ウィッチャーが幻想入り   作:そうめんつゆだく

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ゲラルトは持ち前の感覚で、化け物の特定に成功した。
その化け物は種の中でも残虐性の高い、厄介な相手だった。
肉団子にされるのは勘弁だと思いながら、ゲラルトはその化け物に立ち向かった。


第二十話

エンドレガ・ワーカー

ウォリアーに比べ、比較的戦闘能力の低いこの種が外敵に挑み勝つ方法。

それは、波のように束なり、数で応戦していくことである。

それは相手が小さなウィッチャーでも例外ではなかった。

仲間がやられようが自身がやられようが、その命がつきるまでは爪と毒を繰り出してくる。

同然、ゲラルトはそれに苦戦する。

『輝きの小鳥』のおかげで、毒に対する免疫力は桁違いになっていた。

しかし、それでも相手は攻撃の手を休めない。

侵入者を排除し、自分らの糧とするべく攻撃を続ける。

しかも、運の悪いことにこの化け物に爆薬はあまり効果が無いのである。

火には弱いものの、破片による攻撃は巨大で頑丈なキチン質の殻のおかげで通さない。

故に、印と銀の剣が主戦力なのだ。

様々な攻撃手段を得意とするウィッチャーにとって、このアドバンテージはかなり厄介だろう。

やがて、毒液による攻撃は目潰しのような攻撃に変わった。

効果が無いと知ったのか、搦め手と転じた。

ゲラルトはかろうじて防いだものの、目元を覆ったことにより結局視界が悪くなり、次の攻撃を食らってしまった。

ウォリアーの槌のような尾による打撃だ。

それはゲラルトの左腕に命中する。

衝撃に耐えきれず、体は大きく後退する。

ウィッチャーは変異を行ったことにより、感覚が研ぎ澄まされているが、痛覚は鈍くなっているのである。

この攻撃も、たいした痛みではないが、強く打たれたことにより、動きが若干鈍くなっている。

「クソ…」

思わずゲラルトが言葉を漏らす。

「助太刀してあげましょうか?」

上空から声がした。

そこにはアリス・マーガトロイドが浮遊していた。

ゆっくり降りてくると、アリスの周りに複数の人形達が姿を現した。

「残念だが、人形劇を見ている暇なんて無いんだ。」

「失礼しちゃうわ。この子達も意外と戦力になるのよ。この虫達みたいにね。」

降り立つと、エンドレガ達がアリスめがけて駆けてきた。

しかし、アリスは慌てることはなく、静かに

「気をつけた方が良いわよ。この子達、私を守ろうと必死みたいだから。」

そう言うと、アリスはスペルカードを唱えた。

「偵付『シーカードールズ』」

人形達が展開し、それぞれがレーザーを放った。

堅い殻も難なく突き破り、人形の数だけエンドレガが沈んだ。

「さあ、形勢逆転よ。ゲラルト、今すぐこいつらを根絶やしにするわよ。」

外見とは裏腹に、少し乱暴な言葉遣いをする。

「綺麗な魔女さんもそんな汚い言葉を使うんだな。」

綺麗な薔薇は、毒の棘を持つものだ。

それはどの世界でも変わらない。

彼の世界の魔女だって、そうだった。

 

アリスが来てから、エンドレガ達に未来はなかった。

銀と炎と魔法の乱。

化け物にとって、これ以上の悲劇はないだろう。

老いも若いも問わず殺され、繭や子まで潰され、最後には巣ごと爆散。

酷だが、この地に害をなすものは、すべて彼らの殺害対象だった。




東方キャラ達のスペルカードや戦闘方法などは、原作やロストワードやその他のゲームなどを参考にしています。

その方が、動きがあるかな、と。
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