新しくお借りしたキャラもこの話から合流します。
今回は三人のうち2人出させていただきます
貸してくださった方、ありがとうございます!
※ちなみに最近になってようやくとある大問題に私が気づいてしまいました。
ここまで来てしまったのでもう修正はしません。
ですのでこれに関しては、もう許してくださいm(__)m
詳細はあとがきに記載します
⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ヤクモ達が千剣山へと向かってから数日が過ぎた頃。
移動式の船型集会所を中心としたキャラバン隊で構成された市場、バルバレに一人の女性ハンターが訪れる。
全身を《グラビドX》装備で固めた彼女は一見すると男性と見間違えてしまうほどの体格に、背負った武器もおおよそ女性とは思えない自身の背丈程度もある巨大な剣である大剣《火砕断》であることがわかる。溶岩の中を自由自在に泳ぎ回る魚竜【溶岩竜】ヴォルガノスの素材から作成されたソレは同じく黒が基調のモンスターである【鎧竜】グラビモスを素材とした防具と相まって全体的に黒々としたシルエットになっていた。
ちなみに防具自体はなぜか男性用であるため彼女がヘルムを外していなければおそらく今しがたすれ違っていた数人のハンターたちから二度見をされることはなかっただろうが、これに関しては本人のこだわりがあるらしい。
「なるほど、こちらがうわさに聞く移動式の市場であるバルバレですか。想像していたよりも活気がある場所ですね…………少々ありすぎ、とも取れますが」
そんな彼女はバルバレに着くや否やキャラバンの中心地である集会所の入り口付近でその中の緊迫した雰囲気を感じ取り、軽く部屋全体を見渡した。
彼女の感じた通り集会所内部はただ単に活気があるというわけではなく受付をしている数人の女性たちはカウンターの内部をあわただしく駆け回りながら何人かのハンターに声をかけてはまた次のハンターのところへを繰り返している。
彼女たちから何かの依頼をされたハンターたちは即座に頷き返すと数人の仲間を連れて集会所を飛び出していく。
それの繰り返し。
そのせいで集会所から出ていく人以外彼女が訪れたことに誰も気づいていない状態だった。
仕方なく彼女はバタバタと集会所から出ていこうとする小柄な女性ハンターを呼び止める。
「あの、すみません。一つお尋ねしたいことがあるのd…………」
「うにゃ!?あぁ、今着いた人です?あ~え~う~……ごめんなさい!わちきはただいま超超超超超超超超超超忙しいから相手してる暇はないんだにゃぁ~!」
「タマ!何してる!早くいくぞ!一刻を争うって言ってただろ!!」
「わ~かってるにゃあ!!それじゃ!何か聞きたいことがあるならわちき以外によろしくにゃ!それではどろん!!」
「え?あ、ちょっと…………行ってしまいました」
どうしたのかと聞き返す暇もなくもどかしそうに駆け足の動作をしながら一方的に話を切り上げると「まってくれにゃ~」と言いながら先に集会所を出ていた青年二人と合流してそのまま自分が先ほど歩いてきた道を走り去っていく。
一人取り残されてしまった彼女はため息を1つついて仕方なく視線を集会所の中へ戻す。
「異常……ですね」
小さくつぶやくとそのまま乱れ狂う集会所内の人の間を縫うようにしてどうにかクエストの受注カウンターまでたどり着いた彼女は忙しくてバタついていることを承知でカウンター内部の少女に声をかけた。
「あ、……っ!あ、あの!すみません!じょ、状況の説明をお願いいたします!私先ほどバルバレに着いたばかりで状況が呑み込めていないのですが、何か緊急を要する事態なのですか!」
飛び交う騒音にかき消されないように少しだけ大きめに声を張る。
「はい!わかりましたこちらで手配を急ぎます!!って、はい、なんでしょうか!何か御用でしょうか」
「お忙しい中申し訳ございません!私今しがたこのバルバレに到着したものなのですが私が到着してから皆様ずっとこの調子でしたので、何かあったのかと思いまして。何かあったのですか?」
「そうなのですか。すみませんこんなバタバタしてしまっているときに。実は先日千剣山へ調査に向かった古龍観測所の調査隊との連絡が途絶えてしまいまして。それと同時に千剣山から以前撃退された古龍が再び活動を始めたとの情報も入ってきたことで急遽討伐隊の編成をしているところなんです」
「なっ!?それは本当ですか!?」
「はい、古龍観測所から正式に発表された情報ですので間違いないかと」
「なるほど。して、その古龍とは?」
「はい、古龍観測所からの情報によれば…………【蛇王龍】ダラ・アマデュラとのことです!」
「え?ダラ・アマデュラ……ですか」
「そうです。それが、なにか?」
「あ、いえ、なにも」
「でしたら長旅でお疲れでしょうし少しお休みに…………あ!はい!今行きます!申し訳ありません呼び出しがありましたので私はこれで!はい、応急薬と携帯食料の手配は完了しています!予定通り明日には必要数そろいます!」
「あ…………」
まだ聞きたいことが山ほどあったがそれを口にする前に受付の子は自分の仕事へ戻っていってしまったため仕方なく彼女はカウンターに腰かけて騒がしい集会所の中を眺めながら頬杖をついた。
「(はぁ、何か大変なタイミングで来てしまいましたね。これも何かの縁。私も何かお手伝いでも……)」
そんなことを考え始めていたそんなとき。
騒がしい喧噪の中でも鮮明にある声が聞こえた。
「あ!お前!クリスか!お前も来てたのかよ、なんだだったらちょうどよかった!お前も来い!」
聞き覚えのある懐かしい同期の声のほうへ視線を向けると【雪鬼獣】と呼ばれるゴシャハギから入手できる素材を使用した《ゴシャ・S》装備に身を包んだ青年が小走りで駆け寄ってくるのが見えた。
相変わらず部屋の中でもヘルムをしているので顔は見えないがその声色には覚えがあった。
「あら、もしかしてドラコ様でしょうか。お元気そうで何よりですわ」
「あぁ、ありがとなクリス。お前も元気そうで…………って今はそれどころじゃないんだ。お前も聞いただろ?今のこの状況」
「えぇ、まぁ」
「ならOK。来い!こっち!」
そういうと彼女の返事も聞かずに青年、ドラコ・ラスターは勢いよく手を握ると問答無用にとある場所へ向けて彼女を引っ張った。
「え!?いや、ちょっと!?どこへ!?ドラコ様!?」
彼女の叫びは無情にもドラコの耳に届くことはなくため息ととともに流れに身を任せるしかなかった。
かくしてドラコによって強制連行されたその先にて、大剣使いの彼女ことクリスティアーネ・ゼークトは事の詳細を知ることになるのだった。
――――――――――――――――――――――
ドラコに手を引っ張られながらたどり着いた部屋にはすでに数人のハンターが待機していた。
部屋の中心の設置された会議用の少し大きめのテーブルの上座には紫色の鮮やかな色に爬虫類にも似た古龍の素材を使用して作成された《ミヅハ
》装備に同じく古龍である【霞龍】オオナズチの素材を使用して作成された太刀《ファントムミラージュ》が隣に立てかけられている女性が部屋に入るとともに視線をこちらに向けた。
それとともに彼女の近くに座っていた珍しい鋏角種である【影蜘蛛】ネルスキュラから作成される《スキュラS》装備と大剣《ブロードブレイド》を携えたハンターが驚いて立ち上がるのも見えた。
「おや?ドラコ君?誰かな?隣の彼女は。私は応急薬と携帯食料の支給がされるのかされないのかの確認をしてきてほしいと頼んだはずだが?」
「い、いやこれには訳が……。でも応急薬とかは明日には届くって言ってましたよ」
「はぁ、そうか。ならよし」
それだけ言うと《ミズハ》装備の女性はスッと席から立ち上がると険しい表情のままドラコとクリスティアーネの横を抜けて部屋を出て行ってしまった。
彼女を見送り大きく息をつくドラコ。
その様子のドラコに先ほど女性の近くで席から立ち上がっていた《スキュラS》装備のハンターがドラコの背中をポンポンとたたきながら顔をクリスティアーネのほうへ向けつつ、ヘルムのバイザーを押し上げた。
「あんたも久しぶり。クリス。百竜夜行ん時ぶり?」
「まぁ!イスミ様まで!お久しぶりです。そうですね、最後にお会いしたのは百竜夜行の時ですね。お変わりないようで」
「そうだね、特にこれといってあたしのほうは変わってないや。あんたのほうはその辺の適当な男よりも男前になっちゃってまぁ」
「それはどういう意味でしょうか」
「冗談だって、悪かったよ」
口元を引くつかせたクリスティアーネに慌てて《スキュラS》装備のハンター、イスミが謝罪の言葉を述べる。
「おい、懐かしの再開はいいんだけどさ、今はそんなこと言って感傷に浸ってる場合じゃないぜ?」
クリスティアーネとイスミの間に割って入ったドラコが2人の肩に手を置いて二人に順番に視線を合わせる。
それとほとんど同時のタイミングで先ほど部屋を出ていった《ミヅハ》装備の女性が部屋に戻ってきた。
ついでに入り口付近で話し込んでいた三人、クリスティアーネ、イスミ、ドラコの三人の背中を押して強引に部屋へ押し込んだ。
「痛っ……そんなに強く押さないでくれよ」
そうぼやくドラコに対して女性はキッと射抜くように鋭い視線を向ける。
ドラコも思わず言葉を飲み込んでいたが、それもすぐに外れつばの広い帽子のような装備でさっと目元を隠しながら彼女は吐き捨てるように言葉を出した。
「入り口で話さないでくれたまえ。通行の邪魔だ」
そのまま女性は上座のほうへすたすたと歩いていくとそのまますとんと腰を下ろして腕を組んだ。
そんな三人の様子を見ていた【鎌鼬竜】オサイズチから作成される《イズチ・S》装備にアンバランスな《ブルファンゴフェイク》を装備した女性?ハンターがおもむろに近づいてくる。
「"あぁ、申し訳ないであります。イズモ殿もピリピリしているのであります。今だけは許してあげてほしいでありますよ。それからそこにいるとまたイズモ殿の怒られてしまうでありますから、こちらにどうぞ、であります"」
顔も見えないその女性はヘルムの中で声を変えているらしく聞こえてくるのは電子音声となっている女性のほうへ視線を移す。
そのまま部屋の中へ招き入れられる三人。
上座のほうではイズモと呼ばれた女性が白衣を着た数人の研究員らしき人物と会話しており、その後ろでは自分たちのほかに数人のハンターたちが3、4人のグループを作ってそれぞれ話し込んでいる光景があった。
「あ、ありがとうございます。何かわけもわからないままドラコ様に引っ張られるままついてきてしまったのですが……この騒ぎの状況は聞いたのですが、ここに集まっている理由のほうは全く聞いていませんでしたので困惑してしまい……」
「"ありゃ、ドラコ殿事情の説明はしていないのでありますか?"」
「あ……まぁ、急ぎだったからとりあえず連れてきちまった。いきなり連れてきたりして悪かったよクリス」
「いえ、それは構わないのですが」
「ま、あたしもドラコに引っ張られてきたクチだからさ説明がそろそろほしいと思ってたんだよね。【蛇王龍】ダラ・アマデュラが出たって聞いたけど、それ関連で間違いない?」
腕を組みながら問いかけるイスミに《ブルファンゴフェイク》の女性がこくりと頷いた。
「"ご名答であります。つい先日千剣山のほうで活動再開の予兆が確認されて調査に向かった先遣隊との連絡がいきなり途絶えたでありますよ。だから活動再開はほぼ確実だと言っていたであります"」
腕を組みながらうんうんと数回頷く仕草をする女性に今度はクリスティアーネが問い返す。
「しかし、【蛇王龍】でしたら以前ドラコ様たちによって討伐されたはずでは?アレとは別個体とのことでしょうか?」
「いや、俺たちは討伐はしてないぞ」
「あぁ、それはあたしも聞いたかも。撃退するので精一杯だったって」
「そうだったのですか?私はてっきり……」
「いや、ハンターになって数年そこらのぺーぺーにいきなり古龍の討伐は無理だって」
「"それは仕方ないでありますよ。今は現状を何とかすることに尽力するのが吉であります。あ、そういえば
そういうとイノシマといった女性はペコリと頭を下げた。
釣られて三人も頭を下げ、先に自己紹介を済ませていたドラコ以外の二人が順番に自己紹介をしていく。
「初めましてイノシマ様。私はクリスティアーネ・ゼークトと申します。使用武器は大剣です」
「あたしも始めまして。イスミです。使用武器は同じく大剣」
「二人は俺と同期なんだ。実力は俺が保証するぜ」
「"そうでありましたか。頼りになるであります。…………となると"」
楽しそうに会話していたイノシマがわずかに
それとともにドラコも若干声色を下げる。
「まぁ、そういうことだな」
そんな二人の様子を見ていたクリスティアーネとイスミがお互いの顔を見合わせた。
「?何か引っかかることででも?」
「いや、引っかかるというか………………討伐戦の前に2人には伝えなきゃいけないことがあるんだ。いいか落ち着いて聞けよ?」
いつになく真剣な表情をするドラコがクリスティアーネとイスミのほうへ向き直る。
そして、衝撃の事実を打ち明けるのだった。
「その先遣隊の中には…………」
「
その一言に2人は言葉を失った。
プロローグ編第2話となります
この話から新たに2人のキャラが合流いたしました。
1人目
ゲオザーク様考案
「クリスティアーネ・ゼークト」さん
女性でありながら男性用の防具を好む大剣使いの女性です。
理由は露出度云々のようですね。
高身長に加えてスタイルもよく出自は良いほうとのこと。
「~様」呼びが特徴的。
装備:グラビドXシリーズ
武器:大剣《火砕断》
2人目
平均以下のクソザコ野郎様考案
「イスミ」さん
珍しい鋏角種であるネルスキュラの装備を身に纏う大剣使いの女性ハンター。
低音の声色ときつめな印象を与えてしまいがちな顔にコンプレックスを持っている。
不愛想にもかかわらずお人好しな彼女も数年という歳月によって徐々に周囲から理解を得られるようになっていった。
男勝りな口調が特徴的。
装備:スキュラSシリーズ
武器:大剣《ブロードブレイド》
次回、もう一人出させていただきます。
改めて貸していただきありがとうございました。
前書きに載せました再起になってようやく私が気づいた最大の問題点ですが、問題のキャラは『イノシマ』ですね。
一応モンハンの世界観に電子機器の類は出さないように心がけていたつもりでしたが…………変声機ってがっつり電子機器ですよね!?
完全にやらかしました、すみません。
そうですね、後付けの設定にはなってしまいますが「ブルファンゴフェイクの中で鳴き袋を加工した変声機構」ということにしておいてください。
これに関しては気づくのが遅れて申し訳ありませんでした