スターセイバープリキュア!-Star Saviour Precure!-   作:星龜

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その2


 

鶴城市上空に来た、ベネトナーシュとアルコル―。

 

 

「大丈夫なんだろうな?」

と言うベネトナーシュ。

 

「何がですか?」

と訊くアルコルに

 

「メグレスが産んだ卵だ。」

と、懐からオソロシーの卵を出すベネトナーシュ。

 

「メグレス樣が、初めてお産みになられた卵です。

生まれてくるオソロシーも、それほど強くないでしょう。

ですから、ベネトナーシュ様がオソロシーと一体化する必要があるでしょう。」

と言うアルコル。

 

「結局は、そうなるのか…。」

と、卵に魔力を込めるベネトナーシュ。

 

そして…

 

奏でよ、オソロシーッ!!

と、地上に向けて卵を投げるベネトナーシュ。

 

道路に落ちた卵は割れ砕け、電光と赤い煙が噴き出す。

 

煙が晴れると…

 

オォソロシィーッ!!

と、クラリネットのオソロシー

クラリネットオソロシーが出現した―!!

 

突如、巨大な怪物が現れたことで、街は大パニックになった。

 

「オ〜ソロシィ〜」

と、破壊音波を放つクラリネットオソロシー。

 

しかし…

 

その威力は、ビルや車の窓に亀裂が入る程度だった…。

 

「ダメですね…。」

と、困り顔をするアルコル。

 

「チッ★

オソロシーと融合なんて、あんま、やりたくないんだがな…。」

と、ベネトナーシュは赤い光球に変化すると、クラリネットオソロシーの体内に飛び込んだ―。

 

「オ…

オ…

オソロシィィィ…ッ!!

という唸り声をあげながら、クラリネットオソロシーの目は赤く輝き…

 

体も1.5倍ほど、大きくなった―。

 

オ ソ ロ シィィィ…ッ!!

と、破壊音波を放つクラリネットオソロシー。

 

その威力は、先ほどとはケタ違いだった―!!

 

ビルや車が、次々と爆発していく―!!

 

鶴城市は、地獄絵図と化した…。

 

 

鶴城中学校では、午後の授業が始まろうとしていた時だった。

 

街に巨大な怪物が現れたとのことで、全校生徒に避難指示が出された。

 

もちろん、桃花達は街に向かう…

 

と同時に、美佐と綾香は…

 

桃花達を追いかける―。

 

「先輩…

どうして、空良さん達は、街に向かっているのですか?」

と訊く綾香。

 

「『街に怪物が出現』とかけて『街に向かう空良さん達』ととく。

そのこころは?」

と言う美佐。

 

「わかりません★」

と、ため息をついて答える綾香。

 

「『街に怪物が出現』とかけて『街に向かう空良さん達』ととく。

そのこころは『謎の美少女戦士と関わりがある』と思うのよ☆」

と言う美佐。

 

桃花達に気づかれないように追いかけていたが…

 

「ん…!?」

と、前方に見える光景を見て、驚く美佐。

 

桃花達の前に、右から走ってきたランドクルーザーが停まり…

 

桃花達がランドクルーザーに乗ったのだ―。

 

 

走り去っていくランドクルーザーの後ろ姿を、小さな双眼鏡で見る美佐。

 

「鶴城302 な 35-79」

と言う美佐。

 

「何ですか、その数字?」

と訊く綾香。

 

「あのランクルのナンバーよ☆」

と言う美佐。

 

「見えたんですか!?」

と驚く綾香。

 

「あとで、そのナンバー、ググってみて☆」

と、綾香に双眼鏡を見せながら言う美佐。

 

「ところで…

これから、どうしますか?」

と訊く綾香。

 

「『街で暴れる怪物』とかけて『やっぱり恐い』ととく。

そのこころは?」

と言う美佐。

 

「わかりません…。」

と、あきれながら答える綾香。

 

「『街で暴れる怪物』とかけて『やっぱり恐い』ととく。

そのこころは

『私達の出番はここまで』

学校に戻りましょう。」

と、学校に向かって駆け出す美佐。

 

「ちょっと待ってよ〜★」

と、美佐の後を追う綾香―。

 

 

静流のランドクルーザーで、鶴城市に向かう桃花達―。

 

 

「また楽器のオソロシーか…。

と、いうわけで、南海は、今回もお留守番★」

と言う静流。

 

「お母さんの時はどうしてたの?」

と訊く桃花。

 

風の星剣士(プリキュア)能力(ちから)で、楽器のオソロシーの能力を無力化

していたの。」

と言う茉莉花。

 

「どういうこと?」

と訊く南海。

 

音って空気の振動

なの。

だから

風の星剣士(プリキュア)の風を操る能力(ちから)で、楽器のオソロシーの周囲を真空状態にして、オソロシーの能力を無力化

していたのよ。」

と言う静流。

 

「風の星剣士(プリキュア)に、そんな能力(ちから)が…!?」

と驚く れもん。

 

「みんな…

無事かな…?」

と、生き別れになった

火の星剣士(プリキュア)・キュアフラム

土の星剣士(プリキュア)・キュアテール

風の星剣士(プリキュア)・キュアヴァーン

のことを思い出すライカ。

 

「きっと…

元気ですよ…☆」

と言う桃花。

 

「そうね。」

と、微笑む茉莉花。

 

 

やがて、静流のランドクルーザーは、市街地の大通りに出る。

 

「じゃ、行ってくるね…!!」

と車から降りる桃花と れもん。

 

「気をつけてね…!!」

と、悔しそうな顔をする南海…。

 

 

暴れまわるクラリネットオソロシーに向かって走る、桃花と れもん―。

 

「シエル!!」

「トネール!!」

と叫ぶと

桃花の影から空星剣シエルが―

れもん の影から雷星剣トネールが

飛び出す。

 

星剣を手にした桃花と れもん は

プリキュア!!

セイバーオン!!

と叫んで、星剣士(プリキュア)に変身する―!!

 



 

空良 桃花

稲妻 れもん

星剣士(プリキュア)に変身する時間は、わずか7/100ミリ秒にすぎない。

 

では、もう一度見てみよう―!!

 

 

プリキュア!!

セイバー・オン!!

という掛け声とともに、星剣の刀身が光り輝き、その光に包まれる。

 

すると、桃花と れもん の着衣は光に分解される。

 

光に分解された着衣は

星剣士の鎧(プリキュアーマー)

に再構成され、体に装着されていく。

 

理由は不明だが、星剣士の力の源(エネルギー)は頭髪に蓄えられるため、その影響で、頭髪が通常の倍以上に伸びる。

 

同時に、体をつつんでいた星剣の光も消えることで…

 

わずか、7/100ミリ秒で、星剣士(プリキュア)への変身は完了するのだ―!!

 



 

空の星剣士(プリキュア)!!

空星剣・キュアシエル!!

 

雷の星剣士(プリキュア)!!

雷星剣・キュアトネール!!

と、名乗りをあげ、クラリネットオソロシーの前に立ちはだかる、キュアシエルとキュアトネール。

 

『現れたか、星剣士(プリキュア)ッ!!』

と叫ぶ、クラリネットオソロシーに融合しているベネトナーシュ。

 

「オソロシーが、しゃべった!?」

と驚くキュアシエル。

 

「あの声はベネトナーシュ…?

なるほど…

この前のメグレスと同じで、オソロシーと一体化しているんだ…!!」

と言うキュアトネール。

 

『その通りだッ!!

もっとも

死んだ

メグレスのババァと違って、オレはしっかりとオソロシーを支配しているがな…ッ!!』

と、破壊音波を放つクラリネットオソロシー。

 

「「うわあああああああっ!!」」

と、クラリネットオソロシーが放った破壊音波をくらい、耳をふさぎ、うずくまるキュアシエルとキュアトネール。

 

街路樹が折れ砕け、車が爆発し…

 

2人の星剣士の鎧(プリキュアーマー)にも亀裂が入っていく…。

 

「トネール、どうする!?」

と訊くキュアシエル。

 

「これじゃ、近づくこともできない…!!

いったん退がろう…!!」

と言うキュアトネール。

 

2人はジャンプして後退する。

 

すると…

 

「やっぱりね…。

離れたら、多少は緩和されたわね…。」

と言うキュアトネール。

 

やはり、クラリネットオソロシーの攻撃の本質は『音』なので、距離が離れるにしたがって、威力も落ちてくる。

 

しかし…

 

「でも、これじゃ戦えないよ…。」

と言うキュアシエル。

 

クラリネットオソロシーとは逆に、星剣士(プリキュア)の基本戦術は接近戦なので、距離が開くと不利になる。

 

「アイツの音は

攻防一体

だから、接近戦は愚の骨頂ね…。

だから

遠距離攻撃をしかけて、隙をみて斬り込む…!!

と、星剣をかまえるキュアトネール。

 

そして

プリキュア・トネール・シュゥトォッ!!

と、星剣から雷光を放った。

 

キュアシエルも

プリキュア・シエル・シュゥゥゥトッ!!

と、星剣からピンク色の光弾を放った。

 

2人の攻撃は、クラリネットオソロシーに直撃したが…

 

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