ウィッチャーが幻想入り   作:そうめんつゆだく

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第四十一話

レミリアに運命を見てもらってから数週間が経った。

紅白の巫女と白黒の魔女の様子はどうかと、ゲラルトは守矢神社へ向かう途中だった。

山の様子はすっかり元通りとなっており、早いところは紅葉が進んでいる。

ゲラルトを監視するような視線は絶えないが、特にアクションを起こすわけでも無いため無視して進んでいった。

おそらく、視線の正体はあの白髪共だろう。

襲ってこないのは、文が何か弁解してくれたものだと思った。

「『恐るるに足りず』か『要警戒』か…」

ぼそりとそんなことを言っている内に、神社へと続く石段が見えてきた。

 

「お、来たか。」

魔理沙がゲラルトに気付いた。

霊夢も外に出ている。

しかし、守矢のあの三人は居ない。

「丁度よかった。これから呼びに行くところだったのよ。」

「容態は?」

「見ての通りだぜ。」

「そうか。」

二人とも、旧地獄へ行く準備は整っていた。

「こんな短いスパンで現れるかは分からないけど、遅れるよりかはましよね。」

「地底にも宿ぐらいあんだろ。行ったこと無いが。」

「それで、場所は分かっているのか?」

「それについてだが、よくわかんねーんだ。」

「なに?」

「そんでもって、こいつを頼る」

「紫様にこいつと言うな。指を差すな。」

そこには紫とその式、藍がいた。

「さっさと準備して。こっちだって大変なんだから。こうしてる暇なんて無いんだから。」

紫が素早くスキマを開く。

「私はともかく、藍とか、他の妖怪も諸事情で一緒に行けないわ。一応スキマをつなげて離れても会話はできるようにしてあるから、はやく入って、もうっ。」

(あーあー、もしもーし。)

ゲラルトの耳から声が聞こえる。

「お、パチュリーか。」

魔理沙や霊夢にも聞こえているみたいだ。

「藍とパチュリーにつなげてあるわ。分からないことがあったらその二人に聞いてちょうだい。」

「分かったわ。それじゃ、行くわよ。」

霊夢が先陣を切り、スキマへ入っていった。

続いて魔理沙も入る。

「…?ゲラルト?どうした?」

なかなか進まないゲラルトに藍が問いかける。

「これは、『門』と別に考えて良いのか?」

「確率で死にはしないわよ!とっとと行きなさい!」

「クソ…門は嫌いだ。」

目を塞ぎながら前進する。

「だから別物だって行ってるでしょ!」

紫が言い切る前に、ゲラルトがスキマに飲み込まれた。

 

しばらくすると、地に足が付いた。

そこでゲラルトは塞いでいた目を開け、周りを見渡す。

「ここはどこだ?」

パチュリーがそれに答える。

(そこは『旧都』って呼ばれる場所よ。なんでも、忌み嫌われている妖怪が住み着く場所だとか。)

よくみれば、すれ違う者は角が生えていたり、肌は赤かったり青かったり、人間らしい者は一切見当たらない。

「なるほど。あてが無くなれば、ここに頼るのも良さそうだな。」

「今のところ、ここでの貴方の印象は良さげよ。」

「それはありがたい。」

「やっと来たのね。」

二人が目の前に現れる。

「そんなに怖いものかしら?」

霊夢は悪気は一切なしで聞いてくる。

「いや、俺の世界だとよくないことが頻繁に起こるもんでな。」

「トラウマを植え付けられちゃったって事か。」

魔理沙が「気の毒に。」と肩に手を乗せる。

「…それで、何処に向かえば良い?」

(まずは地霊殿という場所を目指してくれ。そこに旧地獄を仕切る者が居るはずだ。)

「聞き込みをするしかないか。」

「酒代をねだられそうだわ…」

「変に喧嘩ふっかけられたりな…」

「そんときゃゲラルト、アンタが頼りよ。」

「何でも面倒ごとを押しつけるな。」

藍が小さく(やれやれ…)とつぶやいた。

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