『異世界転生⑧』は、もう暫く待ってください……φ(_ _;)
バッグワームを羽織り、建物や塀を盾にしながら射線の通りづらい道を走る。
狙いは当真だが……どこに居るかなぁ……
ココって場所の描写がないからわからん。
まだ移動中? こっち来てない??
けど、ここで当真を仕止めれば嵐山隊、ちょー有利じゃん? むしろ優勢?
仕止めれたら
さてさて。嵐山隊の方から脱落者はまだ出てないから、何とかすればとっきーの緊急脱出を阻止することが出来る! かも……?
位置取り前の当真を見つけられたら――
勝 ち だ な !
それでは早速。
「綾辻」
《
耳に手をやり、通信を繋ぐ。
「
《はい。マッピング、送ります》
視界の端に小さなマップが表れる。
嵐山隊の三人と三輪、米屋、出水たち三人が何処に居るか色分けと名前表示で判るようにされていた。
流石、綾辻。仕事が早い。
ふむふむ? 木虎と米屋が離れたトコに居るってことは…………ヤバヤバですなぁ
「綾辻、佐鳥に繋いで」
《はい》
《はいはい、佐鳥ですよー。神戸先輩、どーしました?》
「お前、まだ移動中?」
《そろそろ狙撃位置に着こうと思ってるとこ!》
《神戸、何かするのか?》
佐鳥と話してると嵐山さんから通信がきた。だからこれからやろうとしてること、やってほしいことを話す。
「えぇ、当真を仕止めようかと。なので木虎にはもっちょい米屋と遊んでてほしいんですよねー」
《――だ、そうだ。木虎、やれるか?》
《わかりました。でもトリオンには限りがあるので、なるべく早く終わらせてください》
「了解、了解。佐鳥、当真探すの手伝え」
《はいはーい。佐鳥、
ってなわけで、行動開始。
つっても、地道に走るだけなんですけどねー
グラホ、使いたーい!
◇◆◇
木虎たちが居る
んで、嵐山さんを狙撃しようとした時が室内――こっちは公園を見下ろせる、すぐ近くの……マンション?
取り敢えず……
「綾辻――狙撃に向いてる建物の情報、くれ」
《はい、少し待ってください》
射線に入らないよう気を付け、建物を背にし――――光の筋が一本、本部に向かっていくのが目に入った。
ヤバい、ヤバい。歌川が殺られた。
目を
確か、木虎たちは建物側から狙撃――待て? 上から狙える建物なんて
――――ッ!
木虎が居るマンションの屋上からか?! それ以外に目星い建物なんて……無い。
そんなことなんて出来るのか……?
「佐鳥!」
《すみませーん! まだ見つけれ「佐鳥! 答えろ!」ない……え?》
「マンションの……5、6階から飛び出してきた奴を、そのマンションの屋上から狙撃……出来るか? 出来ないか?」
《え、えーーっと……建物からの距離にもよるけど……やって出来ないことはない、かな~?》
目を開ける、走り出す。
「木虎の居る建物、屋上、探せ」
《あ、はい! 佐鳥、了解!》
《神戸先輩? 何か問題でも?》
木虎から通信が入った。
「スマン、しくじった。もう当真がスタンバってると思う。そっち行く。援護入る」
《……わかりました》
奈良坂たちの前に当真を殺るべきだった……!
◇◆◇
マンションへ向かって走っていると木虎と米屋が飛び降り(?)るのが視界に入った。
木虎に向かって出水が撃った
出水は
ここで仕止める……!
木虎をカバーしに入ったとっきーが『シールド』を張り、出水のアステロイドを防ぐ。
――ここっ! シールド!
バッグワームを解除。
遠くても視界に入ってれば味方にシールドを張ることが出来る。
一枚でも俺のトリオンなら狙撃手用トリガーの中で一番威力がある『アイビス』以外であれば防げる。
「「神戸先輩!?」」
「みつけたぞ、当真……!」
三輪と出水は無視。嵐山隊が居るからな。
グラスホッパーを数枚、展開。木虎ととっきーが着地、米屋が緊急脱出したのを視界の端に捉え――――当真が居る屋上へと駆ける。
出水が撃った弾トリガー『
佐鳥の『ツイン
――幾つか当たったが想定内だ。
マンションの屋上に到着。それまでの間にイーグレットを何発か撃たれたが全てシールドで防ぐ。
当真との距離を歩いて詰めていく。
「おい、おい……なんで神戸までこっち来るわけ?」
言いながら当真は撃つ手を止めない。
「
頭を狙ってくる弾を首を動かして
避けるでしょ、普通に……緊急脱出しちゃうもん。
シールドで防げないこともないけど……
あ、でも、意外と出来るモンなんだな。弾道見てから
―――― ア キ ラ メ ロ ……?
マンティスで当真の首を一瞬にして
「おっ、ま……こわぁ……」
【戦闘体、活動限界――緊急脱出】
トリオン伝達脳へのトリオン供給が断絶され、活動限界に達した戦闘体が崩壊。ドンッという音と煙りを残して光の筋が本部へ向かう。
「はーー、疲れたぁ~~~」
当真を緊急脱出させた俺はその場に寝転び伸びをした。
――しばらく動きたくねぇ……
◇◆◇
ドドンッと迅さんが居る方から二つの光の筋が本部に飛んでいく。
あ゛~~~~ 終 わ っ た ー !!
いや~お疲れ、俺。頑張った!
誰一人欠けることなく全員いた嵐山隊。三輪、出水の二人とは楽に戦えたのではなかろうか?
――原作改変ですねー 介入しちゃったなぁ……
う~ん……殺るんだったらやっぱ当真が撃つ前に仕止めるべきだったな。……反省。
《任務達成ですね》
《嵐山さん見ました? オレの必殺ツインスナイプ》
《あぁ。木虎、賢、充、綾辻、よくやった》
《どうもです》
《おつかれさまです》
《神戸もよくやってくれた》
え、え? 俺にも労いのお言葉!?
「えーっと、どうも?」
《神戸
「うっせー、
ニヤニヤ笑ってるのが想像できちゃう佐鳥の声が腹立つ~
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
三輪たちと別れ、
欠損したままトリガー
多少の傷やトリオン消費も少ない状態ならオフでもいいが、損傷したままだと防衛任務等に支障をきたす可能性もある。それなら緊急脱出して戦闘体を破棄し、新たに戦闘体を再構築した方がいい。――ってなワケでベイルアウト。
別に誰も欠損してないけどね? ……嵐山さんが原作通り
それに『ボーダーの顔』がちょっとボロッとなった状態で防衛任務って云うのは……あまりよろしくないと思うんだよ……
嵐山隊の作戦室での反省会を終え、
「それじゃぁ、お先に失礼し、ま……」
部屋を出ようとドアを開けた――――が、閉めた。
・・・・・・・・・・・・。
いやいやいや……え? 待って……? え? なんで?
「? どうした、神戸。帰るんじゃなかったのか? 急にドアを閉めたりなんかして……」
「あ゛ぁ! 嵐山さん! 待ってー!!」
俺が混乱して
「太刀川さんと風間さん……?」
嵐山隊作戦室扉前についさっきまで戦っていた『A級1位 太刀川隊』隊長『
あ゛ぁーーーーッ!! やっぱり 俺の見間違いじゃ…… なかったのかッ! クっソォォォ!
「おい、こら。人の顔見て戸を閉めるやつがあるか」
「いやいやいや!
作戦室に入ってきた太刀川さんが俺を睨み付ける。――が、俺は悪くないッ!
因みに。一位が太刀川さんで二位が風間さんだ。
「嵐山……
「……は?」
太刀川さんと言い合っていた俺は驚いて風間さんを見る。
いや、待って……俺に用? つか、なんで お れ の い ば し ょ が わ か っ た の ……?
「問題ありませんよ。反省会も終わったことだし……」
「あ、嵐山さん?!」
「……風間さんも太刀川さんもお前と話をしたいだけだ。大丈夫」
慌てる俺を落ち着かせようとしてくれる嵐山さんだけど……何を以て大丈夫だと? 全 然 ! 大丈夫な気がしない!! だって、太刀川さんのこの目は――
「そいじゃあ、借りてくぞー」
「邪魔したな」
「イヤだー! 嫌な予感しかしなーい!!」
そして俺は――太刀川さんに襟首ひっ掴まれてドナドナされてった……
「大丈夫、とは言ったものの……大丈夫かな? 神戸のやつ……」
「あれだけ元気なら大丈夫ですよ…………たぶん」
――と、心配そうな嵐山さんと木虎が話していたとか、いないとか。
◇◆◇
「――なんで俺が
一方的に腕を回されてるだけだが太刀川さんと肩を組むような格好になっていてそれを解消してほしいと言えば「いや お前、逃げるだろ?」と。
基本、本部内はトリガー禁止ぞ?
トリオン体になったとして、グラスホッパー使えないなら速攻! 捕まるわ……!
つか! “攻撃手ツートップと鬼ごっこ”とか――――ひぇ……コワッ
あ、そうだ。二人とも換装出来ないんだった! ――俺もだけど!
しかし、これ……何処に向かってんだ?
「消去法だ」
「……消去法?」
太刀川さんの腕を取っ払い左隣を歩く風間さんをみる。
「いつもの防衛任務なら任務先の支部に転送されるが、今回は極秘だ。本部のオペレータールームに転送されたら怪しまれる。――なら何処にするか?
怪しまれない嵐山隊か、玉狛……この2つに絞られるが――お前が玉狛に行くとは考えられなくてな」
「嵐山隊一択……ってなワケね、納得」
そだねー。迅さんが居る玉狛行ったことないもんねー……そらぁ嵐山隊の作戦室前に居るわ。
ボーダーの職員とすれ違うが、隊員とすれ違うことなく、会議室なんかがあるエリアへとやってきた。
いや、まぁ……夜だから防衛任務に入ってる隊員ぐらいしかいないけど……
う~ん……嫌な予感。
「なぁ、神戸」
「
「最後まで言ってないぞ!」
「――ランク戦、しようぜ! って言うんでしょ? 知ってるぅ~…………やんない」
「なんでだよ?! やろうぜ、ランク戦!」
「な ん で ! わざわざポイント減るって判ってるランク戦せにゃぁならんのよ? ――ただでさえ弧月のポイント4000台になってんのに……」
五千近くまでにやっと戻ってきたけどな! 米屋様々である(笑)
ポイントが減ったのは自業自得だけどね?
「ん? お前、スコーピオンなんじゃねーの? 古寺や当真を殺ったのスコーピオンだろ? 影浦が使ってるマンティスで」
「スコーピオンも使うけどメインは弧月なんだよ」
スコーピオンどころかレイガストや銃手用トリガー、狙撃手用トリガーも使う。
別に
本日の構成は、迅さんに「機動力重視でヨロシク~」されたから『スコーピオン×2』『グラスホッパー×2』になってる。あ、グラホはいつもか。
そして――マンティスはぶっつけ本番でやりました☆
「ふーん……」
「それで……俺たち、ドコに向かってんの?」
「ん? 迅の出待ち?」
「……ん?」
「迅に訊きたいことがある」
「…………俺、いる?」
◇◆◇
忘れてた。嗚呼、忘れてた。忘れてた…… 川柳詠んでる場合かッ!
そうだよ、『
戦闘の方に意識が持っていかれていたとはいえ、現場(?)に到着してから思い出すとか……
「ふんふんふふーん♪ ん? 神戸が風間さんたちと一緒とか珍しいね~」
風間さんの隣で頭を抱えていると、“良い未来”に向かいだしたからか上機嫌な迅さんが鼻歌を歌いながらやってきた。
「……ぼんち揚、食う?」
「さっむ……」
自動販売機がある外にやってきた。人の居ないとこにきた、って方があってるか?
俺はいつになったら帰れるんだろ……と、星が瞬く空を見ながら思う。
「……まったく、お前は意味不明だな。
何あっさり『
今すぐ取り返せ! それでもっかい勝負しろ!」
「ムチャ言うね、太刀川さん」
ぼんち揚をぼりぼり食べる太刀川さんは迅さんにいちゃもんをつけていた。無茶苦茶だな、
さて、俺は温かい飲み物でも……レモンティーにしよっかな?
「黒トリガー奪取の指令は解除された。『風刃』を手放す気があったなら、最初からそうすれば良かっただろう。わざわざ俺たちと戦う必要も無かった」
「いやぁ、どうかな……
昨日の段階じゃ『風刃』に
…………とっても、とぉぉぉっても、大事な話をしてるけど……俺、必要……? めっちゃ居づらいんだけど……
「……A級上位の俺たちを派手に蹴散らすことで『風刃』の価値を引き上げた、ということか?」
「ご名答~ それが『プランB』!」
「まったくムカつくやつだ」
さ~て……どうやってこの場を離れるか……と、ホットのレモンティーを飲みながら思案していると、着信音が。
ボーダー支給の
「? 出ないの?」
ひょこっと俺のスマホを見た迅さんが訊いてくる。
画面に表示された名前は『本部長』
「出ますよ、でーまーすー!」
嫌な予感は――これかーーーッ!!
あぁ……聞きたくない。何言われるか知らんけど、聞きたくない。
「……神戸」
《? どうした? 元気が無いようだが……》
「何でもないです、大丈夫です。ご用件は?」
《……いつもと違ってやり
いつもと違ってスミマセンねー……むしろ、いつもの方が やり難いのでは? ん? 慣れちゃった?
「大丈夫です。気の持ちようなんで」
そう、気の持ちようなんです!
……なんか折れそう……
《そうか……すまないが会議室まで来てくれないか?》
「……? この前の?」
一週間ぐらい前の――で、良いのかな?
《あぁ、そうだ》
「神戸、了解――ってことなんで失礼します」
「いや、わかんねーよ」
電話を切り、三人にお辞儀をして去ろうとしたら太刀川さんに突っ込まれた。
「本部長、呼び出し」
「……あぁ……」
「……それで判るの? 太刀川さん」
「たぶん
「でしょうねー…………はぁ……嫌な予感がずっとしてんだよなぁ……コレだ、きっと」
本部長が――ってより、
風間さんたち三人と別れ、元きた道を戻る。
◇◆◇
上層部が勢揃いしている会議室の扉の前に立つ。
「
相変わらず、城戸司令の顔が怖い。
会議室に入ると案の定、上層部(-林藤支部長)が揃っていた。
本部長が申し訳なさそうな顔をしている。
『・・・・・・』
……沈黙が痛いわ~
「えーっとぉ……?」
「ここに呼ばれた意味が判るかね?」
「あー……さっきの戦闘行為のこと、ですかね?」
だから顔が怖いんだって。
「ならば、話が早い。君には――」
ゴトリ…とトリガーを机に置く。
「……何のつもりだ?」
「あれ? トリガー没収、するんじゃないの?」
謹慎とかトリガー没収の通告だと思ったんだけど……違った?
「何故、そう思った?」
「何故、って……
今回関わっているはほぼA級隊員。そして黒トリガー奪取の妨害をしたA級――嵐山隊からトリガーを没収したら何があったのか説明しなきゃならなくなる。けど、今回のことに唯一B級隊員である俺が関わっていた。しかもよく規則違反してるから、トリガーを没収して謹慎にしたところで“あぁ、
「だとしても、だ。まだこちら側は何も言っておらんだろう!」
城戸司令に促され答えると鬼怒田さんに怒鳴られた。
おぅ……鬼怒田さん、そんなに怒ったら血圧上がるよ? 怒らせてるのはお前だろ? って?
言われる前にトリガー出したからね。うん、すまん。
「処分も、トリガーの没収もしない。――トリガーを没収するとなると関係者全員のトリガーを没収することになるからな」
「えー…………いっそのこと「ちょーっと待ったーーー!!」……迅……さん?」
「迅!?」
ボーダー辞めちゃおっかなぁ、って思ったんだけど……と、続く言葉を遮るように迅さんが現れた。
……ボーダーを辞めるってのを潰された気がする。
「!」
「はい、もう手放さない。しまう!」
つかつか近づいてきた迅さんが俺の手を取ると、机に置かれたトリガーを握らせる。
「迅、帰ったんじゃなかったのか?」
「いや~神戸が“限りなく低い可能性”の方に行こうとするのが視えちゃって……慌てて戻ってきたよ」
本部長の問い掛けにあははと迅さんが笑って答えた。
潰されたな、これは……と、手にしたトリガーを見る。
「神戸隊員」
「勘違いしました」
「――君には
「……は?」
うっかりな勘違いに頭を下げたが、城戸司令からの予想外な言葉に驚き、顔を上げた。
ランク戦に参加……? ランク戦?
「『チーム発足』か『何処かの部隊に所属』してもらう」
たまたま近界民が誰だか知っちゃってただけで
「迅に指名されて断れなくて今回の騒動に巻き込まれたのに?! チーム作れとか、ドコかに所属しろとか……今まで言ってこなかったじゃん! なのに、なんで急に……!」
「迅に指名……?」
「……『迅の手伝いをしてほしい』って本部長に言われてから『迅からの指名だ』って……」
そろ~と、目をそらす。
いや、別に、後ろめたいことがあるわけではないんだけど……うん。
本部長に言われたら断れないよね! 断る気、満々だったけど! 面倒事に巻き込まれるって原作知ってるから知ってたし!! 巻き込まれたけどねッ! 現在進行形で巻き込まれてるしね!! クッソッ……!
『迅に指名された』ってのが城戸司令の何かに当たったようで、俺の隣にいる迅さんを訝しげにみる。
……またしても俺はうっかりをやっちゃったのか? うっかりはあかいあくまの専売特許ですよぉ?(すっとぼけー)
「今までとは状況が変わった! 使える駒を遊ばせとく訳にはいかん!」
「えー……隊、作るとか所属するとか面倒だからソロでいたのにー」
これ…… 絶 対 !
ぶちぶち文句を言ったけど覆ることはなく……ランク戦参加は決定事項なようで「メンバー集めとか面倒」って言った結果……何処かの部隊に所属することになった。
グッバイ、俺のソロ隊員生活……
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――翌日、放課後。
「神戸」
「おー……荒船と蔵内――なんか久しぶり~」
本部へ向かう途中、信号待ちをしていると同じように学校を終えた同い年のボーダー隊員、荒船と蔵内の二人がやってきた。
「謹慎、明けたのか?」
「一週間ぐらい前にね~」
「一週間って、結構経つな」
「はは……色々立て込んじゃってねー」
イレギュラー
「そいや、犬飼は?」
犬飼も荒船たちと同じ学校の生徒で、同い年。本部に行く時は大体同じ学校の同級生で向かうことが多いからいない犬飼のことを訊いた。
「犬飼は防衛任務で昼に早退した」
「あー……本部に居るのか……」
信号が青になる。横断歩道を渡りながら会話をし、自然と三人で本部へ向かう。
◇◆◇
『ボーダー本部』ラウンジ
「で?」
「で? って、何?」
ラウンジの席に三人で座り、飲み物を飲んでいると脈略もなく荒船に話しかけられた。
「お前、何処かの
「……なんで知ってんの」
「今朝、本部から通達があった」
「…………は?」
「どうやらB級以上の隊長に届いているらしい」
「ほら、これ」
蔵内の補足と共に荒船からスマホに届いたメッセージを見せられた。
「……『3日後の12月22日、B級ソロ隊員“神戸 湊”の所属部隊を決める面接をする。興味のある部隊は本日中に連絡をするように』って――本人の預かり知らぬところで話が進んでるんですけど?」
「そうなのか?」
「面接とか聞かされてないし……つか、どっかに所属ってのもほんの20時間前に言われたんだけど……」
……外堀、埋められてるぞーぅ、これは……逃がさないよ☆ってか?
「王子も獲得の意向を示してる。ほら」
「へ?」
今度は蔵内が自隊の隊長である王子から“昼休みに届いた”とメッセージを見せてきた。
『カンベーをうちの部隊に入れるって、どうかな?』
『とうとう何処かに所属しないといけないらしいんだ』
『ほら、うちって機動力が売りの部隊じゃない?カンベーには合ってると思うんだよね』
『クラウチとWシューターってのも有りかな?……スナイパートリガーも使えるらしいからスナイパーで登用ってのも有りかな?どう思う?』
『本部長に連絡入れとくねー』
因みに『カンベー』とは王子が付けた俺のアダ名だ。
カンベーってなんだ、軍師じゃないぞ。
「……意見訊いといてそれ? 相変わらず……」
「それも有りか……ウチも入れとこ」
王子のメッセージを(これだからB型はぁ……)と、偏見混じりで思っていたら横から見ていた荒船がボソッと呟く。
「
お前もアポ取るの!?
えぇ? 人数増えるのってオペレーターの負担になるだけやん。やめたれよ。
「面接まで絡んでくるだろうが、頑張ってくれ、神戸」
「おい……」
「あ! 神戸先輩~」
「お疲れ様でーす」
スマホを蔵内に返すと謎のエールを送られた。え? 三日間、絡まれるの?
マジかぁ……と天を仰いでると
「あぁ、お疲れ」
「しんどー……」
三人に声をかける荒船とテーブルに突っ伏する俺。頭、痛いわ~
「どーしたんすか? 神戸先輩」
「王子のメッセージに疲れたんだ。そっとしといてやれ」
出水の問い掛けに荒船が答えてるが荒船……お前のせいでもあるんやぞ? 忘れんな。
「神戸先輩! どっかに所属するってホント!?」
「ほんとっすねー」
「マジかー。ウチ、もう4人だかんなー」
「うちもだよ~」
(ここにいる)最年少、中学二年の緑川の問い掛けに素っ気なく応えたが気にせず米屋とキャッキャと騒ぐ。そっとしといてください。いや、マジで。
……若さってなんだ?
「太刀川さん、張り切ってましたよ~『
「ぜってー、
「なんで?」
「……それ、訊くかぁ? ――A級1位が永久に1位とか、クソもおもしろくない。それに太刀川さんが飽きるまでランク戦だの模擬戦だの
「……後半はその通りすぎて反論の仕様もない」
――この後、
いやもう、王子のプレゼン責めとか、しんどいわー……
『異世界転生じゃ……ない、だと?⑧』じゃなくて申し訳ないですm(_ _)m(ちまちま書いてます)
口調、一人称、設定とか、コミックやBBF見たりして変な場所無いか調べたりしながら書いてるんで……
(途中、読んじゃったりwww)
それでも一人称や二人称が違ったりするんですよねぇ……ちゃんと見てるのかな?
もう暫く、お待ちください(何回目?)
◇◆◇
続きなんて考えてなくて……書きたいシーンは いくつかあるんですけど……続きは全く、考えてなかったです(アクション……orz)
前回も、あそこまで書くつもりでもなかったし、書けるとも思ってなかったですしねー……嵐山隊登場辺りで止めるつもりだったし……
◇◆◇
信号待ちのとこで、十八歳組全員集合! させたかったけど、私の力量では無理だったwww
あと、書き慣れないキャラを出すべきではなかったですね……
(蔵内や城戸さんが、これじゃない感……orz)
一人称やら、おかしな点があるかもしれません。気付き次第、修正していきます。