まだ”勝ててねぇからな」

「魔物と人間の差だ。打ちひしがれろ。お前じゃ“竜”を倒せん」

「はん、言ってろガキ。人間を舐めるな」

 

 バシリとツァオロンの背中を叩いてから後ろへと下がっていく玄宗は、つまらなさそうにウォンレイ達を見た。

 

「そういうことだから喜べお前ら。オレは手を出さない。勝機が出来てよかったなぁ?」

 

 ツァオロンだけなら負け筋があると言ってのけ、のんびりと本を開く。その姿に、その二人の様子に……ウォンレイもリィエンも、ティオも恵も焦燥を覚えた。

 

 険悪であれど背き合っていない。

 いがみ合っているが嫌い合っていない。

 其処に見えた二人の繋がりは、歪であれども認め合っているモノだったから。

 

「なぜ、あなた達はゾフィスに従っているんだ。その強さでゾフィスを倒すことも出来るだろうに」

 

 疑問を紡いだのはウォンレイ。

 ただ真っすぐに、強い魔物と強い人間がゾフィスの行っている悪事に手を貸している理由を知りたくて。

 

 ククッと喉を鳴らした玄宗が応える。

 

「オレは強い奴と戦いてぇだけだ。人間相手じゃもう満足できなくなっちまったんでな」

「しかしっ……それなら悪事に手を貸さずとも!」

「興味ねぇんだ。オレはお前ら――魔物っていう強ぇバケモンを見つけちまった。

 面白ぇと思ったね。ゾフィスを手伝えばバケモンを倒せる機会が持てるってんなら、胸糞悪くても少しくらいは我慢してやるってもんだ」 

 

 自分の語りは終わったと玄宗が口を噤むと、ツァオロンが言葉を流した。

 

「お前は……どことなくアイツに似ていてムカつく」

「……アイツ?」

「その正義ぶっているところも、甘ったれた言葉も……何より何かを守ろうと戦うその心が気に入らない」

 

 根を構え、歯を見せて苛立ちを示すツァオロンから……闘気が滲む。

 

「あなたの答えを聞いていない……どうしてあなたはゾフィスに従う?」

「答える義理は無い。いや……」

 

 にやりと笑い、言い放つ。

 

「気に入らない、いけ好かない、叩き潰してやりたくなった……お前相手に戦う理由はそれくらいで十分だ」

「そんな理由で――」

 

「千年!!!」

 

 大きな声を出したツァオロンに、玄宗以外の全員の肩が跳ねる。

 

「千年の牢獄に閉じ込められたモノの心など貴様には分かるまい!!!

 弱い己のせいで負け! 恥辱に耐えて千年も経った!! 漸くあいつとも戦えると思えばあのカスのせいで余計な邪魔が入る始末!

 悪だ善だなどと! 純粋な戦いに於いてそんなモノは不純物だ!

 戦いに於いて足手まといに縛られることを良しとする……貴様のような甘ちゃんを見ると反吐が出る!!!」

 

 棍の先を突きつけて、震える声で叫んだ。

 

「オレは! オレ達は!! 魔界の王から見放された魔物達だ!!! 助けに来て貰えなかった“要らない子”だ!!!

 魔界の王が選んだ次の王候補がお前らのような甘ちゃんだというのなら尚のこと……オレはお前らを叩き潰してやる!!!」

 

 感情をあまり表に出さないツァオロンの大きな激昂に、珍しいモノを見たと玄宗は楽しげに笑った。

 憎しみの感情が渦を巻く。魔界の王への憎悪という絶対に避けることの出来ない感情が膨らまされていた。

 千年前の魔物達には既に種が蒔かれていたのだ。パムーンを孤立させる為に蒔かれたその種は、時間を追うごとに成長して実っていった。

 

 魔界の王への憎しみは成長すれば何に変わるか。当然……嫡子である雷帝へと向けられるであろう。

 憎しみは大きな力となる。千年熟成された憎悪をもう一段階引き上げる。既に冷静であるはずのツァオロンを呑み込む程に大きく育っていた。

 

「そういうことだ。無駄なおしゃべりはそろそろヤメにして……やろうぜ?」

 

 感情が力になることを玄宗はよく知っている。

 今回は仕方ないから譲ってやるかと、“本の担い手”としての役割へと頭を切り替えた。

 

――危なくなったら手伝ってやる、なんてこと言うのも無粋か。

 

 言葉はもうかけずに、本を構える。

 

「ゾフィスなど関係ない。オレと戦え。現代の腑抜けた甘ったれども」

「避けられないか……」

 

 ズシリ、と踏みしめられた一歩で互いに構えを取りなおす。

 

「名乗れ。オレの名はツァオロン」

「……ウォンレイだ」

 

 名乗りと同時に同じように並ぼうとしたティオに向けて、ツァオロンは静かに言葉を放った。

 

「後ろに居ろ、女。足手まといに出来ることはこいつのサポートだけだぞ。だからお前の名乗りなどいらない」

「なっ」

「訂正して貰おう……この子は頼りになる仲間だ。決して足手まといなどではない」

 

 優しくも憤りの混ざる声を向けたウォンレイを鼻で笑う。

 

「仲間……ふん、いいだろう。女、名前は?」

「……ティオよ」

「せいぜい証明して見せろ。お前が足手まといでないことをな」

 

 身体から噴き出す闘気は、ツァオロンの身体を何倍にも大きく見せる。

 呼吸を整え、気合いを一つ。

 

「ハァァァァァァ!!」

「オォォォォォォ!!」

「ゴウ・バウレン!」

「ゴウ・エルド!」

 

 大きな衝撃と共に戦いが再開される。

 

 楽し気に、獰猛に、ツァオロンは笑った。

 

「やっと全力で戦えるッ! 行くぞォ、玄宗!!!」

「オウ、楽しめツァオロン」

 

 抑えられた渇望は解き放たれた。

 

 ウォンレイの優しい心には、先ほどのツァオロンの悲痛な叫びが突き刺さっている。

 一筋縄ではいかない相手だ。引くことは出来ないだろう。逃げることなど出来ようはずもない。

 

――後ろには……傷つけてはならない人が居る。

 

 覚悟を、と。ウォンレイは胸に意思の炎を燃やす。

 

 甘ったれだと言われても、それでも守りたいのだと彼は想う。

 

 両の腕を広げた彼の背は、いつだって後ろのモノに希望を見せ続ける。

 

 

 

 

 いつもいつだって誰かを守りたいと希う小さな少女は、その背の大きさをこの戦いで知ることになるだろう。

 

 

 




読んで頂きありがとうございます。

ツァオロンはこの物語において、ゼオンくんとパムーンの動きによって運命が大きく変わった魔物です。
玄宗との相互理解によってウォンレイ・ティオとの戦いが変化します。

ちなみにデモルトがバカみたいに強いのを知ってるのですが、アレに勝つのがこの物語での玄宗の今の目標です。


これからも楽しんで読んで頂けたら幸いです。

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