三次創作 とある装蹄師に自覚と反省を促す取材記録 作:zenra
あ、どうもどうも。
お久しぶりですね?
「記者さんですか、今日はどんな御用で?」
いやぁ、少し気になる事がありましてね?
以前伺ったご友人の話、あれ、御自分の話ですよね?
「…おや、何故そう思われたので?」
いやぁ、最近あなたの相方にお会いしましてねぇ
で、話が具体的だったのもあって、間違いないかな、と。
「はっはっは、それならしゃーなしですわ。あ、こっからは言葉遣い崩しますね?」
あ、はい
というかあっさり認めましたね?
「いやぁ、気づかれたらまぁ、それはそれでって感じなんで。元々隠してたってわけじゃ無いですから。」
それにしては顔立ちも結構変わってますけど?
それに腕の麻痺も、何かの後遺症なのは間違いなさそうですし
「あー、まぁ、それはねぇ。 ま、これもいい機会っスかねぇ」
「先輩と相方に色々あったってのは、もう調べが付いてるんでしょ?」
それはまぁ、調べれば出てくることですからね
しかし、そこに貴方は直接関わっていない事も調査結果が出てます
一体何があったんです?
「いやぁ、若気の至りっちゅうか、ついカッとなってやったというか…」
「まぁ、相方が事故って、そのチューンに先輩が関わってたってのはそれなりに知られた話だったんスよ、狭い世界でもあるんで」
そのようですね
しかし、それが一体…?
「いやねぇ、相方に負けてたけど、事故で順位あがった奴らのチームメイトがね、イラン事言ってたのが聞こえちまってねぇ」
「ビビりがイキって事故りやがった、とか。万年負けチームが無茶やって滅茶苦茶にしやがった、とか。無責任なOBが無理させやがった、とか。」
「何にも知らねぇ奴らが、無責任に好き放題言ってたのが聞こえて、プッツンしちゃったんすよ」
えっ、プッツンって
「いやぁ、7人相手に殴りかかって全員ぶちのめしたらお代わりきちゃって(笑」
えぇ…?
「お代わりにボコられながら全員殴り倒したのは良かったんすけど、相方と先輩に迷惑かけんのも違うと思ってね、決着つけんべってチキンレースを提案しまして」
チキンレースって、先にブレーキ踏んだ方が負けっていう、あの?
「そそ、それを断崖絶壁とまでは言いませんけど、ちょっとした岸壁でやりましてねぇ。海に突っ込んでブレーキ踏まなかった俺が勝ったんスよ」
???
「相手、ブレーキ掛けたけど間に合わず転落。俺、ブレーキ掛けずにぶっ飛んで転落、勝利」
えぇ…あなた、何考えてそんな真似を…
「自慢の先輩とダチを馬鹿にさせらんねぇ、だけっすね」
「ま、転落した車から相手を救助した時にチッと無茶しましてね。そん時の怪我の後遺症っすよ」
貴方馬鹿でしょ(真顔
「えぇ、馬鹿ですとも。でもね、馬鹿だからこそ大事なモンは自分で決めて、そこを超えてきたらやりあうしかないでしょ」
野生動物みたいな判断基準ですね…
「誉め言葉と受け取っときますよ。で、相手も頭が冷えたというか、肝が冷えたというか。俺が救助しなけりゃ死んでたヤツも居たんで、素直にこっちの言い分を呑んでくれましたよ。」
そりゃそうでしょうよ…
「いうだけ言ったら俺は気絶したらしいっすよ?んで、相手の一人に病院の院長の息子が居ましてねぇ、運び込まれました(笑」
明らかに笑い事じゃ無いんですが…
「はっはっは、んで、目が覚めたら包帯まみれで、顔にも傷入ってたんで整形手術で傷消せるけどどうする?って聞かれまして」
「金は出せんぞって言ったら、むこうが持つから手術受けろって言われたんで、折角だからちょいとばかしイケメン方向にしてもらいましてね?」
「で、何度か手術して、その間は当然入院なんで暇で暇で、思い付きで中央のトレーナー資格試験の勉強しましてね」
まって、なんで行き成り飛んでるんですかね?
「あー、ちょいちょいつるんでた先輩好き好き大好きリコピンが勉強してたなって思い出したんで何となく?」
まって、まって
そのリコピンって、もしかして…
「ん?樫本理子ちゃん、通称リコピン。いやまぁ、俺しか言ってなかったですけどね?」
いや、先輩好き好き大好きって…?
「えっ?」
えっ?
「あー…そっかぁ、先輩も相方もニブ助魔王の僕人参だもんなぁ…そっかぁ……」
あの、それはもしかして
「関係者は概ね生暖かく見守ってましたよ?」
Oh…
「まぁ、先輩は面倒見は良いけど流されやすかったし、面倒だなってなるとすぐ流されてたのもあるのかねぇ。相方はシンプルに鈍感過ぎだし、リコピンはポンコツだもんなぁ。」
ぽ、ポンコツですか?
「あれ、知らない?リコピンあれで地図を見間違って迷子になって先輩に救助されてたり、構内で教授さがして歩き回って力尽きて先輩に抱っこされてたり、買い物したは良いけど買い物かごの重さに負けて先輩に迎えに来てもらったり、図書館で資料を探して見つけても重さで引き出せなくて先輩に助けられてたり…」
うわぁ…というか、基本セットで動いてたように聞こえるんですが?
「セットでしたよ?講義が違うから離れる事は多かったですけど、先輩面倒見いいから…まぁ、その関係で俺らも仲良くなったんすけどね」
「最初は先輩の後ろをちょこちょこ歩いてるなぁって感じだったんですけどね、気づいたら今みたいになってましたねぇ」
は、はぁ…色々あったようで
「まーね。馬鹿な事もたくさんやりましたし。と、話もどしますか。」
「で、折角勉強したんで試験受けるかぁ、で受かりまして。地方の方でサブトレで入って、地方に出戻り前提で中央への推薦貰ったんすよ」
ははぁ、直接中央だとサブトレーナーで過ごす時間が長くなりますからね
地方で実績積むのを兼ねて推薦を、と
「そそ、俺なりの最短距離を走った訳です。で、中央へ移籍してみれば先輩がいるじゃないですか。苗字を母方に戻してたんでバレませんでしたけど。で、折角なんでバレるまでは黙っておこうかな、と」
いたずら好きは直りませんか(苦笑
「ま、そうですね。あ、ちゃんとレオには全部話してますから。その上で一緒になりましたんで、それだけは誤解無きよう」
そこは誤解のしようがないです(真顔
「あ、そ、そう?ならいいんですけど。」
「ま、俺の話はこんなモンですわ。他になんか聞く事あります?」
いやぁ、もうおなか一杯です…
ま、次は飲みに…と、お酒はやめたんでしたっけ?
「えぇ、スッパリやめましたよ。失敗が多かったのはありますけど、レオに迷惑かけたく無いんで」
お熱い事で…じゃ、次は食事にでも行きましょうか
旨い安いの店があるんですよ
「そりゃ愉しみだ。出来ればレオも一緒に行けりゃいいんですけど…」
子育てが忙しいでしょうしねぇ?
「ですね、じゃあ、また」
えぇ、また。
思わぬ情報過ぎて、扱いに困りますねぇ…
誰に対する罠だったんだ…?(困惑