仮面ライダーゴーストAnother storys:仮面ライダーナイトメア~ディメンションウォーズ~ 作:世界一孤独なチンパン
長い間、お待たせいたしました。テスト期間が終わった後部活の大会があり、その翌週はコロナのワクチン(2回目)でダウンしと、私情か重ねに重なってようやく更新です。
今回の話を読んでいて「ん?」と思うところがあります。その言い訳は後書きの方で。
それではどうぞ。言い忘れましたが、今回短めです。
少し我らが主人公に関する昔話をしよう。時間は現在2019年から少し遡ること9年前。彼が6歳。つまり小学1年生の頃である。
『おい、聞いたか?今度転校してくるやつ。なんでも…』
『まじかよー関わりたくねえわ~。お前もそう思うよな?犬山』
『えぇっと…私は…』
時は2010年6月の朝。場所は1年2組の教室。周りの輩の会話を聞くには、この1年2組のクラスに新しく転校生が来るとのこと。しかし朝の教室内には、その転校生に関する良からぬ噂が蔓延っていた。周りが早々に嫌悪感を抱く中、彼女『犬山まな』だけは少しだけその転校生に興味を持っていた。
《キーンコーンカーンコーン(ry》
嬉しい人には嬉しい、嫌な人には鬱陶しい。そんな人それぞれの感情を引き出す始業のベルが鳴る。生徒たちはその音を合図に、着々と席についていく。そして、時が来た。
『え~…皆知っていると思うが、今日このクラスに新しいクラスメイトが加わる。早速紹介するから、入って~』
『はい…』
意気消沈という言葉が相応しい応答と共に入ってきたのは1人の男子。髪型は現愛とは違い、ショートヘアで目はエメラルドグリーン。
『じゃあ、自己紹介してもらおうか』
『影崎蓮人です。埼玉から引っ越してきました…』
蓮人は律儀に一例をするとあたりを見回す。
(あの子、不思議だなぁ~)
周りが嫌悪感剝き出しの目を向けるのに対し、やはり興味の籠った眼差しを向けるのは犬山まな。不思議そうな目で目の前に立っている少年を見つめる。
これが、2人の初めての出会いである。そこから時がたち、2019年…
現在工事現場の近くで、子供たちが行方不明になっているという事件が多発していたのであった。
◇◇◇◇◇◇
「・・・」
とある日の夕方。深く帽子を被ったまなは大きなため息をついた。
「その…そう気を落とすなって。鬼太郎も悪気なんて無かったと思うし…」
落ち込んだ幼馴染を見てフォローに入る蓮人だが、まなの様子が変わる気配は全くない。
(鬼太郎の奴…何であんな事…)
蓮人は少し前の鬼太郎の言葉を思い出す。
『人間と妖怪は、友達にはなれないよ…』
『ただ、二度とこういうことに関わっちゃダメだ』
(まなのためを思ってってことなんだろうけど…なんかな~)
「ねえ蓮人」
蓮人の思考を遮ったのはまなの声。まなは真剣かつ不安の残る表情で地面を見続けていた。
「何?」
「やっぱり、鬼太郎の言う通りなのかな…」
「・・・」
「やっぱり、人間と妖怪は…仲良くなれないのかな…」
まなの心からの疑問を解消できるものは、今はない。蓮人はそれを分かっていたからこそ、何も答えられなかった。出た言葉と言えば
「…分かんない」
◇◇◇◇◇◇
「というわけでこの施設は急ピッチで作業を進めているところです」
一夜明けた今日、蓮人は社会科見学の一環として建設中の競技場に来ていた。社会科見学となれば当然
「うわぁ~」
彼女も来ている訳であって。
「それでは各自自由に見学して言ってください」
係員の女性の言葉を合図に、各々のクラスメイトは自身の興味が惹かれるところへと足を運ぶ。しかし何といってもここは競技場。そのため大半の生徒は、競技をするグラウンドを見ていた。
「ん?なんだありゃ…」
観客席をあらかた一瞥した後に蓮人の目に飛び込んで来たのは、石の柱。その柱の上部には、明朝体で1から12までの漢数字が一本一本に刻まれていた。
「柱…だよな…」
ウン。それさっき言ったばっかだぞ~?
「失礼」
◇◇◇◇◇◇
蓮人がその柱を見つける数分前。既に彼女はそれを見つけていた。
「ん?」
「まなどうしたの?」
「あの柱って何だろう…」
まなは近くにいた友達『みやび』に向かって問いかける。しかし帰ってきた答えは
「柱?どこ?」
「犬山。おっかしいの~」
挑発気味に言われた男子からの一言で、まなは全てを察した。あれは見えてはいけないものなのだということを。
「鬼太郎とねこ姉さんに知らせなきゃ…」
スマホで既に連絡先を交換してあるねこ娘に連絡を入れようと、ポケットからスマホを取り出すまな。
『人間と妖怪は、友達にはなれないよ…』
「っ!!…そうだ。あやふやなまんまじゃ、また迷惑かけちゃう。もっとしっかり調べてからにしないと…
」
◇◇◇◇◇◇
日もとっぷりと落ちた深夜帯。玄関の扉を開けて出てきたのはまな。スマホ片手に家を飛び出す。
少しの良心からでも、彼がこんなことを許すだろうか…。
「おい。待てよ」
答えは否。まなが家の門を出て少し走ったその先に、彼はいた。
「蓮人…」
まなは平然とした顔で蓮人の横を通り過ぎる。
「チッ!!」
蓮人は通り過ぎる寸前にまなの手を掴んで止めた。
「話して…」
「断る」
「なんで?」
「理由がいるのか?」
「言ってくれなきゃ分かんないよ…」
「言う必要もない。分かってるんだろ?自分でも…」
ここでひとまずの静寂が訪れる。
「お前もあれを見たんだろ?だから行くんだろ?」
「当たり前だよ…」
「どうしてだ?」
「え?」
「どうしてお前が行く必要があるんだ?鬼太郎に任せておけばいい」
「なんでそんなこと言うの?」
「…は?」
「もしかしたら、また妖怪のせいで傷ついてる人がいるかもしれないんだよ?」
「だからと言ってお前が傷つく必要はない…」
「ッ…だったら…」
「?」
「だったら蓮人が私を守ってよ!」
「どうしたんだよ急に…」
「人間と妖怪は友達になれない?そんなわけないッ!!私だって…私にだってできることがっ!?…」
まなの言葉は最後まで続かなかった。胸ぐらを掴まれ、近くの電柱に叩きつけられていたからだ。そんな暴挙に出るのは、この場にいるまな以外の人間。つまり
「ふざけんな…。お前に何ができるッ!!」
彼である。
「バカも休み休み言えよッ!!」
掴む手に段々と力が籠もる。
「いいか?ちっぽけな力しか持たない俺らなんざ、そんじょそこらの貧弱なガキと同じだ…。口先だけの勇気で、いざ命の危険にあったら誰かの助けを求める。俺ら人間ってのは、そういう生き物なんだよッ!!」
「ッ!…」
「もう一度言うぞ?お前が行く必要はない。鬼太郎に任せておけばいい。俺らが行ったところで、できることは何も…」
夜の空に、乾いた音が鳴り響いた。右手を振り切ったまなと、顔を左に向けたまま唖然とする蓮人。ここまで言えばもう後は分かるだろう。
まなが蓮人にビンタしたのだ。
「蓮人のバカ…」
「ああ。そうですか。勝手にしろ…」
スタスタと歩き出すまなの背中を尻目に、蓮人は先ほど衝撃が加わったばかりの左頬を抑える。
「クソッ…」
いつもまなのパンチやブローを受けているというのに、今回のビンタはいつもより痛く感じられた。
◇◇◇◇◇◇
「蓮人の助けがなくたって…」
ぶつぶつと文句を言いながら先ほどの競技場へとやって来たまな。そんな彼女の前には、例のあの柱が。
「ん?何か聞こえる…」
まなは柱に耳を当てるそこから聞こえたのは
『うわぁぁぁん!!』
「っ!?」
『出して~!!』
『助けて。暗いよ。出られないよ。お母さん…』
「子供たちの声だ!!」
そうなるとまなの行動は早かった。すぐさまカメラアプリを起動し、柱を連射。それをLINEに乗せ、メッセージを打つまでの時間、わずか3秒。まなはこの子供たちを助けたい一心だった。
だからこそ気付かなかった。
それから約1時間後…
「まなが、妖怪に…」
蓮人の耳に幼馴染が妖怪に襲われたという知らせが届いた。
その時すぐそばにあった眼魂は、深い紫色に輝いていた。
さて、来週はようやく仮面ライダーの登場…かも?もしかしたらもう1週先延ばしにするかもしれないです。
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