ネカマ傾国記~TS転生した元ネカマガチ勢は乙女ゲームの世界で元気に傾国の美女やってます~ 作:哀上
第二話 もしかして、異世界転生?
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……え??
眼前にはトップレス姿の金髪碧眼の美女、手を少し伸ばせば届きそうな場所に豊かなおっぱいが何に守られることなくその存在感を放っている。白い肌、豊かなふくらみ、かわいいピンク色のぽっち、映像でしか見たことのなかったそれがリアル目の前に存在している。
俺の思考は完全に停止した。目を奪われ、釘付けになった。
完全に機能停止した俺をよそに、女神はおっぱいを俺の顔にゆっくりと近づけてくる。
すでに思考を破壊された俺は全く動けない、それをぼんやりと眺めることしかできない。いや、動く理由なんてないしむしろウェルカムなんだけれど。
これまで何度も妄想しながらついに生きてる間に触れることのできなかったそれが、なんのためらいもなく俺の顔に押し付けられた。
ああ、柔らかい。
これが、パフパフってやつなのだろうか?
ぼんやりととろけた頭はそんなくだらない感想を抱いた。なんでこんなことが起こってるのか、そんなこと考えたところでどうなるというのだろうか。そう、すべてこの柔らかさに身を任せてしまえば……
とろけて機能しなくなった俺の頭を無視して、体が勝手に動き豊かな山の山頂を口にくわえた。まさしく本能が体を勝手に動かしたというべきか、幼き頃の思考すらなかった頃の記憶が……
え?
ぼんやりとした頭から何とか命令を送り、あまり動かない視界を無理やり動かす。女神の胸に負けないぐらいぷにぷにとして柔らかそうな手が見えた。
グーパーなんてしっかりとは動かせない。でも、それは確実に俺の意志に反応して動いていた。
赤ん坊のような柔肌に小さなおてて、胸を押し付ける女神に当然のように本能で咥える体、おまけに絶対に死んだと思われる記憶。
これ、すでに転生しているパターンでは?
んでもって、女神のような金髪碧眼の美人はママンってことか?
あの時めった刺しにされ俺は死亡、神様に会うことなく転生したせいでその自覚がなかった。もしかしたら記憶がないだけであってはいるのかもしれないけど。
勝ち組キタコレ。美人の若奥様との授乳プレイとか、人生勝ち組待ったなしだろ。結局いるのかいないのかわからんが、とりあえず
神様あざっす!!
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「あう、あう~~」
誰でも簡単に想像がつくと思うが、赤ん坊の生活というのはとてつもなく退屈なものである。転生者たちが赤ん坊時代を飛ばす理由も理解できる。
自分で動くことはできず、話すことも出来ない。やることといえば天井を見つめるか、周りの音を聞くか、あるいは妄想に励むことぐらいだろうか。
確かに退屈ではあるのだが、飛ばしてしまうのもそれはそれでそれはもったいないと思う。赤ん坊時代にしか経験できないこともあるのだ。
例えば、本物の赤ちゃんプレイだ。
大人になっても、お金を払うなり趣味の合う女の子なりを見つければ疑似的には再現できるだろう。でも、それは疑似でしかないのだ。どうやっても自分は赤ん坊ではないし、パートナーもそれは理解してしまっている。
しかし、今この瞬間に限っていえば俺は本物の赤ん坊だし、相手も誰に言われるでもなく俺を本物の赤ん坊だと心の底から信じることができる。おしめを変え、授乳をして、甘やかす。そう、本当の赤ん坊に接するのとまったく同じように。
こんな経験そうそうできるものではない。
それに、転生者というのは人生二週目だ。その人生はまだまだ未知が多いものであろうとも、確実に他人より多くの既知にあふれたものになることだろう。しかし、赤ん坊のころはすべてが未知だ。だって、前世のころの赤ん坊の記憶とか持ってないだろ?
「asdfghjkqwertyuiozxcvbnm,」
ママンが何かを言いながら俺を抱き上げる。残念ながらいまだに言葉がよくわからない。前世の知識が邪魔しているのか、この体の頭の出来が悪いのか。できればまだ時間が足りないだけであってほしいものである。
「あう~」
出来るだけかわいらしく甘えてみる。子供がかわいいに越したことはないだろう。子育ては大変だというし、面倒だと思われて最悪の結末を迎えるのはごめんである。
と言っても、出来ることといえば喘いで手を伸ばすぐらいのことなのだけど。
俺は生まれてこの方、父親というものをまだ見ていない。子育てはすべて女がやるべきというゴリゴリの昭和の価値観の家なのか、ただ単に単身赴任に行っているだけなのか。
でも、この家どうも貧乏そうなんだよな。
まず、電子機器というものがほとんどない。赤ん坊の部屋だから、そういうのを気にする人なだけかと思っていたんだけど、抱かれて家の中を散歩したとき驚愕した。3Cどころか三種の神器すらなかった。
「asdfgzxcvpoiuy,mnb」
ゆらりゆらりと腕の中で左右に揺られる。赤ん坊の体は眠気に逆らうなんて体力は当然なくて、ゆっくりと視界が暗くなっていく。こういう堕ちるって感覚も大好きだ。大人になってからここまではっきりと知覚できることはなかったから。
窓から外の景色が少し目に入る。自然豊かな森、この家は随分と田舎にあるのだろう。そんなどうでもいい情報、そして毛のない緑色のサルが森の中を歩いている。
ああ、まるでゴブリンのような……
ZZZ、ZZZZZ
……ゴブリン!?
もしかしてこの世界ってファンタジー?
いや、転生といえば確かにファンタジーな異世界が定番だけど。でも、これまで魔法とかそういう系統出てこなかったじゃん。だからてっきり貧乏な家に転生したものだと、
……ああ、だから電化製品なかったのか。
で、魔法系統の品がないのは単純にファンタジー世界の家でも貧乏な家だからと。ファンタジー世界の、戦争とか奴隷とかある世界の貧乏な家……
あれ? もしかして人生ハードモードだったりします?
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