三次創作 とある装蹄師に自覚と反省を促す取材記録 作:zenra
解釈違い許して…許してお兄さん…
いやぁ、お久しぶりですね
前回の情報は、本当にありがとうございました
「別に…けど、お礼は受け取っとく」
はっはっは…
今回はお礼を直接言いたかったのもありますが、少々お聞きしたい事がありまして
「サインを送ってくれた分は話してあげる。 何?」
いや、確証のない噂の裏付けをしてる最中なんですけどね…
あ、飲み物とお茶請けもどうぞ
「ん、ありがと」
一時期、KさんとLさん、Bさんが噂の彼と家族同然に一緒に暮らしていたという話が
「ヴボフォゲハァッ」
うわっ! すっごい勢いで噴き出してどうしました?
というか、大丈夫ですか?
気管に入ってません?
背中さすります?
あ、大丈夫?
じゃあ、落ち着くまでまちますけど…あ、どうぞおしぼりです
「…ふぅ」
「で、何処まで掴んだの?」
いやだなぁ、掴めてないから聞きに来たんですよぉ?
「アンタのそーいうとこ、キライ」
「とっかかりは偶然かもしれないけど、調べたんでしょ?」
「で、当事者からインタビューで聞き出しておきたい、だから今回のタイミング」
おー、私のやり方をよく理解してますねぇ
どうです、将来的にウチで記者やりません?
「それ、今関係ある? …進路の一つとしては憶えといてあげる」
それは残念、未来を楽しみに待ちましょう
それと、今回のようなタイミングは中々ないでしょう?
基本的に貴方達は彼女に帯同している
例外的に、帰宅した時はどちらかが留守番に残るくらいで…
海外を飛び回っている彼女の仕事も理解しますがね、君たちのような未成年がプライベートの時間を持たないというのが、どれだけ珍しいかは理解しているでしょうに
「今の生活はアタシ達が求めて、かあs…あの人が受け入れてくれた事」
「それに、プライベートが無いって訳じゃないの、わかってるでしょ?」
あ、バレました?
いやぁ、そろそろ腰を落ち着けて生活してもいいのでは、と思いましてね?
「御節介」
ですねぇ、でもま、年の離れた友人を心配してのお小言だと思ってください
今日のところは、もう言いませんから
「仕方ないから許してあげる…トモダチ、だから」
はい、ありがとうございます
じゃ、話を戻しまして
「戻すんだ…」
えぇ、これが本題なのは間違いないですし
で、どうなんです?
「間違っては無い、けど」
「…仕方ないかな、説明するわ」
話がわかりますねぇ、それじゃお願いします
「アタシ達は事情があってかあs…あの人と一緒に暮らし始めた」
「まだ小学校にも上がってなかった頃ね」
「その当時、一人の男を引き連れて帰ってきた」
「なんでも、入試の時に世話になった、って事らしいけど…まぁ、体力無いから、その辺で世話になったんじゃない?」
「で、それなりに付き合いのある知人、友人くらいの付き合いだったらしいけど」
「色々あって大変だから、今日から彼の生活を管理します、とか言い出してさ」
色々あってって…いや、それでも小さな子を預かってる人間が成人男性を引っ張り込むとか…
えぇ…?
「なんか、ほっといたら何処までも転げ落ちる気がしたから、しっかりと管理して社会復帰させなければ、って」
「お…兄さんは、無気力っていうか、生気が感じられなくてね」
「子供心に心配だったかな、アタシ達も」
そんなに酷い状態だったんですか?
「ほっといたら、そのまま消えちゃうんじゃないかってくらい」
「勉強と並行してアタシ達の面倒見てたあの人が、管理しなきゃって感じたのもわかるくらいには酷かったと思うよ」
それは…
何故、そんな状態に?
「さぁ? それは本人に聞くのがスジってモノでしょ?」
「で、アタシ達もガッコ終わったら様子見たり」
「三人がかりで面倒見てたの、一月くらいかな?」
「お兄さんが自分から何かしようとし始めたのがそれくらいだったと思う」
…?
あの、もしかしてですが
食事や着替えも含めた、生活を手伝っていたような風に聞こえるのですが
「?」
いや、そんな何言ってるのって小首を傾げられても可愛いだけなんですけど…
「まーね、アタシ達は可愛いから仕方ないわよ」
くぅ、自覚持ってて強いな…
「お兄さんに散々言われたから自覚くらいするわよ」
Oh…自失状態でも男性観の破壊者は健在だったか
ともかく、話を戻しますが…
生活全般の補助をしていた、と?
「えぇ、そうよ?」
「あの人は家の中でも最低限守るルールを少ないけど決めてた」
「そして、ウチで面倒を見るんだからルールは守らせる」
「だから、アタシ達で着替え手伝ったり、ご飯食べさせたり」
「その辺は、割とすぐに自分でやるようになったけど」
そりゃ、成人男性が年齢一桁の子に面倒みられてたら自尊心がゴリゴリ削れますから…
「その自尊心も出てこないくらい、酷かったのよ」
「でも、手伝いが必要だったのは別の理由」
「発作的に、何かを思い出して苦しんでたの」
「顔を真っ青にして、汗だくになって、酷いときは吐いてた…」
トラウマ、ですかね?
何かの拍子にフラッシュバックして、という感じですか
心療内科の受診を勧めるレベルですね
「勿論、あの人もアタシ達もそう言ったわよ?」
「けど、頑なに断られて…」
「結局、あの人が知り合いの専門医に相談しながらカウンセリングを続けてた感じかしらね」
「それで、症状が改善されたのが大体一月ってワケ」
頑固というか、何というか…
「そうよね、だけど仕方ないかなって」
「それに、お世話してる間も…」
間も?
「…いえ、これは内緒よ」
「大体、半年くらいかしらね、一緒に過ごしたのは」
「流石に家事とかアタシ達の相手をするだけで居候は気が引けたみたい」
それって、所謂ヒモ…
「専業主夫ね」
いや、どう考えてもひm
「専業主夫ね」
アッ、ハイ
「ま、それで準備を整えて、伝手で弟子入り決めてきたって言われて」
「住み込みで修行してくるから、出ていくって言われて…アタシもアイツも駄々こねちゃった」
年齢一桁ならそういうものでしょう
心の動きを抑えるのは、年を重ねても難しいものですからね
「結局、月に一回は顔を見せるって事で話はついたけど…」
「きちんとアタシ達に目線を合わせて、真剣に謝られたら…折れるしかないじゃない?」
「そーいうトコ、ズルいと思うんだけど」
では、直してほしいですか?
悪い癖だから、と
「まさか、お兄さんらしいって今でも思うもの」
それって暗にズルい男だって言ってません?
「ノーコメント(笑」
良い笑顔ですねぇ…
解りました、今回はここまでとしておきましょうか
「あら、もういいの?」
ええ、彼女が戻ってきたら怒られてしまいそうですから
では、また
「えぇ、そっちもドジ踏んで捕まらないようにね?」
勿論、そんな真似はしませんとも
さて、今回は望外の情報が入りましたね
調査で得られた情報も裏付けがいくらか取れた形にもなって、実にいい
しかし…彼女らが彼と暮らしていた時期があったというのは…
意外というか…
ま、いいです
目撃情報の方も纏めておきますか
尾花栗毛の子ウマ娘なんて珍しいですからね
そして、そんな子供をかばって大立ち回り…というには手を出しては居なかったようですが
ま、そりゃ目立ちますよねぇ
おかげで目撃情報も複数出てきて楽でしたが
商店街で買い物をして、彼と子ウマ娘が荷物を抱えて歩いていたところ、人にぶつかってしまった
運悪く、相手があまり質の良い相手ではなかった為、絡まれてしまった、と
威嚇してくる相手に対して、冷静に謝罪しながら子ウマ娘を庇うようにしていたのが目撃されてますね
そこからまぁ、子ウマ娘に何事か言われて殴りかかった相手に対して
額を拳にぶつける様にして受け止めた、と…格闘家か何かですかね?
大きく振りかぶって殴りかかるテレフォンパンチに対処、とはいえ
普通は額で受け止めようとは考えませんし、打点をずらすために相手の腕が伸び切る前に踏み込んで受け止めるとか素人の発想じゃないんですがねぇ…
しかも、巧い事硬い部分で受けて拳を痛めさせるとか
彼、何者なんですかね?
その後すぐ、見ていた人間が通報したのか警官が到着、無事解決
彼らは厳重注意で終わったようですね
あの場ではヒモ、と言いましたが…
彼は彼なりに思う所があった、と言う事ですか
やれやれ…貰った顔写真が大学生時代の若い頃で、髪型も違うと来ては直ぐには解りませんよ
これは、判断に困りますねぇ…
ま、クライアントからの依頼はキャンセルされてませんし
継続しますかね
さて、次のアポは誰でしたかね…?
誰が誰だかあなたが思うのが正解です(ぶん投げ
ほほう…タレコミですか
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膝の上が指定席だった…?
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添い寝までした…?
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襲い掛かって正座させられて叱られた…?
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一緒に御風呂…?(戦慄
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全部乗せ…?あっ(察し
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ほほう、あーんと食べさせた…ねぇ
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弟子入り懇願して却下された…?
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父親になって欲しいと土下座していた…?