改造人間ベル   作:山吹色ノ大妖精

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またやってしまった・・・性懲りも無く新作を出してしまいました。好評だったら続けますので感想などよろしくお願いします。


プロローグ

少年は泣いていた。愛する家族が亡くなったのだ。ある日の晩、黒い神がやって来た時、得体の知れない不安に襲われ追い出そうとしたが、義母に止められそのまま寝かされた。すると翌朝には義母も叔父もいなくなり、残ったのは義母が編んでくれたマフラーだけだった。いつかは帰ってくれると信じ待っていた。しかし現実は残酷だった。

 

「ベルよ・・・アルフィアとザルドは死んだ。もう諦めろ」

 

少年は神でもある祖父から二人が死んだのを教えてもらった。少年は神を憎んだ。二人止めてくれなかった祖父()と二人を連れ去った黒き神を。少年は故郷から飛び出した。二人の死から目を背けるように、やがて少年は森で迷い倒れてしまった。そして雨が降る中、其処に一人の女性が現れる。

 

「少年。こんな所でどうしたんだい?」

 

少年は今日までのことを順番がチグハグでありながら答えた。中には少年の心の叫びがあった。

 

「お義母さんとおじさんが死んじゃった」「神々が憎い」「一人にしないで」

 

痛々しい少年の心の叫びを理解した女性は頷いてこう言った。

 

「なら、私の所に来ないかい?」

 

女性は少年に手を差し伸べる。それは少年にとっては心の救いであった。少年は迷わず手を取る。

 

「私の名前はマーリン。君は?」

「ベル・・・ベル・クラネル・・・」

「それじゃあ、ベル君早速私の家に行こうか」

「・・・うん」

 

マーリンはベルの手を引き、彼女の拠点()に移動する。そこは白い建物だった。周りには堅牢な鉄の壁がある。まるで要塞のようだった。マーリンは拠点()に入口の前で止まり、ベルの方に振り返る。

 

「ベル君、実は君に頼みたいことがあるんだ」

「・・・頼みたいこと?」

「うん。これはベル君にしか頼めないこと」

 

それを聞いたベルは嬉しかった。彼女の役に立てると、迷わずベルは頷いた。

 

「うん♪ありがとね、ベル君。これは君の為でもあるから」

 

マーリンはベルの手を引きながら建物に入る。長い廊下を歩きながら周りをキョロキョロするベル。そしてある部屋の前に着くと、マーリンはポケットからカードを取り出して扉の横にある装置に読み込む。すると自動で扉が横にスライドして開く、それにベルがぎょっとしているとマーリンは笑いながら、部屋に入りベルもそれに続く。

 

「・・・此処は?」

「私の実験室だ。此処で君に頼みたいことってのはね・・・」

「?」

「君を改造することなんだ」

 

ベルはその言葉を理解出来なかった。マーリンは続ける。

 

「君に力を与えると言っても良い。私は神々がもたらす恩恵無しでモンスターを倒せる様に、色んな所で実験していたんだ」

 

マーリンから語られる経緯。その経緯の中に神の言葉が入ったことで、ベルの顔は少し険しくなった。そして力を貰えると聞いて興奮した。

 

「だけどね、君はとても苦しむことになるそれでも「いいよ」っ・・・」

 

ベルは故郷から飛び出す際に唯一持ってきた義母のマフラーを見ながら言った。

 

「お義母さん達がやっていたことは理解している。だから僕は・・・その罪滅ぼしをしなくちゃいけない。だからお願いします」

「・・・まさかこっちから頼むはずが、そっちから頼まれるとはねぇ・・・わかった。叶えてあげるよ、君の願いを」

「ありがとうございます」

「それじゃあ早速始めようか。言っておくけど、死ぬほど痛いよ?」

「構いません。覚悟は出来ています」

「それじゃあ準備するから、このテーブルで寝てて」

 

マーリンが指差す方向にある白いテーブルに仰向けになるベル。時間が経つとマーリンが道具を持ってくる。

 

「それじゃあ始めようか。我慢だよ、ベル君」

「はい・・・グアァアアアアアアアアアアアアアア!?」

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