スターセイバープリキュア!-Star Saviour Precure!- 作:星龜
その1
ある休日の昼下り―。
南海、静流の水崎母娘
と
ライカ、れもん の稲妻母娘
は、茉莉花の家に来ていた―。
茉莉花の家のリビングに集まる
水崎母娘
稲妻母娘
茉莉花
桃花
そして、凜花の7人―。
「さて…
今日、みんなに集まってもらったのには、
と言う静流に
「何勝手に仕切ってるのよ!?
しかも、ここ、マリカの家でしょ!?」
とツッコむライカ。
「まぁまぁ…
おばさん、落ち着いて…★
私のお母さん、こ〜ゆ〜人だから…★」
と、ライカをなだめる南海。
「まったく…★
シズルから、こんな、いい娘が生まれてくるなんて…★」
と言うライカ。
「2人とも、それくらいにして。
今日は、大事な話をするために、みんなに集まってもらったんだから…。」
と、静流とライカに注意する茉莉花。
「そうだったわね…。」
「ごめん★」
と謝る、ライカと静流。
「まず…
私達が何者なのか…
ちゃんと話さないとね…。
私、シズル、ライカは20年前
という、異世界から来たのよ。」
と言う茉莉花。
南海と れもん は、一応、静流とライカから、その話を聞いて育ったため、知ってはいたが…
桃花と凜花は、茉莉花から、その話を聞いていなかったため、驚いていた。
「異世界から来たっていうのが、よくわからないのよ…。
わかりやすく言えば…
地球人じゃないってこと?」
と訊く凜花。
「少々、語弊はあるけど…
でも、それが一番、理解しやすい認識かもね。」
と言うライカ。
「聖星界において、私達は聖星界を守る戦士―
だったの。」
と言う茉莉花。
「
のよ☆」
と、口を挟む静流。
「6人?」
と訊く桃花に
「そ☆
私達の他に
火の
土の
風の
がいるの☆」
と言う静流。
「でも、聖星界にある日…
悪魔伝の七騎士
と名乗る、7人の悪魔が侵略してきたの。」
と言う茉莉花。
「悪魔伝の七騎士…!?
あの
ベネトナーシュ
アリオト
メグレス
達…!?」
と言う れもん。
「あいつら、何者なの?」
と訊く南海に
「わからない…。」
と答える茉莉花。
「わからないって…?」
と訊く桃花に
「本当に、わからないの…。
彼らは、ある日、突然、何の前触れもなく、聖星界に現れた…。」
と言う茉莉花。
「そっか。
それで、お母さん達は、そいつらと戦ったのね?」
と言う凜花。
「えぇ。
だけど…。」
と、目を閉じる茉莉花。
「なぜ、お母さん達は
と訊く れもん に
「私達と七騎士との戦闘中…
私とシズルとライカは
この世界に飛ばされた
のよ…。」
と言う茉莉花。
「それって…
マンガとかアニメでよくある
次元の扉
みたいなやつ?」
と訊く南海に
「まぁ…そういうことかな★」
と言う静流。
「え?
じゃ、今、聖星界に
キュアフラム
キュアテール
キュアヴァーン
の3人しかいないの?」
と訊く れもん に
「そういうこと。
もっとも、20年も経ってるから、新しい人が星剣を受け継いでると思うけどね。」
と言う静流。
「じゃ
ベネトナーシュ
アリオト
メグレス
の3人は、なぜ、この世界に来たの?」
と訊く桃花。
「わからないわ…。」
と、首を横に振る茉莉花。
「なによぉ★
わかんないことばっかぢゃん★」
と愚痴る南海に
「しょうがないでしょ!!
本当に何もわからないんだから!!」
と叱る静流。
「つまり…
真実を知るために、お母さん達は戦ってきた…。
そして、その戦いを、私達が引き継いだ…
…ってとこかな。」
と言う れもん。
「さすが、我が娘☆」
と、れもん の頭を撫でるライカ。
「それって…
つまり
をしてるってこと?」
と言う南海を
「南海、言い過ぎ!!」
と、たしなめる れもん。
「それについては、たしかに悪いと思うわ…。」
と言う静流。
「あのさ…
ちょっと、気になったんだけど…。」
と言い出す凜花。
「どうしたの、お姉ちゃん?」
と訊く桃花。
「てきがここに来た…ってことは
聖星界は滅んでいる
んじゃないの?」
と言う凜花。
「どうして、そう思うの?」
と訊く茉莉花に
「もし
聖星界が健在なら、敵も戦力をこっちに送る余裕なんて無いはず
でしょ?
滅んでいないのなら、こっちに戦力を送れるくらいに、敵の戦力は余裕があるってことでしょ?」
と凜花が答えると…
静まりかえる一堂…。
「ごめん…。
失言だったわ…。」
と、謝る凜花。
「そっか…
そうだね…。」
と、うつむくライカ。
「6人でも勝てなかったのに…
3人じゃ、勝てるわけないよね…。」
と言う静流。
「そんなことない…!!」
きっと、聖星界は無事だよ!!
本当に滅んでいるんだったら、7人全員で来るはずだよ!!」
と、立ち上がる桃花。
「なるほど☆」
と喜ぶ南海。
「ただし、戦力を割いてきたということは、敵には、それだけの余裕があるってことだから、聖星界の状況は芳しく無いってことだけどね。」
と言う れもん。
「それでも…
私は戦う…!!
この世界を守るために…!!」
と言う桃花。
「私も☆」
「私もだ!!」
と南海と れもん も立ち上がる。
そして、れもん が差し出した右手に、南海と桃花が右手を重ね、3人で力を合わせて戦うことを誓いあった。
それを見た茉莉花、静流、ライカは、顔を見合わせて笑顔を見せた―。
◆
一方、ベネトナーシュのアジトでは…
「この世界に
まったく、厄介な話ぢゃて★」
と愚痴るメグレス。
「
を用いても、来るのが厄介な世界だもんね…★」
と言うアリオト。
「
戦力分散は、やむをえん。」
と言うベネトナーシュ。
「幸いなのは、
倒すのは楽ぢゃて☆」
と楽観視するメグレスに
「そのヒヨッ娘に負けて、逃げ帰ってきたのは誰だ?」
とベネトナーシュがツッコむと
「だァまらっしゃいッ!!」
と、メグレスは
「フッ…!!」
と、ベネトナーシュも
「このガキャアッ!!
それが年長者に対する態度かァッ!!」
と、ベネトナーシュに斬りかかるメグレス。
「まさか★
オレは、老体の身を案じているのだが★」
と、メグレスと鍔迫り合うベネトナーシュ。
しかし、単純な力勝負なら、若いベネトナーシュの方が上だ。
押し返されて、仰向けに倒れるメグレス。
「あわわ★
おやめください、メグレス様!!」
「兄ィ、やめてよ!!」
と、アルコルとアリオトが止めに入る。
「えぇ〜いッ★
アリオト14世もベネトナーシュ16世も、年長者たる、このワシに敬意をはらっておったのに…ッ★」
と、ベネトナーシュをにらむメグレス。
「もちろん、オレも
メグレス13世様
には、敬意をはらっていますよ★」
と言うベネトナーシュ。
「フンッ★
しらじらしぃ★」
と言いつつも、ベネトナーシュから
メグレス13世様
と呼ばれて、内心、喜ぶメグレス…。
「ならば
ベネトナーシュ
アリオト
このワシに、ついておいで☆
プリキュアを血祭りにあげに行くよ☆」
と、出撃しようとした…
その時―。
空から、淡い緑色の光球が降下してきた―。
「プリキュアの攻撃ですかッ!?」
と驚くアルコル。
「違う!!
誰かが聖星界から来たんだ…!!」
と言うベネトナーシュ。
はたして、地上に降りた光球の光が消えると…
「おばあちゃん!!」
と、1人の少女が姿を現した。
「お前は メグル !?
何をしに来たッ!?」
と怒鳴るメグレス。
聖星界から来たのは、メグレスの孫娘の
メグル
だった。
「おばあちゃん、もうやめて!!
おばあちゃんはもう、戦えるような体じゃないわ!!」
と言うメグルに
「だァまらっしゃいッ!!
と怒鳴るメグレス。
「べヌゥ、アリオト!!
おばあちゃんを止めて!!」
と、メグルはベネトナーシュとアリオトに頼むが
「そう言われてもな…。」
「ボク達に、そんな権利は無いからね…★」
と断る、ベネトナーシュとアリオト。
「アルコル坊やッ!!
このバカ女を、どうにかしなッ!!」
と、メグレスから言われたアルコルは
「メグル様。
こちらへ…。」
と、メグルを退げる。
「アルコルおじさん!!
おばあちゃんを止めて!!」
と、メグルはアルコルに頼むが
「そう申されましても…。」
と困惑するアルコル。
「じゃ、行くよッ!!
ベネトナーシュッ!!
アリオトッ!!」
と、メグルのことなど気にもかけず、メグレスは緑色の光球となって、空に飛び上がった。
「アルコル。
メグルを頼む。」
と言って、赤い光球となって空に飛び上がるベネトナーシュ。
「じゃ、言ってくるね☆」
とアリオトも、青い光球となって、空に飛び上がった。
「おばあちゃん…。」
と、メグレスが飛び去った方を、メグルは悲痛な表情で見ていた…。