三次創作 とある装蹄師に自覚と反省を促す取材記録   作:zenra

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捏造はいりまーす


File  17

 

 

 

いやぁ、今回は取材を受けて頂いて感謝ですよ

 

 

 

「いえいえ、店子の皆さんは手が掛かりませんから…割合時間は自由になるんですよ」

 

 

 

それでは早速お話を伺っても?

 

 

 

「構いませんよ、何処から話したものか…」

 

 

 

では、デビューからお願いしても?

 

 

 

「はい、ではそのように。私はデビュー戦で2着に敗れ、次戦では3着。そこから休養を挟んで翌年6月に改めて未勝利戦で3着…、もう勝てないのではないか、そんな思いが過ぎりましたね」

 

 

 

それは…メイクデビューを勝ち抜けるのはただ一人、それを考えれば仕方のない面もありますが、やはり重たいモノでしょうね

 

 

 

「そうですね…誰かひとりの勝利、その足元には敗者が犇めいている。それがレースというモノの本質、その一面でしょうね。」

「ですが、私達が走るのは敗者を踏みつける為ではないのですよ?」

「ただ、勝ちたい。誰よりも速く走りたい。それだけを見て走り出し、その背中に色々なものを背負って走り抜けるんです。」

 

 

 

その背から零れ落ちるモノがあったとしても、ですか?

 

 

 

「そうです。私達は止まらない、止まれない。この胸に宿る熱が突き動かす限り走る。私はそう思ってましたね。」

「あら…話がそれてしまいましたね、7月に4戦目に挑み、漸くの勝利。続き9月10月と条件戦ですが連勝、勢いに乗って京都新聞杯へと挑み、敗れました…」

「そこからは条件戦とOP戦で勝って負けて…12月の鳴尾記念への挑戦」

 

 

 

ヤエノムテキさんとの激しい競り合いの末、ハナ差での惜敗でしたか

 

 

 

「惜しかった、もう少しだった。そう言われましたけど、私はそうは思えなかった。」

「続く次走の京都記念では一番人気に推されながらも10着と惨敗、更に次走の朝日チャレンジCで勝利を掴むも、その次走…京都大賞典でスーパークリークさんとミスターシクレンさんに惨敗、大差負けでした…」

 

 

 

あのレースではスーパークリークさんが頭一つ抜けていた、という評判から、終わってみれば食らいつけたのは独りだけ、でしたからね

 

 

 

「そうですね、流石はオグリキャップさん、イナリワンさんと並ぶ3強の一角と言う他ない結果でした(苦笑」

 

 

 

高速ステイヤーとして頭角を現した辺りでしたからね…

 

 

 

「次走のOP競争で勝利しましたが、鳴尾記念、日経新春杯、京都記念と敗戦して引退。長かったような、短かったような…文字通り駆け抜けた時間でしたね」

 

 

 

成程…貴重なお話ありがとうございました

話はかわりますが、現在は何を?

 

 

 

「今はアパートの管理人をやらせていただいております」

 

 

 

ほほう、因みに何というアパートか聞いても?

 

 

 

「構いませんよ、馬沓館、と申します」

 

 

 

あっ(察し

 

 

 

「何か?」

 

 

 

いえいえ、何でもありませんよ

それでは、ありがとうございました、ハツシバエースさん

 

 

 

「いえいえ、私も懐かしい話が出来て、少し嬉しかったですよ」

 

 

 

それなら、良かったです

では、シツレイシマス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ、私もまだまだですねぇ…名前を聞いて思い出すとは

彼女が主導して名家の協力を取り付けて建てた、『新築の年季の入ったボロアパート』警備会社も裏手に常駐していた筈ですし…これは、入居者も…

いやぁ、流石にこれは手が出ませんね

ま、仕方ないですね

トモダチと約束した件もありますし

 

さて、次の取材先は、と




短い…?
短いな…まぁ、ええか!
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