「これでは巨船団じゃないか」
大森林
ラダン
「そうだ。だが…お前たちは何者なんだ?」
森の木々に溶け込むような、非常に見づらい服装をした人間が3人。
それぞれ戦闘用と思われる軽装備を身にまとっており、肩から
俺が言葉を返すと彼らは丁寧な口調で話し始めた。
「我々は自衛隊という組織に属する者です、あなた方と敵対する気はありません。たまたま近くにいたこともあり、息子さんを保護させていただきました」
ジエイタイとは聞いたことがない。新しいギルドか?
敵対する気はありません、の部分を強調していたあたりは本当にその気なのだろう。
だが俺は彼らのことを少しも知らないし近くにいたなんて初耳だ。
腹の中まではわからないので警戒は解かない。
「お名前については息子さんから伺いました、そちらのリオレウスのことについても。危険に対処していただきありがとうございます」
「いや、チャコを助けてくれたんだ、こちらこそ礼を…」
いきなり頭を下げてきた彼らに俺は焦る。
生まれてこの方受けたことのないような丁寧な対応だ。
しかし次の一言で俺は度肝を抜かれることになった。
「単刀直入に言います。我々はあなたの見た『町』に住んでいる者です」
…は?
「以前にリオレウスで偵察へ来ましたね?そこですよ」
爆弾発言をした者の隣にいた者が情報を確実にしたことでただでさえ大タル爆弾級だった事態が大タル爆弾G級へとランクアップした。
あの、ランポスの住処があったはずの…あの!?
「そのようですね。しかし我々はランポスに関しては一切関与していません」
俺がぶつけた疑問に彼らはすらすらと答えた。こちらのことをある程度知っているらしい。
ランポスには手を出していない、ひとまずそれは信じるとしてジャギィについてはどうなんだ?
「ジャギィについては我々が排除しました。生活が脅かされる危機感からの決断です」
ハンターの話は本当だった。
いや待て、本当にやってしまったのか?
「はい。そのことで我々はハンター側から『密猟者』という扱いを受けているようですがそのようなつもりはありません。彼らに正式に謝罪する機会が欲しい」
ハンター側とかさっきの情報とか、君たちはどれくらい知っているんだ?
「あなた達がライダーと呼ばれる人々であるということや、モンスターと共に生きているということ、表面からわかることです」
何だ?話が見えない!
なぜ俺にこんなことを話す!
「なぜ俺にこんな話をするんだ?」
衝撃に耐えきれなくなった俺は半分悲鳴のようにそう訊いた。
彼らは答えた。
「私たちはお互いを知っているようで知らない。このままでは一度しっかり話さなければ行き違いを起こしてしまう。我々はそれを望んでいません」
「我々の事をどう思うかは構いませんが、どうかあなたにお願いしたいのです。お互いを知る機会を設けて頂きたい」
「我々の住処に続く道があることはご存じの筈です。手筈が整いましたらそちらまでお越し下さい」
三人に一気にまくしたてられて気押されてしまったが、彼らのやってほしいこととやりたいことは大体理解した。
言いたいことや聞きたいことは無限にあるがここは承諾するべきだ。そうだと本能が告げている。
「わ、わかった、努力する」
「ありがとうございます」
「いい報告を待っています」
答えた途端に彼らは去ってしまった。
追いかけようとか引き留めようという気は起きなかった。
何か大変な…確実に大変な役目を任された気がする。
とにかく、やらねばならない。やるしかない!
がその前に。
「チャコ、ハンター達に迷惑かけたな」
「うっ」
「父さんと一緒に謝ろうな」
「うん…」
一歩前進!