スターセイバープリキュア!-Star Saviour Precure!- 作:星龜
車で、桃花の家を出発してから、30分ほど…
目指す池に到着した。
「けっこう、大きな池だね…★」
と言う南海…。
「あの…どうして、ここに池があることを知っていたんですか?」
と、凛花に訊く れもん。
「バイクで、いろんな所走ってるからね☆」
「なるほど…☆」
と、凛花の返答に納得する れもん。
「で、どうやって探すの?」
と訊く南海。
「南海が変身して、池の中に入って探してくるのよ★」
と、しれっと言う静流。
「は?」
「返事は『は』じゃなくて『はい』★」
と、南海を叱る静流。
「いや…そうじゃなくて…
私1人で探してこいって言うの!?」
「当たり前でしょッ!!
水の中で自由に動き回れるのは、南海だけなんだからッ!!」
「どういうこと?」
と、静流の叱責に、首を傾げる南海。
「水の
と説明する静流。
「そうなの…?」
と、にわかに信じられないといった顔をする南海…。
「あとは、星剣が導いてくれるわ☆」
「わかった☆
お母さんを信じる☆」
と、
そして、
「プリキュアッ!!
セイバー・オンッ!!」
水崎 南海がキュアドゥローに変身する時間は、わずか7/100ミリ秒にすぎない。
では、もう一度、見てみよう―!!
「プリキュアッ!!
セイバー・オンッ!!」
という、南海の掛け声とともに、
すると、南海の着衣は、水色の光に分解される。
水色の光に分解された南海の着衣は
に再構成され、南海に装着されていく。
理由は不明だが、
同時に、南海の体をつつんでいた水色の光も消えることで…
水崎 南海は、わずか7/100ミリ秒で、キュアドゥローへの変身を完了するのだ!!
「水の
水星剣・キュアドゥロー!!」
と、名乗りをあげるキュアドゥロー―。
池の淵に立つキュアドゥロー。
しかし…
そこから、一歩も動く気配が無い…。
「どうしたの、南海?」
と、キュアドゥローに訊く静流。
「お母さん…
私…
カナヅチなの…★」
と、キュアドゥローがカミングアウトした…
…が!!
「つべこべ言わずに、さっさと行けェッ!!」
と、無慈悲に
「おがあざぁぁぁん…っ★」
と、池に沈んでいくキュアドゥロー…。
母親が、自分の娘を池に蹴り落とす…
…という、あまりにも衝撃的な光景を見て凍りつく、凛花、ライカ、れもん の3人…。
(シズルって…
悪魔伝の七騎士以上の悪魔
だわ…★)
と、ライカは思った…。
一方、静流に蹴り落とされたキュアドゥローは…
(い…息が…息ができ…あれ…!?)
水の中だというのに、普通に息ができるのだ…!!
(すごい…☆
これが、
と、自身の能力に感動するキュアドゥロー。
しかし、感動ばかりしているわけにもいかない。
カナヅチなのに
母親に蹴落とされて
までして池の底に来たのは、ここに沈んでいるはずの空星剣シエルを探しだすためだ。
キュアドゥローは、
すると…
(あっ…!?)
向こうの方で、何かが光った…!?
(あった☆)
と、キュアドゥローは、何かが光った方へと泳いで…
…いこうとしたら…!?
池の中に、何かが飛び込んできた…!?
(な…何…!?)
キュアドゥローの前に飛び込んできたのは、かなり大きな物体だった。
しかも、その物体が
「オソロシーッ!!」
と叫んだではないか!!
(オソロシー…!?)
オソロシー…
それは、悪魔伝の七騎士が使役する怪物―。
キュアドゥローの前に飛び込んできた大きな物体は、魚の姿をしたオソロシーだったのだ…!!
しかし、なぜ、オソロシーが…?
◆
静流が、キュアドゥローを池に蹴り落とした直後…
池の上空に、アリオトとアルコルが来たのだ。
「な…何、あれ…?
人間が…空を飛んでいる…!?」
初めて見る悪魔伝の七騎士に驚く凛花。
「シズル!!」
「こんな時に…ッ!!」
と、アリオトとアルコルを見据えるライカと静流…。
「れもん!!」
「まかせて!!」
ライカに促され、れもん は
「プリキュアッ!!
セイバー・オンッ!!」
稲妻 れもん がキュアトネールに変身する時間は、わずか7/100ミリ秒にすぎない。
では、もう一度、見てみよう―!!
「プリキュアッ!!
セイバー・オンッ!!」
という、れもん の掛け声とともに、
すると、れもん の着衣は、黄色の光に分解される。
黄色の光に分解された れもん の着衣は
に再構成され、れもん に装着されていく。
理由は不明だが、
同時に、れもんの体をつつんでいた黄色の雷光も消えることで…
稲妻 れもんは、わずか7/100ミリ秒で、キュアトネールへの変身を完了するのだ!!
「雷の
雷星剣・キュアトネール!!」
と、名乗りをあげるキュアトネール―。
「15世様ッ!!
「何だって!?」
キュアトネールの登場に驚く、アリオトとアルコル。
「ま…まずは、オソロシーを育てましょうッ!!」
「わかった!!」
アルコルから、オソロシーの卵を受け取ったアリオトは、卵を両手でつかんで、魔力を送り込む。
そして
「育て、オソロシー!!」
と、オソロシーの卵を池に落とす。
すると、池の中央から、巨大な水柱が上がった。
池の中で、オソロシーが誕生したのだ―!!
◇
「水の中にオソロシーを…!?」
「じゃ、あいつはアリオト…?」
池の中で誕生したオソロシーを見据える静流と、池の上空に浮遊しているのがアリオトだとみるライカ。
「南海ちゃんは、大丈夫なの?」
と訊くライカに
「問題ないわ☆」
と、ドヤ顔をする静流。
◆
池の上空では―。
「出てこい、オソロシー☆
と言うアリオトだったが、オソロシーが出てこない…。
「おじさん…
オソロシーが出てこない…。」
「はて?
どうしたのでしょうな…?」
と、アルコルは、懐から『魔法の双眼鏡』を出して、池の中を覗くと…
「大変です、15世様ッ!!
池の中にも、
「何だって…!?」
「やむをえませんな…。
池の中の
「よしきたぁっ☆」
と、岸にいるキュアトネールのもとに向かうアリオト。
そして、岸に降り立つアリオト。
「あなたも、悪魔伝の七騎士なの?」
と訊くキュアトネールに
「あぁ☆
悪魔伝の七騎士が1人っ☆
と答えるアリオト。
「私は、雷の
雷星剣・キュアトネール!!」
と、
そんなキュアトネールを見て
「フフフ☆」
と笑うアリオト。
「何がおかしいの?」
「なっちゃいないねぇ☆
死んだ父さんの遺言さ☆
『剣士の強さは、かまえを見ればわかる』
ってね☆
お前…
ド素人
だろ☆」
「たしかにね…。」
「だったら…
ボクの勝ちだねェ☆」
と、アリオトはキュアトネールに斬りかかった―!!
◇
一方、池の中では、キュアドゥローとフィッシュオソロシーが戦っていた―。
「オソロシーッ!!」
と、高速でキュアドゥローに突進し、すれちがいざまにヒレで攻撃するフィッシュオソロシー。
「く…ッ!!」
フィッシュオソロシーの攻撃を、なんとか
いくら、水中でも地上と変わらず動けても、相手が水中戦に特化したオソロシーでは分が悪い。
しかも、フィッシュオソロシーの体は硬い鱗に覆われており、キュアドゥローの反撃は、ほとんど効いていなかった…。
(どうしよう…?)
ダメージをあたえられないことに苦悩するキュアドゥロー…。
◆
一方、池の上空では…。
(しかし、解せん…。
なにゆえ、この山に
と、アルコルは疑問に思った。
そもそも、この山は、ベネトナーシュがアジトとしている場所だ。
そこに、
(まずい…!!
私達の潜伏場所が知られたんだ…!!)
と誤解するアルコル…。
(急ぎ、17世様に報告を…!!)
と、アルコルはベネトナーシュのもとに向かった―。
◇
フィッシュオソロシーの攻撃は、単純な突進攻撃だけだが、体を覆う鱗の防御力が、対処を困難にしている…。
(こうなったら…
イチかバチか…!!)
「オソロシーッ!!」
と、突進してくるフィッシュスラッシュの真正面に来るキュアドゥロー。
そして…
「オソッ!?」
なんと!!
キュアドゥローはフィッシュオソロシーの口の中に飛び込んだのだ―!!
(鱗が無い場所…
それは口の中…!!)
キュアドゥローは、
すると
『SABER CHARGE』
という音が鳴った。
再び、
そして…
「プリキュア・ドゥロー・スプラッシュッ!!」
と叫んで、
「オォソロシィィィ…ッ!!」
体内にドゥロー・スプラッシュを撃ち込まれたフィッシュオソロシーは、水色の光となって消滅した―。
(さて…空星剣を探さなきゃ…★)
場所を見失ったので、再び、
さっきとは、ずいぶんと離れた場所で光った。
キュアドゥローは、そこに向かって泳いでいった―。