改造人間ベル   作:山吹色ノ大妖精

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因みにマーリンの種族はエルフです


ダンジョンにて

ヘスティアに抱擁された翌日、ベルは恩恵が貰えない肉体であるので嘘のステイタスシートを持ってギルドで冒険者登録をした。そしてベルは早速ダンジョンに行こうと思ったものの、担当のハーフエルフのエイナにダンジョンに関する講義を受けることになってから一週間、漸くベルはダンジョンへ赴いた。

 

(遅い)

「キシャア!?!?」

 

ダンジョンの7階層にてキラーアントの顔面を殴るベル。何故ベルは肉弾戦で戦っているかというと、ギルドから買ったナイフをあっという間に使い潰したのだが、ベルは元々は殴る蹴るの方が得意でもある。それに加えて武器自体はベルの力で()()することもできる。

 

「【saber()】」

 

saber active(剣 起動)

 

機械的な音声がベルの頭に響き渡る。その直後ベルの手が光り輝き、その光が剣の刃に形成される。ベルの機能の一つ、【魔法暗号】である。ベルの言葉により心臓でもある核魔力炉から魔力回路を通じて魔力による武器の顕現や身体強化が行われる。

 

「【ignition(強化)】」

 

ignition(強化)

 

ベルはもう一つの暗号を使い、キラーアントの群れに突撃する。キラーアントはオラリオの冒険者達から新米殺しと呼ばれていて、ピンチになると仲間を呼ぶフェロモンを出す。そんなキラーアントの群れに突撃することは側から見れば自殺行動でもある。しかしベルはそんなこともお構い無しにキラーアントをちぎっては投げのように倒して行く。

 

(先生が言うには今の俺はポテンシャル次第ではレベル6もいける・・・ん?何か来る・・・)

 

キラーアントの群れを一通り倒して休憩しているベルはそう考えていると機能の【魔力探知】が働く。やがて現れたのは牛の頭を持つ人型の怪物、ミノタウロスだった。

 

(中層のモンスターか・・・何で此処に・・・?)

「ブモォお!」

「ッ!」

 

ミノタウロスはベルを視認するとベルに向かって拳を振ってきた。ベルは咄嗟に腕をクロスして防御する。ダメージは無い。

 

「【ignition(強化)】」

「ブゥウオオ!?」

 

ミノタウロスの攻撃を受け止めたベルはすぐさま強化を行いミノタウロスを殴り飛ばす。ミノタウロスとの距離が出来たことでベルは別の暗号を使う。

 

「【sting(貫通)】【ignition(強化)】」

「ブゥ!?」

 

ベルはミノタウロスに急接近して胸にある魔石を貫く。ミノタウロスは自身の核を破壊されたことで身体が灰となり息絶えた。

 

「ふぅ・・・」

「あの・・・」

「ん?」

 

ミノタウロスを倒したことにより息をついたベルは声をかけられて振り向いた。そこには金髪の美しい少女がいた。後ろには灰色の髪に狼の耳が付いた青年もいる。

 

「さっきミノタウロスを倒したよね?」

「あぁ、倒したけど」

「ありがとうね。私達がミノタウロスを逃しちゃって・・・」

「ん?・・・あぁ、そう言うことか」

 

ベルはミノタウロスがこの上層に現れた理由が彼女達にあると理解した。

 

「それじゃあさっきの奴ってあんたらの獲物だった感じか・・・魔石を渡せってこと?」

「いや・・・君が倒したから君が持ってていいよ」

「あぁそう・・・それじゃ」

「え?」

 

ベルはそう言うや否や少女に背を向けて上層へ向かった。しかし少女はどうしてもベルに聞きたいことがあった。

 

「ねぇ君」

「あ?」

「君、駆け出しでしょ?どうしてそこまで強いの?」

「おい、アイズ・・・」

 

ベルの肩を掴み止める少女・・・アイズ・ヴァレンシュタインに後ろの青年は彼女を止めようとする。それらに対してベルは

 

「言う必要がない」

 

一蹴り。アイズの手を払い除けその場を去る。ベルの余りな行動においていかれた二人は呆気に取られていた。




魔法暗号で使っている単語は意味通りでは無いです。すみません。

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