仮面ライダーゴーストAnother storys:仮面ライダーナイトメア~ディメンションウォーズ~   作:世界一孤独なチンパン

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 どうも。もう一つの小説の方で軽くスランプに陥りかけている作者です。

 今回は第2話後半でございます。予め言っときますと、砂かけばばあさんたち4名はゲゲゲハウスでお留守番ということになり、蓮人、まな、鬼太郎、ねこ娘の4人が今回の事件解決に向けて動くメンバーです。(あとねずみ男も)

 というわけでどうぞ。


第五話『見上げ入道見越したり』

 

「さあ!洗いざらい吐いてもらうわよ!!」

 

「…なにこれ?」

 

「さあ…」

 

 いきなりなんだと思ったそこの君に説明しよう!蓮人たちは今、『見上げ入道なる妖怪の封印が解かれた』という一反木綿の報告を受け、とあるビルにやってきていた。そのビルの名前は『ビビビプロモーション』。

 

「フンッ!言っておくが俺はそう簡単には口は割らねえぞ?」

 

 となどとほざいているのは鬼太郎の仲間である『ねずみ男』だ。彼の身は白い縦線が入ったスーツで包まれている。果たして高価なのか。はたまた…これ以上言うとあれなのでやめておこう。さて、そんなスーツで身を包んだ彼は、絶賛縄で拘束中だ。そして彼の前にはいつの間にか長く伸びたねこ娘の爪が。彼の顔には既に引っ掻き傷がある。事情聴取という名の拷問を受けているのにも関わらず未だに口を割らないねずみ男。彼の度胸を見習いたい。

 

「あらそう…なら…」

 

「へ?あ、あの…猫娘さん?一体何をなさるおつもりで…」

 

「さらに傷を増やしてあげようと思ってね?」

 

 あざとく笑う一方で、どす黒いオーラを全体的に放つねこ娘。彼女は間違う事無き美女。町に行きかう無数のチンピラ及びナンパ師が声を掛けたくなるほどのルックスを持つ女性ほど、やはり内面にある潜在能力というのは恐ろしいもので…。

 

 

 

(怖ェェェェェェェェェェ!!)

 

 関係のないはずのギャラリー。しかも普段から霊を頻繁に目撃している男でもこのビビりようである。対して彼女の横でちゃんちゃんこを着ている青年は

 

「さあ、見上げ入道の封印について知ってること。全部話してもらうからな…」

 

(イヤイヤイヤイヤ…。貴方普通に問い詰めようとしてますけど!?すぐ横の殺気に気づかないのかなぁ!?)

 

 キングオブクールビューティー男版という即座に出てきた新しい称号を彼に授けることをひそかに決めた人間をよそに、目の前で殺気を向けられている妖怪は遂にその口を割った。

 

「分かった!分かったよ!!話すからその物騒な手を下ろしてくれ…」

 

 正真正銘のクールビューティがその言葉に耳を貸し、渋々爪を元の長さに戻す。

 

「なあまな。あの爪って一体どういう仕組みぞ?」

 

「さぁ…。でもツッコんじゃダメな気がするのは私だけかな?」

 

「同じく」

 

 と小声の会話が終わったタイミングでねずみ男はこれまでの経緯を語りだした。

 

「実はな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここに見上げ入道がいるのか?」

 

「見たいね」

 

 場所は移ってとあるドーム。今更だが今回彼らが追っている事件について、先ほど得たねずみ男の証言を元に説明しよう。

 

 

 

 事の始まりは前日19時。この辺りでは人気のアイドルグループ『電池組』のライブで、参加していた5万人の来場者が行方不明になったという手紙が妖怪ポストに届いていた。その際ねずみ男除く鬼太郎一派は犬山家に訪問中である。カラスがまなの部屋のベランダにぬりかべがいたのを見つけて手紙を預け、話を中断させてはならないというぬりかべの親切心から一反木綿だけにひとまずこの事を報告。事件を聞き、一反木綿の頭に真っ先に浮かんだ心当たりが、今回封印が剥がされたと言っていた妖怪『見上げ入道』である。

 

「で?その妖怪の封印は何で解かれたんだ?」

 

「・・・」

 

「お~い。なぜ黙る?」

 

 ねずみ男が真相を話そうとした時、まなの携帯には彼女のお母様からのお怒りメールが。蓮人も俺にも否があるとか何とかで、まなと一緒に帰ってしまったために真相を聞いていなかったのである。あるのだが、

 

「なんで黙ってんの?」

 

 蓮人が原因を聞こうにも、ねこ娘は顔を赤らめて一向に答えようとしないのである。そして問い続ける事数分後、代わりに鬼太郎が今回の事件含め全てを説明してくれた。

 

 話を簡潔に纏めると次のようになる。

 

 

 1、ねずみ男を尿意が襲い、我慢できなくなったねずみ男が見上げ入道が封印されている石に向かって尿を排出。

 

 2、その時に封印の札が剥がれ落ち見上げ入道が蘇る。

 

 3、見上げ入道が沢山の人の魂を食わせるという交換条件の元、ねずみ男に金塊を渡し彼も承諾。

 

 4、金塊で電池組が所属している会社を買収し、事件の現場となったライブ会場で2日間のライブを行うように仕向ける。

 

 5、裏で悪い計画が進んでいるのを知りもしない人間たちは、そのフェスに参加。そして事件発生。

 

 

 

 

「なぁるへそ。そりゃ普段変態の犬山氏に聞かせたくないわけだ…」 

 

「変態って何!?私そんないかがわしいこと何もしてないよねぇ!?」

 

「今朝俺襲おうとした癖してよく言うよ…」

 

「だ、だからあれは事故だってばぁ!!/////」

 

「とはいえ抱き着いてきたのはそっちでしょ?」

 

「それはそうだけど…」

 

「なんと!?いや~まなちゃんも大胆なことをするんじゃな~♪」

 

「目玉のおやじさんまでぇ~!!//////」

 

 顔を真っ赤にさせている思春期全開の彼女はさておき、蓮人は煽り気味だった顔を引き締め目の前のドームを見据える。

 

「…ところで凄く自然でだったから触れなかったけど、なんで君たちがここにいるんだい?」

 

「「「今!?」」」

 

 親父さんを除く3人がハモってツッコみ、咳ばらいを一つしてからまなは話始める。

 

「ゴホンッ!実はここ私のパパの会社が設計した場所なの」

 

「そうなのか?」

 

「知らなかったの?」

 

「初耳」 

 

 幼馴染だからって相手の事を全部が全部知ってるわけじゃねえんだよと心の中で付け足し、まなが差し出したスマホに目を移す。

 

「これ見て。パパのパソコンから貰って来たこの会場の設計図。これを見る限り正規ルートはダメだけど、非常用の出入り口からなら中に入れるみたい。」

 

「おぉ!何という偶然力じゃ!!」

 

「いや、これどっちかっつーと犯罪じゃね?しかもセキュリティーガバガバだし…」

 

「何か言った?」

 

「ヴェ!?マリモ!!」

 

「取り合えずオン〇ゥル語は辞めようか」

 

 オーラを纏った笑みで警告を促すまな。うむ、やはり彼女も美少女である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まなの言っていた非常口から入り、しばらく歩く。

 

「ケッ!何で俺まで…」

 

 知らぬ間にねずみ男がねこ娘に首根っこを掴まれ連行されていた。会場内の明かりが近づくにつれ、まなは胸の前でスマホを強く握りしめる。実は先日蒼馬から、大翔と共に電池組のライブに行くというメールが入っていた。

 

「蒼馬…大翔…」

 

 困っている人や不安、悩みを抱えている人を見ると、居ても立っても居られなくなるのがいい人間の性格。それが身近な人になると、その性格は人一倍強く出るものである。

 

「…蓮人?」

 

「大丈夫。鬼太郎たちがいるんだ。きっと何とかしてくれる」

 

「…そうだね。ありがとう」

 

 肩に手を置き励ます蓮人。そんな幼馴染の言葉に不安が少し軽くなったような気がしたまなであった。

 

 

 

 

「ん?…」

 

 ホールへと続く道をに抜け、ステージに立っていた一人の巨大な一つ目男。結論から言おう。彼こそが、今回の事件の犯人である妖怪『見上げ入道』である。

 

「わぁ~見上げ入道先生ぇ~!!」

 

 このネズミときたら、見上げ入道を見た瞬間に一目散に助けを求め始めたではないか。卑劣な行いをした彼を天の神は許すはずもなく…。

 

「ねずみ男。今までよくやってくれた。感謝するぞ…」

 

 取り合えず手伝ってくれたことに感謝をする見上げ入道。彼は息を大きく吸うと

 

「『秘儀・霊界送り』!!」

 

 彼から放たれた青白い炎が裏切り者を包む。裏切り者から被害者へと変わったねずみ男がその炎に包まれることコンマ数秒。彼の立っていた場所には一つの魂が残っていた。

 

「因果応報だな…」

 

「「うん…」」

 

 青年の正論に頷く美少女2人。鬼太郎は一歩前へ歩き、見上げ入道に質問を投げかけた。

 

「見上げ入道。5万人もの人間を何処へやった?」

 

 鬼太郎より倍以上の身長を誇る彼の右手の人差し指。それが指し示す方向は、上。フンッ鼻を鳴らした後、見上げ入道が返した答えというのが

 

 

 

 

「そんなもの、全員霊界送りにしてやったわ!!」

 

「「「「!?」」」」

 

「5万人も行方不明になって、大騒ぎになってるんだぞ!?」

 

「だからどうした?」

 

 見上げ入道は鬼太郎の訴えを一蹴する。

 

「人間の世界では年間8万人以上の人間が行方不明になっている。なのに誰も騒がないではないか。誰が行方不明になろうが殺されようが、そんなのは数。人間は他人のことなど気にしていないのだ…」

 

「いや、それは違うぞ。見上げ入道…」

 

 鬼太郎が自分の考えを一蹴されたように、彼もまた目の前にそびえたつ大男の考えを一蹴し返す。

 

「必ず誰かが気にかけてくれる。それが人間っていうものだ。そして今も…他人のために命を投げ打ってでもここへ来た人間が2人もいる…」

 

「鬼太郎…」

 

 鬼太郎の言葉にどこか救われた気がした2人の人間。その2人に鬼太郎はフッと口元を緩ませる。

 

「それより見上げ入道。お前、そんなに沢山の魂で一体何を企んでいる?」

 

「…4万9996」

 

「は?」

 

「これまでわしが霊界に送った人間の魂の数だ」

 

「それが何なんだよ」

 

「その数が5万に達した時。つまり後5人の魂を霊界に送れば、わしは無限の力を手に入れ日本に君臨することができる。そして…」

 

 見上げ入道はそこで言葉を止め、足元にいる5人を余裕の表情で見据えた。

 

「わしの前には、丁度4つの魂がある…。これで5万だ…」

 

 見上げ入道は悪役に相応しい笑みを浮かべ、先制攻撃を繰り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鬼太郎が勝つだろうという考えは杞憂に終わった。開戦早々にして、見上げ入道の霊界送りを食らってしまったのである。よって今いるのは、4万9997個の魂を処理し終えた見上げ入道。そして後3つの魂を持つ蓮人、まな、ねこ娘の3人である。

 

「こりゃやべえな~…」

 

 蓮人はまなを右手で静止し、その蓮人をねこ娘が左手で静止する。

 

「鬼太郎なら大丈夫。あんた等は早く逃げな…」

 

 突如として、ねこ娘が彼らに避難勧告をだした。彼女は静止をしていた左手を下ろし、精神を集中させる。数秒後

 

 

 

 

 

 

 

「グアァッ!!」

 

 ねこ娘の瞳は昼間に活動する猫のように、鋭くなっていた。外見としての大まかな変化は爪が伸びたことと、歯が鋭くなったくらいである。内面的なことでいうと

 

「フンッ!!」

 

「シャッ!!」

 

 身体能力が大幅に向上したくらいである。先ほど、見上げ入道による突風の攻撃を躱して宙にとんだねこ娘は、そのまま見上げ入道の目を横一文字に切り裂く。

 

「グォォッ!!」

 

 ダメージを与えたが流石は妖怪。痛みで悶えたのも一瞬であった。

 

「フゥゥゥ!!!」

 

 2回目の突風攻撃をモロに受けたねこ娘は吹き飛ばされ、地面に早く叩きつけられる。

 

「ねこ娘さん!!」

 

「ぐッ…うぅ…」

 

 痛みで地面に突っ伏している間にも、極悪非道の見上げ入道様は一歩一歩と彼女へ歩み寄り

 

「ここまでだな…秘儀!霊界「そこまでだ!見上げ入道!!」ん?ぐぉっ!!」

 

 息を吸い込んだ瞬間に死角から飛んできたのは、2足の下駄。それは螺旋状の軌道を描き、見上げ入道に直撃する。見上げ入道の前に降り立ったのは、先ほど霊界に送られたはずの鬼太郎である。

 

「鬼太郎!?貴様の魂は霊界に送ったはず…」

 

「僕は幽霊族の末裔。霊界とは自由に行き来できるんだ」 

 

「このぉ…」

 

 見上げ入道が顔を歪めていると、いつの間にかまなが鬼太郎の横に立ち、

 

 

 

 

 

 

「見上げ入道見越したりィィィィ!!!」

 

 

「なっ!?グォォォォォォ!!!!」

 

 まなが叫んだ言葉を聞いた見上げ入道の体から妖力らしき黒いオーラが次々と立ち上り、やがて見上げ入道は自らの体を魂へと変換させた。

 

 これは蓮人がねこ娘の戦いに見惚れている間にまなが目玉おやじから聞いたことなのだが、見上げ入道は人間に『見上げ入道見越したり』と言われると妖力を失い、力尽きるのだとか…。だとしても早く言って欲しかったものだ。

 

 

 

 

 

 その後の帰り道にて…

 

「手ごわい相手じゃったな」

 

「鬼太郎が秒で退場した時はどうなるかと思ったけどな…」

 

「あんな敵に苦労するなんて、鬼太郎もまだまだね…」

 

「でもさまな…」

 

「うん!」

 

「「ねこ姉さん(姉ちゃん)超カッコよかったぁぁ!!」」

 

「ねこ姉さん?ねこ姉ちゃん?………えへへ。そうかな//////」

 

 こんな会話が繰り広げられていた。因みにねずみ男が貰った金塊は、見上げ入道が自身の妖力で作ったものであることが判明。今ごろ買収元の社長さんに追いかけ回されているそうな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とある工事現場に、目の紋章が現れた。暫くして紋章から、一つの影が現れた。

 

『アイツがいると聞きこの世界にやって来たが…。はてさてどこにいるのやら。まあ、気長に探すとするか…』

 

 東京の暗闇の中で、影が持つ吊り上がった青い光が強く瞬いた。そして一度姿を現したその影は、再び自身の姿を暗闇に紛らわせ消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 




 さて次回は皆さんお待ちかねの仮面ライダー登場回前半となります。ルックスも大まかにイメージしてあるので、よかったら挿絵書いてくれる人募集中です(笑)

 モチベーションが上がるので、感想を書いて頂けると幸いです。評価もお待ちしております。それではまた次回ヾ(•ω•`)o
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