仮面ライダーゴーストAnother storys:仮面ライダーナイトメア~ディメンションウォーズ~   作:世界一孤独なチンパン

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 あらすじが全ッ然思いつかん!ということでいきなり投稿させていただきます。まさかのゲゲゲの鬼太郎と仮面ライダーゴーストのクロスオーバー作品。先にネタバレを少しすると、ゴースト改めタケルたちは、名前こそ頻繁には出しますがこの小説の中盤あたりまで出てきません。

 今回はゴーストの世界で起こった出来事を主体にとしていますが、主人公は影崎蓮人君です。そこをはき違えなく。

 今後は僕が書いているもう一つの小説と並行して進めていきますのでよろしくお願いいたします。

 ちなみに時間軸を説明しておくと、この物語の1年後に『セイバー&ゴースト』の内容が入り込んでくる感じです。

 それでは記念すべき第1回どうぞ。


(れい)話『五年後の世界』

 

 理想を描くというのは、簡単なものではない。その理想を描く途中には、必ずと言っていいほど、大きな壁が立ちはだかる。しかし、その数多ある壁を乗り越えて初めて理想というものは実現することができるのだ。

 

 理想を実現するために大切なものがある。それは『人の思い』。いくら理想を描いていたとしてもそれらへの思いがなければただの夢物語で終わってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …だからこそ、彼ら(・・)がいるのだ。人々の理想のために戦う、正義のヒーローが。

 

 

 

◇◇◇2020年某日◇◇◇

 

「ただいまぁ~」

 

 東京都陸堂市にある古いお寺。そこに我が家に帰ってくるように元気いっぱいに響く声が一つ。

 

「おかえり。タケル」

 

 古き良き伝統ある外見からは到底想像できない現代の家庭にありがちな玄関で靴を脱いでいると、奥から女性の声が返ってくる。

 

 

 

 —―この寺の名前は『大天空寺』。そして彼の名は『天空寺タケル』。言わずもがな、一度死んで蘇ったヒーロー(仮面ライダーゴースト)の変身者である。

 

 ゴーストとして戦い、世界を救ったのが5年前。そこからさらに後輩ライダーとの出会いも経て、気付けば当時18歳だった彼は23歳になっていた。

 

「どう?仕事見つかりそう?」

 

「う~ん…今面接何社か受けてるんだけど、会社の雰囲気とか見る限り俺の理想に合わないっていうか何というか…」

 

 幼馴染である『月村アカリ』の問いかけに生ビールを一口含み答えるタケル。タケルは高校を卒業後、3年制の大学に入学し、無事卒業。今は就職のために会社の面接を受けているのだが…。

 

「またそんなこと言って…」

 

 タケル曰く、会社の雰囲気がどうにも合わないらしいのだ。こういった理由で面接を受けては辞め、受けては辞めとしている内に早半年が過ぎてしまっていた。

 

「やっぱり俺はゴーストハンターをしてる方がいいよ…」

 

 夕飯を食べ、カバンを持ってそそくさと撤収するタケル。

 

 場所は代わり、大天空寺の地下室。ここはかつて、いや、現にも仮面ライダーゴーストとしてのアジトである。 

 

「おっちゃ~ん…聞いてよ~…あれ?」

 

 タケルの言うおっちゃんというのは自称『仙人』改め、眼魔世界の有鬚な科学者である『イーディス』。この男が、タケルを仮面ライダーゴーストに変身するきっかけを与えた張本人である。

 

 タケルがドアを開けながら嘆くように仙人のあだ名を呼ぶが、当の本人はそこにはいなかった。眼魔世界が平和になった後、仙人は偶にアジトである地下室に寝泊まりを無断でしているのだが、ほとんど私情でいない時が多いのだ。

 

 タケルはスーツを脱ぎ捨てるや否や、傍にあったベンチに寝っ転がりため息をつく。日頃の疲れがたまっていたのか、自然と目を閉じ自分が描く理想の世界へと墜ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 タケルが夢の世界へと旅立ってからどれくらいの時間がたったのだろうか…。

 

 

 

 

 

「…い。…ケル…タケル…タケル!!」

 

「ん…んぁ?」

 

 夢の世界から強制帰還を果たしたタケルがゆっくりと目を開ける。ぼやけた視界に映るのは、一つ目の浮遊するなにか。

 

「うわぁ!!」

 

「おわぁ!!」

 

 至近距離に人間以外の生き物が存在したことにより、タケルは驚き跳ね起きる。驚いた声に驚く浮遊している一つ目のお化け。

 

「なんだ…ユルセンか…」

 

 彼はユルセン。仙人がタケルをゴーストに変身させるにあたって差し向けた使い魔である。まあ外見は使い魔というよりか可愛らしいゆるキャラのような感じだが。

 

「なんだじゃねぇよ~!眼魔が現れたぞ!?いまマコトとアランが戦ってる!お前も早くいけぇ!」

 

「え!?眼魔が?」

 

 タケルはユルセンの言葉に着替える余裕も見せず、愛用バイク『マシンゴーストライカー』にまたがり、ユルセンと共に眼魔が出現した場所へと直行した。

 

◇◇◇◇◇◇ 

 

 現場に付くと、そこにはすでにタケルの兄である『深海マコト』が変身する『仮面ライダースペクター』とそのマコトの親友である『アラン』が変身した『仮面ライダーネクロム』が眼魔の下っ端兵士である『眼魔コマンド』、『眼魔アサルト』と戦闘を繰り広げていた。

 

「マコト兄ちゃん!アラン!遅れてごめん!」

 

「謝る暇があったらさっさと戦え!ハッ!」

 

 スペクターが眼魔の動きを抑えつつ攻撃を仕掛けてきたもう一体の眼魔の腹部に蹴りを入れながらタケルに言う。

 

「わかった!ッ!ハァッ!!」

 

 タケルが襲い掛かってきた眼魔3体の攻撃を軽々といなし、回し蹴りを叩き込んで吹き飛ばすと、下腹部に手をかざす。何もなかった腰に炎をまといながら出現したのは

 

《ゴーストドライバー!》

 

「ユルセン!アイコン!」

 

「オッケー!ホイっと!」

 

 ユルセンから両手を使って投げた小型の目を模したアイテム『オレゴーストアイコン』を受け取ったタケルは右手の親指で右側のスイッチを一回押す。アイコンの中身が縦に回転しGという文字が正面にエフェクトと共に出現したのを確認したタケルはゴーストドライバーの正面にあるカバーを開け、中にアイコンをセットする。

 

《アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!》

 

 カバーを閉じると、軽快な待機音と共にドライバーの目の部分から『パーカーゴースト』が出現する。変身ポーズを取り、そしてタケルは自身の姿を変える合言葉を唱える。

 

「変身!」

 

 レバーを操作し、ジャケットを着るような素振を見せる。パーカーゴーストはそれに合わせ動きそしてタケルと姿が重なった瞬間

 

 

 

 

 

《レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!(Go…Go…Go…Go…)》

 

 

 

 

 タケルの体が光り輝き、そこにはフードを被った一人の戦士が立っていた。フードに隠れきれずに飛び出すようにでた角。まるで目のような形をした複眼を持ち合わせた顔に胸には目の模様がついている。

 

 この姿こそが、天空寺タケルの英雄(ヒーロー)としての姿『仮面ライダーゴースト』である。

 

「命、燃やすぜ!」

 

 いつものようにキメ台詞を放ち、下級眼魔の群れに向かって走り出す。最初に変身する前回し蹴りを食らわせた眼魔コマンドの胸に拳を叩き込む。拳が衝突したところから小さな波動が発生しその余波で眼魔コマンドは後ろに大きく吹き飛ぶと、近くの下級眼魔数体を巻き込み爆散した。

 

 そこから3人の仮面ライダーが100人ほどいた大軍を一掃するまで10分とかからなかった。

 

「ハァ!!」

 

 ネクロムが自身の専用武器である『ガンガンキャッチャー』の銃モードで最後の眼魔アサルトの腹部を撃ち抜く。攻撃をモロに食らった眼魔アサルトは地面に突っ伏した後数秒のラグを残して爆散した。

 

「後はアイツだけだ!」

 

 3人のライダーゴーストは目の前に残る眼魔を見つめる。全体が白色であり、体の装飾はどこか狼を連想させる。言うなれば、『オオカミ眼魔』とでも名付けるとしよう。

 

「なかなかやるではないか…」

 

 オオカミ眼魔が戦闘態勢に入り、3人は身構える。そしていかにも戦闘が繰り広げようと両者が地面を蹴ったその刹那

 

 

《ゴゴゴゴゴゴ…》

 

 

 突如として激しい揺れがゴーストたちを襲った。

 

「何事だ!?」

 

 数秒後揺れが収まり敵味方困惑する一同。その時離れて様子を見ていたユルセンが声を挙げる。

 

「お、おい!あ、あ、あれを見ろ!!」

 

 ユルセンが小さな手で空を指さす。一同が空を見ると

 

「あれは一体…」

 

「なッ!貴様の仕業ではないのか!?」

 

「馬鹿を抜かせ!あんなものが作れるならすぐさま利用していたわ!」

 

 空に現れたのは巨大なブラックホール。円形状にかたどるその中には小さな雷がビリビリと音を立てている。やがてブラックホールは、その真下にあるものを手当たり次第に飲み込んでいった。

 

「「「「な!?」」」」

 

「うぇぇぇ…」

 

 驚く仮面ライダー3人とオオカミ眼魔。そして怯えるユルセン。愕然としたままその様子を見ていると

 

「お、おい!タケル!」

 

 ブラックホールは人や建造物などお構いなしに吸い込んでいる。その影響は当然ながらゴーストたちも受けており、地面から足が少しずつ離れていく。

 

「うおぉぉ…うわぁぁぁ…あぁぁぁ!!」

 

 感嘆の声は徐々にパニック混じりの悲鳴へと変わり、ゴーストおよび他3人は四肢で藻掻き何とか脱出しようと試みるもその抵抗はむなしく

 

「「「「「うわぁぁぁ!!」」」」」

 

 オオカミ眼魔とユルセンを含めた4人と1匹はブラックホールへと飲み込まれていった。

 

 ブラックホールの中でかき混ぜられながら苦痛の声を挙げる4人と1匹。その最中、ブラックホールから放たれた雷がオオカミ眼魔を直撃した。

 

「嘘だろぉぉ!!」

 

 悪役としてあるまじき遺言を遺したオオカミ眼魔はその身を爆発させる。眼魔の遺品である眼魔眼魂が破裂したことで、オオカミ眼魔は仮面ライダーに倒されることなく、ただの天災によりその魂が天に召されることとなった。

 

 間髪入れずに放たれた二回目の雷がスペクターが窮地を脱しようと『フーディーニゴーストアイコン』を持った右手に直撃する。

 

「しまった!アイコンが…」

 

 スペクターの叫びも虚しく、藍色のアイコンはその身を委ねるようにその姿をゴーストよりもはるか先へと続く闇へとその身を躍らせた。

 

 

 これが、これから起こる事件の約1か月前に起こった出来事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

『緊急ニュースです!先ほど13時半ごろ、インド洋沖で空に突如として謎の穴が出現しました。』

 

「空に穴?…妖怪の仕業かしら…」

 

 東京都、新宿の裏路地にて携帯を見ながらそう呟く少女。紫色のおかっぱ頭で、後ろの髪は団子状に結い、リボンでしっかりと固定されている。白と赤の混じったワンピースを着て、ハイヒールを履き、首にはチョーカーを付けている少女。

 

 ため息を吐きながら少女は文字列が並んだ携帯の画面を黒一色に戻すとポケットに入れて歩き出した。

 

「聞いてみましょうか。アイツに…」

 

 少女の呟きは人の賑わいの声にかき消されたが、そんなことはお構いなしにとスタスタと歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 それから1か月後…

 

「おばあちゃんが言ってたんだ!妖怪ポストに手紙を入れると来てくれるって!」

 

「誰がだよ?」

 

 雑木林の中に1本だけ敷かれた道路の上でそんな会話が聞こえた。眼鏡の少年は、目の前にいるもう一人の少年の問いに対し口を開き、一つの名前を口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…鬼太郎が」 

 

 

 

 

 これは次元を超えた眼魂を手にした一人の少年。そして幽霊族の末裔とその仲間たちが繰り広げる、世界の壁を越えて起こった戦いの歴史である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『仮面ライダーゴーストAnother storys:仮面ライダーナイトメア~ディメンションウォーズ~』 

 

 

 




 まさかのオリ敵であるオオカミ眼魔。雷により瞬殺!オオカミ眼魔の外見は仮面ライダーキバに出てくるガルルの怪人体のベースの色が白になり、目が眼魔になったもんだと思っておいてください(徹夜で1話を書ききり、眠気と疲れで説明を放棄している作者です)

 そして原作タグが『ゲゲゲの鬼太郎』なのにタイトルに鬼太郎要素が一つもないって。これ鬼太郎メインの小説なのに…。どうしてこうなった?

 オリ主のヒロインは決めていますが、まだ言いません。まあ勘のいい人は分かると思いますが。

 もう一つ言うと、この小説は毎週土曜日の午前0時に投稿する予定なのでどうぞお願いします。

モチベーションが上がるので、感想を書いて頂けると幸いです。もう一つの小説の方もよろしくお願いいたします。

 ではまた次回。
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