-千早群像-
俺が海を目指した理由は偉大な父の背中を追いたかったからだ。
だけど5年前大海戦が起き、父は死亡し裏切り者とされた。
それだけではなく世界中で霧の艦隊が現れ人類は海を失い孤立を余儀なくされた。
霧の艦隊には既存の兵器は一切通じず人類はお互いの生存すら確認できない状況に陥りもはや人類の明日は暗いものとなった。
そして俺は士官学校を目指し霧と戦う道を選んだ。
父の名誉を取り戻すため、人類に海を取り戻すために俺は士官学校に通い士官候補生として切磋琢磨していた。
「おーい群像!」
「杏平か?どうした?」
「どうしたじゃねえよ!飯くいに行こうぜ!」
「まぁ、別にいいが」
「安心しろ僧もいおりも居るぞ」
「それなら安心か」
「なんだその言い方?俺と食べる飯が危険みたいじゃねぇか?」
「激辛を騙して食わせたことを忘れた訳じないだろうな?」
「さて?さっぱり分かりませんね」
「はぁ、とりあえず行くか」
「了解っと」
俺のことを迎えに来た橿原杏平について行き俺は食堂に向かった。
「あぁ、来ましたか」
「群像、先に食べちゃうぞ!」
「あぁ、待たせてすまん」
「ほんとだぜ群像!」
「お前も遅れてるだろ」
「いいから食べますよ」
僧の言葉を聞いて俺達は食事を開始した。
金曜日だったこともありその日の食事はカレーだった。
「おーい群像!」
「ん?あぁ光希か」
「3人とも!俺たちもそっちで食べていいか?」
食事を始めた頃になってこちらに話しかけてきたのは加藤光希だった。
光希とは士官学校に入学した時からの付き合いで俺が陰口を叩かれてる際真っ向から反論してくれた数少ない人物で友人だ。
多少自分の正義や考え方で暴走することはあるが根は良い奴だ。
成績も優秀で総合で第3位となっている。
「光希か、別にいいぜ」
「私もいいわよ」
「別に構いませんよ」
「との事だ」
「じゃあお邪魔する」
「私もいるよ!」
「俺だって居るぞ!」
「わかってるよ」
「杏平、投げやりに言うなよ」
「気にするな群像、そんなもんだ」
「光希が言うなよ…」
俺たち4人はさらに3人を加えて7人で食事を再開した。
「それにしても群像」
「どうした光希」
「今回の視察一体どこんな場所だろうな?」
「さぁ?確か第51格納庫だったな?」
「あぁ、俺たちの視察なんだし大層なものがあるとは思うが……」
「まぁ、見てみればわかるさ」
「それもそうだな」
そして俺たちは第51格納庫に向かった。
-おぉ-
「潜水艦イ号401だなぜこんなところに?」
「これは拿捕された霧の潜水艦だ。第二次世界大戦の潜水艦の姿を模しているが人類の物ではない」
「上層部はこんなものを隠していたんだ」
「確かに公にはできないよな」
「これが霧の船か…」
「霧の船、人類の敵」
「ん?群像なんか光ったぞ!」
「え?」
【人間、千早群像…】
「これは!重力子反応!イ401起動しています!!」
「天井装甲をすぐ閉めろ!」
「退避しろ!!」
「群像!急げ!」
「あ、あぁ、今行く!」
そして俺たちは格納庫から脱出し士官学校に戻された。
この件に関しては統制軍の方が取り持つことになった。
その後、俺はイオナと名乗る霧のメンタルモデルと出会いイ401に乗り込み、霧との戦いに参加することになった。
「イオナ」
「群像」
「損害は大丈夫か?」
「うん、最後に飛んできた攻撃以外は問題ない」
「あれか…」
俺は横須賀から脱出する際受けた最後の攻撃を思い出していた。
あの攻撃は光の粒子を飛ばしたような攻撃でとてもミサイルなんて物では無かった。
「現在ナノマテリアルで修復してるから問題ない」
「そうか…」
「私は群像の船、群像の命令で戦う。これしきの攻撃で沈むことはない」
「わかった。無理はするなよ」
「りょうかい」
「じゃあ俺は先に寝ることにする。何かあったら起こしてくれ」
そう言うと俺は席を立ち館内経路を通って艦長室に向かっていった。
(あれは霧の攻撃?でもそれにしては不自然だ)
結局結論は出ず謎に包まれたままだったが、頭の片隅に何故か光希の顔が思い浮かんだ……。
次登場するメンタルモデル
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コンゴウ
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カガ
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フソウ
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ヤマシロ