「おお~い!そこのウィスキートリオ!」
ライが初めに正気に戻り、その後に、ボーボン、スコッチの順で起動した。
ウィスキートリオ達の貴重な瞬間!
三人揃って停止するのは、少なくとも私の前世の記憶の中には無いからね!
しかも、この三人、こういう時の顔もかっこいい!
流石2Ⅾの世界のイケメン達!!
私だけ場違い感が凄い!(自分がカナエの姿になって転生したのを忘れている馬鹿です。←)
「それじゃあ、君達の拠点に行こ~。」
―――――――――ロゼが拠点に向かいながら考えていたことの一部
そういえば、私の設定重くて複雑じゃない?
・両親は組織に殺された。
・助けた人が両親を殺した組織の幹部ジンだった。
・ジンに気に入られて、その組織に入ることになった。(無理矢理)
・一度助けたジンを見捨てられず、未だに組織に居るっと。
設定可笑しくない⁉
勿論、女神様には感謝してもしきれない気持ちでいっぱいだよ?
けど、これはつっこまない人いないでしょ?
もしバーボン達に正体を明かすことになったとき、こんな演技出来ないよ?
女神様、せめて前世の名探偵コナン以外の記憶(寝るとき以外スマホばかりやってた黒歴史)を消して私の記憶にこの
設定を刻んで欲しかった...。
私演劇やったことないし、ボー読みしか、しかしたこと無いよ?
これは、気合でなんとかしろと言っているんか?
相手は公安とFBIだぞ。
秒で噓だと思われる自信がある。
Help me~❕
いったん忘れよう。
現実逃避は得意だ!(ドヤ顔)
よし、気を取り直してウィスキートリオと仲良くなるぞー‼
スコッチを助けるためには、必須だよね~。
あくまでも私の考えだけどね。
スコッチ救済に関係なくても、あんなイケメン達だよ!
喋れるなんて、更に仲良くならたら....目の保養過ぎて、幸せ!(恋愛感情を持ったことが無い為、ファン的な感情。)
あっ。でも、もし食事一緒に食べる事になったら、お面どうしよう?
もういっそ、お面辞めて変装(顔だけ変身)するかな。
でも、カナエちゃんの恰好で戦いたい!!
くぅ~。
ああ~。
しょうがない、か。
よし、次の任務の時に考えよう。
今は気にするな。(現実逃避part2)
落ち込んでても、イケメン見ると元気になるよね!
それに、ウィスキートリオは、前世三人とも好きだったからね。
名探偵コナンで、一番の推しキャラとかはいなかったけどね。
皆カッコイイから、(女子も含め)好きなキャラ多かったな。
出来れば、私が好きだったキャラ達と仲良くなりたいな~。
ま、今は組織のことに集中しよう。
――――――――――――――――
拠点についたけど、如何やら私が移動中ずっと喋らなかったからか、バーボンが気にしている。(ロゼの時は子供っぽ
い口調、雰囲気を演じているから)
う~ん。
どうしたものかな。
別に何もしなくてもいい気がするけど、何かないかな。
こういう時何かしたら面白そうじゃない?
あっ。
良い事思いついた♪
「ライって明美さんとつきあってるんでしょ~?」
紅茶を飲んでいたライは盛大にむせた。
おお~。
良い反応♪
でも、紅茶噴き出さないところは流石!
イケメン補正でもあるのかな?
「ゴホッゴホッ。はー。......なぜそれを?」
「ん~。確信は無かったんだけどね~。」
「ライって恋人いたんだな~。どんな人何だ?」
「ええ。意外ですね。」
「うんうん。」
「........。」
ライさん、沈黙は金なりとばかりに黙っちゃいました!
まあ、ライは普段いじられなそうだもんね。
FBIで......想像できない。
スッコチは興味津々って感じで、バーボンは何時もライの事毛嫌いしてるけど、少し気になるってところかな。
ここで、ライの恋人が組織の人間って言ったらどうなるかな。
言わないでおいてあげよう。
私はジンしか会った事無いから、明美ちゃんには会ってないけど会ってみたいな。
シェリーの所行ったら、明美ちゃんもいる可能性もあるし、二人に会えて一石二鳥ね!
今度会いに行こう。
絶対!
「冗談は置いといて、話を進めよう~。あっ。セキと案内ありがとう!じゃあ、先ず何か質問ある~?」
「仮面外してくれない?」
スッコチそこが先ず気になったのかな、いきなり来た!
やっぱり、今度から変装(顔だけ変身)するかな。
「却下~。はい、次は~?」
「何時も剣であの戦い方何ですか?」
「うん。私は、ああいう単純なソロの仕事意外した事無いからね~。遠隔狙撃は一応できるけど、実践ではやったことないし、ピス
トルは耳が痛くなるからなるべく使わないかな~。でも、君たちの教育係だから、これからは君達と任務一緒にやることもあるかも
ね~。その時は、頑張るからよろしく~。あっ。お兄ちゃん......ジン達には仕事が増えるから言ってないけど、ハッキングと変装
(実際には変身だけど変装も得意)は得意だよ~。」
ウィスキートリオは、公安とFBIだからハッキングと変装は言ってもいいかな。
ライとスッコチにライフルとかは教えられないけど(私がライフル得意だったとしても、二人共元から射撃が上手すぎるから教える
ことなさそうだけど。)三人には、主に変装と体術を教えようかな。
こっちの世界の人は、全集中使えたりするかな?
出来ちゃったりいして。
「ロゼの剣の師匠は?」
「No comment.」
いつも思うけど、我ながら発音良すぎる。
「次、どうぞ~。」
「うう~ん。もう無いかな。ロゼは何か質問あるか?」
「じゃあ、一つだけ質問と注意ね~。強くなるけど、きついトレーニングしてみたい~?
(少量の殺気+低音ボイス+丁寧語)それと、バーボン、ライ。貴方達ここ最近徹夜続きですよね。バーボン、隈は隠しても、ちょ
っとした動作で一目瞭然ですよ?二人共しっかり寝てくださいね?今すぐ仮眠を取って下さい。休めるときに休んで下さい。いいで
すね?」
ヤバい。
怒ったら、(少し怒った時の)素が出ちゃった。
会った時にバレないといいな。
(怖っ。いつもの様子からは想像できない。零と怒り方が似てる。)←スコッチ
(怒ると丁寧語になるんですね。少し悪寒がしました。なるべく気をつけましょう。)←バーボン
(ほう。何処からあの声を。無為無策はよくないな。)←ライ
「トレーニングは是非ともお願いしたいですね。しかし、任務と被って中々出来ないかもしれないですね。」
「「ああ。」」
「そこは私が何とかするから、安心してね~。」
なるべく穏便に済ませたいよね。
ジン達次第かな。
「バーボンとライはもう寝る!
スコッチちゃんと見張っといてね~。私は用事あるからバイバ~イ。」
「ああ。」
「さよなら。」
「またな。」