「ねえ紫。」
「なに?」
霊夢が紫に質問する。
「挟みながらやると入ったけど、この森は縦だけじゃなくて横にも広いのよ。私たちが合流しても、まーだまだ捜索してない範囲が残るじゃない。」
「その点に関しては、ゲラルトに任せているわ。とりあえず、合流するまで道中の怪物を殲滅するわよ。」
一方ゲラルトたちは、森の中心へ向かいながらも、少しずつ森の生き物たちを狩っていた。
「なあ、意味も無く動物を殺すのはあんまよくないと思うぜ。」
行動の意味がわからない魔理沙はゲラルトを非難した。
「意味も無く殺しているんじゃない。」
何のためにと魔理沙は質問を続ける。
「おびき寄せるためさ。さっき紫が言っていたモンスターの中にグールと呼ばれた奴がいただろ?グールは人肉に目がなくてな。」
「動物を殺す意味にはなって無くないか?」
「まあ聞け。ここは人里という場所からは離れている。つまりは人肉にありつけていない。だから自らの飢えを満たすために肉なら何でもよくなっているのではと考えた。」
だから人肉の代わりにほかの動物の肉で代用するのである。
「実際人間の肉を使うわけにもいかんだろ?」
あ、それもそうだと魔理沙は思い出したかのように言う。
大丈夫かこいつ、とゲラルトはあほを見る目で魔理沙を見つめる。
と、そんなしているうちに殺したばかりの獣の血に反応して、グールが姿を現す。
「ほおら来た」
ゲラルトは銀の剣を抜き、魔理沙は魔法の準備をする。
「よっしゃ!やったるぜ!」
と魔理沙は意気込む
魔理沙は、グールからもゲラルトからも距離をとるように位置取る。
いわばゲラルトの援護が主な役だ。
「相手が接近戦のみなだけあってしょーがねーことだが、援護中心とはつまらんな。」
魔法の森は木々が生い茂っているので、飛んで安全圏から射撃ということが出来ないのである。
と言ってる間にも、殺し食うべくグールが魔理沙に詰め寄ってくる。
「来んな気持ち悪りィ!」
自慢のパワーでグールの体を次々と吹き飛ばしていく。
自分の側に余裕が出来たら、次はゲラルトの援護である。
ゲラルトの後ろにいるグール共を蹴散らしていく。
この場合、ゲラルトが近くに居るのでパワーを少しでも小さくしておかなければならない。
しかし、彼女にとって戦いは全力と全力のぶつかり合いだったため、手加減には慣れておらず、しばしば生き残っている物や、逆に強すぎてゲラルトの邪魔をしてしまうときがある。
「無理に弾幕で殺そうとしなくて言い。気を引きつけるだけでも十分だ。」
なので、魔理沙はゲラルトの近くのグールは石をぶつけて気を引くことにした。
ゲラルトは、もしもグールの攻撃が当たったときのためと、魔理沙の流れ弾が突っ込んできても言いようにクエンの印を唱えていた。
様々な種類がある魔法の印の中で、クエンは防御に特価した印である。
多少の傷や衝撃、風圧などで解けることはないので、ゲラルトは半ば強引にグールと戦っている。
こんなの弾幕ごっこに使ったら、皆から狡だ狡だと言われること間違いなしだろうと魔理沙は思った。
グール十五匹の群れは、わずか十分足らずで全滅した。
「完璧ではないが、普段の戦闘より各段に戦いやすかった。感謝する。」
「おう!もっと成長して負担を減らして腕をなまらせてやるぜ!」
それだけはやめてくれとゲラルトはため息交じりに言い、魔理沙は笑っていた。
(…短剣は要らなかったかもしれん)
ゲラルトは静かに後悔し、心の中で霖之助に謝罪した。
やっぱ書きたかったので投稿
次から本当にゆっくりやります。