仮面ライダーゴーストAnother storys:仮面ライダーナイトメア~ディメンションウォーズ~   作:世界一孤独なチンパン

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 三日連続投稿!モチベがあるうちに西洋妖怪編完結まで行きたい。

 今回は原作第八話の『驚異!鏡じじいの計略』をメインに進めていきます。前回よりは少し文字数が少なめなのはご愛敬。

 アンケート二つ同時とかにはできないんだねぇ~。というわけで応急処置(?)として第十話のとこに張っておきました。今後のためにご回答を。

 それではどうぞ!


第十二話『恐怖は突然に…』

 

「ただいまー」

 

 その日の夕方、蓮人は犬山家に夕食を食べにお邪魔していた。キッチンでは、彼女の母親の『犬山純子(いぬやまじゅんこ)』がせっせと料理をしている。

 

「おかえりなさい。あら、蓮人君も。おかえりなさい」

 

「お邪魔します」

 

「もう…そんな他人行儀にしなくても。いつも言ってるじゃない。『この家はあなたの第二の我が家』だって」

 

「そう言ってもらえるのは嬉しいんですけど、それでも友人の家であることに変わりはないんで」

 

「そう…」

 

 まなと友好を深めてから、蓮人は週に一回ほどまなのいえで犬山家一同と夕食を共にしている。その習慣を送り始めて少し経った頃、まなの父である『犬山裕一(いぬやまゆういち)』からその言葉は言われた。だが、いくら親しい間柄でもそれはそれ、これはこれ。友人の家という認識である以上の最低限の礼儀だという、蓮人の中での言ってしまえば変なこだわりであった。

 

「お母さん今日は早かったんだね」

 

「ええ。明日から出張だもの。まなの好きなハンバーグ、作ってるわよ」

 

「ほんとっ!?」

 

「手洗いうがい。ちゃんとしてきてね」

 

「わかってまーす!蓮人。行こ!」

 

「一緒に行ったって一人ずつしか使えねえじゃねえかよ。ったく…」

今日のご飯のメニューが自分の好きな食べ物と知るや否や、顔をぱぁと明るくさせハイテンションで蓮人を洗面所へと連行する。そんな姿をみて悪態を吐く蓮人の言葉とは裏腹に、口角が少し上がった状態でまなの後を追う蓮人。純子は洗面所に向かう二人の後ろ姿を微笑ましく見つめていた。

 

 

 

 

 

 

「…っ!?」

 

 突如、まなが気配を感じた。勢いよく顔を上げてみるも、そこには鏡に映る自分の顔。蓮人はまなより前に手洗いうがいを済ませ洗面所を出たので後ろにはもちろん誰もいない。

 

「…?」

 

 廊下を見ても誰もおらず、気のせいだったのかと不思議に思いつつも自身が愛するハンバーグが呼んでいるため、洗面所をあとにする。

 

「…」

 

 その光景を、またもや鏡から見つめる何者かがいた。そしてその日を境に、まなは至る所で視線を感じるようになった。

 

 

 

◇◇◇数日後◇◇◇

 

「あ~もうすぐテストかぁ」

 

「気重っ…」

 

「まだ何にも勉強してないよ…」

 

「とか言って、そういう人が一番勉強してたりするんだよねぇ」

 

「だったらいいけど…」

 

 蓮人は委員会の集まりで一緒に帰れないということで、まなは雅と綾と共に帰路についていた。ちなみにまなの成績は中の上。歴史こそ蓮人に負けるが、その他の教科では八割がた蓮人に勝っている。そうこうしているうちに雅と綾と帰る方向が違うため、十字路で別れを告げる。

 

「…」

 

 一人で帰るのは回数こそ少なかれどよくある方だ。そんなときはいつも頭の中の記憶を巡らせ物思いにふけたり、考え事をしながら帰る。だが、今日は違った。彼女を見つめる異様な視線が、彼女の顔を不安と恐怖で包み込む。

 

 

「…っ!?」

 

 時折視線を感じ振り返るも、そこにはやはり何もいない。彼女の警戒心は、日に日に強まっていった。

 

 その翌日、病院のベッドには魂が抜けたような顔で横たわる、有本と蒼馬の姿があった。

 

 

 

◇◇◇翌日◇◇◇ 

 

「誰なのッ!?」 

 

 まなは限界だった。刺さるような視線が耐えられなかった。だからこそ、意を決してその正体を探ろうと問いかけた。返事はない。まなは速足で前に進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ドガァンッ!!!〉

 

 それは前触れもなく起きた。まなの目の前に落ちてきたのは、ガラスと金属で作られた薬局の看板。

 

「っ!?嫌ァァァァッ!!!」

 

 こんなことは今までなかったのに…。恐怖のあまり、まなは全力で駆け出した。しかしその間も怪奇現象はやまない。木が大きく揺れ、家の門が開き、しまいにはアスファルトの塀にヒビが入る。

 

「あっ…!!ごめんなさいッ!!!」

 

 途中で車に轢かれそうになるが、今のまなはこの恐怖から抜け出すことで精いっぱいだった。謝罪をし、全速力で家に駆けだす。

 

「お母さんッ!!!」

 

 家に着き、靴を脱ぎ捨て、母に助けを求める。しかし、母は今この家にいない。

 

「もうッ…何なのッ…?」

 

 恐怖で身を縮こまらせるようにその場にずるずると座り込むまな。

 

「そうだッ…ねこ姉さんに…」

 

 今、蓮人はいない。となると頼れるのは、猫娘ただ一人。藁にも縋る思いで彼女にメッセージを送る。

 

 

 

 

 

 

 

〈ガタンッ!!〉

 

 大きな物音がたち、まなは驚いた拍子に携帯を落としてしまう。

 

〈ガタッ…パリンッ!〉

 

 触っていないにも拘わらず、玄関の写真立てが落ち、花瓶が突如割れた。

 

〈キュィッ…〉

 

 触れてもいないのに、蛇口を捻る音と共に大量の水が噴き出した。たまらず自室へと逃げ出す。その瞬間。水はぴたりと止まった。

 

「キャァァァァッ!!!」 

 

 そして自室に入ったのを最後に、彼女は悲鳴を残して姿を消した。

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「よっこいしょっと」

 

 時は少し遡り、学校にはすっかり無人となった図書室にて図書委員の職務と向き合う蓮人の姿があった。ちなみに彼が図書委員になった理由は、男子が誰もおらずじゃんけんで負けたからという単純な理由である。

 

「ふぅ…」

 

「お疲れ様。図書委員の仕事も結構大変みたいだね」

 

「まぁ本の貸し借りの受付だけじゃないってことだよ…。ってうお!?」

 

 ひと段落し羽を伸ばしていると数日ぶりに聞いたことのある声が。そう、仙人である。音もなく現れた彼に蓮人は思わず驚きの声を漏らす。

 

「やっ!久しぶり~♪」

 

「どうやって入ったんだよこの学校。ご丁寧にうちの制服まで着やがって…」

 

「どう?似合うでしょ♪」

 

「…おっさんにはキツイとだけ言っとく。あとはノーコメ」

 

「んも~辛辣だな~♪」

 

「語尾に音符マークつけんのやめろ。ギャルか。てか何しに来たんだよ。要件無いなら不審者いるって通報するからな」

 

「仮面ライダーに変身できたようだな」

 

「っ!?…なんでそれを…?」

 

 先ほどのコメディー要素はどこへ行ったのか、蓮人と同じ制服に身を包んだ仙人は真剣な眼差しで要件を伝える。まさかの言葉に言葉を詰まらせる蓮人の質問に仙人は名前通り仙人のような凛々しい表情で蓮人の右肩あたりを指さした。

 

「そやつがずっとお前のことを監視していた」

 

「ん…?」

 

 蓮人は指を刺された箇所をじっと見つめる。そこには

 

 

 

 

 

 

『ばぁッ!!』

 

 一つ目の中に浮かぶお化けがいた。

 

「うわぁぁぁッ!!!」 

 

 唐突なジャンプスケアにより先ほどよりも驚愕の声を挙げる蓮人。その様子をみて一つ目のお化けはケラケラと笑っていた。

 

「こいつの名は『ユルセン』。わしの使い魔みたいなもんじゃ」

 

『へへへっよろしくなぁ~』

 

「ユルセン…。あっ!もしかして天空寺タケルって人の仲間か!?」

 

 ユルセンという名前を聞き、彼がグレートアイの記憶で見た仮面ライダーゴーストの仲間だったことを思い出す。そして天空寺タケルという名前を聞き、今度は仙人が言葉を詰まらせた。

 

「お前、なぜその名前を知っている!?」

 

「話すと長くなるから、ちょっと待ってもらっていいか?帰り道で話す」

 

 仙人の了承を得た蓮人は帰り支度をするために貸し出しカウンターへと自分のカバンを取りに行った。その中にある自身のスマホに、猫娘からの救援メッセージが届くまでそう時間はなかった。

 

◇◇◇◇◇◇

 

「夢でグレートアイに会い、わしらの世界の全てを見た…か」

 

「あぁ。『イーディス』って言うんだろ?あんたの名前。眼魔世界の王の一族…」

 

「そこまで知られているとは…。グレートアイのやつ」

 

「逆にあんたは俺の現状をどこまで知ってたんだ?」

 

「ユルセンからグレートアイに変身する力を貰ったことまでは聞いていたが」

 

『オレも流石に夢にまでは干渉できねえよぉ』

 

 帰り道を歩きながら、仙人に自分がこれまで体験してきたことを蓮人は語った。話が終わった後に仙人から質問されたのは、主にグレートアイとの会話について。変身経緯については蓮人の右側をぷかぷか浮いているユルセンから聞かされていたらしい。

 

「それにしても奴らの狙いが、妖怪の力とはな…」

 

「目玉おやじ…鬼太郎の親父さん曰く、鬼太郎は妖怪と人間の間に生まれた幽霊族っていう種族の最後の生き残りらしいんだ。だからこれは俺の推測だけど、鬼太郎が持っている力はほかの妖怪たちから見ればちょっと特殊なんだと思う」

 

「なるほどな。奴らが欲する力としては、丁度いいというわけか…。して、奴らの動向は」

 

「あの日からこれでもかってくらい音沙汰なし。そもそも仲間がいるのかどうかも掴めてねえ…」

 

「そうか。ひとまず今後についてはお前の近くにユルセンを置いておく。情報を逐一こちらに共有しやすくするためにな」

 

『だとよ。よろしくな!』

 

「まぁいいけど…。なんでこいつなの?あんたが居たらいいじゃん」

 

『こいつって言うな!』 

 

「実は…「いたっ!蓮人っ!!」む?」

 

 こいつ呼ばわりされたユルセンが抗議するのをよそに仙人が問いかけに答えようとしたが、蓮人を呼ぶ声がそれを遮る。視線をその方向に向けると猫娘が血相を変えてこちらに走ってくるではないか。ユルセンは姿を見られたらまずいと思ったのか、いつの間にかその場から姿を消していた

 

「姉ちゃん!?」

 

「はぁ…はぁ…って誰?このおじさん…。それに何よ?この親父さんとよく似た一つ目のお化けは…」

 

「おじさん…」

 

 仙人とユルセンを目撃した猫娘が一瞬困惑の表情を浮かべるが今はそんな場合じゃないと言わんばかりに蓮人に掴みかかった。

 

「っていうかあんた今までどこいたのっ!?」

 

「どこって、さっきまで委員会で学校に…ってかどうしたの?そんな血相変えて」

 

「どうしたじゃないわよ!一大事よッ!」

 

 随分と焦る様子に困惑した蓮人が声をかける。だが、猫娘の言葉がその体に緊張という名の電流を走らせることになった。

 

 

「まなが…消えたの…」

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

 事態が一転したため、仙人と別れた蓮人は早急にまなの玄関先までたどり着いた。

 

「何回送っても返事が来ないの…」

 

 猫娘が言って見せたトーク画面は、まなからの『たすけて』という一言を最後に彼女からの返信が一切なくなっていた。

 

「ひとまず中に入ろう。まながどこに消えたのか手がかりを掴まねえと…」

 

 どうしてまなの異変に気付かなかったんだという自戒はありながらも、今はまなの安否を確認するのが先決。鬼太郎に声をかけ、先導して家に入る。

 

「っ!花瓶が…」

 

 玄関の扉の鍵は開いており、容易に家に入ることができた。床には脱ぎ捨てられたまなの靴と、割れた花瓶。そして床に落下した写真立てがあった。写真立てを戻している間に鬼太郎と猫娘は家の奥へと入っていく。

 

「この鞄…」

 

「まなのスクールバック!それにあいつのスマホも…」

 

 リビングに入り、まなの鞄と携帯を発見。その周辺の捜索を終え異変がないと判断し、三人は彼女の部屋へと向かう。部屋の扉の前に着いた時、それまで弱弱しく反応していた鬼太郎の妖怪アンテナが少し強い反応を示した。

 

「このあたりに妖気がまだ残っているみたいだけど…」

 

「じゃあ、まなは自分の部屋で姿を消したってことか?」

 

「蓮人…変身できる準備は?」

 

「一応眼魂は鞄の中に常備してる…」

 

 妖怪がまだその場にいた時のために鬼太郎が扉を開け、まなの部屋へと入る。少しして、鬼太郎が何かを感じ取りそちらへと歩み寄る。

 

「…っ!まな!!」

 

 鏡に映る鏡、それにより広がる無数の空間の端に彼女の姿があった。

 

「なんであんなところに…」

 

「鏡か…。となればまなちゃんを襲った犯人は『鏡じじい』かもしれん」

 

「鏡じじい?」

 

「あぁ…。じゃが奴は女の子を鏡の中から覗き見ることはあっても、こんな大胆なことをしでかす妖怪ではないはずじゃが…」

 

「そんなことより今はまなを助けねえと…あ?あれ?なんで入れねえんだ!?おい!鏡じじい!入れろって!!おい!!」  

 

「落ち着くんじゃ蓮人君。鏡じじいはどこかに自分の住処となる鏡を持っておる。鏡の中に行く方法は、鏡じじいに招かれるか、その鏡から入るかのどちらかしかないんじゃよ」

 

「なら、その鏡を見つけ出すしか方法はねえってことか…くそっ!」

 

「ゲゲゲの森の皆ならば、誰か鏡じじいをよく知るものがいるかもしれん…」

 

 まなを見つけたものの、鏡の中に入ることができるのは、鏡じじいという妖怪が住処にしている鏡のみ。目の前にいるのに今すぐ助けに行けないもどかしさに、蓮人は悔しさで拳を握りしめる。目玉おやじはゲゲゲの森の人脈を使い住処の鏡を特定する方針を提案。断腸の思いで犬山家を後にし、ゲゲゲの森へと向かった。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「んっ…ここは?」

 

 鏡の中の世界。花が敷き詰められた棺の中で、マナは目を覚ました。起き上がりあたりを見回すも、そこには荒野が広がるのみ。恐る恐る棺から出て歩き出そうとするも何かがこすれる音がし、思わずそちらへ振り返る。

 

〈カサっ〉

 

「はっ!」 

 

 

 

 

 

 

 

「へっへっへ…」 

 

「嫌ぁぁぁぁぁぁッ」

 

 

 彼女はのちに語る。見つめるまなざしは、変質者そのものでとても不気味だったと。 

 

 

 

 

 

 





 というわけで完全にノリで出しました。仮面ライダーゴーストよりユルセン参戦です。彼の今後の扱いに関しては展開の合間合間での蓮人との会話シーンで出したいなと思っていて、シリアスな場面であんまり出さないようにする予定なので原作の雰囲気を気にしている鬼太郎ファンの読者はご安心下さい。

 次回は第八話完結させます。その次は学校七不思議回やってそのあとに新形態のためのオリ回挟んで八百八狸の回で彼の新形態出せたらいいな~。って感じです。

 モチベーションが上がるので、感想を書いて頂けると嬉しいです(亀更新じゃなくなります笑)。その他評価もお待ちしております。アンケートも行っていきますので、興味があれば活動報告の詳細を確認の上是非ご回答ください。ではまたヾ(•ω•`)o
  

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 アンケートの詳細について:https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=337778&uid=349437

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