スターセイバープリキュア!-Star Saviour Precure!-   作:星龜

6 / 20
その3


 

キュアトネールと戦っていたアリオトだったが…

 

 

「オ…オソロシーが…!?」

と、フィッシュオソロシーの気配が消えたため、アリオトは池の方を向いてしまう。

 

「戦闘中によそ見って、余裕だね…!!」

と、アリオトが池の方を向いた隙をついて、雷星剣(トネール)を横薙ぎに振るうキュアトネール。

 

ぐわ…ッ!!

と、雷星剣(トネール)で斬られ、火花を散らして吹き飛ぶアリオト。

 

「ちくしょう…」

ちくしょう…ッ!!

と、滅魔剣(メツマケン)の刀身から、青い光弾を放つアリオト。

 

「あのさ…

剣戟(チャンバラ)で勝てないっからって、光線(飛び道具)出すの、やめにしない?」

と、アリオトの滅魔剣(メツマケン)から放たれる、青い光弾を回避するキュアトネール。

 

「ま、私も、人のこと言えないけどね…!!」

と、キュアトネールも雷星剣(トネール)から雷光を放つ。

 

ぐわぁぁぁ…ッ!!

 

アリオトは、キュアトネールの雷星剣(トネール)から放たれた雷光をくらい、全身から火花が散る。

 

とどめよ!!

とキュアトネールは、雷星剣(トネール)を一度、鞘に納める。

 

すると

SABER CHARGE

という音が鳴った。

 

再び、雷星剣(トネール)を抜くと、刀身が黄色に輝き、雷光を帯びていた。

 

そして…

 

「プリキュア・トネール・スパーク!!」

 

と叫んで、雷星剣(トネール)を振り下ろす…!!

 

振り下ろされた雷星剣(トネール)から、雷鳴とともに放たれた怒涛のような雷光が、アリオトに直撃した―!!

 

ぐわぁぁぁ…ッ!!

 

鎧が砕け散り、全身から火花を散らしながら吹き飛ぶアリオト…。

 

ヨロヨロと立ち上がるアリオトだが、なおも全身から火花が散っている…。

 

と…父さぁぁぁん…ッ!!

とアリオトは叫んで、うつ伏せに倒れ、大爆発をおこした…。

 

 

「シズル、やったわ☆」

と、静流と凛花と一緒に、離れた場所でキュアトネールとアリオトの戦いを見守っていたライカが喜ぶ。

 

「す…スゴい…☆

七騎士の一人を…☆」

と、静流も喜ぶ。

 

しかし…!?

 

 

キュアトネールがアリオトを倒した数分後…。

 

きゃあ…ッ!?

 

キュアトネールの周囲に、突如、爆発が起きた―!?

 

「な…何なの…!?」

と、キュアトネールは、ふと、空を見上げた。

 

あっ…!?

 

上空には…

 

ベネトナーシュとアルコルが浮遊していた―!!

 

 

「あ…あれ…?

15世様は…ッ!?」

と、アリオトの姿が無いことに、あわてふためくアルコル…。

 

「やられたようだな…。」

と言うベネトナーシュだったが、その言葉に、悲しみの感情は無かった…。

 

「お前は…

ベネトナーシュ…!?」

と、空に浮遊しているベネトナーシュを見据えるキュアトネール。

 

ベネトナーシュとアルコルも、地上に降りてきた。

 

「お前は…

たしか、キュアトネールとかいったな…。」

と、キュアトネールを見据えるベネトナーシュ。

 

「お前も倒す…!!」

と、ベネトナーシュに斬りかかるキュアトネールだったが…

 

なんのぉ!!

と、レイピアを持ったアルコルが、キュアトネールに挑む。

 

キュアトネールとアルコルが戦っている間に、ベネトナーシュは、ある場所へと歩いていく。

 

向かったのは、アリオトが死んだ場所…。

 

そこには、アリオトの滅魔剣(メツマケン)が落ちていた。

 

ベネトナーシュは、滅魔剣(メツマケン)を拾うと…

 

池の中に投げ込んだ

 

ベネトナーシュが滅魔剣(メツマケン)を池に投げ入れた数分後―。

 

をろあ!!

と…

 

アリオトが、池からあがってきた―!?

 

 

「ウソ…

生き返った…!?

と、アリオトが復活したのを見て驚くキュアトネール…。

 

 

「あ…ありがとう、(アニ)ィ…☆

もうちょい遅かったら、マジにヤバかったよ…☆」

 

「間に合ってよかった。」

と、アリオトに声をかけると、キュアトネールの方に向き直り

「さぁ…

やろうか…ッ!!

と、荒魔剣(コウマケン)を抜くベネトナーシュ。

 

(くっ…!!)

 

キュアトネールの相手は

ベネトナーシュ

アルコル

復活したアリオト

の3人になってしまった…。

 

さすがに、3対1は不利だ…。

 

しかし…

 

(アニ)ィ…!!

キュアトネールは、ボクに殺らせてくれ…ッ!!」

と言うアリオト。

 

しかし、ベネトナーシュは

「ダメだ。」

と却下する。

 

「どうして…ッ!!」

と食い下がるアリオトに

 

「あいつは

雷の属性

だ。

水の属性のお前では不利だ。」

と説くベネトナーシュ。

 

それを聞いて、引き下がるアリオト…。

 

「オソロシーも倒されてしまった…。

どうやら、オレ達の負けのようだ…。」

と、ベネトナーシュも引き下がる。

 

(アニ)ィ…!?」

 

「退くぞ…!!」

と、空に飛び上がるベネトナーシュ。

 

「ま…待ってよ、(アニ)ィ…!?」

と、アリオトも空に飛び上がる。

 

「17世様〜★

15世様〜★」

と、アルコルも空に飛び上がった…。

 

 

(助かった…のかな…?)

と、キュアトネールは変身を解いた―。

 

 

ベネトナーシュ達が撤退した数分後…。

 

あったよ☆

と、キュアドゥローが空星剣(シエル)を持って、池から出てきた。

 

よくやったわ、南海ッ☆

と、手放しで自分の娘(キュアドゥロー)を称賛する静流。

 

キュアドゥローは、空星剣(シエル)を凛花に渡す。

 

「これが…星剣…。」

と、空星剣(シエル)を見つめる凛花。

 

「さ、これを持って帰って、星剣士(プリキュア)の誓いをたてて、マリカから星剣士(プリキュア)の力を引き継ぐわよ☆」

と、凛花に言う静流―。

 


 

「ただいま。」

と、空星剣(シエル)を持った凜花を先頭に、桃花の家に入る静流達―。

 

凛姉(りんねぇ)

みんな。

おかえり。」

と、出迎える桃花。

 

「マリカは?」

と訊く静流。

 

「お母さんなら、リビングにいます。」

と答える桃花。

 

 

リビングに来る静流達。

 

「見つけてきたわよ、マリカ。」

と言う静流。

 

凛花が、茉莉花に空星剣(シエル)を渡した。

 

凛花から受け取った空星剣(シエル)を、複雑な顔をして見る茉莉花…。

 

そして、空星剣(シエル)を抜いた。

 

十数年間、池の底に沈んでいたとは思えないほど、空星剣(シエル)の刀身は、美しく、ピンク色に輝いていた…。

 

「私はまだ…

星剣士(プリキュア)なのね…。」

と言って、空星剣(シエル)を鞘に納める茉莉花。

 

「どういうこと?」

と、ライカに訊く れもん。

 

「星剣は、星剣士(プリキュア)じゃないと抜けないの。

だから、私はもう、星剣は抜けないの。」

と教えるライカ。

 

「そうなの?」

と、れもん は、影の中から雷星剣(トネール)を出し、ライカに渡す。

 

ライカは雷星剣(トネール)を抜こうとするが、ビクともしない。

 

逆に、ライカから返された雷星剣(トネール)を…

 

れもんは、簡単に抜いた…。

 

「それが、れもんが星剣士(プリキュア)であることの証…

雷星剣(トネール)を抜くことのできる、世界で唯一人の存在…。

と言ったライカに続いて

 

「でも、覚えておいてほしい…。

星剣を抜くことができるという、その意味を…。」

と、茉莉花が言った。

 

それを聞いたライカが

「どうしたの?」

と訊く。

 

「ごめんなさい…。

私…

どうかしていたのよ…。」

と、ライカに謝る茉莉花。

 

「いいのよ…。

自分を取り戻せたなら…。」

と、ライカは茉莉花を許した。

 

茉莉花は、凛花に

「凛花。

これを凛花に―。」

と、空星剣(シエル)を渡そうとしたら

 

「ごめんなさい…!!」

と、凛花は、受け取りを拒否した。

 

凛花…!?

 

「ごめんなさい…!!

こわいの…!!」

と、泣き出す凛花…。

 

「偉そうなこと言っておきながら…

でも、さっきの戦いを見て…

今でも、こわくて足の震えが止まらないの…!!

ごめんなさい!!

私には無理…!!」

と、泣き崩れる凛花を、優しく抱きしめる茉莉花。

 

「これじゃ…

凛花ちゃんには無理ね…。」

と嘆く静流。

 

「じゃ、桃花が?」

と訊く南海に

 

「そうなるわね。」

と答える静流。

 

「私が…星剣士(プリキュア)に…?」

と、戸惑う桃花…。

 

「でも…

私の個人的な意見だけど…

桃花が星剣士(プリキュア)になるのは、反対かな…。」

と言う れもん。

 

「どうして…?」

と訊く桃花に

 

「何て言ったらいいのかな…?

桃花は、こういうことをするような娘じゃないと思う…。

正直、巻き込んだことに、罪悪感あるのよね…。」

と答える れもん。

 

それを聞いた桃花は怒る。

 

「ひどいよ、れもん…!!

南海や れもんが、こんな大変なことをしているのに、私だけを除け者にするなんて…!!」

 

「だからこそ、巻き込みたくないのよ!!

こんなことするのは、私と南海だけでいいのよ!!」

 

「私だって…

星剣士(プリキュア)の娘だよ…っ!!」

 

「…っ!!」

 

「れもん。

桃花ちゃんに謝りなさい。」

と、れもん と桃花のやり取りを見ていたライカが、れもん を諌める。

 

「お母さん…。」

 

「少なくとも、桃花ちゃんの方が、多少の覚悟はあるみたいだわ…。」

と、れもん を諭すライカ。

 

「桃花…ごめん…。」

と、頭を下げる れもん。

 

「いいの…。

ありがとう、れもん。

私のこと、本気で心配してくれてて…。

でも…」

と、れもん の手を取る桃花。

 

「2人よりも3人の方が、ちょっとは楽できると思うよ。」

 

「そうかもね…☆」

と笑いあう、桃花と れもん。

 

 

そして、桃花は、星剣士(プリキュア)の誓いをたてる―。

 

星剣士(プリキュア)は勇気を旨とし」

星剣士(プリキュア)は勇気を旨とし」

と、茉莉花に続く桃花。

 

「その心を善にささげる」

「その心を善にささげる」

 

「その剣を悪しき者に向け」

「その剣を悪しき者に向け」

 

「弱き者を守り助ける」

「弱き者を守り助ける」

 

「その力は闇を打ち砕き」

「その力は闇を打ち砕き」

 

「世界に光をあたえる」

「世界に光をあたえる」

 

「その言葉は慈愛に満ちて」

「その言葉は慈愛に満ちて」

 

「人々に勇気をもたらす」

「人々に勇気をもたらす」

 

「汝、星剣士(プリキュア)にならんことを」

 

「ここに誓います!!」

 

しかし…

 

空星剣(シエル)の刀身は輝かなかった…。

 

 

「ど…どうして…!?」

と、戸惑う桃花…。

 

「やっぱ、次女は成功率低いか…★」

と嘆く静流。

 

「どういうことですか?」

と訊く桃花に

 

「星剣を引き継げるのは、たいてい、長女と相場が決まっているの。」

と答えるライカ。

 

「これは…

ちょっと困ったわね…。」

と、静流は頭を掻いた…。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。