スターセイバープリキュア!-Star Saviour Precure!- 作:星龜
鶴城市上空に来た、ベネトナーシュとアルコル―。
「大丈夫なんだろうな?」
と言うベネトナーシュ。
「何がですか?」
と訊くアルコルに
「メグレスが産んだ卵だ。」
と、懐からオソロシーの卵を出すベネトナーシュ。
「メグレス樣が、初めてお産みになられた卵です。
生まれてくるオソロシーも、それほど強くないでしょう。
ですから、ベネトナーシュ様がオソロシーと一体化する必要があるでしょう。」
と言うアルコル。
「結局は、そうなるのか…。」
と、卵に魔力を込めるベネトナーシュ。
そして…
「奏でよ、オソロシーッ!!」
と、地上に向けて卵を投げるベネトナーシュ。
道路に落ちた卵は割れ砕け、電光と赤い煙が噴き出す。
煙が晴れると…
「オォソロシィーッ!!」
と、クラリネットのオソロシー
クラリネットオソロシーが出現した―!!
突如、巨大な怪物が現れたことで、街は大パニックになった。
「オ〜ソロシィ〜」
と、破壊音波を放つクラリネットオソロシー。
しかし…
その威力は、ビルや車の窓に亀裂が入る程度だった…。
「ダメですね…。」
と、困り顔をするアルコル。
「チッ★
オソロシーと融合なんて、あんま、やりたくないんだがな…。」
と、ベネトナーシュは赤い光球に変化すると、クラリネットオソロシーの体内に飛び込んだ―。
「オ…
オ…
オソロシィィィ…ッ!!」
という唸り声をあげながら、クラリネットオソロシーの目は赤く輝き…
体も1.5倍ほど、大きくなった―。
「オ ソ ロ シィィィ…ッ!!」
と、破壊音波を放つクラリネットオソロシー。
その威力は、先ほどとはケタ違いだった―!!
ビルや車が、次々と爆発していく―!!
鶴城市は、地獄絵図と化した…。
◇
鶴城中学校では、午後の授業が始まろうとしていた時だった。
街に巨大な怪物が現れたとのことで、全校生徒に避難指示が出された。
もちろん、桃花達は街に向かう…
と同時に、美佐と綾香は…
桃花達を追いかける―。
「先輩…
どうして、空良さん達は、街に向かっているのですか?」
と訊く綾香。
「『街に怪物が出現』とかけて『街に向かう空良さん達』ととく。
そのこころは?」
と言う美佐。
「わかりません★」
と、ため息をついて答える綾香。
「『街に怪物が出現』とかけて『街に向かう空良さん達』ととく。
そのこころは『謎の美少女戦士と関わりがある』と思うのよ☆」
と言う美佐。
桃花達に気づかれないように追いかけていたが…
「ん…!?」
と、前方に見える光景を見て、驚く美佐。
桃花達の前に、右から走ってきたランドクルーザーが停まり…
桃花達がランドクルーザーに乗ったのだ―。
走り去っていくランドクルーザーの後ろ姿を、小さな双眼鏡で見る美佐。
「鶴城302 な 35-79」
と言う美佐。
「何ですか、その数字?」
と訊く綾香。
「あのランクルのナンバーよ☆」
と言う美佐。
「見えたんですか!?」
と驚く綾香。
「あとで、そのナンバー、ググってみて☆」
と、綾香に双眼鏡を見せながら言う美佐。
「ところで…
これから、どうしますか?」
と訊く綾香。
「『街で暴れる怪物』とかけて『やっぱり恐い』ととく。
そのこころは?」
と言う美佐。
「わかりません…。」
と、あきれながら答える綾香。
「『街で暴れる怪物』とかけて『やっぱり恐い』ととく。
そのこころは
『私達の出番はここまで』
学校に戻りましょう。」
と、学校に向かって駆け出す美佐。
「ちょっと待ってよ〜★」
と、美佐の後を追う綾香―。
◇
静流のランドクルーザーで、鶴城市に向かう桃花達―。
「また楽器のオソロシーか…。
と、いうわけで、南海は、今回もお留守番★」
と言う静流。
「お母さんの時はどうしてたの?」
と訊く桃花。
「風の
していたの。」
と言う茉莉花。
「どういうこと?」
と訊く南海。
「音って空気の振動
なの。
だから
風の
していたのよ。」
と言う静流。
「風の
と驚く れもん。
「みんな…
無事かな…?」
と、生き別れになった
火の
土の
風の
のことを思い出すライカ。
「きっと…
元気ですよ…☆」
と言う桃花。
「そうね。」
と、微笑む茉莉花。
やがて、静流のランドクルーザーは、市街地の大通りに出る。
「じゃ、行ってくるね…!!」
と車から降りる桃花と れもん。
「気をつけてね…!!」
と、悔しそうな顔をする南海…。
◇
暴れまわるクラリネットオソロシーに向かって走る、桃花と れもん―。
「シエル!!」
「トネール!!」
と叫ぶと
桃花の影から空星剣シエルが―
れもん の影から雷星剣トネールが
飛び出す。
星剣を手にした桃花と れもん は
「プリキュア!!
セイバーオン!!」
と叫んで、
空良 桃花
と
稲妻 れもん
が
では、もう一度見てみよう―!!
「プリキュア!!
セイバー・オン!!」
という掛け声とともに、星剣の刀身が光り輝き、その光に包まれる。
すると、桃花と れもん の着衣は光に分解される。
光に分解された着衣は
に再構成され、体に装着されていく。
理由は不明だが、
同時に、体をつつんでいた星剣の光も消えることで…
わずか、7/100ミリ秒で、
「空の
空星剣・キュアシエル!!」
「雷の
雷星剣・キュアトネール!!」
と、名乗りをあげ、クラリネットオソロシーの前に立ちはだかる、キュアシエルとキュアトネール。
『現れたか、
と叫ぶ、クラリネットオソロシーに融合しているベネトナーシュ。
「オソロシーが、しゃべった!?」
と驚くキュアシエル。
「あの声はベネトナーシュ…?
なるほど…
この前のメグレスと同じで、オソロシーと一体化しているんだ…!!」
と言うキュアトネール。
『その通りだッ!!
もっとも
死んだ
メグレスのババァと違って、オレはしっかりとオソロシーを支配しているがな…ッ!!』
と、破壊音波を放つクラリネットオソロシー。
「「うわあああああああっ!!」」
と、クラリネットオソロシーが放った破壊音波をくらい、耳をふさぎ、うずくまるキュアシエルとキュアトネール。
街路樹が折れ砕け、車が爆発し…
2人の
「トネール、どうする!?」
と訊くキュアシエル。
「これじゃ、近づくこともできない…!!
いったん退がろう…!!」
と言うキュアトネール。
2人はジャンプして後退する。
すると…
「やっぱりね…。
離れたら、多少は緩和されたわね…。」
と言うキュアトネール。
やはり、クラリネットオソロシーの攻撃の本質は『音』なので、距離が離れるにしたがって、威力も落ちてくる。
しかし…
「でも、これじゃ戦えないよ…。」
と言うキュアシエル。
クラリネットオソロシーとは逆に、
「アイツの音は
攻防一体
だから、接近戦は愚の骨頂ね…。
だから
遠距離攻撃をしかけて、隙をみて斬り込む…!!」
と、星剣をかまえるキュアトネール。
そして
「プリキュア・トネール・シュゥトォッ!!」
と、星剣から雷光を放った。
キュアシエルも
「プリキュア・シエル・シュゥゥゥトッ!!」
と、星剣からピンク色の光弾を放った。
2人の攻撃は、クラリネットオソロシーに直撃したが…