ウィッチャーが幻想入り   作:そうめんつゆだく

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第二話です

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第二話

 「うっ…」

 ゲラルトは目が覚めた。

 辺りを見回すと、ここはどうやら森の中のようだ。

 しかし、ノヴィグラドやホワイト・オーチャードの森とは何かが違う。

 「あの女、門を展開したのか?」

 この説はありえないに等しい、だが、未知の土地に送られたというのも事実だ。

 「あの女の話も怪しくなってきた。」

 ゲラルトは今更あの女性の話を疑問に思った。

 「ウィッチハンターに雇われて俺を殺すよう命じられたか?」

 だが、あいつらはウィッチャーを嫌うと言うより、変異体を嫌うという傾向にある。

 となればこの説もあり得ないだろう。

 

 しかし、土地は違えど、出くわすものは同じらしい。

 草をかき分ける音がしたと思えば、その中から醜い化け物が5体現れた。

 群れをなす、小さな人型の化け物 ネッカーだ。

 しかも5体の群れの中に、ネッカーウォリアーまでいる。

 一体一体なら脅威にはならない。

 しかし群れをなしている場合は、凄腕のウィッチャーでも命を落とす可能性が大いにある。

 しかしゲラルトは動じない。

 二つのうち一つの剣を抜き、構えをとり、「どうした、来ないのか?」と挑発する。

 何度の殺してきたから生まれる余裕の言葉ではない、脅威を知ってでの冷静さを保つためと、テンションを上げてからだが動きやすくするためのおまじないみたいなものだ。

 そのうち一匹がゲラルトに向かい、飛びかかってきた。

 それをゲラルトは横にすり抜けるように避け、同時に首を切り落とす。

 その隙を見計らい、もう一匹が襲いかかってくる。

 それを冷静にガードし、ウィッチャーは魔法の印、「イグニ」を唱える。

 ネッカーはもだえ苦しみ、やがて炭と化した。

 その光景が響いたのか、ネッカーはタジタジになる。

 逆に仲間を殺されたネッカーウォリアーは勇敢に立ち向かう。

 だがそれもむなしく、ゲラルトの投げた爆薬によってネッカーウォリアーは足を失い、頭に剣を突き立てられる。

 後の二匹は逃走を図ったが、ゲラルトの精密な石弓の技術にそれは未遂に終わる。

 

 討伐の証と、その他素材を剥ぎ取ったゲラルトは、人がいる場所へと歩みを進めた。

 そこへ一つの人影が現れる。

 あの女性だ。

 「素晴らしい腕前で。」

 と、ゲラルトを褒める。

 「そちらこそ、ご丁寧なエスコートをしてくれたもんだ。」

 ゲラルトは皮肉で返す。

 「何が狙いだ。」

 と、さっきとは裏腹に真剣な表情でその女に問う。

 「言ったとおりですわ。我が故郷を守るために手助けを頼みたいとね。」

 まあここは故郷と言うより、幻想郷ですけどねと、聞いたこともない地名と、何が面白いのかわからないことを言って一人で笑っている。

 「おまえのジョークセンスがないことと、見る限り俺のいたところの近くではないことがわかった。具体的な内容を教えてくれ。」

 ゲラルトは警戒を解いていない。

 少し手を差し出すだけで切り捨てられそうだ、とその女性は思った。

 「ここは幻想郷という場所よ。あなたのいた土地と違うと言うより、国も世界も違うわ。それよりも、この平和な幻想郷にあなたの世界の生き物が流れ込んできて、大変だと言っているのよ。実力者が対応しているけど、専門家のあなたがいれば幾分かは楽になるでしょうし、早く済むと思ったわけ。」

 ゲラルトは、門で国や世界を行き来しているので、そこには驚くことはなかった。

 だが、

 「化け物どもを被害を出さずに食い止めることのできる奴がいるというのか。」

 ウィッチャーは被害が出た後にその復讐という形で雇われることが多い。

 つまりウィッチャーが雇われるということは被害が出た後、それで自分が雇われているとしたら、化け物が出た後であるはずなのだが、被害を出さず、それでおいて、ウィッチャーを楽に早く済ませるために雇うという初めての出来事に、ゲラルトはあっけにとられる。

 「今は雑魚しか出ていないから十分だけど、そのうち強い奴が出てくるのは目に見えてわかるから、戦力増加という形で雇ったわ。ウィッチャーの知識も借りたいし。」

 その一言で彼は納得したが、雑魚敵といえど、先ほどのネッカーのように複数いればウィッチャーでも殺されることも珍しくはない。

 それを覆しているとなれば、ウィッチャーの知識が身についたらウィッチャーの立場がなくなる。

 ゲラルトもそれに気づき、彼女に問う。

 そのまま言うと、立場が無くなるのを心配しているように見えなくもないので、ゲラルトは言い方を変えて質問する。

 「ここの住民は、この俺に匹敵、状況によっては上をいく者がいるみたいだが、そいつにウィッチャーの知識を与えて、俺は「はいさよなら」でいいんじゃないか?」

 女性は、

 「いいえ、彼女らは強いといっても力や弾幕ごっこによるもの。あなたのその超人的な技術を借りなければ今後来る強敵に対応は出来ないと思うわ。」

 そうか、と静かに返したが、その心の奥はまんざらでもないようだ。

 そして、二人の男女は、「博麗神社」へと足を運んでいった。

 




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語りは自分なりにダンディリオンを意識しています。
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