仮面ライダーゴーストAnother storys:仮面ライダーナイトメア~ディメンションウォーズ~   作:世界一孤独なチンパン

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 たまには気分を変えて1日開けての投稿。その間に小説のストックをためておかねば。

 てなわけで、今回で原作第十話完結です。そして今回、蓮人とまなの関係に早くも最大の変化が訪れます!最後までお見逃しなく!


第十五話『恐怖!事案妖怪ヨースケ君』

 

 「クソ。どこ行きやがったあの野郎…」

 

「こっちに逃げてきたはずなんだけど…」

 

 猫娘と蓮人は現在、逃走したねずみ男の行方を捜して廊下を歩いていた。なんとねずみ男はあの後蓮人の捕縛から脱した後、三人を相手に見事撒いて見せた。まなの件で完全にイラついていた蓮人が、鬼の形相で周囲を見回していると、前方から何者かが近づいてくる気配があった。まなはとっさに猫娘と蓮人の後ろに隠れ、猫娘は戦闘モードへの変身、蓮人はガンガンバスターを構えけん制する。

 

「落ち着かんね猫娘。って、おぉ~。まなちゃんと蓮人もおったとね~」

 

「一反木綿?それに砂かけのばあさんに子泣きのじいさんも…」

 

「どうしたの皆?」

 

「夜の学校で酒盛りじゃぁ!」

 

「何言っとるかッ!?実はこの数か月、ニノとの音信が途絶えておってな」

 

「ニノ?」

 

「『二宮金次郎』じゃよ。ほれ…。メッセージを送っても、ずっと未読のままなんじゃ」

 

「二宮金次郎といい花子さんといい、まじであんたらの人脈どうなってんだよ…」

 

 学校の七不思議と恐れられている二宮金次郎の像を、よりにもよって国民的アイドルグループにいそうなニックネームで呼ぶ砂かけ婆。彼らの人脈の広さに、少し恐怖を覚えた蓮人であった。

 

「で心配やけん、みんなで様子ば見に来たとよ」

 

「だったらちょうどよかった。さっきねずみ男に会って追いかけてたとこ。二宮金次郎が消えたことと関係があるかはわからないけど…」

 

「まさか…今回の事件はあやつの仕業か!?」

 

「何にしろとっ捕まえて締め上げたるばい」

 

 彼らの会話を、遠くで盗み聞きしていたものがいた。それはねずみ男本人だ。知らぬ間に話に尾ひれがつきまくる現状に嫌気がさし、その場からの逃走を図るねずみ男。

 

「おいおい、勘弁してくれよ…。ったく余計な邪魔者ばかり増えやがって…。痛っ…。なんでこんなところに壁が…じゃなくてぬりかべ!?うわぁぁぁぁッ!!!」

 

 バレる前に、一目散に男子トイレに駆け込む。近くで上がった悲鳴を聞きつけ、猫娘たちも駆け寄ってきた。

 

「今、あいつの声が…」 

 

「どうしたのぬりかべ!?」

 

「こっち、逃げた」

 

「トイレの中に追い詰めたんじゃな?」

 

「でかしたばい!ぬりかべ」

 

「突入するわよ」

 

 猫娘を先頭に、ねずみ男が逃げ込んだ男子トイレに突入する一同。一方彼は、最後の悪あがきとしてトイレの個室に閉じこもった。だが、しょせん悪あがきだ。猫娘がドアをたたき、警告を促す。

 

「中にいるのはわかってるのよ!大人しく出てきなさい!!」 

 

「チクショウ…俺が一体何をしたって言うんだよ…」

 

 八方ふさがりで完全に意気消沈なねずみ男と、彼に自首を促す猫娘。と、まながあることに気づく。

 

「ねぇ蓮人。ここって…」

 

「ここ?…あっ!」

 

「どうしたんじゃ?二人とも」

 

「「『二階の男子トイレ』…」」

 

「っ!七不思議の…『ヨースケ君』っ!」

 

「誰だよヨースケって?花子さんじゃないのかよ?」

 

 ねずみ男は花子とは違う初めて聞く七不思議の怪異の名前に疑問を抱く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「花子がどうしたって…?」

 

「ッ!?うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

 突如背後に現れた存在が、ねずみ男に怪訝そうな声をかける。彼は飛び上がりトイレのドアを開け放ち、一同の前に倒れこんだ。

 

「やっぱり…ここにいたのねッ!!」

 

「いや、違うんだ。猫娘聞いてくれ!これには深いワケが…」

 

「問答無用…。さぁ、お前の罪を数えろ…」

 

「さすがに先輩の名セリフまるパクリはいかんとね」

 

「なんか言ったか?そこの布切れ…」

 

「布切れ!?てか顔怖ッ!!」

 

「ってそんな場合じゃねえんだよ…出たんだよぉ…」

 

 一反木綿と彼のこれまでの言動の数々に怒りに燃える蓮人が後方でコントを繰り広げる一方、ねずみ男が焦り倒した様子で訴えかける。すると彼の後ろから学生服に身を包んだ一人の男が現れた。彼こそがまな達の学校で噂されていた七不思議のひとつ、二階男子トイレに住まう『ヨースケ君』その人だ。

 

「あれが『ヨースケ君』?なんか花子さんと住む場所が似てるだけあって、外見もよく似た感じだな…」

 

 ヨースケ君の出現により我に返った蓮人は、ヨースケ君の外見を見て呟く。その瞬間、ヨースケ君の眉がピクリと動いたことに、彼は気付かなかった。

 

「そうか…お前達が…二人して花子を…」

 

「こん子には指一本触れさせんけんね!!」

 

「そんな女に興味はない…。用があるのは…お前達だぁぁぁぁッ!!!」

 

 ヨースケ君が浮かび上がり、狙いを定めて一直線に襲い掛かる。その相手はねずみ男、そして蓮人だった。

 

「へ?うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

「え?ちょっ!?まじかよぉぉぉぉぉッ!!!」

 

 ヨースケ君は二人を軽々と持ち上げ、男子トイレから颯爽と逃げ出した。

 

「蓮人!!」

 

「追いかけるわよ!」

 

(ヨースケ君って何者?なんで蓮人とねずみ男を…)

 

 ヨースケ君を追いかける猫娘は、心の中でそう考えていた。

 

◇◇◇◇◇◇

 

「ここって…体育館…?」

 

「誰もいない…。ん?…ッ!?」

 

 ヨースケ君を追ってやってきたのは体育館。不意に一同の耳に、ギシギシという音が聞こえた。発生源を探し、天井を見上げると、そこには七不思議の怪異がロープで縛りあげられ、吊るされているではないか。

 

「ニノ!!」

 

「これって、みんな七不思議の…!」

 

「こんなところに吊るされていたのね…」

 

「それで最近、誰も見かけなくなって噂にならなかったんだ。あっ!あそこに蓮人とねずみ男さんが!!」

 

 吊るされているのは彼らだけではなく、先ほどヨースケ君に連れていかれた蓮人とねずみ男も同じように縛られ吊るされていた。  

 

「クソっ…俺は七不思議じゃねえっての!!」

 

「お、俺もいるよぉ…助けてくれぇ…」

 

 蓮人とねずみ男を入れて七人。まるで新しい七不思議の一員になった気分だが、状況を鑑みると気分は最悪だ。それに縛り慣れているのか、妙に拘束するロープの強さが絶妙なのもまた腹が立つ。

 

「なんで二人まで吊るされとる?」

 

「俺の花子に手を出そうとしたからだ…」 

 

 子泣き爺の疑問に答えたのは、舞台袖から出てきたヨースケ君。彼の目には、私怨の色が宿っていた。

 

「してねえよ!花子さんなんて知らねえって!!俺のマイエンジェルは、まなちゃんだけだか…ヒイィッ」

 

「…死ぬか?お前」 

 

 身に覚えのないことを言われ、必死に弁解するねずみ男だったが、彼はしくじってしまった。まなのことを言った瞬間横から来るものすごい殺気に、思わず身の毛がよだつ。一反木綿はねずみ男が思わず放ってしまった言葉に疑問符を浮かべた。

 

「俺のマイエンジェルって…」

 

「私が…?」

 

「なあ、ヨースケ。花子さんのこと、誤解させたのなら謝る。だけどねずみ男はともかく、俺は花子さんに関して何もしらねえんだ。だから開放してくれないか?」

 

「嘘をつけ!そうやって誤魔化して、花子を陰でたぶらかしてたんだろ?」

 

「だから違うって言ってんじゃねえか!大体…俺。ほ、他に好きな人…いるし…」

 

「えっ…?」

 

「好きな人だと…?その好きな人ってのが花子なんだろうッ!?」

 

 蓮人の唐突なカミングアウトに、まなは陰ながら驚きの声を漏らす。だが、ヨースケという男。何ともめんどくさい太刀であり、あろうことか彼の想い人が目の前にいる状況で『蓮人の好きな人=花子さん』というこじつけに走ったのだ。

 

「はあッ!?てめえふざけんなッ!なんでそうなるんだよッ!!」

 

「嘘…。蓮人…花子さんのこと好きだったの…?」

 

「いやちげえよ?!それはこいつの勝手な妄想だって!!」

 

「じゃあ、他の女子ってこと!?」

 

「それもちげえって!!てかなんでそんなに知りたがるんだよ!」

 

 絶対に想い人に気持ちを知られたくない蓮人VSそうとは知らずに嫉妬心から詰め寄るまな。二人の口論はもはや火種を撒いたヨースケ君すらも置き去りにし、徐々にヒートアップしていく。

 

「正直に言いなよ!蓮人、クラスの女子みんなと仲いいから、彼女の一人や二人いてもおかしくないもんね!!」

 

「明らかに怒り籠ってる声でそんなこと言われても説得力ねえよ!」

 

「じゃあ誰なの!?好きな人ってッ!!雅!?綾!?」

 

 このままじゃ誤解されて終わってしまう。マナの言葉に感情任せに反論しつつも、頭の片隅に残った理性で考える蓮人。

 

 そして彼は覚悟を決めた。

 

「だから…」

 

 この場を収めるできること。それはただ一つ

 

「まさか…委員長とか…」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからッ!俺が好きなのはまな!お前だよッ!!!」

 

 蓮人の一言で先ほどまで怒り心頭だったまなの言葉がピタリとやむ。

 

 

「「「「「「ええええええええええッ!!??」」」」」」

 

 まなと蓮人、そして吊るされていた七不思議の面々を除く。その場の一同が驚愕の声が体育館に響き渡った。 

 

「あ…///あぁぁぁ…///」

 

 まなの顔が急激に赤くなる。幼馴染の好きな人がまさかの自分。そのことに動揺が隠せず、口をパクパクさせていた。

 

「…///」

 

 一方の蓮人も、顔を真っ赤にさせ何も言わずそっぽを向いていた。

 

「あ、あんたたち、まだ付き合ってなかったの!?」

 

「え!?そっち!!??姉ちゃん俺とまな付き合ってると思ってたの!?///」

 

「そっちって…あんたたちものすごい仲いいから、てっきりもう付き合っているものだと…」

 

「えぇ~…///と、とにかく!!これでわかったろ。俺は花子さんのことなんかまったく知らない!」

 

「…信じがたい節はあるが、あの女の反応を見るに嘘を言っているようには見えん。わかった。解放しよう」

 

「ちょっ!急に縄解くな…うわぁぁぁッ!!!」

 

 今の公開告白を聞いて不信感が少しばかり消えたのか、ヨースケは蓮人を解放することに。蓮人を縛っていた縄をまさかの宙づり状態で解き、空中で解放された蓮人は重力に従い真っ逆さまに落ちていく。

 

「うぉっ…と。ありがとう一反木綿」

 

「ふ~。危なかったばい」 

 

 間一髪滑り込んだ一反木綿によって事なきを得た蓮人。これでヨースケの標的はねずみ男のみになった。

 

「俺とまなちゃんの…秘めたる愛がぁ…」 

 

「…一応聞いておくが、こいつはお前の彼氏か?」

 

「へっ!?///違います!!私が好きなのは蓮人です!///」

 

「はっ!?///」

 

「え!?」

 

「わわわわ…!///え、え~っと、とりあえずその人は友達…でもないか。ただの知り合いです!」

 

 今度はまなからの唐突なカミングアウトが炸裂。まなは慌てるもねずみ男との関係をヨースケに伝えた。ねずみ男はまなの言葉を聞き、ギャグマンガさながら石化からのひび割れからの顔面割れというコンボを繰り出し、ショックを受けていた。

 

「ほらみろ!やっぱりお前の目当ては花子なんだろ!?その花束も花子に送るつもりだったんだろ!!」

 

「違う違う!誤解だって!!花子なんて知らねえって!うおぉわっ!!」

 

「待てッ!!俺の花子をどこにやったあッ!!」

 

 動きながら弁解しているうちにロープが切れ、ねずみ男が落下。そのまま芋虫のように逃走する彼をヨースケが逃がさんと追いかける。

 

「その…まなさん…///」

 

「…///〈プイ〉」

 

「まなさん!?」

 

 その傍らで、おおよそシリアスとは思えないほどの甘い空気が漂っていた。

 

「何?この状況」

 

「「「…さぁ」」」

 

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「花子さんがストーカー被害?」

 

「そうなの。ヨースケ君って妖怪…。ちょっと優しくしたら、一人で勝手に盛り上がっちゃって…」

 

「花子さんは可愛いからのう」

 

「///」

 

 同じ頃、鬼太郎と目玉おやじは花子から相談を受けていた。花子が学校から逃げ出したのは、ヨースケ君からのストーカー被害が原因。善意を好意と解釈され、絶対に踏んではいけないアクセルを踏み始めたヨースケ君は暴走。しまいには、無関係であるはずの学校に住み着くほかの妖怪たちにも嫉妬し、体育館へ連れ去るという暴挙にまで走った。花子にとってそれ以上に恐怖を掻き立てられることはなく、学校から脱走したというわけだ。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「待てぇぇぇぇッ!!!!俺の花子をかえせぇぇぇぇぇッ!!!!」

 

 そんなヨースケ君は現在、ねずみ男と鬼ごっこの真っ最中。ひとまず告白のことは頭の片隅に追いやったまなと蓮人は、白い目でその光景を見つめていた。

 

「返せ!花子をどこへやった!!」

 

「ちょっと待ちなさいよ!」

 

 鬼ごっこにストップをかけたのは先ほどからヨースケの言葉を黙って聞いていた猫娘だった。

 

「ヨースケって言ったっけ?花子からは貴方の事なんて何も聞いてないわよ。本当に恋人同士だったの?」

 

「そうだ。花子は恥ずかしがり屋だから、はっきり口にしなかったけど。俺のことを愛してくれていた…。俺の愛を受け止めてくれたぁッ!!!」

 

「…」

 

「おぉ~。で、どげんしたと?」

 

「毎日、贈り物をしたり。花子の住む三階女子トイレに花を飾ったり。いつも…。ずっと…。ずっと…!花子を見守っていたんだぁぁぁぁッ!!!」

 

「ヨースケ…お前ってやつは…」

 

「……」

 

 ヨースケの惚け話(自称)を聞くたび、体の底から不快感が沸き上がる。彼の足元を見れば、なぜかねずみ男が感動しているではないか。

 

「キモ…」

 

 彼の心からの叫びは、猫娘の罵倒によって一刀両断された。

 

「な…なん…だと?」

 

「そげんこっちゃおなごは堕ちんばい」

 

「完全に一方通行。片思いじゃの…」

 

「っていうか。ただのストーカーじゃない…」  

 

「そ、そんなことはない。花子は俺のことを好きだったんだ…」

 

「………」

 

 ヨースケが花子が自分のことを好きだと確信した瞬間。それはヨースケがトイレで用を足したときのこと。紙がどこにもなく大焦りしていることころに、紙を差し出したのだ。

 

「彼女は僕のピンチを救ってくれたんだぁぁぁぁッ!!!!」

 

「…………」

 

「…それだけ?」

 

「わかる…。わかるぞヨースケ。お前の純情…。一途な愛がぁ…!」

 

 蓮人のアンガーマネジメントはすでに限界近くまで来ていた。

 

「あぁ!俺たちは『同士』だっ!」

 

 全世界の女性が面前にいたら一斉に石を投げつけられるであろうことで、シンパシーを感じあった二人は固い握手を交わす。結託した二人は、まずはその矛先を猫娘へと向けた。

 

「おい!男の純情を馬鹿にするとは許さねえぞ!!」

 

「なにが純情よ。単なる『勘違い』じゃない。それも自分に都合の良すぎるね」

 

「なにぃ…?あっそうか。ヨースケ。きっとこいつが自分がモテないことを根に持って、花子におかしなことを吹き込んだに違いねえ!」

 

〈ブチッ…!!〉

 

「はぁぁぁッ!?」

 

「その手は食わねえぞ!!」

 

 男性陣二人のあまりの都合の良すぎる解釈に、蓮人は怒りすら通して半分あきれ果てていた。だがこの瞬間、彼の心の中である一つの決心がついた。 

 

「そうなのか…。お前は最初から、俺と花子の仲を引き裂くつもりだったんだなぁ!?」

 

「あのねぇ…。花子は逃げ出したのよ!あんたが怖くなって!!」

 

「違う。違う!違う!!」

 

「違わないッ!いい加減目を覚ましなさい!このストーカーお化け!!」

 

「ぐぅぅ…!俺の愛を、バカにすr」

 

 

 

 

 

「いい加減黙れやこのクソドブカス野郎がぁぁぁぁぁッ!!!!!」

 

「ぐはぁぁぁぁッ!!!」

 

 堪忍袋の緒が切れた蓮人は、猫娘の間に割って入りヨースケに全力のアッパーカットを放った。大きく吹き飛び、ねずみ男のそばに着地した。

 

「蓮人…」

 

「さっきから黙って聞いてりゃ、純情だの一途な愛だの…よくそんな都合よすぎる解釈をペラペラと…。いいか、よく聞けよクソドブカス。優しくされた相手に惚れるのはわかる!けどな、人に愛してほしかったら…。まずはその行動を一から見直せやぁぁぁぁッ!!!」

 

 これまでの怒りを最大限拳にため込み、ヨースケの腹部めがけてストレートを放つ。その拳は大きく突き刺さり、またもや大きく吹っ飛ばされたヨースケだった。

 

「あの野郎…。僕の想いを…気持ちを…愛を…馬鹿にしやがってぇぇぇぇ…」

 

 だが、この男は相当にしぶとかった。痛みに耐え起き上がると、彼に背を翻して歩く蓮人の姿が目に入る。その瞬間を好機とみたヨースケは、彼に一撃を見舞おうと襲い掛かった。

 

「ドブカスは…お前だぁぁぁぁぁッ!!!」

 

「蓮人後ろ!!」

 

〈パシッ…!〉

 

 蓮人目掛けて放たれた拳は、間に割り込んだ猫娘によって阻止された。そして彼女もまた、キレていた。

 

「蓮人があれだけ言ってくれたのに、まだわかんないようね…。いいわ。あんたのその寝ぼけた頭、今度はあたしの拳で目覚めさせてあげるよッ!!」

 

 直後、猫娘はヨースケの腹に連撃を浴びせる。そして三度目となる吹っ飛びを経験したヨースケだったが、猫娘の怒りは、それだけでは収まらなかった。

 

「いい!覚えておきなさい!!あんたのそれは一方的で、自分勝手な気持ちの押し付けッ!!!愛なんかじゃないからッ!!!!」

 

 長く鋭く伸ばした爪と言葉がヨースケの体を切り裂いた。肉体が消え、そこには彼の魂だけが漂っていた。

 

「いくら顔が良くても、ストーカーではの…」

 

「兎に角一件落着じゃあ!」

 

「いや…。まだだ」

 

 事件が無事解決したことに安堵した鬼太郎ファミリーだったが、蓮人だけは鋭く一転を見つめそう言い放つ。そこには、隙を見てこの場からの逃走を図るねずみ男の姿が。彼は蓮人の目線に気づいたのか、ギクリと体を震わせるとまるでロボットのように蓮人の方を向く。

 

「おいクソネズミ。元はといえば全部お前のせいだ…。おかげで…おかげでぇ…!」

 

「ヒ…ヒィィッ!!」

 

「おかげで…俺がまなのことが好きだってこと、本人にバレちまったじゃねえかッ…!!!!//////」

 

「ま、待て!!鼻塩塩…」

 

「問答無用ッ!!てめえもぶっ飛べこのクソドブカスネズミがぁぁぁッ!!!!」

 

 ねずみ男を、ヨースケの時よりも数段威力が高まった蓮人のアッパーカットが襲う。もろに受けたねずみ男は体育館の天井を突き破り、夜空の星となった。その場にいた鬼太郎ファミリー一同はその様子を見て、怒らせる相手は間違えてはいけないと、深く心に刻んだ。

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「はぁぁ…!つっかれた~」

 

 まなの依頼から始まった今回の事件が解決し、蓮人は現在自宅の寝室にてリラックス。

 

 

 

『だからッ!俺が好きなのはまな!お前だよッ!!!』 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁッ/////」

 

 できるわけなかった。ヨースケに自身の身の潔白を証明するとはいえ、告白してしまった。しかも、大衆の面前で。自身の姉替わりといってももはや差し支えない猫娘の前で。火照る顔を枕で隠し、足をばたつかせる。時刻はすでに、十時を回っていた。

 

〈ピンポーン〉

 

 と、家のインターホンが鳴った。だが、思い当たる節がない。となると猫娘だろうか。恐る恐る玄関の扉を開ける。

 

 

「…まな」

 

「今、時間ある…?///」

 

 彼の事件は、まだ続く。

 

 

 

 





 というわけで、ヨースケ君及びねずみ男のせいで蓮人まさかの好きバレ。書いたはいいものの、これからどうしようかと頭を悩ませております。策士策に溺れるとは正にこのことか…。(絶対違う)
 
 そしてラストで家を訪れたのはまさかのまな。この後、どうなってしまうのか…?

 というわけで次回は、蓮人好きバレ事件解決編。そして久しぶりの仮面ライダー回です。二戦目にして早くも仮面ライダーナイトメアに新戦力が加わります。お見逃しなく!

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