エーアイ   作:政人

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第1話

 

 

 

 

    遠くから、何かが聞こえる。

 

 

 

    いや、近くからかもしれない。

 

 

 

    

  

   

    女の子の、すすり泣く声がする。

 

 

 

 

 

    女の子って、何?

 

 

 

 

 

 

    ・・・いや、そもそも泣くというのは、何。

 

 

 

 

 

 

    それをただ眺めて、

 

 

     何故、どうして君は泣いているのと思う、僕は、何。

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

   

    

 

   

 

    「こういう時は、『何故君は泣いているの』と尋ねれば、良いんだよ」

 

 

 

 

    「・・・聞いてどうするの?」

 

 

 

 

 

    「尋ねられたら、その子はきっと安心するだろう?」

 

 

 

 

 

    「・・・安心・・?」

 

 

 

 

    彼が不思議そうに首を傾げる。

 

    その様をみた博士が笑った。

 

 

 

   

 

    「ああ、まだそれらを理解するように『インプット』していなかったね。

 

 

 

 

     君をより一層、『それっぽく』完成させたいんだ。

 

 

 

     早めに処理しておこうか」

 

 

 

 

  

    

   それっぽく?

 

 

 

  

   それは、一体何、博士。

 

 

 

 

 

   と聞く間もなく、

 

 

 

 

   僕はものすごく眠くなって、多分、寝たんだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

   「・・・なぜ、君は泣いているの」

 

 

 

 

 

 

    

 

  「・・・」

 

 

 

 

 

 

  博士の言う通りに尋ねたよ。

 

 

 

  でも、なぜ、答えてくれないの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  僕の博士が、また教えてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

  「それは、君とその子は初対面だったからではないのかな」

 

 

 

 

 

 

  「・・・でも、僕は、ちゃんと尋ねた」

 

 

 

 

 

 

  「人間、誰でも答えられない時はあるものさ。

 

 

   初対面だったり、

 

   

   機嫌が悪かったり、

 

 

   その人が嫌いだったり、逆に好きだったり、色々と」

 

 

 

 

 

 

 

  「・・・そのどれかであの女の子は、答えられなかったの?」

 

 

 

 

  

  「・・・」

 

 

 

 

  僕がそれを言うと、

 

 

  ふうっと、何故か博士が深いため息をつく。

 

 

 

  

  そして、博士が声に出さない秘密の中で、ふと喋ったことが聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

  (・・・やはり、これも失敗作なのだろうか。

 

 

 

   

   私には、良作を、造ることが叶わないのか・・・)

 

 

 

 

 

 

 

   それって、

 

   

 

   どういう意味なんだろう。

 

 

 

   うん、博士に聞いてみよう。

   

 

 

 

 

 

 

  「・・・博士は」

 

 

 

 

 

  博士に、彼が再び尋ねる。

 

 

 

 

  「・・・!」

 

 

 

 

  その彼の瞳が、なぜかまるで子供の様に無邪気で、切なくみえた。

 

 

 

  何故だ。いや、きっと気のせいだ。

 

 

 

 

  「・・・・博士は、僕のこと、嫌いなのですか・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

   「・・・どうして、君は泣いているの」

 

 

 

    

 

 

   あれ、もうこれ、3回目の質問じゃないのかな。

 

 

 

 

 

 

   なぜ、僕はこの子に全く同じタイミングで、

 

 

   全く同じ事聞いているんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   「・・・うるさい。

 

 

 

 

 

 

 

   うちの自称博士の父ちゃんが作ったのなんかに

 

 

 

 

 

 

 

   ・・・話しかけられたくない!」   

 

 

   

 

 

      

  

 

 

   泣くのは私の勝手でしょ、あっち行ってよ!

 

 

 

 

 

   彼女、こう大声で叫ぶと、どっか行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

  「女の子は、・・・博士の子?」

 

 

 

 

   

 

 

  

  「・・・・いいや」

 

 

 

 

   

  その答えに、何故?という表情で、再び博士に尋ねた。

 

 

 

 

 

 

 「・・・どうして?だってあの子は確かにそう言ったよ?」

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私には、パートナーもいないし、

 

 

 

 

人間の子供はいないからさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・?」

 

 

 

理解できない。なぜ?

 

 

 

 

 

 

そんな様子を見て、博士がまた笑って僕に何か言ったみたい。

 

 

 

 

 

「それをね、人は嘘というんだよ」

 

 

 

 

    

 

         

 




なすがまま書いてしまいごめんなさい・・・
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