ご覧ください!!
「今日は俺のライブにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!」
これから受験ということで若干緊張していたワムウを出迎えたのは、とんでもなくでかくうるさい声だった。
「おいおい無視かよ! こいつはシヴィー!!」
それに対するワムウや受験生一同の反応は無視、スルーであった。 哀れだが、当然である。 緊張をなくそうとしたのだと思われるが、ワムウにとっては逆効果である。
そこからはとくに問題なくサラっとことが進んだ。
実技試験のルールを要約すると、
攻略難易度によってポイントを1〜3まで振られた
仮想ヴィランロボットが会場に配置されており、
そのロボットを倒してどれだけ多くのポイントを
ゲットできるかという試験内容らしい。
勿論、他の受験生に攻撃するのはNGで、
道具の持ち込みはありらしい。
ヒーローとしての素質を確かめるには、適している、とワムウは確信し自らの全力を出しきってやる、と意気込んでいたその時。
あることに気付き、声を出す。
「質問しても良いか?」
「ん?どうした!!!受験生!!!」
「この紙には四種のヴィランが記載されているのだが、これは誤載だろうか?」
そのプリントに目を通すと、確かに四種のヴィランが表記されていた。
ワムウがこのことに対する説明を待っていると。
先程の男、プレゼントマイクから返答があった。
「そこの受験生ナイスタイミングだ! 丁度その説明しようとしてたとこだ! そのヴィランは0ポイント、所謂お邪魔キャラだ! ひたすらデカくて街を破壊しまくる『ギミック』よ!!」
「フム……なるほど……
説明の邪魔をしてしまい、申し訳ない。」
「いいってことよ! んで俺からは以上だ!」
そして男は一拍置き、こう言う。
「そして最後にリスナーへ、我が校の“校訓”をプレゼントしよう!!」
──かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!!
『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!!
PIusUItra!!!
「それでは良い受難を──」
そうして説明は終了し、
実技試験会場へと移行する。
そして準備が整い、いついかなる時も気を抜かず、始まりを待つ。
『はいよーいスタート』
「「「「「ッ?!?!」」」」」
なるほど、敵とはいつ現れるかわからないもの、どんな時でも気を抜くな、といいたいのだろう。
そう思いながらワムウは走り出す。
個性を使うことでスピードを更に出していく。
『おいおいどうしたぁ! 実践じゃカウントダウンなんかされねぇんだぞ! さっさと走れよ! リスナーの一人はもう走り出して3体は倒してるぞ!』
「い!急げぇぇぇぇ!」
「うおぉぁぁぁ!!!」
後ろが騒がしくなってきたが、ワムウには関係ない。
ワムウの目の前に現れた敵は風に飛ばされ、破壊される。 3Pの敵すらまともにワムウとは戦えず、最早ワムウの独壇場となっていた。
(……なんだ、所詮はこの程度か……。)
そう思いながら敵を倒していく。
ピンチの受験生を見かけたら助けていき、敵をなぎ倒す。
それを繰り返し、受験も終盤に入る。
その時、地震が起こる。
自然災害ではない。
ワムウはその震動の源へと向かう。
そこには、先程の敵とは比較にならない程の強さ。
"強者"を追い求めていたワムウにとって、これ以上ないほどの好敵手であった。
周りの人間が逃げていく中、ワムウはその敵に向かっていく。
途中『逃げろ』といわれもしたが、
その程度でワムウの闘争欲求を
鎮めることはできるはずもない。
そして、ワムウは全力を以てして強敵に応える。
相手は巨体を活かし、圧倒的質量で押し潰そうとしてくる。
その攻撃にワムウも自慢の技で応える。
「闘技!神砂嵐!!」
腕に風を纏い、回転させる。
そのふたつの拳の間に生じる真空状態の
圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙ッ!!
それは、敵の体を削り足を壊し、巨大を倒す。
そして心を穿ち、頭部を穿つ。
幕引きは呆気なかったが、
ワムウにとって、今世最大の好敵手と言えるほどのものでワムウにとっては大満足であった。
そして、実技試験は終了した。
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