「亡くなったのは、東京の高校生・上原あゆみさん16歳です。」
と、澤井刑事が言った。
「でも、どうして魚津なんかに。」
「ええ、富山駅のロータリーで茶色のハードトップに乗った若い男に乗せられたって。」
「ほう、若い男か。」
「はい。」
そこへ、捜査一課の酒田警部がやって来た。
「ほう、しかし、ずい分早く身元が割れたな。」
「ええ、それが東京の友人が行方不明になり、富山へ探しに来たんだそうです。」
「なるほど。」
そこへ、南がやって来た。
「あのー、あなたは。」
「東京中央鉄道公安室・公安特捜班の南 達仁です。」
「ああ、鉄道公安隊か。」
「はい。」
「死因は、溺死ですか。」
「ええ。」
富山県警察本部
南は、すぐに東京の電話し、高杉班長に上原あゆみの死体を発見したことを報告した。
「何ですって、女性の水死体。」
「はい、被害者は捜索願が出ていた上原 あゆみと判明しました。」
「そうか、やっぱり上原か。」
「はい、間違いありません。」
「そうだ、実は個室寝台で殺害された二宮の事だけど。」
「何か、分かったんですか。」
「今、松本に代わる。」
と、電話で高杉から松本に代わってもらった。
「ああ主任、松本です、実はですね二宮の事で調べたんですけど。」
「何か分かったのか、松本。」
「ええ、実はですね二宮には、4年前に東雲学院を中退していたことがわかりました。」
「えっ、学校を中退されていた。」
「ええ、4年前に東雲学院でいじめの被害を受けていたらしい。」
「ほう、じゃあ犯人は不良グループの中に入るって事か。」
「ええ、詳しいことは分りませんが、私は引き続き捜査してみます。」
「うん、わかった。」
と、班長に変わった。
「南、どうやら寝台特急「北陸」にありそうだ。」
「ええ、11号車から3号車まで、気絶させて、後藤が正しければ。」
「ええ、私も気になっていまして。」
「よし、南と高山は上野へ戻って寝台特急「北陸」に乗って見たら、高山も。」
「ええ。」
「それから、上野には鶴岡にも向かわせるから。」
「ええ。」
「春奈は、福井ではなく能登へ行ったって事か。」
「ええ。」
「と言う事は、能登へ行って富山で若い男に会った。」
「ええ、考えられます。」
「とにかく、高山と一緒に東京へ戻って寝台特急「北陸」に乗って見ます。」
「俺は、若い男の行方を追ってみます。」
「うん、頼む、水野。」
「任せて下さい。」
南は、高山と一緒に東京へ戻った。
「えーと、寝台特急「北陸」は22時44分に発車するからまだ時間がありますね。」
「ええ。」
どうやら、犯人は拉致して殺害したと考えられる