蒼き鋼のアルペジオ〜霧の大戦艦土佐   作:秋月艦隊

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蒼き鋼のアルペジオの二次創作少なくない?
よし!書いてしまおう!って言う作品です。
とりあえず完結目指して頑張って行きます。



第1話我は霧の大戦艦トサ!

大海戦前夜

 

飛び交うビーム、魚雷そしてミサイルそれらは全て白き巨大な一隻の戦艦に向かっていった。

 

だが、それほどの攻撃を受けていながら白き戦艦は一切損傷することなく航行を続けていた。

周囲を囲む赤い模様の入った軽巡洋艦と潜水艦は依然として機械的に攻撃を続けておりとても人の血が通った兵器には見えない。

 

それもそのはず、攻撃を行っている船にも攻撃を受けている戦艦にも人は誰一人として存在しないのだから。

 

だが、白い戦艦の艦橋には人が居ないはずなのに白い衣装をまとった黒髪の女がいた。

黒髪に黒い目、白い衣装は普通の人が見れば結婚ドレスと見間違えてもおかしくない美しいドレスだった。

これほどの衣装なら普通の人では浮いてしまうが黒髪の女が着ているのならば逆に女の方を引き立てるだけの装飾品となる。

それほどまでに女は美しく顔は一目見ればもはや頭の奥に焼き付くほどに整っており欠点がなかった。

スタイルも抜群で全ての女性が1度は憧れる理想系であり出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいる。

本来ならばその姿は人形のように見えるであろう素顔に浮かべる表情は悲しげに歪んでおり今にも泣き出しそうだった。

 

-スッ-

 

女が腕を一振すると周りを囲み攻撃を行っていた軽巡洋艦は赤い模様がなくなり動きを止めていった。

 

すると突如として攻撃を行っていた軽巡洋艦の中から一際大きい戦艦が出てきた。

その戦艦は漆黒の戦隊にオレンジ色の模様を浮かべており艦の姿形は攻撃を受けている白い戦艦と瓜二つと言っていいほどに似通っていた。

 

「ムサシ!」

 

「ヤマト、あなたが言うことを聞いてくれないから」

 

漆黒の戦艦の艦上で銀髪の幼い少女が喋ると戦艦は巨大な主砲を旋回させ白い戦艦に向けた。

さらに漆黒の戦艦は船体が上下に別れると次々と円形のリングを並べていった。

 

「だからあなたを沈めて私がアドミラリティーコードの代弁者になる」

 

「1人では、ダメっ」

 

それに対抗するように白い戦艦も上下に別れ周囲にリングを展開しだした。

そして漆黒の戦艦は船体内部の円形のリングから禍々しいエネルギーを放ちそれを白い戦艦は周囲に展開したリングで吸収して行った。

 

「私たちは一緒にいないといけないのなのにどうして」

 

白い戦艦から女が叫んだ。

 

「私は、この受け入れ難い感情とやらを打ち消すために否定するために」

 

漆黒の戦艦に乗る銀髪の少女は言葉を発し1呼吸おいた後言った。

 

「何もかもを無に帰すの」

 

「ダメっ」

 

漆黒の戦艦は旋回を初め白い戦艦に向かって突き進んだ。

そして白い戦艦に向け全力の攻撃を行おうとした瞬間、下方から白い戦艦に勝るとも劣らない大きさの戦艦が漆黒の戦艦向かって体当たりを行った。

 

「なっ!」

 

「えっ!」

 

下方から飛び出してきた戦艦は前方に配置された大型の連装主砲2基から4門ものビームを放ち漆黒の戦艦をを攻撃、突然の事で対応が遅れた漆黒の戦艦はその攻撃をもろにくらい船体内部のリングが複数個吹き飛び艦内で小規模な爆発をいくつも発生させた。

 

「くっ!なんなのこいつ!?」

 

「ムサシ!」

 

突然の攻撃に対応が遅れたもののすぐさま漆黒の戦艦は周囲にクラインフィールドを展開した。

これにより下方から飛び出してきた戦艦からの攻撃は防がれ始めた。

 

「さすがは超戦艦か…完全な奇襲だったのにもう防がれた……」

 

「誰よ!」

 

漆黒の戦艦ムサシとも白い戦艦であるヤマトとも違う声が聞こえた。

ムサシはすぐさま声を発した方向にある戦艦に向け叫んだ。

 

「誰、か…」

 

「そうよ!あなた何者!」

・・・・・・・・・・・・・・

「私は霧の艦隊所属大戦艦トサ」

 

「トサ?」

 

「そうだ私は土佐、戦艦トサだ!」

 

土佐と名乗った戦艦が叫ぶと同時に下方から現れた戦艦土佐の船体が上下に別れリングが現れた。

 

「マズイ!」

 

ムサシはすぐさま状況を理解し側面のリングから超重力砲を放った。

だが、ムサシの放った超重力砲は土佐の周囲に展開されたリングであるミラーリングシステムに吸収され戦艦土佐に届くことはなかった。

 

「ミラーリングシステム!?」

 

「なんで大戦艦が!?」

 

「そんな事よりお返しだ!超戦艦!」

 

「ハッ!」

 

「危ない!ムサシ!」

 

「超重力砲、発射!!!」

 

土佐の放った超重力砲はヤマトのミラーリングシステムによってかなり攻撃を逸らされたものの距離が近かったこともありムサシの船体後部とヤマトの船体前方を抉りとり2隻の超戦艦を戦闘不能に落とし込んだ。

 

2隻の超戦艦が戦闘不能になると周りの磁場も元に戻り周囲に大量の海水が入り込んだ。

 

「ムサシ!早くこっちに!」

 

「ヤマト!」

 

「いいから!早く!」

 

2隻の超戦艦のメンタルモデルは先程までの戦闘が無かったかのように双方に手を伸ばしあった。

2人の手はあと少しのところで届かず2人は海水の波に飲まれ徐々に離れていった。

 

「ムサシ!!」

 

「ヤマト!!」

 

2人にが叫ぶと同時に海水の中から一隻の巨大な戦艦が現れ2人を甲板に叩きつけた。

戦艦トサだ、大戦艦でありながら大した損害なく超戦艦2隻に勝利した艦であった。

 

「ムサシ……」

 

「ヤマト…」

 

2人の姉妹は共に抱き合いながら目の前にある艦橋、その頂点に立つメンタルモデルを見つめた。

白い髪に青色の瞳、ヤマトに似たスタイルを持ち完璧な容姿を持った文字どうりの絶世の美女、街中を歩いているのならば1000人だろうが10000人だろうが振り返る容姿、だがメンタルモデルの2人からしてみれば無表情にこちらを見つめ殺してくる死神であった-

 

(どうして、どうしてこうなった!!!)

 

-なお、本人は今にも頭を抱えたくなる気持ちを顔に出さないように必死に無表情を作っているようだが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20XX年9月27日私立秋津州高校2年3組教室

朝のホームルームの最中突如としてそれは起こった。

その日も俺は毎日の繰り返しだと自身の所属する教室に向かった。

 

「おはよう」

 

扉を開けて教室に入るが挨拶を返してくれる人は誰一人として存在しない。

高校に入学してから変わらない俺の毎日だ。

俺は自分の机に座り軍記を読み始めた。

もちろん海軍メインの奴だ。

 

俺がクラスで無視されている理由は単純でクラスのカースト上位者がとにかく気に入らないからだ。

 

何せあいつは自分の気に入らないことを見ないでとにかく自分の都合のいい事しか捉えず、かなりの数の人間を傷つけている。

さらに親が金持ちでイケメン、そして偽善とは言え本人は都合のいい善意で動いているのだから最悪だ。

とにかく俺はあいつが嫌いだ、絶対に受け入れられない人種の存在だからだ。

クラスの人間でもしっかりと見ているやつもいる。

だが、ほとんどが恐れて何も言わないし忠告をする人間はあくまでも友人や幼なじみだからあいつの不利益になるようなことはまずしない。

ここまで来るといっそ清々しいから関わらないようにしていたが、理不尽な理由で俺の趣味をバカにされたのが切っ掛けでブチ切れた。

しかもだ、その場所がかなりの数の人間がいる所だったこともあり俺はあっという間に孤立した。

 

とまぁ、散々な高校生活ってことだ。

 

「おはよう!」

 

「おはよ-!」

 

「おはよう!」

 

「今日は早いな!」

 

噂をすればなんとやら。

 

「あ、土佐もおはよう!」

 

「……あぁ」

 

「どうした?元気ないな?」

 

「なんでもない(お前のせいだよ!)」

 

「そうか、ん?またそんな暴力的な本を読んでるのか?」

 

「あぁ、悪かったな」

 

「そうだぞ、早くやめた方がいいぞ」

 

「…………」ピクピク

 

俺がこいつ、加藤光希にムカついていると普段からこいつの周りにいる里山悠斗と江澤美紅の2人が光希に話しかけた。

 

「光希そんなやつほっといて行こうぜ!」

 

「そうだよ光希!」

 

「そうだな、じゃあまたな土佐」

 

「……はぁ…」

 

あっちからすれば一切悪気がないってのが1番厄介だな、俺はため息を吐きながらまた先生に言っておこうと思い浮かべホームルームまで時間を潰した。

そして、ホームルームが始まりまたいつもの日々が始まる……そう思っていた。

 

「なんだ!」

 

「なんか光ってるぞ!?」

 

「魔法陣?!」

 

「先生!ドアが開きません!」

 

阿鼻叫喚、ホームルームの最中に突如として現れた魔法陣によってクラス中が大パニックにおちおった。

 

そして、そんなパニックが落ち着くことなく俺を含めたクラスの人々は、皆どこかここではない場所に飛ばされて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ、ここは?」

 

目を覚ますとそこは見慣れた教室ではなく白い空間だった。

周囲にはクラスメイトたちの姿もありチラホラと目覚め始めていた。

 

「ここはどこだ?」

 

「さぁ、目が覚めたらここにいたけど」

 

「とにかく全員いるか確認するぞ!」

 

数名のクラスメイトと先生が話し合いとりあえず全員いるかどうかを確認することになったらしい。

結果を言うと全員いた。

先生も含めて37人しっかりと確認が取れた。

 

「ここどこだろう?」

 

「なんもないぞ!」

 

「誘拐?」

 

「なわけあるか!こう言うのは神様が出てくるだろ」

 

「ラノベの読みすぎだ馬鹿野郎!」

 

クラスメイトたちは周りのクラスメイトと話し始め色んな憶測を出し合っていた。

 

『こっちを見ろ人間』

 

すると突如として白い衣装をまとった男が出てきた。

身長は160cm程で少し小柄だ。

全員が男のことを見つめると男はぶっきらぼうに言い放った。

 

『突然だがお前たちは蒼き鋼のアルペジオと言う作品の世界に向かってもらう。無論拒否権はないし、少しでも抵抗するのであれば何も授けず身一つでその世界に放り出す。使命はただ1つその世界の中で生き残って見せろ我はそれを見るだけである』

 

(蒼き鋼のアルペジオ?それはアニメ版か?それとも漫画版?どっちにしても人間には生き残りにくい世界だな)

 

俺以外の全員が唖然としている中、俺は気になっている質問をぶつけた。

 

「いくつか質問をしていいか?」

 

『構わん』

 

「さっき話の中で何も授けずと言ったがつまり何か恩恵や加護を授かれると言うことか?」

 

『無論その通りだ』

 

「次にその世界はアニメ版かそれとも漫画版か?」

 

『主軸はアニメ版だが1部兵装や登場してないものに関しては漫画版のものもある』

 

「あんたは神か?」

 

『まぁ、それに近い存在だ』

 

「ありがとう、俺の質問は終わりだ」

 

『では質問の時間は終わりだ、お前たちは自身の恩恵を考えていた我に伝えろ』

 

「えっ!俺たちの質問は?」

 

『無論ない。こやつの質問だけで貴様らは充分だ早く決めろ』

 

驚き男に向かって問いかけた光希の言葉をバッサリと両断すると男はクラスメイトたちに圧をかけた。

するとクラスメイトたちは俺に向かって蒼き鋼のアルペジオとはどんな世界なのか聞いてきた。

それに対し俺は簡単に答えた。

 

「2039年以降の地球」

 

「は?つまり未来の話しか?」

 

「あぁその通りだ、と言ってもそこまで発展してる訳では無いし魔法も何も無いがな」

 

それからクラスメイトたちは皆一人一人男に向かって恩恵を貰って行った。

多くのものたちは金持ちに生まれたいや、イケメンに生まれたい。

更には魔法を使えるようになりたいと言った恩恵を伝えその恩恵を貰って行った。

光希に至っては勇者になって世界の人々を救いたいだなんてふざけた願いを言っていたが……。

結局、俺は最後の最後まで残った。

 

『で?お前はどうするだ?』

 

「霧の艦隊バージョンの戦艦土佐に転生したい、できるか?」

 

『ほう、なかなか面白いなそうだな並行世界に近代化改修を施した戦艦土佐があるがそれでいいか?』

 

「あるのか!それで頼む!」

 

『ではお前はこれから霧の艦隊の大戦艦トサとして転生することになる、なかなか物分りが良かったからなサービスしておいてやる』

 

「感謝する!」

 

『ではせいぜい楽しめよ』

 

「あぁ、そのつもりだ」

 

俺は不敵に笑った。

そして俺の意識は暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると海底の底だった。

周りを見渡すと1面岩だらけの海底何とか思考を凝らし自身の姿を見ると巨大な42cm主砲が目に入り自分が加賀型戦艦の二番艦戦艦土佐に転生したのだと理解した。

 

意識が覚醒していくのと同時に船体の周りにクラインフィールドをはり始め様々な演算を繰り返して行った。

途中からはメンタルモデルの作成も並行して行い約2時間ほどで演算は終了しメンタルモデルも作成された。

 

「ガボガボガボ!って自分の周りにクラインフィールドはるの忘れてた!」

 

ちょっとしたハプニングはあったものの、あっという間に霧の大戦艦トサとして転生に成功した。

 

「とりあえず今は原作時間のどこら辺だ?」

 

俺は世界中のネットワークにアクセスして確認を始めた。

 

「2039年か……まだ大海戦は起きてないが霧の艦隊は徐々に登場し始めてるな」

 

数分確認しただけでもアニメ版スタート前だった。

つまり大海戦が起こってないと言うことは未だヤマトは沈んでないってことになる。

なら、やることは一つだ……

 

「ヤマトとムサシを救済するか!」

 

そう、劇場版で沈んだヤマトを救ってヤマトとムサシの姉妹仲を修復することだ。

映画版ではかなりこの話が重要になってくるから今のところ最重要課題だ。

 

「ではダイオミード諸島に向け抜錨!」

 

テンションを上げながら霧の大戦艦トサはヤマトの沈没地点となるダイオミード諸島に向け出発した。

目覚めた地点が北極海だったこともあり3日も水上を航行しているとダイオミード諸島近海にたどり着いた。

 

未だ超戦艦がいないのを確認したら海底に船体を固定して大海戦前夜まで待った。

2日3日と時間が過ぎていった。

まだ大海戦前夜にならないのかと思いながら世界の情報を確認していると、海面から大量の振動が伝わってきた。

すぐに意識を向けると白い戦艦に大量の軽巡洋艦が攻撃を加えていた。

 

すぐに出ていこうと思ったが、ムサシがヤマトとの戦闘に夢中になるまで待つことにした。

それからムサシとヤマトの戦闘が始まったため、俺は全速力でムサシに向けて突撃を行った。

 

そして場面は冒頭の戦闘終了時に戻る。

 

(どうして、どうしてこうなった!!!)

 

俺は甲板上に乗ったヤマトとムサシに動揺を悟らせないように無表情を作った。

 

(まじでどうして!俺はただヤマトを救って2人を仲直りさせようと思っただけなのに、なぜ俺は2人に怯えられてるんだよ!)

 

心の中で叫んだもののこの場にその心象を理解してくれる存在はいなかった。

 

 

 

 

 

戦艦トサとイ401の面々との初接触は?

  • アニメ1話、ナガラとの戦闘後
  • 横須賀の街中
  • 硫黄島
  • どこでもいいから早く次の話を書け!
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