仮面ライダーゴーストAnother storys:仮面ライダーナイトメア~ディメンションウォーズ~ 作:世界一孤独なチンパン
今回は原作第八話の学校の七不思議回です。個人的に僕が原作の中で好きな回ベスト3に入ります。鬼太郎が旅行でいない中、留守を任された猫娘がまなに調査を依頼されますが、その内容とは…?
というわけで早速どうぞ
「~♪」
季節は梅雨に差し掛かり、都内に雨が降り注いた某日。どんよりとした空気とは裏腹に住宅街のとある道をまなは鼻歌を歌いながら歩いていた。
〈ぐぅぅぅ…〉
「はっ…///…ん??」
腹のなる音が聞こえ、最初は自分の腹からの音だろ思い顔を赤らめていたまなだったが、それにしては異様に長かった。不思議に思いあたりを見回すと、左に遭った細道に這いつくばる謎の物体。発生源はそこからで、不気味にもぞもそと動いているではないか。
「…見えてる世界が全てじゃないって目玉のおやじさんは言ってたけど…これは完全に見えてるよね…?」
得体のしれない謎の物体に不信感を募らせる。
『――—―—!!』
「キャァァァァッ!!!」
まなの悲鳴が、雨音をかき消した。
◇◇◇数日後◇◇◇
「…」
ゲゲゲの森のとある木に建つ一軒家通称『ゲゲゲハウス』。鬼太郎が家主としている小さくとも快適なこの家にはいつも、彼の仲間たちが訪れる。まなの頼れる姉貴分にしてゲゲゲの鬼太郎の仲間『鬼太郎ファミリー』の猫娘。彼女はこの家にて一人、携帯ゲームに勤しんでいた。
「留守番…飽きた…」
スマホを放り投げ、座布団に顔を埋める。少しして部屋の隅を見てみると、うっすらと壁際にほこりが溜まっているのが目に入った。
「…ちょっと汚いわね。これだから男所帯は」
鬼太郎は妖怪退治の専門家。だが、生活面に対しては全くの無頓着であった。妖怪という生命体は便利なもので、空腹は感じるものの空腹で死ぬなんてことはないし、病気に
考えてしまうのである。この部屋を自らが掃除したと知った時の彼の反応を。扉代わりの暖簾をくぐり、ピカピカになった部屋と箒をもってたたずむ自分。
『わぁっ!こんなにピカピカにしてくれたんだ!ありがとう。猫娘!』
「特別に私が掃除しといてあげるか…」
この女、単純である。
「おーい。鬼太郎はおるかぁ~!」
「っ!?///子泣き爺!またこんな明るい内から酔っぱらって!」
「まだまだ飲み足りなくてのぉ…」
「はぁ…。鬼太郎なら、目玉おやじさんと二泊三日で温泉に出かけてるわよ」
妖怪退治の依頼が連日来ない日がたまにある。そんな日には鬼太郎は、目玉おやじと親子の中を深めるために旅行に出かけることがあるのだ。もちろんほかの鬼太郎ファミリーのみんなと行くこともあるが、今回は鬼太郎と目玉おやじの二人だけで前々から計画していたことだったので、こうして猫娘が留守番をしているというわけだ。
「確か酒はここに…。お~!あったあった!!」
「ねえ、人の話聞いてる?」
「ちゃんと聞いとるわい。鬼太郎の留守中に家の掃除までしてやるとは…。猫娘もなかなか甲斐甲斐しいの~」
「な、なんであたしが鬼太郎の家の掃除なんかっ!!///」
久々のツンデレモードを発動し、子泣き爺に反論する猫娘。子泣き爺が微笑ましそうにゲゲゲハウスを去ってほんの少し経った頃、なんやかんやで掃除を進めていた猫娘に一通の着信が入った。送り主はまな。
『ねこ姉さん!ちょっと相談したい事があるんですけど…』
可愛い妹分のためにと、せっせと掃除を終わらせ、彼女もゲゲゲハウスを後にしたのだった。
◇◇◇◇◇◇
「…これ、俺居るか?姉ちゃんだけで良くね?」
「ダメ!蓮人も絶対!!」
「えぇ…」
「相談を受けたあたしが言うのもなんだけど、聞いてあげたら?」
「まぁ…姉ちゃんがそういうなら…」
「むぅ…蓮人、ねこ姉さんのいうことは素直に聞くんだ…」
「なんで不服そうなんだよ」
「べっつに~?」
「…前言撤回。帰っていいわよ」
「ダニィッ!?」
いざ相談に乗ろうと指定されたファミレスに来てみたはいいものの、早々に見せられたバカップルの痴話げんかにストレスが急激に溜まったのか、あろうことかまなに強制連行された蓮人に帰還命令を下す。ファミレスに来てからの扱いの雑さには、某戦闘民族の王子が出しゃばってしまうほどだ。
「いい加減本題に移ってもいいかしら?したい相談って何なの?」
「実は最近、学校でおかしなことが立て続けに起きて…」
「おかしなこと?」
まなの相談内容。それは、とある日を境に自身の身の回りで起きた、不可思議な怪奇現象の数々だった。その内容は主に
・授業中誰か(蓮人以外)の視線を長時間にわたって感じ、見上げると天井に人型の跡が見える事がある。
・わからないテストの問題の答え(しかも微妙に間違っている)が聞こえる。
・弁当箱の中身がいつの間にか生きた生魚(しかも謎に新鮮)になっている。
・下駄箱の中に黒い百合の生花が入れられている。(これに関してはついさっきの出来事)
といったものである。そしてつい先ほど彼女の下駄箱の中に入れられていた黒い百合の花言葉は『呪い』。
「…はて」
兎にも角にも、まなからの相談。基依頼を解決すべく、一同は学校に乗り出した。
◇◇◇◇◇◇
「元々学校ってのは、妖怪が住み着きやすい場所なのよね。ほら、よくあるでしょ?『学校の七不思議』っての。ああいうのは大体妖怪のいたずら」
「そういえば、うちの学校にもあったな~」
「えっと確か、『血の涙を流す血の涙のデッサン像』に『笑う人体模型』。あとは『走る二宮金次郎像』に『渡り廊下に住み着く人面犬』…あとなんだっけ?」
「え~っと…『肖像画から抜け出して、ピアノを弾くベートーヴェン』に『三階女子トイレの花子さん』と『二階男子トイレのヨースケ君』だね」
「ヨースケ君は知らないけど、その中じゃ花子は友達だからちょっと聞いてみようか」
「凄い!さすがねこ姉さんっ!」
(あれ?これもしかして俺女子トイレ連行される?)
猫娘のまさかの人脈に目を輝かせ賞賛の言葉を贈る幼馴染を見つめながら、社会的に命の危機を感じひそかに冷や汗を流している一方で、まなは何かを思い出したように顔を曇らせた。
「でも、今回のことと七不思議は関係ない気がする…」
「どうして?」
「だって、最近は七不思議の噂…あんまり聞かなくなったから…」
◇◇◇◇◇◇
「まぁ、当然こうなるよな…」
女子トイレに入る扉の前で途方に暮れる蓮人。自身の社会的名誉が守られた一方で、まなの依頼について頭を悩ませる。とりあえず何か手がかりがつかめるかもしれないということで、蓮人は教室へ向かうことにした。
「…何してんすか?」
「…あ、いやぁ…これはァ…」
その道中、細かく言えば教室前の流し。そこで雑巾をびっしゃびしゃに濡らしたまま嬉々として自分のクラスのの教室に入ろうとするねずみ男と鉢合わせた。
◇◇◇◇◇◇
「なるほど…。今回の事件の犯人はあんただったんすね」
「なんか怒ってないか?お前」
「べっつに~?今回の事件のせいでまなに急にファミレスに連行されたり、急にあいつ不機嫌になって面倒くさくなったりしたからって怒ってませんけど~?」
「めっちゃ怒ってんじゃねえか」
「あ、一応言っときますけど今姉ちゃんと一緒に来てるんで。呼べばあんた一発っすよ」
「ダニィっ?!」
「虫けらがヘタレ王子の真似してら」
よほど猫娘が苦手なのか、蓮人の報告に思わず某戦闘民族の王子が出しゃばる。中の人繋がりでそれをいじった蓮人は、たまった疲労をすべて出すかのように大きく息を吐いた。
「それで?なんでこんなことしたんすか?」
「実は…」
ねずみ男は天を見上げると、今までの経緯を語り始めた。
◇◇◇数日前◇◇◇
「キャァァァァッ!!」
時は数日前。メタ的に言うと今回の話の冒頭部分までさかのぼる。悲鳴を上げた直後、防衛本能が働いたのか持っていた袋をフルスイングしたまな。それは突如動いた物体にクリーンヒットし、ひるんだ隙に彼女は逃走を試みた。
「め…めしぃ…」
「えっ!ねずみ男さん!?」
彼女が思いっきりぶったものの正体。それはカビだらけのねずみ男だったのだ。どうやら彼は一週間食べるものがなく、極度の飢餓状態に陥っていた。そのうえ体は妖怪カビというなんかよくわからない物質に蝕まれ、彼は生死を彷徨っていた。余談だがこのねずみ男という者、実は純粋な妖怪ではなく鬼太郎と同じく人間と妖怪の間に生まれた、いわゆる半人半妖の部類に該当する珍しい存在なのだ。
「腹が減った…なんか食いモン持ってねえか…?」
息絶え絶えという状態で、何とか声を絞り出し食べ物を要求するねずみ男。
「あの…よかったらこれ、どうぞ!」
雨がやみ、木漏れ日が差す。その輝きに照らされながらパンを差し出す彼女の笑顔は、とても美しかったという。
◇◇◇現在に戻る◇◇◇
「なるほど。あの時俺が頼んだパンがなかったのは、そういうことだったのか…」
「ちなみに、その時貰ったパンは今でも大切に持ち歩いている」
「いや
「そして俺は…まなちゃんに恋をしてしまったのだ…!」
〈ピキッ…〉
舞台で演じる役者のごとく大きな身振り手振りで行われた唐突なカミングアウトに、蓮人は額に青筋を浮かべた。この間の鏡じじいの事件からというもの、まなに対して少し過保護気味になっているのだ。それはもちろん好きな人を悪から守りたいという元々の正義感から来るものもあるが、今はそれ以上に、まなの純粋な貞操が悪しき妖怪(意味深)に破壊されないようという、幼いころからまなの純粋無垢な姿を知っているからこそのものであった。
「だけどまなちゃん…彼女は天使。俺は薄汚れたドブネズミ…。たとえ『愛し合って』いようと、世間が許してくれねえ…」
〈ビキッ…!〉
「だからせめて…こうして誰にも知られることなく、あの娘を陰から見守って、力になろうと決めたんだっ!」
(落ち着け影崎蓮人…。手をだしたらこいつと同じ土俵の上だ…。怒りを抑えろ…抑えるんだ…)
なおも続くねずみ男の一人芝居に怒りを抑えようと必死に心の中で耐える。多分今後、こいつと関わる時の目線は一生ごみを見るような目になるのだろう。自分の中で確信を持ったひと時であった。
「いた!蓮人と…ねずみ男!?」
ふいにドアを開く音が聞こえた。振り返ると、扉の先には猫娘とまな。女子トイレで花子さんの捜索をしていた二人だったが、蓮人がいないことに気づき今度は彼を捜索。そして成り行きでこの教室までたどり着いたというわけだ。ここで彼女達視点から、現在の教室内の様子を見てみよう。二人の前にいるのは、もちろんねずみ男と蓮人。そして彼らはビッチャビチャになっているまなの机の近くに立っており、ねずみ男の右手には、濡れた雑巾。
蓮人がそれを理解するのにかかった時間…約0.5秒。
「ねこ姉さん。犯人コイツです」
「なにぃぃぃッ!?」
ねずみ男の有罪が確定した。
◇◇◇◇◇◇
「いい湯じゃ~♪」
「何時間でも入っていられますね。父さん…」
ところ変わって、ゲゲゲの森から離れた場所にある妖怪温泉。鬼太郎と目玉おやじは久しぶりの温泉旅行を満喫していた。
「ん?あそこにいるのは…『濡れ女』か?」
「そういえば、この温泉は混浴でしたね」
「お先に~♪」
大きな蛇の体を動かしながら挨拶をし、その場を後にする濡れ女を見送った鬼太郎は、とある人物を見つけた。
「花子さん…」
「あら…?鬼太郎さん。目玉のお父さんも…」
白い肌に黒髪のおかっぱ頭。彼女こそが知る人ぞ知るトイレの花子さんである。花子は鬼太郎を見つけると近くまで移動し、湯船に浸かりだした。
「これはこれは!」
「珍しいですね。花子さんが温泉旅行だなんて。いつもは学校のトイレなのに…」
「怖くて逃げてきたの…。もうあの学校には戻れないわ」
「ほぉ…花子さんが恐れをなして逃げ出すとは、いったい何が…」
顔を曇らせ呟く花子に、目玉おやじは少し驚いたといった声を挙げる。
そのころ、学校の二階男子トイレでは、赤い双光が鋭く瞬いていた。
書いていくうちに、蓮人はメンヘラ予備軍なのではないかと考えてしまう…。次回はどうにか八話完結までもっていきたい。なと思っていますので、次回もお楽しみに!
そしてなんと、約4年にわたる亀更新の影響を受け、赤色から黄色へと下がった評価バーですが、この度なんと再び赤色に返り咲くことができました!これも日ごろから呼んでくださる読者の皆さんのおかげです。今後とも本作(タイトル長いから書かない)をよろしくお願いします!
モチベーションが上がるので、感想を書いて頂けると嬉しいです(亀更新じゃなくなります笑)。その他評価もお待ちしております。アンケートも行っていきますので、興味があれば活動報告の詳細を確認の上是非ご回答ください。ではまたヾ(•ω•`)o
評価リンク:https://syosetu.org/?mode=rating_input&nid=322947
感想リンク:https://syosetu.org/?mode=review&nid=322947
アンケートの詳細について:https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=337778&uid=349437
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