ウィッチャーが幻想入り   作:そうめんつゆだく

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ゲラルトは森の散策中に里の男と出会った。
男は森に迷い込んだらしく、友人も一緒だったが、化け物に襲われてはぐれてしまったようだ。
軽くため息をつきながらも、ゲラルトは依頼という形で友人の捜索を承諾した。


第十九話

「あっちの道に進んでいったんだな?」

ゲラルトが確認する。

「ああ。しかし、あんな化けもん里の本屋でも見たことなかったぞ!」

「それは、もしかすると俺の世界の化け物かもしれんな。」

「…は?」

男は困惑する。

「何だよ世界って…」

「俺は元々ここの住人ではなくてな。別の場所から連れてこられたって訳だ。」

「そ…そんなの易々信じられるわけ無いだろ…」

「しかしここにはヨウカイなるのもが存在するだろう。それならば、至って不思議ではないはずだ。」

「もうよく分かんねぇよ…」

男は頭を抱え込む。

それも無理はない。

「じゃあ、ここから先は命を落としてもおかしくないところだからな。もうお前は帰れ。」

ゲラルトに言われ、男はそそくさと帰路につく。

「さて、仕事開始だ…」

どんな場所に行っても、自分のやることは変わらない事に、ゲラルトはあきれて笑う。

 

「さて、まずは怪物の特徴だが…」

ゲラルトが屈み込む。

草や倒れ具合、歩幅からして中型であること、足跡の細さや複数あることから化け物を特定できた。

「おそらくこれは、エンドレガの類いだな。」

エンドレガとは昆虫種に分類する化け物の一種である。

多くの普通の昆虫と同じく、コロニーを作り、役割ごとに階級が決まっている。

「人を襲っているとなると、ウォリアーの可能性が高いな。」

複数の階級が存在する中で、ウォリアーの役職はコロニーの防衛と食料の調達である。

エンドレガは縄張り意識が強く、巣に近づこうものならどんな相手であれ攻撃を浴びせる。

そのため、コロニーが成長すると、その地域一帯の植物相や動物相が崩壊しかねない。

「仕方ない、あの若造の報酬以上の働きをする必要がありそうだな。」

ゲラルトは道を進んでゆく。

 

「メダルの反応が強い。このあたりに居るな…」

ゲラルトは身をかがめ、音のしないようにしゃがんで歩いた。

草をかき分けていると、案の定エンドレガの巣がそこにあった。

ウォリアーも居る。

どうやら得た食料を巣に運んでいるようだった。

「…まずは準備をしよう。」

エンドレガはいずれの種も強力な毒を持っている。

『草の試練』で超常的な免疫力を持ってしても、その毒の脅威は収まることを知らない。

ゲラルトは『輝きの小鳥』を飲み、剣にオイルを塗る。

ウォリアーが食料を運ぼうと、巣の中へ入った瞬間、ゲラルトは『イグニ』を唱えた。

外にいたワーカー達が炎上する。

すぐさま危険を察知し、ウォリアーが巣から出てきた。

3体居る。

1対1体が十分すぎる戦闘能力を持っているため、これはあまりにも過保護だと言うべきだろう。

そのうえ、ワーカーも何体か残っている。

「醜い化け物め。」

ゲラルトはそう言い、化け物共を挑発する。

その言葉の意味を知ってか知らずか、一斉にゲラルトに襲い掛かる。

 




だ~いぶ遅くなり申し訳ありませんでした。

この話を機に、活動を再開したいと思います。

ちょっと、間が開きすぎているので、何かおかしなところがあるやもしれません。

ご了承ください。
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