ウィッチャーが幻想入り   作:そうめんつゆだく

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ゲラルトはワイルドハントの兵の一人にアクスィーを掛けることに成功した。
しかし、目的地以外は語らず、思うような情報は得られなかった。
それも目的地は旧地獄とか言う、縁起でもなさそうな場所であった。
一方霊夢達は宣戦布告してきた者と対峙していた。
と、思ったら早速弾幕勝負に持ち込んできた。
血の気の早さは怪物に引けを取らないな。


第三十一話

「さぁ、偉大な奇跡の前にひれ伏しなさい!」

早苗が高々と声を上げ、嬉々として力をためる。

「奇跡なんぞに甘えてる赤んぼに負けるわけにゃいかないわね。」

へらっと笑い、早苗を挑発する。

「あんまり挑発しすぎると、負けたとき大恥かきますよ!」

そう言って、広範囲に弾幕を放った。

霊夢は器用にかいくぐり、負けじと一直線に封魔針を投げた。

「うぇぇ!?」

だが早苗の再び放った弾幕に打ち落とされる。

「ふぉぉあっぶな~。まじで殺す気満々じゃ無いですか。」

「あ、そうか。仮にもこいつは喧嘩売りに来ただけだから殺しちゃ駄目なんだった…」

「絶賛殺戮推奨な奴がいるんですか?」

「ちょっとね。」

「神々が恋したとは。」

少し雑談を交えた後、すぐに再戦した。

二人とも先ほどと同じように弾を打ち合う。

早苗は度々弾幕の形を変えてくる。

星を模した陣形に波のような陣形と立ち回りを悉く変えさせてくる。

霊夢は早苗の弾幕の隙に封魔針。

妖しげな札も隙あらば投擲する。

だが、早苗がしばらくして順応してきた。

「それだけですか?攻撃のボキャブラリーが少ないですよ~。」

「ボキャ?アンタ何言ってんの?」

「財力&勉学ゼロの人には分かりませんか。」

「潰す。」

「わお。」

易々と挑発に乗った霊夢は一気に早苗との距離を詰める。

「ふんッ。」

お祓い棒を持った手で渾身の殴打。

「ひょっ!?」

急に接近戦に持ち込まれるとは思わなかったのか、早苗が拍子抜けした声を上げる。

だが、体の反応はよく、自信のお祓い棒で受け止める。

木と骨の衝撃からなる心地よい音が鳴り響く。

それが鳴り止むのを待たずして、霊夢が空いた逆の手で再び殴打。

綺麗に早苗の腹にめり込む。

「うっぐふぅぅ!?」

拳を受けた早苗は弱々しく降下する。

自身とともに幻想郷にやってきた神社の近くに降りる。

「ウェェェェン思いっきり無骨な巫女だよ~。」

見下してくる紅白の巫女を見上げ、涙目になりながら不服を漏らす。

「早苗。」

神社の中から声がする。

「はい?」

早苗は振り向く。

「この勝負、勝ちたいかい?」

当たり前だと早苗は答える。

「私たちの存亡に関わるんです!もちろん勝ちたいですよ!」

「なら…あのでっかい船と挟むようにして戦いな。」

にやり、と中の比較的大柄な女がナグルファーを指差し助言する。

「はいっ!わかりました!」

早苗は再び浮上する。

 

「ずいぶん遅かったわね。ちゃんと吐瀉物は処理した?天狗共に怒られるわよ。」

霊夢が腰に手を当て胸を張りながら言う。

「別に吐いてたわけ違いますよ!」

デリカシーの無い発言に思わずムキになる。

「五月蠅いわね。いつまでそんな前の話題出してんの?」

ちゃっちゃと準備しなさい、と霊夢が構える。

(ハァァ~~~?)

早苗は下唇をかみ切らんとするも、先ほどの助言を思い出し、冷静になる。

(船と挟むように…船と…)

そーっとばれないように右側へ移動するも、不審な挙動を見逃すほど霊夢は阿呆では無い。

「アンタ何企んでんの?」

「いや、別に…」

目をこちらでは無く奥の船の方を向けており、急に声のボリュームも抑え気味になっている。

これで何も無いは無理がある。

「ふふん。これは単なる勘だけど、位置取りを意識しているものだと考えるわ!故に!」

霊夢が勢いよく錐揉み回転しながら迫ってくる。

奇怪な動きで迫ってくる霊夢に悲鳴を抑えられなかった。

「ぬわぁぁぁ~~~!?」

早苗は思わず逃げる。

だが、驚いたせいで思うように飛べない。

「捕まえたぁ~~!」

鬼巫女に恥じない気迫で迫り、両肩をつかむ。

「ひぃぃぃ!」

酷く近くに迫る霊夢に対し、顔を背ける。

「馬鹿ね!私だってそんなのに引っかかってあげるお人好しじゃ無いのよ。」

「は~な~せ~!」

霊夢は早苗の肩をぐっと掴んでは離さない。

だが、そんな状態でも船と挟む形は崩れなかった。

するとナグルファーから何か光の弾が撃たれ、

それは霊夢に命中した。

するりと肩を掴む力が抜け、地面に墜落。

「…?」




やっぱ戦闘描写って難しいですね…
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