スターセイバープリキュア!-Star Saviour Precure!-   作:星龜

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その3


 

キュアシエルとキュアトネールの攻撃は、クラリネットオソロシーに直撃したのだが…

 

クラリネットオソロシーは、まったくの無傷

だった…!!

 

「そんな…!?」

と、驚くキュアシエル。

 

「ぬかったね…。

そういや、この前の時、キュアドゥローの必殺技が効かないんだった…。」

と言うキュアトネール。

 

キュアシエルのシエルシュートも、キュアトネールのトネールシュートも、あくまで牽制用の技だ。

 

騎士と融合し、星剣士(プリキュア)の必殺技すら効かないくらい強化されたオソロシーに、牽制用の技など、通用するわけがない。

 

「どうすればいいの?」

と訊いてくるキュアシエルに

 

「どうやら、アイツを倒すには、この前みたいに、3人そろわないとダメみたいね…。」

と言うキュアトネール。

 

「でも…南海…

キュアドゥローは…。」

と言うキュアシエル。

 

「うん…。

キュアドゥローは、音に弱いからね…。」

と言うキュアトネール。

 

 

水は音を伝える…。

 

水の星剣士(プリキュア)・キュアドゥローも、その性質(弱点)のせいで、楽器のオソロシーの攻撃をくらうと、倍のダメージをうけてしまうのだ…。

 

 

音を遮断する方法

があればいいんだけど…。」

と悩むキュアトネール。

 

しかし、ビルすら破壊するほどの威力の破壊音波を放つオソロシーが発する音を遮断する方法など、あるはずがなかった…。

 

 

その時…

 

雨が降ってきた…。

 

 

静流のランドクルーザーの中では―。

 

 

「南海ッ☆

出番よッ☆」

と叫ぶ静流。

 

「どういうこと?」

と訊く南海。

 

この雨を使って、あのオソロシーを水の中に閉じ込めるのよ☆

と静流が言うが

 

「だから…どゆこと?」

と、南海には、まったく合点がいかない…。

 

「南海は水の星剣士(プリキュア)なんだから

水を操る能力

があるのよ☆

雨を集めて水の牢獄を作り、その中にあのオソロシーを閉じ込める

のよ☆」

と静流が説明するが

 

「じゃ、どうなるの?」

と、まだ、南海は理解できない…。

 

「水は音を伝える。

けど

楽器は水の中では音を出せない

でしょ☆」

と静流に言われて、ようやく、南海も理解した。

 

「ただし、あのオソロシーの攻撃によるダメージは倍になるから…

辛いけど、耐えるのよ…!!」

と言う静流。

 

「うん…!!」

と、うなずく南海。

 

そして、星剣を出そうとしたが…

 

「あっ…。」

 

曇空なので、地面に影ができないため、星剣が出せない…。

 

「車の前に来なさい!!」

と、南海を呼ぶ静流。

 

ランドクルーザーの前に来た南海に向けて、ヘッドライトをつける静流。

 

すると、地面に南海の影ができた。

 

「ありがとう、お母さん☆

ドゥロー!!」

と、静流に礼を言い、星剣を召喚する南海。

 

そして、星剣士(プリキュア)に変身する―!!

 

プリキュアッ!!

セイバー・オンッ!!

 



 

水崎 南海がキュアドゥローに変身する時間は、わずか7/100ミリ秒にすぎない。

 

では、もう一度、見てみよう―!!

 

 

プリキュアッ!!

セイバー・オンッ!!

という、南海の掛け声とともに、水星剣(ドゥロー)の刀身が水色の光を放ち、南海は水星剣(ドゥロー)の刀身が放った水色の光につつまれる。

 

すると、南海の着衣は、水色の光に分解される。

 

水色の光に分解された南海の着衣は

星剣士の鎧(プリキュアーマー)

に再構成され、南海に装着されていく。

 

理由は不明だが、星剣士の力の源(エネルギー)は頭髪に蓄えられるため、その影響で、南海の頭髪は、通常の倍以上に伸びる。

 

同時に、南海の体をつつんでいた水色の光も消えることで、水崎 南海は、わずか7/100ミリ秒でキュアドゥローへの変身を完了するのだ―!!

 



 

水の星剣士(プリキュア)!!

水星剣・キュアドゥロー!!

と、名乗りをあげるキュアドゥロー。

 

そして、クラリネットオソロシーに苦戦しているキュアシエルとキュアトネールのもとに向かっていった―。

 

 

降りしきる雨の中…

 

 

オ ソ ロ シィィィッ!!

と、破壊音波を放つクラリネットオソロシー。

 

「「うわあああああああっ!!」」

と、クラリネットオソロシーが放つ破壊音波を防ぐ手段が無いキュアシエルとキュアトネールは、ひれ伏すしかなかった…。

 

そこに

「シエル!!

トネール!!」

と、キュアドゥローが来た。

 

「バカッ!!

何しに来たのよ…ッ!!」

と叫ぶキュアトネール。

 

「逃げて…!!」

と叫ぶキュアシエル。

 

「何言ってんのよっ!!

私は、2人を助けに来たのよ…っ!!」

と、星剣をかまえるキュアドゥロー。

 

『ハッハッハッ!!

何のつもりかは知らんが、音に弱いお前に、何ができる!?』

と、キュアドゥローを嘲笑するベネトナーシュ。

 

「知れたことっ!!

お前を倒すっ!!

と、啖呵を切るキュアドゥロー。

 

『寝言は寝てる時に言えッ!!

やれ、オソロシーッ!!』

と叫ぶベネトナーシュ。

 

オ ソ ロ シィィィッ!!

と、破壊音波を放つクラリネットオソロシー。

 

うわあああああああっ!!

と、クラリネットオソロシーが放つ破壊音波をくらい、悲鳴をあげるキュアドゥロー。

 

「うぅ…

負けるもんかぁ…っ!!」

と、星剣士の鎧(プリキュアーマー)が亀裂だらけになりながらも、キュアドゥローは星剣をかかげた。

 

「雨よ…

集まれぇぇぇ…っ!!

とキュアドゥローが叫ぶと、星剣の刀身が水色に光り輝き…

 

雨が星剣の先端に集まってきた―!!

 

「す…すごい…!!」

と、雨がキュアドゥローがかかげる星剣の先端に集束されていく光景を見て、驚嘆するキュアシエル。

 

やがて…

 

キュアドゥローの頭上に…

 

直径50メートルはあろう巨大な水の玉

ができあがった…!!

 

それを…

 

いっけぇぇぇ…っ☆

と、クラリネットオソロシーに向けて放つキュアドゥロー。

 

『なにぃッ!?』

「オソロシ!?」

と、キュアドゥローが放った巨大な水球に包まれるクラリネットオソロシー。

 

『こんなものッ!!

やれ、オソロシー!!』

と叫ぶベネトナーシュ。

 

しかし…

 

オ ゾ ロ ジ…ッ!?

と、クラリネットオソロシーは破壊音波を放とうとしたが…

 

音が出ない…!?

 

 

「あれは…!?」

と驚くキュアシエル。

 

「水の中なら、満足に音も出せないでしょ☆」

と、ウィンクするキュアドゥロー。

 

「よ〜し…!!

行こう、ドゥロー、トネール!!」

キュアシエル

キュアドゥロー

キュアトネール

は、星剣を鞘に納める。

 

SABER CHARGE

という音が鳴り、再び星剣抜く。

 

空星剣(シエル)!!」

水星剣(ドゥロー)!!」

雷星剣(トネール)!!」

と、各自の星剣の名を叫んで、光輝く星剣を上にかかげると、刀身から光が伸びる。

 

星剣の刀身から伸びた光は1つになり、巨大な光の刃となった。

 

「「3つの力を1つに!!

プリキュア・トリニティセイバァァァァァッ!!」」

と叫んで、星剣を振り下ろす―!!

 

 

「チィッ!!

ここまでか…ッ!!」

と、クラリネットオソロシーの体内から飛び出すベネトナーシュ。

 

一方

オォソロシィィィ…ッ!!

と、光の刃をくらったクラリネットオソロシーは、まばゆい光につつまれたあと、ピンク、水色、金色の光の粒子となって消滅した…。

 

 

「おぼえておれ、星剣士(プリキュア)ども…ッ!!」

と捨て台詞を残してテレポートするベネトナーシュ。

 

「あぁっ★

待ってください、ベネトナーシュ様ぁっ★」

と、ベネトナーシュを追ってテレポートするアルコル…。

 

 

光の粒子が降り注ぎ、破壊されたビルや車が…

 

ボロボロになっていた桃花達の制服も、元に戻っていく…。

 

雨もいつの間にかやみ、青空が広がっていた―。

 

 

「これでもう、楽器のオソロシーが出てきても、隠れる必要はなくなったわね☆」

と、ふんぞり返る南海だったが

 

「何言ってんの★

あれは

雨が降っていたから使えた手

であって、晴れてる日には使えないのよ★」

と、南海を諌める静流。

 

「えぇっ★

そんなぁ…。」

と、しょげかえる南海…。

 

 

「眞呉先輩達…

来てたのかな?」

と言う桃花。

 

「たぶんね…。

どっかで、私達を見ていたと思うよ…。」

と言う れもん。

 

「何の話をしてるの?」

と訊いてくるライカに

 

「じつはね…」

と、れもん は事情を話した…。

 

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