5話までこれましたが、カズマたちがまだ出せていません…。
次こそは!次こそは出します!
しばらくして、ウェイトレスが料理を運んできてくれた。
「いただきまふ!」
めぐみんはよほどお腹が空いていたのか、いただきますと言い終わる前に運ばれてきたサンドイッチをくわえた。
「いただきます」
ハムスターのように両頬をパンパンに膨らましているめぐみんをみてつい微笑みつつ、俺もいただきますをする。
俺の目の前には、ジャイアントトードの唐揚げが置かれてあった。
カエルなんて日本では食べたことないが、意を決して口に含んでみる。
…え、うまっ。ほんまにうまっ。カエルってうまかったん?知らんかった…
お腹が空いていたこともあって、俺もめぐみんもご飯を夢中で食べ進めた。
あ、カエルは鳥みたいな鳥じゃないみたいな味しました。
「ふぅ、ごちそうさまでした」
俺は食べ終わったので手を合わせ、めぐみんの方を向く。
お、めぐみんも食べ終わったみたいだ。
「ごちそうさまでした。食べた後で言うのも何ですが、本当に奢ってもらってよかったのですか?」
めぐみんは首を傾げて不安げに聞いてくる。
ほんまにいいのに!
「全然気にせんでいいんやで?困っている人を助けるのが冒険者やからなっ!」
俺は優しい男性冒険者に言われた一言を、渾身のドヤ顔で伝えてやった!
するとめぐみんは少し驚いたように目を見開かせ、やがて笑った。
「ふふ、そんな顔で言われても。
ですが嬉しかったですよ?本当にありがとうございます」
……そんな笑顔で言われたら照れ…困ります。
「…おう。」
俺は顔を少し赤くしてぶっきらぼうに返事をした。
「あれ、何で赤くなってるんですかー?」
「…なんもないし!」
こいつニヤニヤしやがって!
――――
「……あの、フウマ!…これからも私とお互いの最強魔法を極めませんか?」
ご飯を食べた後。めぐみんとジュースを飲んでると、突然そんな事を言い出した。
これはつまり、パーティー組んで一緒に冒険したいってことであってるよな?
めぐみんは、断られるかもしれない。と不安なのか、自分のマントをギュッと握りしめている。
「うん、いいよっ?」
元々断る気は無かったので、すぐに答える。
するとめぐみんは呆気に取られたような顔でぽかんとしていた。
「ほ、本当ですか?」
「え、いいよ?俺もめぐみんと爆裂魔法に会って感動したからな!てゆうか負けたままでおられへん!今は威力も派手さも負けてるけど、いつか絶対勝ったるし!」
俺が勢いよくそう言うと、めぐみんは安心したのか、顔を緩めて笑顔になった。
「…ふふ。いいでしょう。受けてたちます!我が爆裂魔法に勝る魔法などないのです!」
「はっ、言っとけ言っとけ!いつか絶対負けましたって言わせたるからな!」
「ふっ、私にはフウマがごめんなさい諦めます。許してください、と泣きついてくる姿が浮かびますね!」
「なんやと!?」
「なにおう!?」
そうして俺とめぐみんは笑いながら冗談を言い合った。
「じゃあ、改めてよろしくな!めぐみん!」
めぐみんと冗談を言い合った後、俺はそう言いながら握手を求める。
「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
めぐみんも笑顔で握手に応じた。柔らかかった。
おい、今ネタ魔法使いたちのポンコツパーティー誕生とか思ったやつ出てこいや。
――――
無事にパーティーを組んだ俺たちは、辺りも暗くなってきたので、めぐみんに教えてもらった街の大浴場に来ていた。
おお、結構でかいんやな。
俺は自分の分と、お礼を言うめぐみんの分の風呂代をまとめて受付のおばちゃ…お姉さんにわたして中に入る。
中に入ってみると大きめのロビーがあった。
ん…まってあれもしかして牛乳!?
俺が目を向けた先には、銭湯には欠かせないであろう、シンプルな牛乳にフルーツ牛乳、コーヒー牛乳などの飲み物が売ってある売店があった。
うん、出たら絶対飲もっと。
とりあえず牛乳は後回しにしておき、ロビーの先にある浴場へ向かうことにした。
「ん、じゃあまた後でなー」
「はーいっ」
めぐみんに声をかけ、男女別の暖簾をくぐってそれぞれ脱衣所に向かった。
まだ時間が早いからか、脱衣所にも浴場にもあまり人はいなかった。
めぐみんがどれくらい遅いかわからんけど、とりあえず早めにでるかー。
俺は頭と体を丁寧に素早く洗い、ゆっくりするため早めに湯船に浸かった。
「ああああ、生き返るぅ〜」
銭湯は久しぶりかつほぼ貸切状態なので、つい声を出してしまう。
俺は10分ほど満喫した後、そろそろ出るかと脱衣所へ向かった。
あー、服も買わなあかんなあ。
脱衣所でふとそんな事を思いながら着替える。
今の俺の服は釣りの時に着ていた、ダボッとした胸ポケット付きの白いTシャツに同じくダボッとした褪せた色のジーパンのままだった。
明日服だけでも買いに行こっと。
めぐみん誘ったらついてきてくれるかな?
俺は軽く誘い文句を考えつつ、脱衣所の入口兼出口でもある暖簾をくぐる。
どうやらまだめぐみんは出てきていないみたいだ。
俺はめぐみんが出てくる前にさっき見つけた売店で、コーヒー牛乳とフルーツ牛乳を買う。
めぐみんと一緒に飲もうと、それを持ってロビーにあったベンチに座る。
するとちょうどめぐみんが暖簾をくぐって出てきた。
「あ、早かったんですね?おまたせしました」
めぐみんはまだ少し濡れている髪をタオルで拭いつつ、とことことこっちに歩いてくる。
「いや、俺も今出たとこやでー。あ、コーヒー牛乳とフルーツ牛乳、どっちがいい?」
めぐみんの言葉を否定した後、めぐみんが目の前まで来たので究極の2択を問いかける。
「え、くれるんですか?ありがとうございます。そうですね…ではこっちを頂きますね!」
めぐみんは俺に礼を言った後、少し悩んでフルーツ牛乳を手に取り、よいしょ、と俺の横に座った。
それぞれビンの蓋をあけ、ゴクゴクと一気に飲み干す。
「「ぷはーっ!」」
ほぼ同時に飲み終えた俺たちは、揃って思わず声を出した。
「やっぱ風呂上がりにはこれやなー!」
「ですねー!」
どうやらお風呂上がりに牛乳、というのは異世界でも同じみたいだ。
――――
そうしてお風呂を満喫した俺とめぐみんは、体が冷えないうちに宿を借りることにした。
「そーいえばめぐみんっていつもどこ泊まってるん?」
「一応、宿の部屋を取ってますよ?」
「一応?」
俺は一応という言葉が引っかかり、聞き返す。
「あ…実はお金がないので宿の人がご好意でツケにしてくださってて。」
ほうほう、なかなか優しい宿主やなあ。
「なるほどなるほど。じゃあ今日も泊まるのはそこ?」
「はい、そうです。あの、フウマも宿に泊まろうと思ってるんですよね?」
めぐみんは少し罰が悪そうに質問する。
「そうやけど、どしたん?」
「あの、もしかしたらなんですが、もう時間が少し遅いので宿がいっぱいで空いてない可能性も…」
「…え。じゃあどうすれば…?野宿…?」
まさかの異世界1日目が野宿…?
「いえ、流石に馬小屋なら空いてると思いますが…」
う…ま…ご…や…?
野宿ではなかったけど馬小屋…?
話を聞くと、どうやら冒険者は大体稼げないうちは馬小屋で寝泊まりするようだった。
それにしても馬小屋か…。
「ま、まあとりあえず宿に向かってみましょう!もしかしたら空いてる部屋があるかもしれないですし!」
めぐみんに励まされ、俺は微かな希望を抱いて宿へ向かった。
宿に着いた俺たちは、人当たりの良さそうな女将さんに空いてる部屋があるか訪ねた。
もしかしたらあるかもせーへん!!
はい。ありませんでした。
無事に馬小屋で寝ます。
「はぁ…。」
「残念でしたね…。明日は部屋をなるべく先に取っておきましょうか…」
ため息を吐く俺をみて、めぐみんは少し罰の悪そうな笑顔でそう言った。
「まあしゃーないな…そーしよか。とりあえず今日は寝て、また明日の朝集合しよか?」
「ですねー、そうしましょうか。」
めぐみんは、くす、と少し笑いながら、俺の言葉に肯定する。
「じゃあ、おやすみ!また明日!」
「おやすみなさい!また明日です!」
俺が手を上げて言うと、めぐみんも同じように手を上げて言った。
めぐみんと別れて、いざ馬小屋へ。
馬小屋についた俺は、もはや何も考えないようにして置いてた藁に飛び込んだ。
はぁ。寝よっと。
ん…うわ、え?なんか踏んだ!!なに!?あああ、くっさ!!絶対糞!これ絶対糞や!!
もー!俺も部屋がよかったあああああ!!!
ふう、なんかめっちゃ時間かかりました!なんでやろ…
その割にはあんまりストーリーも進んでないし…
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