《不明飛行船を敵と認定》
ボクらの里に戻ったあと、ボクはこの出来事を伝えるのと一緒にこの気持ち…彼らのオトモになりたいことを打ち明けたのニャ。
最初はみんなジャギィの群れをあげた遠征が全滅に終わったなんて信じてくれなかったニャ。
これに関しては実際に見ていたボクも信じられなかったから仕方ないニャ。
だから論より証拠、実際に見てもらったのニャ。
壮絶な戦いのあった場所にうず高く積み重なったジャギィの亡骸を見たみんなは目を丸くして驚き、首のなくなったドスジャギィを見て飛び上がって喜んでいたニャ。
その後の話し合いではみんなボクの考えに賛成してくれたのニャ!
もともとジャギィとランポスの群れにずっと悩まされてきたボクらにとっては返しきれない恩。
もともとランポスの件でお礼をしようと思っていたボクらにはちょうどいい機会だったニャ。
でも心配なこともいくつかあったニャ。
ひとつは言葉。
みんなと現場を見に来たときに、何人かの仲間と一緒にもう一度緑の服のニンゲンたちの言葉をじっくり聞いてみたのニャ。
しかし結果は誰も理解できず。やっぱりボクもわからなかったニャ。
これは非常にマズいことだったニャ…
聞くことも伝えることもできなければ交渉なんて無理。
みんなで必死に考えて、『絵に描いて伝える』ことを思いついたときにはとりあえず伝える手段だけでも確保できてほっとしたニャ。
あとはボクらの宝物のどんぐりに絵を描いて彼らに届ける、贈り物と対話を同時に行う作戦。
実際、これは成功したみたいだニャ。
ボクの斜め前にある机の上にズラリとどんぐりが並んでいる。
緑の服のニンゲンたち…ジエイタイの人たちがそれを興味津々に眺めている。
やっぱり言葉は通じなかったけれど、身振りや絵での会話である程度の意思疎通はできたみたいだニャ。
ボクたちが提供する情報をどんなことでも真剣に書きとるジエイタイの人たちを見て、何だか誇らしい気持ちになるニャ。
でもその中で気がついて驚いたことがあるのニャ。
どうやらジエイタイの人たちはランポスやジャギィやクックを、というかモンスターの事を何も知らないらしいニャ…
『コレ、ハー?』
ジエイタイの1人がランポスの革を持って何かを聞いてきたニャ。
言葉はわからないけど、答えはきっとその革の持ち主のランポスのことかニャ?
「ランポス!」
とりあえずそう答えるとジエイタイの人は頷いて嬉しそうにメモをとりはじめたニャ。
こうやって一つずつ、お互いにわかることを増やしていくのかニャ?
だいぶ時間は掛かりそうだけれど、彼らと普通に話せる日も遠くないかもしれないニャ。
…そうなれば本格的に彼らのオトモとして頑張ることができるニャ!
とりあえず今はオトモ候補、というところかニャ?
できることから手伝っていきたいニャ!
これからへの期待と興奮が一通り収まったあと、ボクはつめていた息を吐いてもう1つの心配が心配で終わったことに安心したニャ。
もう1つ心配していたこと、それは彼らがボクたちを受け入れないことニャ。
世の中にはいいことばかりじゃないニャ。
ボクらと基本的に協力関係にあるはずのハンターさんたちもいい人ばかりではなく、たまに悪いことをする人もいるニャ。
具体的には、以前ボクたちの仲間が狩りに来たハンターさんに痛めつけられて道具を取られたことがあったのニャ。
それからはそういうことをする人は全体の一部だとわかっていてもやっぱり警戒してしまうニャ…
もし、ジエイタイの人たちが悪い人たちだったら…
ジャギィたちに向けられた力がボクたちに向けられた場合、ボクたちはなすすべなくやられてしまうニャ…
そんな心配とは裏腹に、ジエイタイの人たちはとってもいい人たちだったニャ。
ボクの想像とは少し違ったけれど、全部想像どおりだったら逆に面白くないニャ。
と、さっきランポスのことを聞いてきたジエイタイの人が今度はジャギィの革を差し出して来たニャ。
ボクがわかることならなんでも聞いて欲しいのニャ!
『コレ、ハ?』
「ジャギィ!」
ボクらはオトモ(候補)なんだからニャ!
修正するかもしれないです。