スターセイバープリキュア!-Star Saviour Precure!-   作:星龜

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その3


 

バスの屋根の上に立つキュアシエル―。

 

そして、腰の後ろのリボンを広げ、両足の足首をピンク色に光らせ、キュアシエルは空に舞い上がった―!!

 

 

「ももちゃんが星剣士(プリキュア)に…!?」

 

「あれが、空の星剣士(プリキュア)・キュアシエル…!!」

 

空に舞い上がったキュアシエルを見たキュアドゥローとキュアトネールは、驚きと喜びが混じったような顔をする。

 

 

「ばあちゃんッ★

3人目の星剣士(プリキュア)だよッ★」

と、うろたえるアリオト。

 

「うろたえるんぢゃないよッ!!

まだヒヨッコさねッ!!」

と、余裕を見せるメグレス。

 

 

「不思議ね…。

何だか…晴れやかな気分だわ…。」

と、空に舞い上がったキュアシエル(自分の娘)を見て、呟く茉莉花。

 

「マリカが、ずっと背負ってきた物を降ろしたからよ。」

と言う静流。

 

「私が背負ってきた物を、桃花に背負わせたのに…?」

と言う茉莉花に

 

「でも、それをしっかりと背負っていける力を、あの娘達は持っている…!!

桃花ちゃんにも…

南海ちゃんにも…

れもんにも…!!」

と答えるライカ―。

 

 

空に舞い上がったキュアシエルは、空星剣(シエル)の刀身からピンク色の光波を放ち、スケルトンホヘィの集団を一掃する!!

 

 

「あれが、ももちゃんの…

キュアシエルの強さ―!!

と、キュアシエルの強さに驚嘆するキュアドゥロー。

 

よそ見している場合さね…ッ!!

とメグレスが、乱魔剣(ランマケン)から緑色の光線を放つ。

 

たしかに…

よそ見してる場合じゃないね…ッ☆

と、水星剣(ドゥロー)をかまえるキュアドゥロー。

 

そして

プリキュア・ドゥロー・ヴォルティスッ!!

と叫ぶ。

 

すると、キュアドゥローのまわりに、渦潮のようなバリアが展開され、メグレスの乱魔剣(ランマケン)から放たれた緑色の光線をかき消した。

 

なんぢゃとぉ…ッ!?

と、攻撃を防がれて驚くメグレス。

 

今度は、こっちの番よ…ッ☆

と、水星剣(ドゥロー)を振るい、刀身から水色の光波を放って、メグレスを攻撃するが―

 

なんのぉぉぉ…ッ★

と、メグレスは乱魔剣(ランマケン)で防ぎ、自身のダメージを最小限にとどめた…。

 

 

キュアトネールは、アリオトと戦う―。

 

「属性なんて、関係あるものかッ!!

くらえぇぇぇ…ッ!!

と、滅魔剣(メツマケン)から、青い光球を放つアリオト。

 

しかし…

 

もう、それは見切ったよ!!

プリキュア・トネール・ゲージ!!

と、キュアトネールが雷星剣(トネール)をかまえると、雷鳴とともに雷光のバリアが発生し、アリオトが滅魔剣(メツマケン)から放った青い光球をかき消した。

 

そんな…ッ!?

と、驚くアリオト。

 

仲間の忠告は、ちゃんと聞いた方がいいよ!!

と、雷星剣(トネール)の刀身から、雷鳴とともに雷光を放つキュアトネール。

 

うわぁぁぁ…ッ!!

と、キュアトネールの攻撃をくらうアリオト。

 

 

「えぇ〜いッ★

こうなったら…

ぬンッ!!

と、気張り始めるメグレス。

 

「ばあちゃん…

無理しないで…ッ!!」

と、心配するアリオト。

 

しかし、それでもなお、気張り続けるメグレス。

 

「ぬ…ぬぬぬ…

ふンッ!!

と、メグレスの股間から…

 

オソロシーの卵が落ちた…!!

 

ハァッ…ハァッ…ハァッ…!!

と、オソロシーの卵を出し、息を切らせるメグレス。

 

「大丈夫かい、ばあちゃん?」

 

「な〜に…これしきのことで…ッ!!

それよりも、お前は、私の生み出したオソロシーと一緒に、星剣士(プリキュア)を殺すんだよ…ッ!!」

 

「わかったよ、ばあちゃん…!!」

 

ぬン…ッ!!

と、メグレスは、オソロシーの卵に魔力を込める。

 

いでよ、オソロシーッ!!

と、メグレスはオソロシーの卵を空に向かって投げる。

 

すると…

 

オソロシーの卵から、緑色の雷光のようなものと、大量の白い煙が発生した…!!

 

そして、雷光と白い煙が消えると…

 

オソロシーッ!!

という雄叫びとともに、サーベルタイガーの骨のオソロシー―

 

タイガーボーンオソロシーが出現した―!!

 

 

いくぞ、オソロシーッ☆

と、アリオトはタイガーボーンオソロシーの頭の上に立つ。

 

しかし…。

 

 

「「はあああ…ッ!!」」

と、タイガーボーンオソロシーの前足を、星剣で斬るキュアドゥローとキュアトネール。

 

オソロシィ…ッ!!

と、前足を失い、倒れるタイガーボーンオソロシー。

 

 

うわぁ…ッ!?

と、アリオトは、倒れたタイガーボーンオソロシーの頭の上から落ちた…。

 

 

今よ、シエルッ!!

と、上空にいるキュアシエルに向かって叫ぶキュアドゥロー。

 

わかったっ!!

と、キュアシエルは、空星剣(シエル)を一度、鞘に納める。

 

すると

SABER CHARGE

という音が鳴った。

 

再び空星剣(シエル)を抜くと、刀身がピンク色に輝いていた。

 

そして…

 

「プリキュア・シエル・フラァァァッシュッ!!」

 

と叫んで、空星剣(シエル)を振り下ろす…!!

 

すると、空星剣(シエル)の刀身から、巨大なピンク色の光球が放たれた―!!

 

オォソロシィィィ…ッ!!

と、ピンク色の光につつまれて、消滅するタイガーボーンオソロシー…。

 

 

「なんぢゃと…

そんなバカな…ッ!!

と、タイガーボーンオソロシーがあっけなく倒されたのを見て、驚くメグレス…。

 

ひ…退くよ…ッ★

と、メグレスは瞬間移動して撤退した…。

 

「ま…待ってよ、ばぁちゃん…ッ!!」

と、アリオトも瞬間移動して撤退した…。

 

 

「あのオソロシー…

なんか…

メチャメチャ弱くなかった?

と言うキュアドゥロー。

 

「たしかに…。

あまりにも、弱すぎたね…。」

と言うキュアトネール。

 

「それよりも…☆」

「うん…☆」

と、キュアシエルを見るキュアドゥローとキュアトネール。

 

「空の星剣士(プリキュア)

キュアシエル…か…☆」

と言うキュアトネール。

 

「ももちゃんも、星剣士(プリキュア)になれたんだね☆」

と言うキュアドゥロー。

 

「ちょっと遅くなったけど…

私も、星剣士(プリキュア)になれたよ。

2人の足を引っ張らないように、がんばるよ!!」

 

「えぇ、シエル☆」

 

「これからも、よろしくね、キュアシエル。」

と、キュアドゥロー、キュアトネールと握手するキュアシエル。

 

 

「南海ぃ〜!!」

と、キュアドゥローを呼ぶ静流。

 

「あっ、お母さん!!」

と、水星剣(ドゥロー)を影に沈めて、変身を解除した南海が、静流のもとに向かう。

 

「ああやって、変身を解除するのね。」

 

「そうだよ。

私達も行こっか。」

と、変身を解除して、自分の母親のもとに向かう、桃花と れもん―。

 

 

「どうして、ここに?」

 

「ニュースで見たのよ。

駅前に、ドクロの怪物が出たってね。」

と、南海の質問に答える静流。

 

「それにしても…

ずいぶん、ハデにやられたわね…。」

と、南海の姿を見た静流があきれる。

 

「何が…って…

あああ…ッ!?

と、自分の姿を見て驚く南海。

 

れもん も、同じように驚いていた。

 

2人の制服の上着は、破れてボロボロになっていた…。

 

「ど…どうして…ッ!?」

 

星剣士の鎧(プリキュアーマー)が破壊されたからよ。

星剣士の鎧(プリキュアーマー)は、着ている服が変化した物なんだから、破壊されたら、そうなっちゃうのよ。

つ〜か、ブラぐらいしなさいよ!!」

と、星剣士の鎧(プリキュアーマー)についての説明ついでに、ノーブラの南海の頭を叩く静流。

 

「それじゃ、2人とも、学校に行けないね…。」

と、桃花が言うが

 

「大丈夫よ。

この騒ぎで、今日は学校休みよ。」

と、静流が言った。

 

「それにしても…。」

と、周囲を見渡す桃花。

 

駅前には、大勢の人が倒れていた。

 

「倒れている人達は、あのガイコツに…」

 

「心配ないわ。

周りに倒れている人達は、星剣士(プリキュア)の力で元に戻った、ホヘィにされた人達よ。

みんな、気絶しているだけだから、大丈夫よ。」

と、桃花に説明する茉莉花。

 

倒れている人達が無事だと知って、笑顔になる桃花。

 

 

まもなく、パトカーや救急車のサイレンの音が近づいてきた。

 

「さて、あとは警察の方々にまかせて、私達はずらかるわよ☆」

と、車に乗る静流。

 

全員、静流の車に乗ると、静流は車を走らせた―。

 

 

鶴城市郊外の山中のベネトナーシュのアジトに戻ってきた、メグレスとアリオト…。

 

 

「な…なぜじゃ…!?

なぜ、ワシが生んだオソロシーが…

あれほど、あっけなく敗れたのぢゃ…ッ!!」

と、悔しがるメグレス…。

 

「ばあちゃん…。」

とアリオトが、メグレスに声をかけたが

 

だァまらっしゃいッ!!

と、乱魔剣(ランマケン)の鞘でアリオトを殴るメグレス。

 

「ば…ばあちゃ」

ワシは、お前のばあさんなんかぢゃないわァッ!!

それなのに、ワシのことを『ばあちゃん、ばあちゃん』って、馴れ馴れしく呼びおってッ!!

ワシは、老人なんかぢゃないッ!!

ワシは悪魔伝の七騎士が1人、乱魔剣(ランマケン)のメグレス…

乱魔剣(ランマケン)のメグレス13世ぢゃあ…ッ!!

と、アリオトを折檻するメグレス…。

 

「わかった…

わかったよ、ばあちゃ…

メグレス13世…ッ!!

 

「なんぢゃと…!?

もう一度、ワシの名を言ってみろッ!!

 

「だ…だから、メグレス13世…」

メグレス13世様ぢゃろうがあああ…ッ!!」

と、さらにアリオトを折檻するメグレス…。

 

 

う…。

とメグレスに、乱魔剣(ランマケン)の鞘で叩かれ続け、失神するアリオト…。

 

 

お…おぼえておけ…

ワシは、老人なんかぢゃない…ッ!!

ワシの名は、メグレス13世…

悪魔伝の七騎士が1人、乱魔剣(ランマケン)のメグレス…

メグレス13世ぢゃあ…ッ!!

と、陽が沈み、暗くなり始めた空に叫ぶメグレス…。

 

 

洞穴の前で、ベネトナーシュとアルコルが、メグレスの、アリオトへの折檻の一部始終を見ていた…。

 

「じゅ…17世様…。」

と、メグレスの慟哭を聞いたアルコルが、ベネトナーシュの顔を伺う。

 

ベネトナーシュは、メグレスの慟哭を、ただ、冷ややかに見ていた―。

 

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