RAINY CROWN   作:KAMENRIDER

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天之助が怖く見えるかも


マンインオンレイ

「13号に......イレイザーヘッドですか...先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが......」

 

相「やはり先日のはクソ共の仕業だったか」

 

「どこだよ?せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさぁ。オールマイト...平和の象徴...いないなんて......子供を殺せば来るのかな?」

 

法(アレが(ヴィラン)。途方もない悪意...か。)

 

切「敵ッツ!?バカだろ!?ヒーローの学校入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」

 

八「先生、侵入者用センサーは!?」

 

13「もちろんありますが...!」

  

轟「現れたのはここだけか学校全体か......校舎と離れた隔離空間。そこに少人数が入る時間割......バカだかアホじゃねえ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ。」

 

相「13号、避難開始!上鳴、お前の個性で連絡を試せ」

 

上「っス!!」

 

緑「先生は!?先生は一人で戦うんですか!?あの数じゃいくら個性を消すって言っても!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ!正面戦闘は...」

 

相「覚えとけ緑谷。一芸だけじゃヒーローは務まらない。」

 

そう言って下へと降りて行った。個性を消しながら連携を崩してゆく。

多人数戦も対策済みのようだ。しかし、向こうには脳無がいるから..........ん???

 

 

(;つд⊂)ゴシゴシ (;・・)ジー

 

アレレ〜?おっかしいな〜脳無が2体居るように見えるぞ〜。

 

 

 

 

 

 

 

アイエエエ!?ナンデ2体!?2体ナンデェェェ!?

 

待て待て待て!!?原作では1体だけな筈だろ!?

 

ヤバい(確信)

 

ともかく今は指示に従おう。と言っても...

 

 

「させませんよ。」

 

うん。知ってた。黒霧が妨害してくるの。

 

黒霧「初めまして我々は敵連合。僭越ながら......この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして。本来ならばここにオールマイトがいらっしゃる筈...ですが何か変更があったのでしょうか?まぁ...それとは関係なく...私の役目はこれ...」

 

切・爆「オラァ!!」

 

ドカーーン!!

 

切「それまでに俺たちにやられることは考えてなかったか!?」

 

しかし効いたかのように思えたが黒霧には効いていなかった。

 

黒霧「危ない危ない...。そう、生徒といえど優秀な金の卵...」

 

13「!!ダメだ、どきなさい2人とも!」

 

 

 

散らして、嬲り殺す

 

そして皆が黒い霧に包まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うーん.....お?ここは...火事?火災ゾーンか。

 

法(さーてライト、ここまでは原作通り。だがどういう事だ?何故1体だけの筈の脳無が2体になってんの?まさか俺が介入した事によって、一部改変が起こったのか?)

 

そんな事を考えていると...

 

「「「へへへ...」」」

 

敵だ。

 

「よぉ〜僕ちゃん。お前に恨みは無いがs...グボァ!?」

 

「な!?居ない!?一体どk...グハァ!?」

 

「ひっ!?」

 

法「個々の個性も知らん癖して粋がるのはダメでしょう。もーちっと情報集めて来いよ。」

 

「ひっ.....こ、こんなの聞いてないぞ!?」

 

法「そりゃそでしょ。てーい。」

 

「グギャア!?」

 

やれやれʅ(´⊙ω⊙`)ʃ皆もこんなの大人にならない様に、気を付けましょうね〜。

 

「おい!こっちにも居たぞ!」

 

おーおー、群がる群がる。広範囲技も幾つかあるけど.....あ、()()があるな。威力抑えりゃ、死なないでしょ。

 

 

「死ねやァァ!!!」

 

敵が突っ込んで来る。が、俺には特に関係ないけど。

 

ブンブンと天雨の持ち手の引っ掛け部分を回転させていると、

 

 

「な、何だ!?」

 

「なんつー風だ!?」

 

「巻き込まれる!?」

 

はい。思う存分巻き込まれちゃってください。

 

法「ソイヤァ!」

 

 

「「「「「うわあああ!?!?」」」」」

 

 

 

 

 

(つちぐもり)(まい)

 

 

 

霾とは。巻き上げられた土砂で空が曇ること。風に巻き上げられた土砂が降ることを意味する。

 

この時、風と一緒に土も生成されている。知らんけど。まぁそれが敵にべしべし当たってるから良いや。(イインカイ)

 

バタバタと敵が落ちてくる。全員気絶しているようなので手間が省けるってもんだ。とりあえず集めて一塊にでもしておくかな。

 

「おーい!法雨ー!」

 

「おや。確か尾白君だったか。」

 

尾「ああ。お前もココに飛ばされたんだな...ってえぇ!?此奴ら!もしかして全部法雨がやったのか!?」

 

法「そだよ。軽くあしらった程度だけど。」

 

尾「えぇ...」

 

法「ちょっと此奴らまとめときたいから手伝ってもらえる?」

 

尾「あ、あぁ。」

 

しばらく俺と尾白で敵を1箇所にまとめておいた。

 

「う、うーん...」

 

法「当身。」

 

「うっ!?」

 

法「そーいやそっちってどうだったの?敵。」

 

尾「あー俺は逃げるの専念したから戦闘はしてないかな。」

 

法「そっか。まぁそれも1つの手か。」

 

無理に戦う事もない。逃げてもいい。そういう時もある。

 

尾「それじゃあ、皆と合流しよう。」

 

法「了解( ・ω・)ゞ」

 

 

 

俺らは広場の方へ向かっていると、オールマイトが脳無と対峙している真っ最中だった。最終的には脳無を遥か彼方へ吹っ飛ばすのだが、脳無は2体。流石のオールマイトも荷が重すぎる。

 

死「脳無は対平和の象徴の怪人...いくらお前でもそれを2体も相手するのは可哀想か!フフフ...」

 

オ(くっ!1体だけならまだしも、2体は流石にヤバいな!だからといって、ここで引くわけにもいかん!!)

 

死「頑張るね〜。それが何時までもつかな?俺的には早くリタイアするのをオススメするよ...。」

 

オールマイトが1体の脳無に殴りかかろうしたその背後から

 

 

[ウガァァァァァ!!!]

 

もう1体が襲いかかってきた!

 

(!?ヤバい!?)

 

緑「オールマイト!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

法「させねぇよ?」

 

ドゴォッ!

 

[グギャッ!]

 

俺の蹴りで脳無は後ろへと転がって行ったが、すぐ体制を立て直した。

 

オ「フンっ!!」

 

[グルッ!]

 

死「オイオイオイオイ、何だよ、あのガキィ...」

 

オ「法雨少年!?」

 

法「オールマイト。「危険だから君は下がっていなさい」だなんて温いことは言わんといてくだせぇよ?アナタはもう1体の方に集中してください。もう片方は俺が対処します。」

 

オ「しかし!脳無のあの個性は...「ショック吸収」...!」

 

法「でしょ?」

 

オ「そ、そうだが...」

 

法「なら何ら心配要りません。俺は()()()()()を持っている。」

 

オ(何ッ!?あの脳無を!?)

 

法「だから、大丈夫です。俺を信じて。皆がオールマイトは絶対に勝つと信じててくれるように、アナタも俺が勝つと、信じてくだせぇ。」

 

オ(法雨少年...!)

 

 

少し考えた末...

 

 

オ「.....分かった。だがこれだけは約束してくれ!」

 

法「.......。」

 

 

 

 

オ「死ぬなよ。」

 

 

法「委細承知」

 

 

死「話し合いは終わったか?じゃあ仲良く死ね。」

 

 

[[グガァァァァァ!!]]

 

 

法「さてと、いっちょやったりますか。」

 

 

俺と脳無の対決が火蓋を切って落とされた。

 

 

一方...

 

切「おーい!そっちの状況は!?」

 

緑「大変なんだ!法雨君があのオールマイトを殺す為の脳無ってヤツのもう1体とやり合ってるんだ!!」

 

「「「「「ええ!?」」」」」

 

 

[グルァ!]

 

法「ホイッ!」

 

天之助は今、常時【霸】と【雷】を発動している。相手が「ショック吸収」と分かっているからだ。なので【霸】のゴリ押しと、脳無に触れた時に【雷】を流しているので、吸収の許容を限界にまで上げている。

 

法「行くぞぉー!!」

 

[グラァァ!!]

 

 

霸力天下(はくりょくてんげ)!!」

 

法「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」

 

[ギャオオオオオオオオオオ!!]

 

天之助と脳無のラッシュの速さ比べが勃発した。迫力は有無を言わずとも圧巻の一言。凄まじい競り合いに皆言葉を失っていた。

 

緑(何て気迫!あの脳無と互角に戦っている!)

 

切「なぁ、アレってオールマイト専用の敵だろ!?法雨のヤツ、互角にやり合ってねーか!?」

 

轟「いや、よく見ろ。法雨の攻撃がアイツに当たる回数が多くなっていってやがる!法雨が押してきてるんだ!」

 

 

 

法(そろそろ()()()の出番かな。使うことがまず無いだろうけど、此奴になら容赦なく使える。)

 

脳無を遠くへ飛ばし、一度距離を取り、準備をする。

 

[グガァァァァァ!!]

 

飛ばされても、またこちらへ向かって来る。

 

緑「法雨君!!」

 

法(心配すんな、デックン。ただ、今から使うヤツはヤベェからな。)

 

法「ハァァァ...............」

 

すると天之助の足元から薄い黒煙のような何かが吹き出てきた。たちまち黒い物体が線を引き、横6m、高さ10mの長方形の形を作り、真ん中に線が降り、まるで扉のような物ができた。

 

緑(何だ?アレ?法雨君はなんかボソボソと言ってるし...)

 

他の皆も固唾を呑んで見ることしかできなかった。

 

法(ショック吸収.....物理的には強いが.......精神的にはどうだろうな?ただ突っ込んで来る脳無には分かりっこないか。)

 

 

 

 

 

 

ギィーーー...

 

軋む音を立てながら、扉はゆっくりと開き、その中は暗闇に包まれるかの如く、何も見えない。天之助が一言こう言った。

 

 

法「行け。」

 

それと同時に扉の向こうで声が聞こえた。呻き声のような...悲しむ声のような...恨んでいる声のような...その中から出てきた物は.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャァァァーー!!!

 

そこから飛び出した物は手だ。その手は黒く、ただ黒く、悲鳴に似た声で脳無へと真っ直ぐ伸びて行った。その時、緑谷達は戦慄した。嘗てこれほどまでの恐怖があっただろうかと。

 

手が次々と脳無に纏着く。脳無は必死に剥がそうと抵抗するが、手の数が圧倒的に多い為、次第に体全体を覆い尽くしていった。

 

目の部分だけ見えたのか天之助をジロリと睨みつけるように見た。それも最早意味の無い事だろうが。

 

法「じゃあな。平和の為の礎と成れ。」

 

脳無を闇へと引き摺りこんで行く。その名は

 

 

 

 

 

 

 

満闉怨靈(まんいんおんれい)

 

 

バターーン!

 

 

 

扉が閉まると、黒い物体も消えていった。

 

 

緑「み、法雨君...」

 

法「おー、終わったぞ。いや〜、疲れた疲れた。」

 

そう言いながら腕を回していた。

 

緑(本人は至って疲れているようには見えないけど...)

 

轟「なぁ、何なんだ?アレは?」

 

法「それはまた今度。今は別の事があるだろ。」

 

オールマイトも方がついたみたいだし、援護にまわるか

 

死「何だよ...衰えた?嘘つけ...!チートが!」

 

法「さて、どうする?手駒はいなくなった。残るはアンタらくらいだが?」

 

死「もういい...帰るぞ、黒霧。」

 

緑「!!待てっ!!」

 

法「お前が待てい。」

 

緑「!何で!?」

 

法「その体で何ができる?それで今どれ程のことができる?見ただろ?俺が言えた事じゃねーけど、これが敵と戦うってこった。」

 

緑「.............。」

 

死「じゃあな、オールマイト。次こそは必ず殺す。お前もだ。覚えたからな。」

 

法「あっそ。そんときゃ返り討ちにしてやるよ。」

 

そうして死柄木と黒霧は居なくなった。

後ほど飯田君がプロヒーロー達を連れて来てくれて、残りの敵達も捕えられた。俺は相澤先生など負傷した人を霑癒恵で片っ端から治していった。一先ず一件落着だな。また質問責めされないかな...。

 

 

 

 




どこからそんなアイデア(靈)が出てくるんだ?

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