ウィッチャーが幻想入り   作:そうめんつゆだく

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旧都の住人の協力もあり、ゲラルトは地霊殿へとたどり着くことができた。
勝手に中へ侵入するも報復は訪れず、早速家主と対談できるとのこと。
嫌われ者と言われた奴は、どんな方法で気分を害してくるのだろうか。


第四十三話

「へぇ―それで。ここへ来たってわけね。はるばるご苦労なこったい。それにしてもここへ攻めてくるなんて命知らずな奴らだね、そいつら。こちとら完全無欠の勇儀姐さんがいるってのに。」

(その勇儀殿は、今不在みたいだぞ。)

「あり?そうなの?じゃあまずいじゃん、と。ここが『さとり様』のお部屋だよ。」

三回扉をノックし、部屋の主が返事をする。

「どうぞ。」

三人はソファーに座るよう促される。

 

「アンタがここの家主で間違いないな?」

「ええ、名を『古明地 さとり』と申します。ここにはめぼしいものなんてありませんよ。」

「いや、そうとも限らな…ん?」

魔理沙が異変を感じる。

「そうです。今、私は貴方の心の声を読みました。動揺しているのも丸わかりです。おっと…別に、敵意なんてありませんよ。私的にはそうした方が楽なのです。」

気がつけば、さとり以外誰も口を開こうとしない。

「巫女さんは理解いただけたようで…後の二人も、そう警戒しないでください。」

魔理沙は冷や汗をかいていると言わんばかりの顔をしている。

(あの五月蠅い魔理沙が静かになってるわ…その能力がうらやましいわね。)

「おや…?この声は…そうですか、地上の。そこまでとなると、声を聞くのも不可能ですわ。」

(心が読めると言うことは、要件を把握しているという体で話を進めても?)

「お構いなく。今のところ、旧地獄周辺に異変があるという報告はありません。しかし、無駄足を踏んだと思わせるわけにはいきません。念押しという形で、ここ一帯の調査を依頼してもよろしいでしょうか。料金については、これも八雲殿の『怪物一掃』の依頼に関連付いていますので、請求はそちらに。」

と、さとりは微笑みながら言う。

「らしいが、どうする。」

「…まあ、それはありがとうございます。私たちも、それなりの支援をさせていただきますので、よろしくお願いします。」

少し食い気味に、さとりは感謝を述べる。

「ちゃっかり支払い押しつけられちゃって。藍が今どんな顔してるのか、見てみたいわね。」

(別に構わないのだが…こうもはっきり言われるとは…)

「回りくどく言うより、そちらの方が楽でしょう?」

(まあな…)

 

「魔理沙、アンタ心を読めるって言っても、そんなに怖がる必要あった?」

「悪いけど、こっちから見ていたら少し面白かったよ。」

「怖がってねーし!でも、何か余計な事まで公にされちゃたまったもんじゃ無いぜ。」

「そりゃそうね。私、そこまで考えてなかったかも。」

「アレは嫌われてて当然だ。」

霊夢と魔理沙と燐は旧都の方へ戻って調査をしている。

ゲラルトはというと、二人とは別の所を頼まれた。

さとり曰く、少し危険とのこと。

あの二人がいてもたいしたことは無いと思ったが、「慣れていそうな人に頼んだ方が良い。」と。

「ふぅ…」

「大丈夫か?」

「ええ。ただ、ここに来る機会があまりないので…」

さとりとゲラルトの二人は中庭にある穴を通って『灼熱地獄跡』を訪れていた。

灼熱地獄と言うだけあって、そこはかなりの熱がある。

さとりは少しふらついた足取りでゲラルトについて行く。

ゲラルトも鎧のせいで熱がこもり、汗が止まる気配がしなかった。

さとりの歩くペースに合わせ、調査を進める。

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