ネカマ傾国記~TS転生した元ネカマガチ勢は乙女ゲームの世界で元気に傾国の美女やってます~   作:哀上

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第十話 魔力の正しい使い道

 第十話 魔力の正しい使い道

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「うぅ、眩しい……」

 

 おはようございます。

 

 TS転生者の朝は早い。前世では夜遅くまでゲームに入りびたり、学校に行って寝るという学生とは? みたいな生活をしていた俺ではあるが。この世界に転生してからというもの、日の光とともに起き日没とともに眠るというおじいちゃんもびっくりな実に健康的な日々を送っている。

 

 親が厳しいなんてことは当然ない。俺のママンは夜の住人であり、厳しいも何もある程度俺が成長した今夜は家にいない。ただ単に夜起きてても何もできないから、自然と早寝早起きの健康生活を送るようになっただけである。

 

 電気なんて便利なものは当然あるはずもなく、庶民にしては豊かとはいえ仕事場でもない家に魔道具のランプを置くなんて貴族じみた余裕はなく、大きくはなったとはいえ少女一人で火のランプを使わせるほど危険に無頓着というわけでもない。

 

 結果、夜は当然真っ暗になるわけで。真っ暗の中起きていたって何の意味もなく、当然のように寝る習慣が身に付いた。

 

 魔道具なんてなくても、せっかく魔法を覚えたのだからそれで光でも出せば別に夜でも問題なく動けるのでは? なんて思っていたのだが、実際はそう甘くなかった。

 

 俺の魔法というのは軽いものを動かすのがせいぜいであり、探知みたいな基本の魔法ですら手の届く範囲より狭い範囲にしかかけられない。まさに役立たず。そんな俺の使う光魔法が、十分な光量と持続時間なんて持ち合わせるはずなんてない。

 

 ちょっと明るい蛍かな? 程度の物であり、それも魔法に全集中したうえですぐ切れてへとへとになるというおまけ付きだ。こんなもので夜行動できるはずもない。

 

 この生活をし始めて思ったが、早寝早起きというのは案外気持ちがいいものである。どうせ人間寝なければならないわけで、必須事項を行う以上それが無料でグレードアップされるのなら行わない手はないと思うのだが。なぜか前世では夜型の人間というのが一定数いた。

 

 仕事だというのならある程度理解できるのだが、俺を含め学校や仕事的に昼型であるべきにもかかわらずわざわざ無理して夜型になっている人間というのはいたものである。

 

 そんな奴らに教えてやりたいものだ。この素晴らしさというものを。

 

 失ったものを否定して今の自分を慰めてるようにしか聞こえない? うるさい、黙れ。

 

 しかし、せっかく努力して(努力?)使えるようになった魔法がこんなにしょぼいというのはさすがにへこむところがある。少しずつ成長しているとはいえ、実用的な魔法が使えるようになるまで一体どれほどかかることになるのか。

 

 魔法というのは、体外に出すとそれだけ抵抗を感じかなり減衰してしまうものらしいのだ。一応そういうのを軽減したりするための杖のような魔道具もあることにはあるのだが、びっくりするほど高価でとてもとても手が出せない。

 

 俺の場合完全にドーピングで才能もくそもないのだが、魔力を体外で扱えるというだけでかなり珍しいのだ。魔力はかなり遺伝によるところが大きいらしいので、貴族は当たり前のように出来るらしいが庶民でそれができるというのはそれだけでかなりの優秀な人物だ。

 

 必要とする人が少なく、作成するのが難しく、必要とする人に金持ちが多い、ここまでくればむしろ高くない方がおかしいまである。

 

 俺がいじくってた奴隷なんかはほぼ体内のみ、たまぁに外に出せるのもいるかなといった感じだった。おっちゃんによれば、魔力を体外で操作できるというだけで仕事に困らないという程度には優れた存在ということらしい。

 

 まぁ、おっちゃんの言うことだし、裏でそれも仕事を選ばなければという前提条件ならば仕事に困らないみたいな意味だと思うが。

 

 こう魔法のことについて知れば知るほど、あの幼女がいかにバケモノじみているのかというのがわかるというものである。体外での操作だけでも大変だというのに、人の体内の中でかなり繊細な魔力操作をして魔力を植え付けてしまうのだから。

 

 そんなマネ普通不可能だ。俺がいくら奴隷で試しても成功しなかったわけである。完全に賢者とかが研究室にこもってやる高度な実験とかのレベル感の話であるような気がする。

 

 それに、俺の魔力の使い道はほぼ決定していてあんまり無駄に使う余裕がないというのもある。仮にある程度魔力が増えて夜に光をともせるようになったとしても、魔法で光をともしながらいろいろやるより昼間やった方が効率はいいのは自明の理であろう。

 

 戦いとか日常生活とか、そういうのに使う魔法は一切切り捨てることにしたのだ。いくらドーピングしているとはいえ、結局この体に才能がないというのはわかり切ったことだからね。

 

 例えば攻撃魔法だ。まず魔力を体外に出して減衰、さらに相手に当たって魔力抵抗によって減衰。あと、距離によっても減衰する。とてもダメージを与えられるようには思えないし、仮に与えられるほどの威力が出せたとして非効率極まりないと思う。

 

 そんなことするぐらいなら剣で切りかかるか、傭兵でも雇って代わりに戦わせるほうがずっと効率がいい。俺の予想では、相手にダメージを与える攻撃魔法一回程度の魔力と出力で、傭兵を雇う程度の金額なら簡単に稼げると思う。

 

 ちまちま頑張ってドーピングして増やしてる魔力に、そんなものに割く余裕はないのだ。

 

 魔力の使い道、それは美の探求である。MMOで俺が最も重視したのがキャラクタークリエイトであり、その重要度はリアルでも変わらないむしろリアルの方がその比重が重いと考えている。

 

 俺の容姿は幸い恵まれており、それが俺唯一の強みでもある。そしてその容姿は親から授かった俺の個性であり、親はその容姿を武器に生き貧民街にいながらそこらの庶民よりはましな生活を送っている。

 

 短所の解消も大切なことではあると思うが、長所を伸ばすのはそれ以上に大事なのだ。戦いになんて割くリソースはないし、日常生活がちょっと便利になる程度の生活魔法なんか持ってのほかである。

 

 全てを美につぎ込むことこそが、最も効率的な手段であると確信している。

 

 それに、庶民にしては豊かとはいえここの基準は中世レベルの庶民だ。前世に比べ栄養がしっかりバランスよく取れるなんてことは当然なく、美人になれる素質があっても栄養不足でDNAの設計図通りに成型されないなんて言う可能性もなきにしもあらず。

 

 せっかくママンの性能を引き継いで、キャラクリ成功率高いんだからその成功率を少しでも上げるのは当然であろう。

 

 そして、美の追求というのは体の内側の話。魔力を外に出すと減衰してしまうということは、当然体外に出さなきゃ体外で使うのとは比べ物にならない量が使えるようになる。当然操作精度も比にならない。

 

 だから、内側から日々体におかしな部分はないか探知などを使って検査し、魔力を操作して全身をマッサージするのだ。内側から、本当に筋繊維の一本一本をほぐすように。

 

「あぁ~、気持ち良すぎる」

 

 前世で行ったお姉さんがマッサージしてくれるお店、あの店を超える快感をマッサージで味わうことはもうないと思っていた。あれをマッサージと呼んでいいのかはさておき。

 

 しかし、これは……間違いなくあのマッサージを超える快感である。

 

 ……もしこれで、そういうことをしたら?

 

 毎日のように自分の体を探知でスキャンしているので、自分の体の構造については完璧である。言い換えれば、少女の体の構造を完璧に理解しているととても変態っぽいが、そういう目的で探知していたわけではないと明言しておく。

 

 俺はこれまでここには何となくあまり触れなかった。でも、ここを刺激すると女性ホルモンが出るなんて話をどこかで聞きかじったような気がしないでもない。

 

 そう、これは美のため。俺の崇高な目的を達成するために必要な手段である。

 

 下腹部、ニワトリの卵程度の大きさのそれを優しく魔力で覆う。ゆっくり、本当にそっと揺らしてやる。

 

「あっ、あ、……これ、やばいかも」

 

 ゆっくり、じらすように……

 

 弱い刺激を与えていると、下腹部から体全体がじんわりとあったかくなってくる。

 

 これ、イイ♡

 

「ああ、あっ、あっ、……ん!」

 

 ヤバい、これちょっとハマっちゃったかも。

 

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