《飛行船発砲!》
「うまくいったかニャ…?」
見たことのない素材で作られた建物の中。
ジョウホウカというらしい部屋にボクはいる。
部屋の中にはボクの仲間たちとジエイタイの人たち…
こうなった経緯はなかなかフクザツだニャ。
数日前、ボクたちの仲間のひとりがドスランポスに目をつけられてしまって逃げていたときにすごいモノを見たと言ったニャ。
とても頑丈そうな建物、怪鳥の飛ぶ高さと同じくらいありそうな塔、用途不明の金属のカタマリ、そして何故か緑の服を着たたくさんのニンゲン。
驚いて近くに隠れたところ、追ってきたランポスたちを彼らに擦り付けるようになってしまったけど、とうの彼らは持っていた
この話を聞いたときはみんな本当かどうか疑っていたけど、一度彼らの里を見に行ったあとはボクもみんなも疑いようがなかったニャ。
怪鳥がぶつかりそうな高さの塔にモンスターの突撃を受けても大丈夫そうな建物、たくさん並んだ大小のよくわからないモノたち。
見たことのないモノだらけでボクは興奮しっぱなしだったニャ。
でも少し気になることがあったのニャ。
彼らはものすごく鋭い、まるで仇敵を見るような目で彼らの里の外を見張っていたのニャ。
まるで何かをものすごく恐れているようだったニャ。
ドスを含んだランポスたちの集団を軽くのしてしまった彼らがこのあたりで恐れるべきものなんて少ないはずニャのに…
しかも確かこのあたりはランポスたちの巣があったところだニャ。
そこを切り開いて里を作ったならなおさらニャ。
ボクは彼らの事がむしょうに気になって、二日くらい考えたすえにもう一度見に行くことにしたのニャ。
でもその時、ボクは怖ろしいものを見てしまったのニャ。
ドスジャギィを先頭に数えきれないくらいのジャギィたちが連なる朱色の濁流…
ランポスたちの群れと長らくにらみ合っていたジャギィたちが一斉に動き出したのニャ!
急いでボクらの里に伝えに行こうと思ったけれど、ジャギィたちはボクの目指していた方向、つまりあの里に向かっているようだったニャ!
これは大変だと思ったボクは一番後ろのジャギイをぎりぎり見つからない距離で追いかけたニャ。
ちょうど二日前にボクが通った道をたくさんのジャギィたちが通っていくことに焦りを感じつつも、ボクはついに里の近くまでたどり着いたのニャ。
あとは急いでこの事を緑の服を着たニンゲンたちに伝えなければいけない…と思ったけれど、ボクはここで重大なことに気がついたニャ。
ボクたちの言葉は彼らに通じるのか?
見た感じあのニンゲンたちはたまにやってくるハンターさんたちとはだいぶ違う雰囲気ニャ。
それに二日前に見に行ったときにちらっと彼らの言葉を聞いたけれど、さっぱり意味がわからなかったのニャ。
ふだんハンターさんのようなニンゲンたちには当たり前のようにこの言葉で話しかけているけど、それが通じないとなると…
肝心なところで重大なことに気がついてボクは混乱してしまったニャ…
ほどなくしてジャギィたちの戦いの鳴き声が聞こえたのニャ。
ああ、ダメだと思ったその時だったニャ。
突然乾いた破裂音が響き渡ったのニャ!
それは短い間隔で連続的に鳴り響いてその後にジャギィたちの悲鳴が続いていたニャ。
何が起こっているのかを確認しようと顔を出すと、そこには破裂音に合わせて次々と倒れるジャギィたちの姿があったニャ!
破裂音に合わせてときおり見える光の筋をたどると、その根本に彼らはいたニャ。
必死に叫びながら
彼らの武器はかなりの性能らしく、ジャギィたちは数発の直撃で血を吹いて倒れてしまったニャ!
更に大きな破裂音がしたと思ったら、ニンゲンたちの後ろに設置された
それに気がついたときにはすでにその直撃を受けたジャギィたちが数匹弾け飛んだあとだったのニャ…
これならランポスの群れをあっという間に倒してしまったというのも頷けるニャ。
それでも、とてつもない数で突撃するジャギィたちにジリジリと距離を詰められて行ってしまっていたニャ。
さらにそこに現れたドスが鼓舞を始めて、今度こそやばいと思ったとき、ニンゲンたちもそれを感じ取ったのか今までの倍以上の攻撃を浴びせ始めたニャ。
それはもうすごい光景で、何百もの光の筋がジャギィたちのもとへ殺到していく様子には恐ろしさを感じたニャ。
血しぶきと肉片が勢いよく舞い散る中で、ジャギィノスが文字通り砕け散ったのをボクは見たニャ…
絶対にあれをされる側にはなりたくないと思ったニャ…
それが終わったあとにはボロボロになったドスジャギィ以外に動くものはなかったニャ。
そう、あれだけいたジャギィの群れをあっという間に壊滅させてしまったのニャ。
これには当然ドスジャギィは怒り狂って暴れ始めたけど、ニンゲンたちは怯まずに頭や足を正確に攻撃し始めたニャ。
ドスは最後の意地と言わんばかりに突撃して何人かのニンゲンたちを吹っ飛ばしたけれど、最後は頭を
これがあの群れをまとめる長の最後と思うとなんともあっけないニャ…
でもさんざんボクらを悩ませてきたジャギィたちが倒されたのニャ。これはかなり胸がすく思いだったニャ。
…でも、あっという間にそれをやってしまった緑の服を着たニンゲンたちに少なからず恐怖を感じたニャ。
それでも、ボクは恐怖を上回るほどの清々しい何かを感じていたのニャ。
そのとき、いやもっと前から。
彼らを見つけたときからボクは心のどこかでこう思っていたニャ。
彼らのオトモになりたい!
里に帰るボクの足並みは軽かったニャ。
だいぶ間が空いてしまいました…